パッシブ クライアントについて
パッシブクライアントは、スタティック IP アドレスを使用して設定されるプリンタやデバイスなどのワイヤレスデバイスです。このようなクライアントは、AP に関連付けられた後は IP 情報を送信しません。そのため、コントローラは DHCP プロセスを実行しない限り、IP アドレスを学習しません。
コントローラでは、クライアントが Learn IP 状態で表示されるだけで、DHCP ポリシータイムアウトによりタイムアウトになります。
パッシブクライアント機能は、WLAN 単位では有効にできません。この機能を有効にすると、パッシブクライアントへの対応を改善するために、いくつかのデフォルト動作が変更されます。次のような変更が含まれます。
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クライアントが IP_LEARN フェーズでタイムアウトしなくなります。コントローラは IP アドレスの学習を待機し続けます。アイドルタイムアウトはアクティブなままであり、クライアントがサイレントのままになっている場合、クライアントエントリはタイムアウト期間の終了後に削除されることに注意してください。
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コントローラがクライアント IP アドレスを認識していない場合、有線側から着信する ARP がパッシブクライアントに到達できるよう、すべての AP にブロードキャストされます。その後、コントローラは ARP 応答からクライアント IP を学習します。
![]() (注) |
通信時間を短縮するために、コントローラは有線側または他のワイヤレスクライアントからの ARP ブロードキャストを変換し、所有するワイヤレスクライアントにユニキャストします。これは、コントローラがワイヤレスクライアントの MAC-IP バインドを学習した後にのみ可能です。 コントローラが ARP ブロードキャストを有効にすると、コントローラは ARP ブロードキャストをユニキャストに変換せずブロードキャストを転送するだけで、他のクライアントの通信時間が無駄になります(フレームは確認応答不能で信頼性が低くなります)。これにより、パッシブクライアントは ARP リクエストに応答するようになります。そのため、他のすべてのクライアントは、ワイヤレスクライアントの MAC-IP バインドを学習することでメリットを得られます。 |
![]() (注) |
パッシブクライアント機能は、FlexConnect ローカルスイッチングモードではサポートされません。 |