モビリティ

モビリティの概要

モビリティまたはローミングは、ワイヤレス LAN クライアントができるだけ低遅延で、あるアクセス ポイントから別のアクセス ポイントへの確実かつスムーズなアソシエーションを維持する機能です。この項では、コントローラが無線ネットワークに存在する場合のモビリティの動作について説明します。

あるワイヤレス クライアントがアクセス ポイントにアソシエートして認証すると、アクセス ポイントのコントローラは、クライアント データベースにそのクライアントに対するエントリを設定します。このエントリには、クライアントの MAC アドレス、IP アドレス、セキュリティ コンテキストおよびアソシエーション、Quality of Service(QoS)コンテキスト、WLAN、およびアソシエートされたアクセス ポイントが含まれます。コントローラはこの情報を使用してフレームを転送し、ワイヤレス クライアントとの間のトラフィックを管理します。

図 1. コントローラ内ローミング. この図には、同一のコントローラに接続されている 2 つのアクセス ポイント間をワイヤレス クライアントがローミングする様子が示されています。

ワイヤレス クライアントがそのアソシエーションをあるアクセス ポイントから別のアクセス ポイントに移動する場合、コントローラはクライアントのデータベースを新たにアソシエートされたアクセス ポイントでアップデートするだけです。必要に応じて、新たなセキュリティ コンテキストとアソシエーションも確立されます。

しかし、クライアントが 1 つのコントローラに参加されたアクセス ポイントから別のコントローラに参加されたアクセス ポイントにローミングする際には、プロセスはより複雑になります。また、同一のサブネット上でこれらのコントローラが動作しているかどうかによっても異なります。

図 2. コントローラ間ローミング. 次の図は、コントローラのワイヤレス LAN インターフェイスが同じ IP サブネット上に存在する場合に発生するコントローラ間ローミングを表したものです。

新たなコントローラに関連付けられているアクセス ポイントにクライアントが接続すると、そのコントローラはモビリティ メッセージを元のコントローラと交換し、クライアントのデータベース エントリが新たなコントローラに移動されます。新たなセキュリティ コンテキストとアソシエーションが必要に応じて確立され、クライアントのデータベース エントリは新たなアクセス ポイントに対してアップデートされます。このプロセスは、ユーザには透過的に行われます。


(注)  


802.1X/Wi-Fi Protected Access(WPA)セキュリティで設定したすべてのクライアントは、IEEE 標準に準拠するために完全な認証を行います。



重要


サブネット間ローミングは SDA ではサポートされていません。


図 3. サブネット間ローミング. 次の図は、コントローラのワイヤレス LAN インターフェイスが異なる IP サブネット上に存在する場合に発生するサブネット間ローミングを表したものです。

サブネット間ローミングは、コントローラがクライアントのローミングに関するモビリティ メッセージを交換する点でコントローラ間ローミングと似ています。ただし、クライアントのデータベース エントリが新しいコントローラに移動されるのではなく、元のコントローラのクライアント データベース内で該当クライアントにアンカー エントリのマークが付けられます。このデータベース エントリが新しいコントローラのクライアント データベースにコピーされ、新しいコントローラでフォーリン エントリのマークが付けられます。ローミングはワイヤレス クライアントには透過的なまま行われ、クライアントは元の IP アドレスを保持します。

サブネット間ローミングでは、アンカー コントローラとフォーリン コントローラの両方の WLAN に同一のネットワーク アクセス権限を設定する必要があります。ソースベースのルーティングやソースベースのファイアウォールは設定しないでください。そのようにしない場合、ハンドオフ後クライアントにネットワーク接続上の問題が発生することがあります。

コントローラと RADIUS サーバーを使用した静的アンカー セットアップでは、VLAN と QoS を動的に割り当てる AAA オーバーライドが有効になっている場合、フォーリン コントローラがレイヤ 2 認証(802.1x)後に適切な VLAN を使用してアンカー コントローラを更新します。レイヤ 3 RADIUS 認証の場合、認証の RADIUS 要求は、アンカー コントローラによって送信されます。


(注)  


Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ のモビリティ トンネルは、制御パス(UDP 16666)およびデータ パス(UDP 16667)を使用する CAPWAP トンネルです。デフォルトで、制御パスは DTLS で暗号化されます。データ パスの DTLS は、モビリティ ピアを追加する場合に有効化できます。


SDA ローミング

SDA では、他にも 2 つのローミング タイプ(xTR 内と xTR 間)がサポートされています。SDA において、xTR はアクセス スイッチ(ファブリック エッジ ノード)を意味し、入力トンネル ルータと出力トンネル ルータの両方の機能を果たします。

ファブリックが有効になっている WLAN 上のクライアントが同じアクセス スイッチ上のアクセス ポイント間で行うローミングは、xTR 内ローミングと呼ばれます。この場合、ローカルのクライアント データベースとクライアント履歴テーブルは、新たに関連付けられたアクセス ポイントの情報で更新されます。

ファブリックが有効になっている WLAN 上のクライアントがアクセス スイッチが異なるアクセス ポイント間で行うローミングは、xTR 間ローミングと呼ばれます。この場合は、マップ サーバーもクライアント ロケーション(RLOC)情報で更新されます。また、ローカルのクライアント データベースが、新たに関連付けられたアクセス ポイントの情報で更新されます。

図 4. SDA ローミング
次の図は、クライアントが 1 つのアクセス ポイントから同じスイッチ上の別のアクセス ポイント、またはファブリック トポロジ内の異なるスイッチ上のアクセス ポイントに移動するときに発生する、xTR 間ローミングと xTR 内ローミングを示しています。

モビリティ関連の用語の定義

  • 接続ポイント:ステーションの接続ポイントは、ネットワークへの接続時にデータ パスが最初に処理される場所です。

  • Point of Presence:ステーションの Point of Presence は、ステーションがアドバタイズされているネットワーク内の場所です。

  • ステーション:ネットワークに接続し、ネットワークからサービスを要求するユーザー デバイス。

モビリティ グループ

モビリティ グループは、同じモビリティ グループ名で定義されるコントローラのセットで、ワイヤレス クライアントのローミングをシームレスに行う範囲を定義します。モビリティ グループを作成することで、コントローラ間またはサブネット間のローミングが発生した際に、ネットワーク内の複数のコントローラが動的に情報を共有してデータ トラフィックを転送できるようになります。同じモビリティ グループ内のコントローラは、相互のアクセス ポイントを不正なデバイスとして認識しないように、クライアント デバイスのコンテキストと状態およびアクセス ポイントのリストを共有できます。この情報を使用して、ネットワークはコントローラ間のワイヤレス LAN ローミングとコントローラの冗長性をサポートできます。


(注)  


AP をあるコントローラから別のコントローラに移動する間(両方のコントローラがモビリティピアの場合)、移動前にコントローラ 1 に関連付けられていたクライアントは、移動後もそのままになる可能性があります。これは、クライアントエントリが維持されるコントローラ 1 のタイムアウト期間が原因です(ローミング/再関連付けのシナリオのため)。クライアントがコントローラ 1 にアンカーされないようにするには、コントローラのモビリティピア設定を削除します。


図 5. 単一のモビリティ グループの例

上の図に示すように、各コントローラはモビリティ グループの他の一連のメンバーとともに設定されています。新たなクライアントがコントローラに参加されると、コントローラはユニキャスト メッセージ(または、モビリティ マルチキャストが設定されている場合はマルチキャスト メッセージ)をそのモビリティ グループの全コントローラに送信します。クライアントが以前に接続されていたコントローラは、クライアントのステータスを送信します。

注意事項および制約事項

次の AireOS および Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ プラットフォームが、SDA コントローラ間モビリティ(AireOS コントローラから Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ)でサポートされています。

  • AireOS

    • Cisco 3504

    • Cisco 5520

    • Cisco 8540

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ

    • クラウドの Cisco Catalyst 9800 ワイヤレスコントローラ

    • Cisco Catalyst 9800-80 ワイヤレスコントローラ

    • Cisco Catalyst 9800-40 ワイヤレスコントローラ

    • Cisco Catalyst 9800-L ワイヤレスコントローラ

次のコントローラ プラットフォームが SDA コントローラ間モビリティでサポートされています。

  • Catalyst スイッチ

    • Cisco 9300

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ

    • クラウドの Cisco Catalyst 9800 ワイヤレスコントローラ

    • Cisco Catalyst 9800-40 ワイヤレス コントローラ

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラと AireOS のデータ DTLS 設定が同じであることを確認してください。Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラでは設定の不一致がサポートされないため、モビリティ データ パスがダウンします。

  • コントローラ間ローミングのシナリオでは、異なる VLAN を持つポリシープロファイルがレイヤ 3 ローミングとしてサポートされます。

  • AireOS コントローラでは、L3 オーバーライドはゲスト VLAN でサポートされません。そのため、クライアントは新しい VLAN での DHCP の検出を自動的にトリガーしません。

  • ポリシー プロファイルに含まれるポリシー プロファイル名およびクライアント VLAN が、同じ WLAN プロファイルがマッピングされているコントローラ間で異なる場合があります。

  • コントローラ内ローミングのシナリオでは、WLAN がマッピングされた同じポリシー プロファイル間でクライアント ローミングがサポートされます。

    Cisco IOS XE Amsterdam 17.3.x 以降では、コントローラによって、異なるポリシープロファイルに関連付けられた同一の WLAN 間のシームレスなローミングが可能になります。詳細については、クライアント ローミング ポリシー プロファイル機能を参照してください。

  • クライアントが Web 認証状態でローミングすると、モバイル クライアントではなく、別のコントローラ上の新しいクライアントと見なされます。

  • モビリティ ピアのコントローラは、同じ DHCP サーバーを使用して、VLAN 内でのクライアント モビリティ移動カウントを更新する必要があります。

  • モビリティ トンネルでは、データ DTLS と SSC ハッシュ キーがメンバー間で同一である必要があります。

  • モビリティ移動カウントは、コントローラ間ローミング時にのみクライアントの詳細で更新されます。コントローラ内ローミングは、クライアント統計情報とモビリティ履歴で確認できます。

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラのアンカー VLAN は、Cisco AireOS コントローラではアクセス VLAN として表されます。

  • クライアントがローミングしている間、そのモビリティ ロールは Unknown と表示されます。これは、ローミング クライアントが IP 学習状態にあるためです。このようなシナリオでは、多数のクライアントが新しいインスタンスに追加され、古いインスタンスでは削除されます。

  • 9800 と 9800/AireOS 間のコントローラ間ローミングでは、WLAN プロファイルの不一致がある場合、クライアントローミングはサポートされません。

  • Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラと Cisco AireOS コントローラの間では、IPv4 トンネルのみがサポートされます。

  • 高可用性を機能させるには、wireless mobility mac-address コマンドを使用してモビリティ MAC アドレスを設定してください。

  • ワイヤレス管理に ECDSA ベースの証明書またはトラストポイントが使用されている場合、モビリティ トンネルは機能しません。

  • アンカーコントローラとフォーリンコントローラが同じレイヤ 2 ネットワークに配置されている場合、ループトポロジが作成されます(1 つのパスはアンカーと外部間のレイヤ 3 モビリティトンネルで、もう 1 つのパスはアンカーと外部間のレイヤ 2 有線接続です)。このトポロジでは、アンカーコントローラとフォーリンコントローラの両方で MAC_CONFLICT 警告メッセージが表示されます。この MAC_CONFLICT 警告メッセージは、1 分ごとに出力されます。ただし、機能やパフォーマンスへの影響はありません。ベストプラクティスとして、管理 VLAN をクライアント VLAN として使用しないでください。

  • ゲートウェイチェックの失敗が原因で SSO がトリガーされると、モビリティトンネルがダウンして起動します。

  • 現在の AP に、L2 および L3 モビリティ 5 GHz slot2 の 5 GHz slot2 無線がある場合、WLAN BSSID は 11k または 11v ネイバー情報にのみ追加されます。その結果、AP には、他のコントローラに属する AP の無線プロパティの情報がありません。そのため、他のコントローラに属する AP の無線プロパティは、現在の AP の無線プロパティと同様であると想定できます。現在の AP に slot2 がない場合、他の AP をネイバーとして追加することはできません。このようなシナリオでは、検証は失敗し、この無線はネイバーリストに追加されません。

  • デフォルトのキープアライブカウントと間隔値を使用して、モビリティトンネルの設定中に Cisco AireOS ワイヤレスコントローラと Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ間のコンバージェンス時間を短縮することを推奨します。

  • モビリティトンネルが稼働していて、モビリティピアが設定されている場合、新しいクライアントがネットワークに参加するまでに最大 3 秒かかることがあります。これは、クライアントがすでにネットワークの一部であるかどうかを確認するために、システムが 3 つのモバイルメッセージ(1 秒間隔)を送信するためです。

モビリティの設定(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Wireless] > [Mobility] を選択します。

[Wireless Mobility] ページが表示され、グローバル設定とピア設定を実行できます。

ステップ 2

[Global Configuration] セクションで次のタスクを実行します。

  1. モビリティ グループの名前を入力します。

  2. モビリティ グループのマルチキャスト IP アドレスを入力します。

  3. [Keep Alive Interval] フィールドで、モビリティ リスト メンバーに ping 要求を送信する回数を指定します。この回数を超えると、メンバーは到達不能と判断されます。有効な範囲は 3 ~ 20 で、デフォルト値は 3 です。

  4. [Mobility Keep Alive Count] で、モビリティ リスト メンバーへの ping 要求の送信間隔を秒単位で指定します。有効な範囲は 1 ~ 30 秒です。

  5. モビリティ グループの DSCP 値を入力します。

  6. モビリティ MAC アドレスを入力します。

  7. [Apply] をクリックします。

ステップ 3

[Peer Configuration] タブで、次のタスクを実行します。

  1. [Mobility Peer Configuration] セクションの [Add] をクリックします。

  2. 表示される [Add Mobility Peer] ウィンドウで、モビリティピアの MAC アドレスと IP アドレスを入力します。MAC アドレスは、xx:xx:xx:xx:xx:xx、xx-xx-xx-xx-xx-xx、または xxxx.xxxx.xxxx のいずれかの形式で指定できます

  3. また、NAT を使用する場合は、任意のパブリック IP アドレスを入力してモビリティ ピアの NATed アドレスを入力します。NAT を使わない場合、パブリック IP アドレスは使用されず、デバイスにはモビリティ ピアの直接 IP アドレスが表示されます。

  4. モビリティ ピアを追加するモビリティ グループを入力します。

  5. [Data Link Encryption] に必要なステータスを選択します。

  6. 必要に応じて [SSC Hash] を指定します。

    自己署名証明書が使用されるため、SSC ハッシュが追加の検証として使用される Cisco Catalyst 9800-CL ワイヤレスコントローラがピアである場合は、SSC ハッシュが必要です。ピアがアプライアンスであり、製造元でインストールされる証明書(MIC)またはデバイス証明書がハードウェアに書き込まれている場合、SSC ハッシュは必要ありません。

  7. [Save & Apply to Device] をクリックします。

  8. [Non-Local Mobility Group Multicast Configuration] セクションの [Add] をクリックします。

  9. モビリティ グループ名を入力します。

  10. モビリティ グループのマルチキャスト IP アドレスを入力します。

  11. [Save] をクリックします。


モビリティの設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

wireless mobility group name group-name

例:

Device(config)# wireless mobility group name Mygroup

Mygroup という名前のモビリティ グループを作成します。

ステップ 2

wireless mobility mac-address mac-addr

例:

Device(config)# wireless mobility mac-address 00:0d:ed:dd:25:82

モビリティ メッセージで使用される MAC アドレスを設定します。

ステップ 3

wireless mobility dscp value-0-to-63

例:

Device(config)# wireless mobility dscp 10

(任意)モビリティ コントローラ間の DSCP 値を設定します。

ステップ 4

wireless mobility group keepalive interval time-in-seconds

例:

Device(config)# wireless mobility group keepalive interval 5

(任意)モビリティ メンバーに送信される 2 つのキープアライブの間隔を設定します。有効な範囲は 1 ~ 30 秒です。

(注)  

 

モビリティ トンネルを介して接続されているコントローラの場合は、両方のコントローラのキープアライブ間隔値が同じであることを確認します。

ステップ 5

wireless mobility group keepalive count count

例:

Device(config)# wireless mobility group keepalive count 3

(任意)メンバーのステータスが DOWN に移行するまでのキープアライブ再試行回数を設定します。

ステップ 6

次のオプションを使用して、IPv4 または IPv6 を設定します。

  • wireless mobility mac-address mac-address ip peer-ip-address group group-name data-link-encryption
  • wireless mobility mac-address mac-address ip peer-ip-address public-ip public-ip-address group group-name

例:

Device(config#) wireless mobility mac-address 001E.BD0C.5AFF 
ip 9.12.32.10 group test-group data-link-encryption
Device(config#) wireless mobility mac-address 001E.BD0C.5AFF 
ip fd09:9:2:49::55 public-ip fd09:9:2:49::55 group scalemobility

特定のグループにピア IPv4 または IPv6 アドレスを追加します。

ローカル グループからピアを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ステップ 7

wireless mobility multicast {ipv4 | ipv6 }ip-address or wireless mobility group multicast-address group-name {ipv4 | ipv6 } ip-address

例:

Device(config)# wireless mobility multicast ipv4 224.0.0.4

例:

Device(config)# wireless mobility group multicast-address Mygroup ipv4 224.0.0.5

(任意)ローカル モビリティ グループまたは非ローカル モビリティ グループのマルチキャスト IPv4 または IPv6 アドレスを設定します。

(注)  

 

モビリティ マルチキャスト:コントローラはクライアントの接続時またはローミング時に、ユニキャスト メッセージではなくマルチキャスト メッセージをモビリティ ローカル グループまたは非ローカル グループの全メンバーに送信します。

ローカル モビリティ グループのマルチキャスト IPv4 アドレスとして 224.0.0.4 を設定します。

非ローカル モビリティ グループのマルチキャスト IPv4 アドレスとして 224.0.0.5 を設定します。

リリース間コントローラモビリティの設定(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Wireless] > [Mobility] > [Global Configuration]を選択します。

ステップ 2

[Mobility Group Name]、[Multicast IPv4 Address]、[Multicast IPv6 Address]、[Keep Alive Interval (sec)]、[Mobility Keep Alive Count]、[Mobility DSCP Value]、[Mobility MAC Address] を入力します。

ステップ 3

[Apply] をクリックします。


リリース間コントローラ モビリティの設定

リリース間コントローラ モビリティ(IRCM)は、異なるソフトウェア リリースを実行しているコントローラ間のインターワーキングを可能にする機能セットです。IRCM は、Cisco AireOS および Cisco IOS を実行しているコントローラ間(Cisco 8540 WLC から Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ など)で、レイヤ 2 およびレイヤ 3 ローミング、ゲスト アクセスまたはターミネーションなどの機能について、シームレスなモビリティおよびワイヤレス サービスを実現します。


(注)  


AireOS コントローラと Catalyst 9800 コントローラのさまざまな組み合わせに対応するように IRCM を設定するには、『Cisco Catalyst 9800 ワイヤレスコントローラと AireOS の IRCM 導入ガイド』を参照してください。


コントローラでモビリティ ピアを設定するには、次の手順を実行します。

始める前に

Inter-Release Controller Mobility(IRCM)機能は、次のシスコ ワイヤレス コントローラでサポートされています。

  • IRCM の展開では、次のように設定することを推奨します。

    • Cisco AireOS と Cisco Catalyst 9800 シリーズ コントローラの両方を静的 RF リーダーとして設定し、それらの間の RF グループ化を回避します。

    • 両方のコントローラで同じ RF ネットワーク名を設定します。

  • Cisco IOS XE ソフトウェアバージョン 16.10.1 以降を実行している Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ。

  • 8.5 メンテナンス リリース ソフトウェアに基づく Cisco AireOS 8.5.14x.x IRCM イメージを実行している次の Cisco AireOS ワイヤレス コントローラをサポートしています。

    • Cisco 3504 ワイヤレスコントローラ

    • Cisco 5508 ワイヤレスコントローラ

    • Cisco 5520 ワイヤレスコントローラ

    • Cisco 8510 ワイヤレス コントローラ

    • Cisco 8540 ワイヤレスコントローラ

  • 設計上、Cisco Catalyst 9800 ワイヤレス コントローラには、ディスカバリ応答で送信されるプライマリモード設定が公開されていません。コントローラは、常にプライマリモードを有効にしてディスカバリ応答を送信します。

  • AireOS 8.8.111.0 以降を実行している、サポート対象の Cisco AireOS ワイヤレスコントローラ。次のコントローラがサポートされています。

    • Cisco 3504 ワイヤレスコントローラ

    • Cisco 5520 ワイヤレスコントローラ

    • Cisco 8540 ワイヤレスコントローラ


    (注)  


    ピア Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラが仮想の場合は、次のコマンドを使用してハッシュを設定します。

    config mobility group member hash 172.20.227.73 3f93a86cee2039e9c3aada1822ad74b89fea30c1
    config mobility group member hash 172.20.227.73 3f93a86cee2039e9c3aada1822ad74b89fea30c1

    必要に応じて、次のコマンドを使用してデータトンネルの暗号化を有効にします。

    config mobility group member data-dtls 00:0c:29:a8:d5:77 enable/disable

    上のハッシュ設定は、Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ上で次のコマンドを実行すると取得できます。

    show wireless management trustpoint
    Trustpoint Name : ewlc-tp1
    Certificate Info : Available
    Certificate Type : SSC
    Certificate Hash : 3f93a86cee2039e9c3aada1822ad74b89fea30c1
    Private key Info : Available

  • IRCM 機能は、次の Cisco AireOS ワイヤレスコントローラではサポートされていません。

    • Cisco 2504 ワイヤレスコントローラ

    • Cisco Flex 7510 ワイヤレス コントローラ

    • Cisco WiSM 2

  • IPv6 は、ファブリック クライアント ローミング用の SDA IRCM ではサポートされていません。IPv6 は、非ファブリック クライアント ローミング用の IRCM でサポートされています。

  • 暗号化モビリティ機能をサポートする AireOS コントローラを使用していることを確認します。

  • AVC は IRCM ではサポートされていません。

  • 混合展開(Catalyst 9800 および AireOS コントローラ)では、WLAN プロファイル名とポリシープロファイル名が同じである必要があります。これは、AireOS がポリシープロファイルを認識していないので、ポリシープロファイルと WLAN プロファイルの両方として WLAN 名のみを送信または受信するためです。

  • AireOS が暗号化モビリティでのモビリティ マルチキャストをサポートしていないため、モビリティ グループ マルチキャストはサポートされていません。

  • インスタンスで表示されるクライアント数の合計が、ローミング スケールでサポートされている数を超えている場合があります。この不整合は、クライアントのローミング レートが非常に高い場合に、システムがレコードを更新する時間を必要とすることで発生します。この場合、非常に短い時間に複数の WNCD に表示されるクライアントが複数回カウントされています。show CLI、WebUI、Cisco Catalyst Center、または SNMP のいずれかの方法を使用する前に、プロセスで一貫性のあるデータを取得できる十分な時間を設けることを推奨します。

  • リンク ローカル ブリッジングはサポートされていません。ピア AireOS コントローラでも無効にしてください。

  • IRCM は、FlexConnect および FlexConnect + ブリッジモードではサポートされていません。

次のクライアント機能は、AireOS コントローラと Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラの間の IPv6 クライアント モビリティをサポートしています。アカウンティング、L3 セキュリティ(Webauth)、ポリシー(ACL と QoS)、SLAAC と DHCPv6 を介した IP アドレスの割り当ておよび学習、Ipv6 ソース ガード、複数の IPv6 アドレス学習、IPv6 マルチキャスト、および SISF IPv6 機能(RA ガード、RA スロットリング、DHCPv6 ガード、および ND 抑制)。

次の IPv6 機能は、Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラではサポートされていません。

  • 設定可能な IPv6 タイマー

  • AP での RA ガードの有効化

  • IPv6 のグローバルな無効化


(注)  


  • IPv6 CWA は、AireOS コントローラと Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラの両方ではサポートされていません。

  • クライアントあたり最大 8 つの IPv6 アドレスのみがサポートされています。


手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

次のオプションを使用して、IPv4 または IPv6 を設定します。

  • wireless mobility group member mac-address mac-address ip peer-ip group group-namedata-link-encryption
  • wireless mobility group member mac-address mac-address ip peer-ip-address public-ip public-ip-address group group-name

例:

Device(config#) wireless mobility group member mac-address 
001E.BD0C.5AFF ip 9.12.32.10 group test-group data-link-encryption
Device(config#) wireless mobility group member mac-address 
001E.BD0C.5AFF ip fd09:9:2:49::55 public-ip fd09:9:2:49::55 group scalemobility

特定のグループにピア IPv4 または IPv6 アドレスを追加します。

ローカル グループからピアを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ステップ 3

wireless mobility group name group-name

例:

Device(config#) wireless mobility group name test-group

ローカル グループの名前を追加します。デフォルトのローカル グループ名は「default」です。

ステップ 4

wireless mobility mac-address mac-address

例:

Device(config#) wireless mobility mac-address 000d.bd5e.9f00

(任意)モビリティ メッセージで使用する MAC アドレスを設定します。

ステップ 5

wireless mobility group member ip peer-ip

例:

Device(config#) wireless mobility group member ip 9.12.32.15

ローカル グループにピアを追加します。

ローカル グループからピアを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

ステップ 6

wireless mobility dscp dscp-value

例:

Device(config#) wireless mobility dscp 52

(任意)DSCP を設定します。デフォルト値は 48 です。

ステップ 7

wireless mobility group keepalive count count

例:

Device(config#) wireless mobility group keepalive count 10

モビリティの制御パスおよびデータ パスのキープアライブ数を設定します。デフォルト値は 3 です。

ステップ 8

wireless mobility group keepalive interval interval

例:

Device(config#) wireless mobility group keepalive interval 30

モビリティの制御パスおよびデータ パスのキープアライブ間隔を設定します。デフォルト値は 10 です。

(注)  

 

モビリティ トンネルを介して接続されているコントローラの場合は、両方のコントローラのキープアライブ間隔値が同じであることを確認します。

モビリティの確認

モビリティ マネージャの概要を表示するには、次のコマンドを使用します。

Device# show wireless mobility summary

モビリティ ピアの情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

Device# show wireless mobility peer ip 10.0.0.8

モビリティ グループに認識されているアクセス ポイントのリストを表示するには、次のコマンドを使用します。

Device# show wireless mobility ap-list

モビリティ マネージャの統計情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

Device# show wireless statistics mobility
Mobility event statistics:
     Joined as
         Local                         : 0
         Foreign                       : 0
         Export foreign                : 2793
         Export anchor                 : 0
     Delete
         Local                         : 2802
         Remote                        : 0
     Role changes
         Local to anchor               : 0
         Anchor to local               : 0
     Roam stats
         L2 roam count                 : 0
         L3 roam count                 : 0
         Flex client roam count        : 0
         Inter-WNCd roam count         : 0
         Intra-WNCd roam count         : 0
         Remote inter-cntrl roam count : 0
         Remote WebAuth pending roams  : 0
     Anchor Request
         Sent                          : 0
           Grant received              : 0
           Deny received               : 0
         Received                      : 0
           Grant sent                  : 0
           Deny  sent                  : 0
     Handoff Status Received
         Success                       : 0
         Group mismatch                : 0
         Client unknown                : 0
         Client blacklisted            : 14
         SSID mismatch                 : 0
         Denied                        : 0
     Handoff Status Sent
         Success                       : 0
         Group mismatch                : 0
         Client unknown                : 0
         Client blacklisted            : 0
         SSID mismatch                 : 0
         Denied                        : 0
     Export Anchor
         Request Sent                  : 2812
         Response Received             :
             Ok                        : 2793
             Deny - generic            : 19
             Client blacklisted        : 0
             Client limit reached      : 0
             Profile mismatch          : 0
             Deny - unknown reason     : 0
         Request Received              : 0
         Response Sent                 :
             Ok                        : 0
             Deny - generic            : 0
             Client blacklisted        : 0
             Client limit reached      : 0
             Profile mismatch          : 0
MM mobility event statistics:
     Event data allocs                 : 17083
     Event data frees                  : 17083
     FSM set allocs                    : 2826
     FSM set frees                     : 2816
     Timer allocs                      : 8421
     Timer frees                       : 8421
     Timer starts                      : 14045
     Timer stops                       : 14045
     Invalid events                    : 0
     Internal errors                   : 0
     Delete internal errors            : 0
     Roam internal errors              : 0


MMIF mobility event statistics:
     Event data allocs                 : 17088
     Event data frees                  : 17088
     Invalid events                    : 0
     Event schedule errors             : 0
     MMIF internal errors:
       IPC failure                     : 0
       Database failure                : 0
       Invalid parameters              : 0
       Mobility message decode failure : 0
       FSM failure                     : 0
       Client handoff success          : 0
       Client handoff failure          : 14
       Anchor Deny                     : 0
       Remote delete                   : 0
       Tunnel down delete              : 0
       MBSSID down                     : 0
       Unknown failure                 : 0

モビリティ内のすべてのメッセージのカウンタを表示するには、次のコマンドを使用します。

Device# show wireless stats mobility messages
MM datagram message statistics:
  Message Type               Built  Tx    Rx    Processed  Tx Error  Rx Error  Forwarded  Retry  Drops  Allocs  Frees
  ----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
  Mobile Announce            0      0     0     0          0         0         25350      5624   0      2826    2826
  Mobile Announce Nak        0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Static IP Mobile Annc      0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Static IP Mobile Annc Rsp  0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Handoff                    0      0     14    14         0         0         0          0      0      42      42
  Handoff End                0      0     0     0          0         0         2783       0      0      2783    2783
  Handoff End Ack            0      0     2783  2783       0         0         0          0      0      8349    8349
  Anchor Req                 0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Anchor Grant               0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Anchor Xfer                0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Anchor Xfer Ack            0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Export Anchor Req          0      0     0     0          0         0         2812       0      0      2812    2812
  Export Anchor Rsp          0      0     2812  2812       0         0         0          0      0      8436    8436
  AAA Handoff                0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  AAA Handoff Ack            0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  IPv4 Addr Update           0      0     2792  0          0         0         0          0      0      2792    2792
  IPv4 Addr Update Ack       2792   2792  0     0          0         0         0          0      0      2792    2792
  IPv6 ND Packet             0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  IPv6 Addr Update           0      0     5587  0          0         0         0          0      0      5587    5587
  IPv6 Addr Update Ack       5587   5587  0     0          0         0         0          0      0      5587    5587
  Client Add                 0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Client Delete              0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  AP List Update            25585  25585  8512  8512       2         1         0          0      0      34098   34098
  Client Device Profile Info 0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  PMK Update                 0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  PMK Delete                 0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  PMK 11r Nonce Update       0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Device cache Update        0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  HA SSO Announce            0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  HA SSO Announce Resp       0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Mesh Roam Request          0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Mesh Roam Response         0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Mesh AP PMK Time Upd       0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Mesh AP PMK Time Upd Ack   0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Mesh AP Channel List       0      3     1     0          0         1         0          0      0      2       2
  Mesh AP Channel List Resp  0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  AP upgrade                 0      0     0     0          0         0         0          0      0      0       0
  Keepalive Ctrl Req       34080  34080  17031  17031      0         0         0          0      0      51111   51111
  Keepalive Ctrl Resp      17031  17031  34067  34067      0         0         0          0      0      51098   51098
  Keepalive Data Req/Resp  238527  238527  221451  221451  0         0         0          0      0      459978  459978

クライアントのモビリティ情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

Device# show wireless client mac-address 00:0d:ed:dd:35:80 detail

サブドメイン内のアクティブ クライアントのローミング履歴を表示するには、次のコマンドを使用します。

Device# show wireless client mac-address 00:0d:ed:dd:35:80 mobility history

モビリティ マネージャのクライアント固有の統計情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

Device# show wireless client mac-address 00:0d:ed:dd:35:80 stats mobility 

コントローラ間ローミングが成功したかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。

  • show wireless client mac mac-address detail :(ローミング先のコントローラ)ローミング タイプは L2 と表示され、ローミング数が 1 増えます。

  • show wireless client summary :(ローミング元のコントローラ)クライアントエントリは出力に含まれません。

SDA モビリティの確認

コントローラ内(xTR 内)ローミングが成功したかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。

  • show wireless client summary :クライアントが同じ xTR 上の AP 間でローミングした場合は、新しい AP が表示されます。

  • show wireless client mac mac-address detail :ローミング前と同じ RLOC が表示されます。

コントローラ内(xTR 間)ローミングが成功したかどうかを確認するには、次のコマンドを使用します。

  • show wireless fabric client summary :クライアントが別の xTR 上の AP にローミングした場合は、新しい AP が表示されます。

  • show wireless client mac mac-address detail :クライアントがローミングした新しい xTR の RLOC が表示されます。

コントローラ内ローミング前後のクライアント ステータスを確認するには、次の手順を実行します。

  1. コントローラで show wireless client summary コマンドを使用して、クライアントが古い AP 上にあるかどうかを確認します。

  2. xTR1 で show mac addr dyn コマンドを使用して、クライアント MAC が古い AP に対してリストされているかどうかを確認します。

  3. MAP サーバーで show lisp site detail コマンドを使用して、クライアント IP が現在の xTR1 から登録され、クライアント MAC が現在の xTR1 と WLC1 の両方から登録されているかどうかを確認します。

  4. WLC 内ローミングの後、クライアントが新しい AP 上にあるかどうかを確認するには、WLC1 および xTR1 で show wireless client summary コマンドと show mac addr dyn コマンドを使用します。

  5. xTR 間ローミング(古い AP と新しい AP の xTR が異なる)の後、クライアントが(新しい xTR2 に接続されている)新しい AP 上にあるかどうかを確認するには、WLC1 および xTR2 で show wireless client summary コマンドと show mac addr dyn コマンドを使用します。

  6. MAP サーバーで show lisp site detail コマンドを使用して、クライアントが新しい xTR2 から登録されているかどうかを確認します。

SDA 用 MAP サーバーでのローミングの確認

SDA のローミング情報を確認するには、次のコマンドを使用します。

ローミングの前後に MAP サーバーで次のコマンドを実行し、クライアント IP が現在の xTR から登録され、クライアント MAC が現在の xTR と WLC の両方から登録されているかどうかを確認します。

Device# show lisp site detail