アンテナ切断検知

アンテナ切断検知の機能履歴

次の表に、このモジュールで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。

これらの機能は、特に明記されていない限り、導入されたリリース以降のすべてのリリースで使用できます。

リリース

機能

機能情報

Cisco IOS XE Bengaluru 17.4.1

アンテナ切断検知

この機能により、受信機のアンテナ間における信号強度の差分を検出します。差分が特定の期間に定義された制限を超える場合、該当するアンテナに問題があると見なされます。

アンテナ切断検知について

アクセスポイント(AP)のトランスミッタと受信機に複数のアンテナがあると、パフォーマンスと信頼性が向上します。複数のアンテナによって、受信機側でより強い信号を選択するか、個々の信号を組み合わせることで受信状態が改善します。したがって、障害のあるアンテナやアンテナの物理的な破損を検出することは、AP の信頼性を確保する上で重要です。

アンテナ切断検知機能は、受信機のアンテナ間における信号強度の差分に基づきます。この差分が一定期間に定義された制限を超えると、そのアンテナは問題があると見なされます。

設定した検知期間ごとに、AP はアンテナの状態を伝える Inter-Access Point Protocol(IAPP)メッセージを送信します。このメッセージは、問題が検知された場合に一度だけ送信され、コントローラ トラップ メッセージ、SNMP トラップ、およびコントローラデバッグログに表示されます。

設定ワークフロー

  1. AP を設定します。

  2. AP プロファイルを設定します。

  3. AP プロファイルで機能を有効にします。

  4. 機能のパラメータを設定します。

  5. 設定を確認します。

推奨事項および制約事項

  • この機能は次の AP でのみサポートされています。

    • Cisco Catalyst 9120AX シリーズ アクセスポイント

    • Cisco Catalyst 9130AX シリーズ アクセスポイント

    • Cisco Aironet 2800e アクセスポイント

    • Cisco Aironet 3800e アクセスポイント

  • SNMP トラップは、Cisco 組み込みワイヤレスコントローラではサポートされていません。

  • IAPP メッセージは、エラー状態が変化した場合にのみ送信されます。

アンテナ切断検知の設定(CLI)

アンテナ切断検知は、各アンテナの受信信号強度(RSSI)を、より高い RSSI を受信しているアンテナと比較することによって機能します。差分が RSSI 障害しきい値よりも大きい場合、該当するアンテナは破損していると宣言されます。

weak-rssi は絶対 RSSI しきい値で、dBm 単位で表されます。アンテナが weak-rssi で設定された値よりも低い RSSI 値を検出した場合、すべてのアンテナが誤動作していると報告されます。RSSI 障害しきい値は、アンテナが weak-rssi 値を超える信号を検出した場合にのみ評価されます。

アンテナ切断検知を設定するには、次の手順に従います。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ap profile ap-profile

例:

Device(config)# ap profile xyz-ap-profile

AP プロファイルを設定し、AP プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

antenna monitoring

例:

Device(config-ap-profile)# antenna monitoring

アンテナ切断検知を有効にします。

アンテナ切断検知を無効にするには、no antenna monitoring コマンドを使用します。

ステップ 4

antenna monitoring rssi-failure-threshold threshold-value

例:

Device(config-ap-profile)# antenna monitoring rssi-failure-threshold 20

RSSI 障害しきい値(dB 単位)を設定します。有効な値の範囲は 10 ~ 90 で、デフォルトは 40 です。

ステップ 5

antenna monitoring weak-rssi weak-rssi-value

例:

Device(config-ap-profile)# antenna monitoring weak-rssi -90

低精度の RSSI 値(dBm 単位)を設定します。有効な値の範囲は -90 ~ -10 で、デフォルトは 60 です。

ステップ 6

antenna monitoring detection-time detect-time-in-mins

例:

Device(config-ap-profile)# antenna monitoring detection-time 20

アンテナ切断検知時間(分単位)を設定します。有効な値の範囲は 9 ~ 180 で、デフォルトは 120 です。

ステップ 7

end

例:

Device(config-ap-profile)# end

設定を保存し、特権 EXEC モードに戻ります。

アンテナ切断検知の設定(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Tags & Profiles] > [AP Join] を選択します。

ステップ 2

[AP Join Profile] ウィンドウで [General] タブをクリックします。

ステップ 3

[Antenna Monitoring] チェックボックスで、アンテナモニタリングを有効にします。

ステップ 4

[RSSI Fail Threshold(dB)] フィールドに、dB 単位の値を入力します。有効な値の範囲は 10 ~ 90 で、デフォルトは 40 です。

ステップ 5

[Weak RSSI(dBm)] フィールドに、dBm 単位の値を入力します。有効な値の範囲は -90 ~ -10 で、デフォルトは 60 です。

ステップ 6

[Detection Time(min)] フィールドに、アンテナ切断検知時間を分単位で入力します。有効な値の範囲は 9 ~ 180 で、デフォルトは 120 です。

ステップ 7

[Update & Apply to Device] をクリックします。


SNMP トラップを使用した破損アンテナの検出(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

snmp-server enable traps

例:

Device(config)# snmp-server enable traps

システムで使用できる SNMP 通知タイプをすべて有効にします。

ステップ 3

trapflags ap broken-antenna

例:

Device(config)# trapflags ap broken-antenna

いずれかの Cisco AP でアンテナに障害が発生した場合に送信される SNMP トラップを有効にします。

ステップ 4

end

例:

Device(config)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

SNMP トラップを使用した破損アンテナの検出(GUI)

手順


ステップ 1

[Administration] > [Management] > [SNMP] を選択します。

ステップ 2

[Wireless Traps] タブをクリックします。

ステップ 3

まだ行っていない場合は、[Access Point] ステータスを [Enabled] に設定します。

ステップ 4

[Broken Antenna] チェックボックスをオンにして、トラップを有効にします。

ステップ 5

[Apply] をクリックします。


アンテナ切断検知の確認

AP のアンテナ切断検知機能の設定を確認するには、次のコマンドを使用します。

Device# show ap name 3800-AP config general 
 
Cisco AP Name: 3800-AP
=================================================
 
Cisco AP Identifier                             : f4db.e632.df40
Country Code                                    : Multiple Countries : US,IN,CN,CU
Regulatory Domain Allowed by Country            : 802.11bg:-ACE   802.11a:-ABCDHN
AP Country Code                                 : CN  - China
AP Regulatory Domain
  Slot 0                                        : -E
  Slot 1                                        : -C
MAC Address                                     : f4db.e62f.165a
IP Address Configuration                        : DHCP
IP Address                                      : 9.9.33.3
IP Netmask                                      : 255.255.255.0
Gateway IP Address                              : 9.9.33.1
Fallback IP Address Being Used                  : 
Domain                                          : 
Name Server                                     : 
CAPWAP Path MTU                                 : 1485
Capwap Active Window Size                       : 1
 
.
.
.
 
AP broken antenna detection                             : Enabled
RSSI threshold                                          : 40
Weak RSSI                                               : -80
Detection Time                                          : 120

.
.
.

AP プロファイルのアンテナ切断検知機能の設定を確認するには、次のコマンドを使用します。

Device# show ap profile name rf-profile-24g detailed 

AP Profile Name: rf-profile-24g
.
.
.
AP broken antenna detection:
  Status                                                 : ENABLED
  RSSI threshold                                         : 40
  Weak RSSI                                              : -80
  Detection Time                                         : 120

アンテナ切断検知の確認(GUI)

手順


ステップ 1

[Monitoring] > [Wireless] > [AP Statistics] を選択します。

ステップ 2

AP 名または AP に対応する行の任意の場所をクリックして、[General] ウィンドウをアクティブにします。

ステップ 3

[360 View] タブをクリックします。

[360 View] タブがデフォルトで選択されています。[Antenna Monitoring] フィールドは、AP がモニタリングをサポートしているかどうかを示しています。