モビリティグループの NAT サポート

モビリティグループの NAT サポートについて

モビリティグループのネットワークアドレス変換(NAT)機能は、一方または両方のピアが NAT の背後にある場合に、ピアコントローラ間のモビリティトンネルの確立をサポートします。これは、ピアのパブリック IP アドレスとプライベート IP アドレスを変換することによって実現されます(次の図を参照)。NAT の配置と数に応じて、トンネルの一端または両端で変換が必要になる場合があります。

図 1. モビリティ NAT

NAT 変換されたモビリティピアを設定する場合、プライベート IP アドレス(NAT デバイスの前のネットワーク内のアドレス)とパブリック IP アドレス(パブリックネットワーク内のアドレス)の両方を設定する必要があります。また、ファイアウォールを使用している場合は、次のポートにファイアウォールを介してアクセスできることを確認します。

  • モビリティ制御メッセージ用のポート 16666

  • モビリティデータメッセージ用のポート 16667

モビリティグループの NAT サポートの制限事項

  • モビリティトンネルを形成するコントローラピアには、1:1(静的)NAT エントリだけが存在できます。

  • 同じパブリック IP アドレスを持つ複数のピアの設定はサポートされていません。

  • 設定されたピアのプライベート IP アドレスは一意である必要があります。

  • ポートアドレス変換(PAT)はサポートされていません。

  • タイプが異なるピアコントローラ(Cisco AireOS、Cisco Catalyst 9800 シリーズなど)が NAT の背後に配置されている場合、クライアントローミングではリリース間コントローラモビリティ(IRCM)はサポートされていません。

  • IPv6 アドレス変換はサポートされていません。

モビリティ NAT でサポートされている機能

次の表に、モビリティ NAT でサポートされている機能を示します。

表 1. モビリティ NAT でサポートされている機能

フォーリンコントローラが NAT デバイスの背後にある 2 台のコントローラ(1to1 NAT のみ)

対応

アンカーコントローラが NAT デバイスの背後にある 2 台のコントローラ(1to1 NAT のみ)

対応

アンカーコントローラとフォーリンコントローラが NAT デバイスの背後にある 2 台のコントローラ(1to1 NAT のみ)

対応

複数のフォーリンコントローラとアンカーコントローラが NAT の背後にある(1to1 NAT のみ)

対応

サポートされている Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ

  • Cisco Catalyst 9800-40 ワイヤレスコントローラ

  • Cisco Catalyst 9800-80 ワイヤレスコントローラ

  • クラウド向け Catalyst 9800 ワイヤレスコントローラ

  • Cisco Catalyst 9800-L ワイヤレスコントローラ

サポートされているピアの数

72

SNMP、YANG、および Web UI を使用した管理性

対応

モビリティの IRCM サポート

対応

SSO

対応

Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラ間のクライアントローミング(レイヤ 2 およびレイヤ 3)

対応

Cisco Catalyst 9800 シリーズ ワイヤレス コントローラと AireOS コントローラ間のクライアントローミング(レイヤ 2 およびレイヤ 3)

非対応

モビリティトンネルでサポートされているアプリケーション

  • ネイティブプロファイリング

  • AP リスト

  • PMK キャッシュ

  • メッシュ AP

モビリティピアの設定

始める前に

モビリティピアのプライベート IP アドレスとパブリック IP アドレスが同じタイプ(IPv4 または IPv6)であることを確認します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

wireless mobility group member mac-address peer_mac ip peer_private_ip[ public-ip peer_public_ip] group group_name

例:

Device(config)# wireless mobility group member mac-address 001e.494b.04ff ip 11.0.0.2 public-ip 4.0.0.112 group dom1

オプションのパブリック IP アドレスを使用してモビリティピアをリストに追加します。

(注)  

 

同じプライベート IP アドレスまたはパブリック IP アドレスを使用して複数のピアを設定することはできません。

ステップ 3

exit

例:

Device(config)# exit

特権 EXEC モードに戻ります。

モビリティグループの NAT サポートの確認

クライアントのモビリティ情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

Device# show wireless client mac-address 000a.bd15.0010 detail

Client MAC Address : 000a.bd15.0010
Client IPv4 Address : 100.100.0.2
Client Username: N/A
AP MAC Address : 000a.ad00.0800
AP Name: SIM-AP-7
AP slot : 1
.
.
.

プライベートピア IP アドレスを使用してモビリティピアの情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

Device# show wireless mobility peer ip 21.0.0.2

Mobility Peer Info
===================
Ip Address : 21.0.0.2
Public Ip Address : 3.0.0.22
MAC Address : cc70.ed02.c3b0
Group Name : dom1
.
.
.