AP 管理

AP クラッシュ ファイルのアップロード

変換したアクセス ポイントが予期せずリブートした場合、アクセス ポイントではクラッシュ発生時にローカル フラッシュ メモリ上にクラッシュ ファイルが保存されます。装置のリブート後、リブートの理由がアクセス ポイントからデバイスに送信されます。クラッシュにより装置がリブートした場合、デバイスは既存の CAPWAP メッセージを使用してクラッシュ ファイルを取得し、デバイスのフラッシュ メモリに保存します。クラッシュ情報のコピーは、デバイスがアクセス ポイントから取得した時点でアクセス ポイントのフラッシュ メモリから削除されます。


(注)  


リロード時はレポートは生成されません。

プロセスのクラッシュ時には、次の情報がデバイスからローカルに収集されます。

  • 完全なプロセスコア

  • トレースログ

  • Cisco IOS の syslog(非アクティブなクラッシュの場合には保証されません)

  • システムプロセス情報

  • ブートアップログ

  • リロードログ

  • 特定のタイプの proc 情報

これらの情報はすべて、個別のファイルに格納された後、アーカイブされて 1 つのバンドルに圧縮されます。これにより、クラッシュのスナップショットを 1 つの場所で取得して、分析のためにボックス外に移動できるようになります。このレポートは、デバイスが ROMMON/ブートローダーに対してダウン状態になる前に生成されます。


(注)  


完全なコアおよびトレースログ以外はテキストファイルです。

AP クラッシュ ファイルのアップロードの設定(CLI)

手順


ステップ 1

enable

特権 EXEC モードを開始します。

ステップ 2

ap name ap-name crash-file get-crash-data

AP クラッシュ情報を収集します。クラッシュ ファイルは、AP がレディ状態までリロードした後に自動的にアップロードされます。したがって、このコマンドは手動で実行する必要はありません。

ステップ 3

ap name ap-name crash-file get-radio-core-dump slot {0 | 1}

スロット 0 またはスロット 1 の AP コア ダンプ ファイルを収集します。

ステップ 4

ap name ap-name core-dump tftp-ip crash-file uncompress

指定した TFTP の場所に AP クラッシュ コアダンプ ファイルをアップロードします。

ステップ 5

show ap crash-file

AP クラッシュファイルと無線クラッシュファイルを表示します。

ステップ 6

dir bootflash

.crash 拡張子のブートフラッシュ内のクラッシュファイルを表示します。


アクセスポイントの LED 状態について

多数のアクセス ポイントの無線 LAN ネットワークでは、コントローラに関連付けられた特定のアクセス ポイントを検出することは困難です。アクセス ポイントの LED が点灯し、アクセス ポイントを見つけられるように、コントローラでアクセス ポイントの LED 状態が設定されるようにすることができます。この設定は、ワイヤレス ネットワークでグローバルに行うことも、AP レベルごとに行うこともできます。

グローバル レベルの LED 状態の設定は、AP レベルよりも優先されます。


(注)  


アクセスポイントの LED を無効にする場合、LED の状態は Cisco 9800 コントローラの AP 参加プロファイルによって制御されることに注意してください。LED を無効化された状態で維持するには、LED が無効になっている AP 専用の AP 参加プロファイルとサイトタグを個別に作成することをお勧めします。



(注)  


メインシステム LED に加えてイーサネット LED がある AP の場合、イーサネット LED はシステム LED に従って有効または無効(オンまたはオフに切り替え)になります。たとえば、システム LED が点灯している場合、イーサネット LED も点灯します。


アクセスポイントの LED 状態の設定(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Wireless] > [Access Points] を選択します。

ステップ 2

AP リストから AP をクリックします。

[Edit AP] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3

[General] タブの [General] セクションで、[LED Settings] に移動します。

  1. [LED State] フィールドの横にあるボックスをクリックして、LED の状態を有効または無効にします。

  2. [LED Brightness Level] ドロップダウンリストから、1 ~ 8 の値を選択します。

ステップ 4

[Flash Settings] セクションで、次の手順を実行します。

  1. [Flash State] フィールドの横にあるボックスをクリックして、点滅状態を有効または無効にします。

    点滅状態が有効になっている場合、点滅の現在のステータスと点滅持続時間フィールドが表示されます。
  2. [Flash Duration] ドロップダウンリストから、[Always ON] または [Timed] を選択します。

    [Timed] オプションを選択すると、[Time Duration] フィールドが表示されます。
  3. [Time Duration] フィールドで、点滅持続時間を秒単位で指定します。デフォルト値は 1 秒です。有効な範囲は 1 ~ 3600 秒です。

ステップ 5

[Update & Apply to Device] をクリックします。


グローバル コンフィギュレーション モードでのアクセスポイントの LED 状態の設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。パスワードを入力します(要求された場合)。

ステップ 2

ap nameCisco-AP-name led

例:

Device# ap name Cisco-AP-name led 

Cisco AP の LED 状態をグローバルに有効にします。

ステップ 3

ap name Cisco-AP-name led flash {start duration duration | stop}

例:

Device# ap name Cisco-AP-name led flash start duration 20
Device# ap name Cisco-AP-name led flash stop

AP LED の点滅の開始と停止を設定します。有効な start duration の範囲は 0 ~ 3600 秒です。

ステップ 4

ap name Cisco-AP-name led-brightness-level 1-8

例:

Device# ap name Cisco-AP-name led-brightness-level 4 

LED の明るさレベルを設定します。明るさの値は 1 ~ 8 です。

AP プロファイルの LED 状態の設定

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ap profile default-ap-profile

例:

Device(config)#ap profile default-ap-profile

AP プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

led

例:

Device(config-ap-profile)# led

すべての Cisco AP の LED 状態を有効にします。

アクセスポイントの LED 状態の確認

アクセスポイントの LED 状態を確認するには、次のコマンドを使用します。

show ap name AXXX-APXXXX.bdXX.f2XX config general

Device# show ap name AXXX-APXXXX.bdXX.f2XX config general 
Cisco AP Name : AXXX-APXXXX.bdXX.f2XX 
=================================================
Cisco AP Identifier : 0cXX.bdXX.65XX
Country Code : Multiple Countries : FR,IN,US
Regulatory Domain Allowed by Country : 802.11bg:-AE 802.11a:-ABDEN
AP Country Code : US - United States
AP Regulatory Domain
802.11bg : -A
802.11a : -B
.
.
.
CAPWAP Preferred mode : IPv4
CAPWAP UDP-Lite : Not Configured
AP Submode : WIPS
Office Extend Mode : Disabled
Dhcp Server : Disabled
Remote AP Debug : Disabled
Logging Trap Severity Level : information
Logging Syslog facility : kern
Software Version : 17.X.0.XXX
Boot Version : 1.1.X.X
Mini IOS Version : 0.0.0.0
Stats Reporting Period : 180
LED State : Enabled
MDNS Group Id : 0
.
.
.

アクセスポイントのサポートバンドル

アクセスポイント(AP)のサポートバンドルには、コアファイル、クラッシュファイル、show run-configuration 、コンフィギュレーション コマンド、msglog、および traplog が含まれています。

このトピックでは、AP のサポートバンドル情報を取得して、コントローラまたは外部サーバーにエクスポートする方法について説明します。(Cisco IOS XE リリース 17.2.1 までは、AP コンソールにログインして AP のサポートバンドル情報を取得する必要がありました。)

アクセスポイントのサポートバンドル機能は、Cisco Wave2 AP および Cisco Catalyst AP でのみサポートされます。

AP サポートバンドルのエクスポート(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Wireless] > [Access Points] を選択します。

ステップ 2

対応する AP 名をクリックします。

[Edit AP] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3

[Support Bundle] タブをクリックします。

ステップ 4

[Destination] ドロップダウンリストから、次のいずれかを選択します。

  • [This Device]:これを選択した場合は、[Server IP]、[Destination File Path]、[Username]、および [Password] フィールドに値を入力します。

    (注)  

     

    [This Device] を選択すると、バンドルがセキュアコピー(SCP)を介してコントローラに送信されます(コントローラで ip scp server enable コマンドをグローバルに設定している場合)。コントローラのファイルマネージャを使用して、後から簡単にブラウザからバンドルを取得できます。

  • [External Server]:これを選択した場合は、[Transfer Mode] ドロップダウンリストから、[scp] または [tftp] を選択します。

    [scp] 転送モードを選択した場合は、[Server IP]、[Destination File Path]、[Username]、および [Password] フィールドに値を入力します。

    [tftp] 転送モードを選択した場合は、[Server IP] および [Destination File Path] フィールドに値を入力します。

(注)  

 
[State]、[Transfer Mode]、[Server IP]、[File Path]、[Time of Export] などの、[Last Export Status] に関する情報がウィンドウの右側に表示されます。

ステップ 5

[Start Transfer] をクリックします。


AP サポートバンドルのエクスポート(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

ap name Cisco-AP-name export support-bundle mode { scp | tftp} target ip-address { A.B.C.D | X:X:X:X::X} path file-path

例:

Device> ap name Cisco-AP-name export support-bundle mode scp target ip-address 10.1.1.1 path file-path

SCP または TFTP 転送モードを使用して AP サポートバンドルをエクスポートします。

scp を選択すると、ユーザー名とパスワードを入力するように求められます。

tftp の場合、ユーザー名とパスワードは不要です。

サポート バンドル エクスポートのステータスのモニタリング

サポート バンドル エクスポートのステータスをモニターするには、次のコマンドを実行します。

Device# show ap support-bundle summary
AP Name    Server-IP   Status        Last Successful Time      Path File-name
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
AP_28XXX   81.1.1.10   Copy Success  04/24/2020 07:27:38 UTC   AP_28XXX_support.17.4.0.2.2020.07XXXX.tgz

アクセスポイントのメモリ情報について

アクセスポイントのメモリ情報機能の導入により、シングルサインオン認証後に、アクセスポイント(AP)のメモリタイプ、CPU タイプ、および AP ごとのメモリサイズを表示できます。AP は、参加フェーズ中にコントローラとメモリ情報を共有します。

特定の AP のメモリ情報を表示するには、 show ap name AP-NAMEconfig general コマンドを使用します。

アクセスポイントのメモリ情報の確認

CPU タイプ、メモリタイプ、メモリサイズなど、指定した AP のメモリ情報を確認するには、次のコマンドを使用します。

Device# show ap name AP-NAME  config general 
Cisco AP Name   : AP-NAME
=================================================
Cisco AP Identifier                             : 00XX.f1XX.e0XX
Country Code                                    : Multiple Countries : FR,IN,US
Regulatory Domain Allowed by Country            : 802.11bg:-AE   802.11a:-ABDEN
AP Country Code                                 : US  - United States
AP Regulatory Domain
  802.11bg                                      : -A
  802.11a                                       : -B
.
.
.
CPU Type                                        : ARMv7 Processor rev 1 (v7l)
Memory Type                                     : DDR4
Memory Size                                     : 1028096 KB
.
.
.  

アクセスポイントタグの永続性に関する情報

Cisco IOS XE Bengaluru 17.6.1 以降では、AP タグの永続性がコントローラでグローバルに有効になります。タグの永続性が有効になっているコントローラに AP が接続すると、マッピングされたタグが AP に保存され、各 AP にタグの設定が個別に書き込まれることはありません。

AP タグの永続性の設定(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Tags & Profiles] > [Tags] を選択します。

ステップ 2

[AP] タブをクリックします。

ステップ 3

[Tag Source] タブで、[Enable AP Tag Persistency] チェックボックスをオンにして、AP タグの永続性をグローバルに設定します。

タグの永続性が有効になっているコントローラに AP が接続すると、マッピングされたタグが AP に保存され、タグの設定は各 AP に個別に書き込まれません。

ステップ 4

[Apply to Device] をクリックします。


次のタスク

AP にタグを保存します。

アクセスポイントでのタグの保存(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Wireless] > [Access Points] を選択します。

ステップ 2

リストから AP をクリックします。

[Edit AP] ページが表示されます。

ステップ 3

[General] タブをクリックします。

ステップ 4

[Tags] セクションで、[Configuration] > [Tags & Profiles] > [Tags] ページで作成した、該当するポリシータグ、サイトタグ、および RF タグを指定します。

ステップ 5

[Policy] ドロップダウンリストから値を選択します。

ステップ 6

[Site] ドロップダウンリストから値を選択します。

ステップ 7

[RF] ドロップダウンリストから値を選択します。

ステップ 8

[Write Tag Config to AP] チェックボックスをオンにしてタグを AP にプッシュし、AP がコントローラ間で移動した場合でも、この情報を保存して記憶できるようにします。

ステップ 9

[Update & Apply to Device] をクリックします。


アクセスポイントに保存されているタグの削除

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Wireless] > [Access Points] を選択します。

ステップ 2

AP のリストから AP をクリックします。

[Edit AP] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3

[Edit AP] ウィンドウで、[Advanced] タブを選択します。

ステップ 4

[Set to Factory Default] セクションで、[Clear Resolved Tag Config] チェックボックスをオンにして、AP に保存されているタグをクリアします。

ステップ 5

[Update & Apply to Device] をクリックします。


AP タグの永続性の設定(CLI)

始める前に

プライマリコントローラから設定されたポリシータグ、サイトタグ、および RF タグを AP で保持するためには、それらのタグがその AP が接続する他のコントローラにも存在する必要があります。3 つのタグがすべて存在しない場合、AP はデフォルトのポリシータグ、サイトタグ、および RF タグを適用します。同様に、タグポリシーは、1 つまたは 2 つのタグが存在する場合でも適用されます。AP タグの永続性は、N+1 冗長性シナリオで AP をプライミングするのに役立ちます。タグの設定の詳細については、https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/wireless/controller/9800/17-6/config-guide/b_wl_17_6_cg/m_config_model.html を参照してください。


(注)  


有効にすると、AP 参加中に AP タグの永続性が実行されるため、コントローラにすでに接続している AP がある場合、それらの AP はコントローラに再接続する必要があります。


手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ap tag persistency enable

例:

Device(config)# ap tag persistency enable

AP タグの永続性を設定します。

ステップ 3

end

例:

Device(config)# end

コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。

AP タグの永続性の確認

プライマリコントローラで AP タグの永続性を確認するには、次のコマンドを使用します。

Device# show ap tag summary
Number of APs: 1

AP Name         AP Mac           Site Tag Name         Policy Tag Name        RF Tag Name            Misconfigured    Tag Source
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Cisco01_AP      xxxx.xxxx.xxxx   default-site-tag      OpenRoaming            default-rf-tag         No               Static

(注)  


[Tag Source] に [Static] または [Filter] が表示されている場合は、AP タグマッピングがプライマリコントローラで設定されていることを意味します。ソースに [Default] が表示されている場合は、AP がコントローラに接続するときにデフォルトのタグを受信したことを意味します。


セカンダリコントローラで AP タグの永続性を確認するには、次のコマンドを使用します。

Device# show ap tag summary
Number of APs: 1

AP Name       AP Mac           Site Tag Name        Policy Tag Name     RF Tag Name       Misconfigured   Tag Source
--------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
Cisco01_AP   xxxx.xxxx.xxxx    default-site-tag     OpenRoaming         default-rf-tag     No              AP

(注)  


[Tag Source] に [AP] が表示されている場合は、ポリシータグ、サイトタグ、および RF タグがプライマリコントローラで設定されたものと一致していて、AP タグがコントローラ間で保持されていることを意味します。


AP 省電力の機能履歴

次の表に、このモジュールで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。

この機能は、特に明記されていない限り、導入されたリリース以降のすべてのリリースでも使用できます。

表 1. AP 省電力の機能履歴

リリース

機能情報

Cisco IOS XE Cupertino 17.8.1

この機能により、ネットワーク管理者は AP を強制的に低電力モードで動作させ、消費電力を削減できます。

Cisco IOS XE Cupertino 17.9.1

次の AP に対する機能のサポート

  • Cisco Catalyst 9164 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9166 シリーズ アクセスポイント

Cisco IOS XE Dublin 17.10.1

サポートされる機能は次のとおりです。

  • 無線空間ストリーム

  • 柔軟な PoE プロファイル

Cisco IOS XE 17.13.1

Cisco Catalyst 9124 シリーズ AP での AP 配電サポート。

AP 省電力について

AP 省電力モードより、ネットワーク管理者は AP を強制的に低電力モードで動作させ、消費電力を削減できます。

AP 省電力モードは次の AP でサポートされています。

  • Cisco Catalyst 9115 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9120 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9124 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9130 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9136 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9164 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9166 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9162 シリーズ アクセスポイント

アクセスポイントの電源ポリシー

アクセスポイントの電源ポリシーを使用すると、AP で使用可能な電力バジェットの使用率を定義できます。この場合、AP のさまざまなインターフェイスに一連のポリシーを定義できます。必要に応じて、Wi-Fi 無線、USB などのインターフェイスを管理できます。

Cisco Catalyst 9124 AXI/D AP は最大 2 つの無線インターフェイス(シングル 5 GHz)をサポートし、Cisco Catalyst 9124 AXE AP は最大 3 つの(デュアル 5 GHz)無線インターフェイスをサポートします。Cisco Catalyst 9124 シリーズ AP が 802.3at/PoE+/30W の電力が不足している状態で動作する場合、新しい動作モードはデュアル無線モードとトライ無線モードの両方をサポートします。

AP 電力ポリシーのユースケース

次に、AP 電源ポリシーのユースケースを示します。

  • 802.3af、802.3at、802.3 bt(複数レベルの場合)、DC 電源など、使用可能な電源入力の電源ポリシーを定義できます。トライ無線およびクアッド無線 AP では、電力要件が 802.3at Power over Ethernet(PoE)モードの能力を超えています。したがって、AP 電源ポリシーでは、たとえば非 802.3 bt 電源(TX 電源、無線チェーン、USB ポート、SFP など)が供給された場合の AP 動作を静的に事前定義します。

省電力モード

省電力モードを使用すると、AP にクライアントが関連付けられていない場合に、AP を低電力モードに切り替えることができます。たとえば、このモードがワークスペースで有効になっている場合、AP は時間外にスリープ状態になるため、夜間の AP の電力消費が節約されます。

Cisco IOS-XE Cupertino 17.10.1 以降では、AP 無線をシャットダウンするか、無線空間ストリームを下げて、電力使用量を削減できます。無線の空間ストリームの数を設定して、無線速度を強制することができます。無線空間ストリームポリシーの組み合わせは、1X1、2X2、3X3(Cisco Catalyst 9130 シリーズ アクセスポイントのみ)、4X4、および 8X8 です。

省電力モードの利点は次のとおりです。

  • AP ごとの省エネの改善:省電力モードでは、オフピーク時に AP の機能を削減し、通常のアイドルモードと比較してエネルギーコストをさらに 20% 節約できます。

  • 環境に配慮した購入の実現:大企業では、主要な指標の 1 つとして環境パフォーマンスを追跡します。一元化されたエネルギーチームがエネルギー効率をモニターしており、省電力機能の重要性が高まっています。

PoE プロファイル

  • 固定 PoE プロファイル:AP は、接続先のスイッチから必要な電力をネゴシエートします。必要な電力は AP モデルによって異なります。要求した電力が AP に与えられていない場合、AP は電力バジェットで動作します。このような状況では、一部のインターフェイスは劣化状態で動作します。

    たとえば、本来は 4SS で動作できる一部の無線が 2SS で動作する場合があります。各 AP インターフェイスの動作条件は、電力レベルによって異なります。これらは、固定 PoE プロファイルと呼ばれます。固定 PoE プロファイルは、AP が通常モード(非省電力モード)で動作している場合に適用されます。AP が省電力モードで動作している場合は、設定された PoE 電力ポリシーが適用されます。

  • PoE 電力ポリシー:電力ポリシーまたはプロファイルを使用して、特定の速度に設定するインターフェイスを設定することができます。このポリシーでは、カレンダーまたはタイミングに基づいて AP にプッシュされる任意のプロファイルを設定できます。たとえば、2 階にある AP のグループで、午後 7 時から午前 7 時まで、2.4 GHz 無線を除く、すべての AP をオフにするプロファイルをプッシュします。

  • 柔軟な PoE プロファイル:柔軟な PoE プロファイルを使用すると、固定 PoE プロファイルのルールに従う代わりに、さまざまなインターフェイスを設定して、各インターフェイスに特定のパラメータ値と状態を設定することができます。AP に必要な電力が供給されない場合、AP は柔軟な PoE プロファイルを使用して電力バジェットで動作します。

Cisco IOS XE 17.13.1 では、USB、イーサネット、および LAN インターフェイスに加えて、PoE 出力が Cisco Catalyst 9124 シリーズ AP に新しいインターフェイスとして導入されています。Cisco Catalyst 9124 シリーズ AP RLAN の PoE 出力は、RLAN ポートを有効にしている場合にのみ機能します。

AP の各インターフェイスの動作パラメータ値は、次の表 2 ~ 7 のように、AP のハードウェア仕様に基づいて調整できます。

表 2. AP の消費電力仕様:Cisco Catalyst 9115、9120、9130 シリーズ AP

アクセスポイント

PoE 入力モード/DC モード

電源デバイスでの消費

電源装置での消費

フィーチャモード

AP

最悪の場合のケーブル

無線 1

無線 2

無線 3

イーサネット

USB

モジュール

PoE 出力

Cisco Catalyst 9115AXI アクセスポイント

.3af

13.0

15.4

2X2

2X2

1G

なし

.3at

16.0

18.9

4X4

4X4

2.5G

なし

.3at

20.4

24.1

4X4

4X4

2.5G

あり(3.75W)

Cisco Catalyst 9115AXE アクセス ポイント

.3af

13.0

15.4

2X2

2X2

1G

なし

.3at

17.0

20.1

4X4

4X4

2.5G

なし

.3at

21.4

25.3

4X4

4X4

2.5G

あり(3.75W)

Cisco Catalyst 9120AXI/E アクセス ポイント

.3af

13.8

15.4

1X1

1X1

有効

1G

なし

.3at

20.5

23.2

4X4

4X4

有効

2.5G

なし

.3at

25.5

30.0

4X4

4X4

有効

2.5G

あり(4.5W)

Cisco Catalyst 9130AXI/E アクセス ポイント

.3af

13.8

15.4

1X1

1X1

有効

1G

なし

.3at

25.5

30.0

8X8

4X4

有効

5G

なし

.3at

25.5

30.0

プライマリ 4X4

セカンダリオフ

4X4

有効

5G

あり(4.5W)

.3at

25.5

30.0

プライマリ 4X4

セカンダリ 4X4

無効

有効

5G

あり(4.5W)

.3bt

30.5

33.3

8X8

4X4

有効

5G

あり(4.5W)

表 3. AP の消費電力仕様:Cisco Catalyst 9136 シリーズ AP

アクセスポイント

PoE 入力モード

電源デバイスでの消費

電源装置での消費

フィーチャモード

AP で

最悪の場合のケーブル

5G 無線機

2G 無線

6G 無線

AUX 無線

Mgig0

Mgig1

USB

モジュール

PoE 出力

Cisco Catalyst 9136 シリーズ アクセスポイント

.3af:固定

13.9

15.4

無効

無効

無効

有効

1G

無効

無効

.3at:固定

24.0

27.90

プライマリ:4X4

セカンダリ:無効

2X2

2X2

有効

2.5G

2.5G(ヒットレス フェールオーバー スタンバイ)

無効

.3bt:固定

43.4

54.81

8X8 またはデュアル

4X4

4X4

4X4

有効

5G

5G

あり(9W)

.3bt:PoE ポリシー 1

37.3

41.63

8X8 またはデュアル

4X4

4X4

4X4

有効

5G

5G

無効

表 4. AP の消費電力仕様:Cisco Catalyst 9166 シリーズ AP

アクセスポイント

PoE 入力モード

電源デバイスでの消費

電源装置での消費

フィーチャモード

AP で

最悪の場合のケーブル

5G 無線機

2G 無線

6G 無線

AUX 無線

Mgig0

Mgig1

USB

モジュール

PoE 出力

Cisco Catalyst 9166 シリーズ アクセスポイント

.3af:固定

13.9

15.4

無効

無効

無効

有効

1G

無効

.3at:固定ポリシー

25.5

30.0

4X4

4X4

4X4

有効

5G

無効

.3bt:固定

30.5

32.8

4X4

4X4

4X4

有効

5G

あり(4.5 W)

DC ジャック:固定

30.5

4X4

4X4

4X4

有効

5G

あり(4.5 W)

表 5. AP の消費電力仕様:Cisco Catalyst 9164 シリーズ AP

アクセスポイント

PoE 入力モード

電源デバイスでの消費

電源装置での消費

フィーチャモード

AP で

最悪の場合のケーブル

5G 無線機

2G 無線

6G 無線

AUX 無線

Mgig0

Mgig1

USB

モジュール

PoE 出力

Cisco Catalyst 9164 シリーズ アクセスポイント

.3af:固定

13.9

15.4

無効

無効

無効

有効

1G

無効

.3at:固定

25.5

30.0

4X4

2X2

4X4

有効

2.5G

無効

.3bt:固定

30.1

32.8

4X4

2X2

4X4

有効

2.5G

あり(4.5 W)

DC ジャック:固定

30.1

4X4

2X2

4X4

有効

2.5G

あり(4.5 W)

表 6. AP の消費電力仕様:Cisco Catalyst 9162 シリーズ AP

アクセスポイント

PoE 入力モード

電源デバイスでの消費

電源装置での消費

フィーチャモード

AP で

最悪の場合のケーブル

5G 無線機

2G 無線

6G 無線

AUX 無線

Mgig0

Mgig1

USB

モジュール

PoE 出力

Cisco Catalyst 9162 シリーズ アクセスポイント

.3af

13.3

14.32

1X1

無効

1X1

有効

1G

無効

.3at

20.1

22.67

2X2

2X2

2X2

有効

2.5G

無効

.3at

25.5

30

2X2

2X2

2X2

有効

2.5G

あり(4.5W)

表 7. AP の消費電力仕様:Cisco Catalyst 9124 シリーズ AP

アクセスポイント

PoE 入力モード

電源デバイスでの消費

電源装置での消費

フィーチャモード

AP で

最悪の場合のケーブル

無線 0

パスあたり R0 dBm

無線 1

パスあたり R1 dBm

無線 2

パスあたり R02 dBm

AUX 無線

イーサネット Mgig

SFP モジュール

GbE PHY

PoE 出力

2.4 GHz 無線機

5 GHz プライマリ無線

5 GHz セカンダリ無線

Chillwave

Cisco Catalyst 9124 AXI

Cisco Catalyst 9124 AXD

Cisco Catalyst 9124 AXE デュアル無線モード

.3af

13.8

15.4

無効

無効

該当なし

該当なし

有効

1G

なし

なし

なし

.3at

25.5

30

2X2

23

2X2

23

該当なし

該当なし

有効

1G

なし

あり

なし

.3bt/UPOE/DC

33.6

39.5

4X4

24

4X4

24

該当なし

該当なし

有効

2.5G

あり

あり

なし

.3bt/UPOE/DC

51

60

4X4

24

4X4

24

該当なし

該当なし

有効

2.5G

あり

あり

あり

Cisco Catalyst 9124 AXI

Cisco Catalyst 9124 AXD

単一の 5G 無線

.3at

25.5

30

シャットダウン

4X4

24

シャットダウン

有効

2.5G

あり

なし

なし

Cisco Catalyst 9124 AXE トライ無線モード

.3af

13.8

15.4

無効

無効

無効

有効

1G

なし

なし

なし

.3at

25.5

30

無効

無効

無効

有効

1G

なし

なし

なし

.3bt/UPOE/DC

33.6

39.5

2X2

24

2X2

24

2X2

24

有効

2.5G

あり

あり

なし

.3bt/UPOE/DC

51

60

2X2

24

2X2

24

2X2

24

有効

2.5G

あり

あり

あり

Cisco Catalyst 9124 AXE デュアル 5G 無線

.3at

25.5

30

シャットダウン

2X2

23

2X2

23

有効

1G

なし

あり

なし

アクセスポイント省電力モードのスリープ解除しきい値

スリープ解除しきい値機能を使用すると、AP 電力プロファイル設定でクライアントしきい値を定義して、AP が省電力モードから復帰するタイミング、または省電力モードになるタイミングを決定できます。

AP がカレンダーに関連付けられた電力プロファイルを適用していて(アクティブなカレンダーの場合)、接続されているクライアントの数がスリープ解除しきい値に達すると、AP は省電力モードから復帰し、固定電力プロファイルモードまたは通常電力プロファイル(電力不足)モードになります。

AP がカレンダーに関連付けられた電力プロファイルを適用していて(アクティブなカレンダーの場合)、接続されているクライアントの数がスリープ解除しきい値よりも少ない場合、AP はカレンダーに関連付けられた電力プロファイルを適用して、インターフェイスをシャットダウンするか、インターフェイスの速度を落として電力を節約します。

AP 省電力シナリオ

AP の省電力機能は、対応する電力プロファイルに関連付けられた時間外などのカレンダーを適用して AP を省電力モードまたは低電力モードにするのに役立ちます。AP プロファイルは、PoE 電源ポリシーをカレンダープロファイルに関連付けるように拡張されています。エコモード AP のシナリオは次のとおりです。

  • 図 1. エコモードでの AP の動作:営業日
    このイメージは、営業日のシナリオにおけるエコモードでのアクセスポイントの動作を示しています。

    営業日の午前 7:00 から午後 7:00 まで、最大数のクライアントが AP に接続されている場合、AP は通常モードまたは固定モードで機能します。午後 7:00 から午前 12:00 まで、[Cal1] カレンダープロファイルのタイマーが開始し、AP が省電力モードになります。同様に、[Cal2] カレンダープロファイルのタイマーが開始し、省電力モードを午前 12:00 から午前 7:00 に延長します。AP は午前 7:00 に再び通常モードになります。

  • 図 2. エコモードでの AP の動作:休日
    このイメージは、休日のシナリオにおけるエコモードでのアクセスポイントの動作を示しています。

    休日の午前 12:00 から午後 11:59:59 まで、AP は省電力モードになります。[Cal3] カレンダープロファイルがここで適用されます。このプロファイルは、省電力モードのタイマーを定義します。これは、AP に接続されているクライアントがなく、AP がスリープ状態であることを意味します。

  • 図 3. エコモードでの AP の動作:クライアントあり
    このイメージは、クライアントがある場合のエコモードでのアクセスポイントの動作を示しています

    クライアントが AP に接続されると、AP は自動的に通常モードに切り替わります。たとえば、カレンダープロファイル [Cal1] では、ワイヤレスクライアントが AP に接続されているため、AP は通常モードになります。午後 8:00 に、クライアントは AP から関連付けを解除され、AP は省電力モードになります。クライアントが午後 9:30 に AP のカバレッジエリアに入ると、AP は自動的に省電力モードから通常モードの動作に切り替わります。

電源ポリシープロファイルの設定(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Tags & Profiles] > [Power Profile] の順に選択します。

ステップ 2

[Add] をクリックします。

[Add Power Profile] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3

電力プロファイルの名前および説明を入力します。名前には、最大 128 文字の ASCII 文字を使用できます(先頭と末尾のスペースは含まない)。

ステップ 4

[Add] をクリックして、電力プロファイルのルールを追加します。

ステップ 5

[Sequence number] フィールドに、コンポーネントの電源を無効にする優先順位を指定する一意のシーケンス番号を入力します。シーケンス番号 0 は、最初にコンポーネントを無効にする必要があることを示します。

ステップ 6

[Interface] および [Interface ID] ドロップダウンリストから、電力ディレーティングルールを適用するコンポーネントに指名するインターフェイスとインターフェイス識別子を選択します。

ステップ 7

[Parameter] および [Parameter value] ドロップダウンリストから、ステップ 6 で選択したインターフェイスに応じて値を選択します。

たとえば、インターフェイスとして [Ethernet] を選択した場合は、関連する速度を選択することで、インターフェイスのルールをさらにカスタマイズできます。このルールにより、AP はより高速で動作していて、そのためより多くの電力を消費しているイーサネット インターフェイスの電源を無効にします。

ステップ 8

チェックマークをクリックして保存し、[Apply to Device] をクリックします。


電源ポリシープロファイルの設定(CLI)

始める前に

電源ポリシープロファイルを設定する前に、少なくとも 1 つの無線インターフェイスを稼働状態にしておく必要があります。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

wireless profile power power-profile-name

例:

Device(config)# wireless profile power power-profile-name

電源ポリシープロファイルを設定します。

ステップ 3

sequence-number ethernet {GigabitEthernet0 | GigabitEthernet1 speed {1000mbps | 100mbps | 2500mbps | 5000mbps} | LAN1 | LAN2 | LAN3 state disable}

例:

Device(config-wireless-power-profile)# 10 ethernet gigabitethernet1 speed 1000mbps

イーサネットの電源ポリシーを設定します。

sequence-number :電力プロファイルの設定は、シーケンス番号順に並べられています。AP のディレーティングは、入力されたシーケンス番号に従って行われます。インターフェイス識別子とパラメータ値の同じ組み合わせは、別のシーケンス番号には表示されません。同じパラメータを持つ同じインターフェイスが、異なるパラメータ値で複数回表示される可能性がありますが、アクティブなカレンダーがある場合は、シーケンス番号に関係なく、電力消費量が最小になるパラメータ値が選択されます。

(注)  

 
  • イーサネット インターフェイスは、コントローラに参加するために使用されます。アップリンク インターフェイスは、電源ポリシーで定義されている場合でも無効になりません。

  • イーサネット速度設定は、Cisco IOS XE 17.8.1 以降のリリースでは使用できません。

ステップ 4

sequence-number radio 24ghz {spatial-stream {1 | 2 | 3 | 4} | state shutdown}

例:

Device(config-wireless-power-profile)# 20 radio 24ghz spatial stream 2

2.4 GHz 帯域無線の空間ストリームを設定します。

ここで、各変数は次のように定義されます。

sequence-number :電力プロファイルの設定は、シーケンス番号順に並べられています。AP のディレーティングは、入力されたシーケンス番号に従って行われます。インターフェイス識別子とパラメータ値の同じ組み合わせは、別のシーケンス番号には表示されません。同じパラメータを持つ同じインターフェイスが、異なるパラメータ値で複数回表示されることがあります。

  • 1:1X1 無線空間ストリームを指定します。

  • 2:2X2 無線空間ストリームを指定します。

  • 3:3X3 無線空間ストリームを指定します。

  • 4:4X4 無線空間ストリームを指定します。

state shutdown :無線の状態がダウンしていることを示します。

ステップ 5

sequence-number radio 5ghz {spatial-stream {1 | 2 | 3 | 4 | 8} | state shutdown}

例:

Device(config-wireless-power-profile)# 30 radio 5ghz spatial stream 4

5 GHz 帯域無線の空間ストリームを設定します。

ここで、各変数は次のように定義されます。

sequence-number :電力プロファイルの設定は、シーケンス番号順に並べられています。AP のディレーティングは、入力されたシーケンス番号に従って行われます。インターフェイス識別子とパラメータ値の同じ組み合わせは、別のシーケンス番号には表示されません。同じパラメータを持つ同じインターフェイスが、異なるパラメータ値で複数回表示されることがあります。

  • 1:1X1 無線空間ストリームを指定します。

  • 2:2X2 無線空間ストリームを指定します。

  • 3:3X3 無線空間ストリームを指定します。

  • 4:4X4 無線空間ストリームを指定します。

  • 8:8X8 無線空間ストリームを指定します。

state shutdown :無線の状態がダウンしていることを示します。

ステップ 6

sequence-number radio secondary-5ghz {spatial-stream {1 | 2 | 3 | 4 | 8} | state shutdown}

例:

Device(config-wireless-power-profile)# 40 radio 5ghz spatial stream 4

セカンダリ 5 GHz 帯域無線の空間ストリームを設定します。

ここで、各変数は次のように定義されます。

sequence-number :電力プロファイルの設定は、シーケンス番号順に並べられています。AP のディレーティングは、入力されたシーケンス番号に従って行われます。インターフェイス識別子とパラメータ値の同じ組み合わせは、別のシーケンス番号には表示されません。同じパラメータを持つ同じインターフェイスが、異なるパラメータ値で複数回表示されることがあります。

  • 1:1X1 無線空間ストリームを指定します。

  • 2:2X2 無線空間ストリームを指定します。

  • 3:3X3 無線空間ストリームを指定します。

  • 4:4X4 無線空間ストリームを指定します。

  • 8:8X8 無線空間ストリームを指定します。

state shutdown :無線の状態がダウンしていることを示します。

ステップ 7

sequence-number radio 6ghz {spatial-stream {1 | 2 | 3 | 4 | 8} | state shutdown}

例:

Device(config-wireless-power-profile)# 50 radio 6ghz spatial stream 2

6 GHz 帯域無線の空間ストリームを設定します。

ここで、各変数は次のように定義されます。

sequence-number :電力プロファイルの設定は、シーケンス番号順に並べられています。AP のディレーティングは、入力されたシーケンス番号に従って行われます。インターフェイス識別子とパラメータ値の同じ組み合わせは、別のシーケンス番号には表示されません。同じパラメータを持つ同じインターフェイスが、異なるパラメータ値で複数回表示されることがあります。

  • 1:1X1 無線空間ストリームを指定します。

  • 2:2X2 無線空間ストリームを指定します。

  • 3:3X3 無線空間ストリームを指定します。

  • 4:4X4 無線空間ストリームを指定します。

state shutdown :無線の状態がダウンしていることを示します。

ステップ 8

sequence-number usb 0 state disable

例:

Device(config-wireless-power-profile)# 60 usb 0 state disable

USB の電源ポリシーを設定します。

カレンダープロファイルの設定(GUI)

カレンダープロファイルを設定して、毎日、毎週、または毎月の繰り返しスケジュールを設定します。

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Tags & Profiles] > [Calendar] を選択します。

ステップ 2

[Add] をクリックします。

[Add Calendar Profile] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3

カレンダープロファイルの名前を入力します。名前には、最大 32 文字の ASCII 文字を使用できます(先頭と末尾のスペースは含まない)。

ステップ 4

[Recurrence] ドロップダウンリストから、プロファイルを作成するスケジュールを選択します。

ステップ 5

繰り返しスケジュールの [Start Time] と [End Time] を選択します。

(注)  

 
  • 毎日の繰り返しの場合は、開始時刻と終了時刻を選択できます。たとえば、毎日午後 7 時から午前 7 時までの間、AP で特定のインターフェイスの電力を低減する場合や、この期間中にコントローラでクライアントの関連付けを許可しない場合に、この毎日の繰り返しスケジュールを設定できます。

    この期間を対象にするには、2 つのカレンダープロファイルを作成する必要があります。1 つは午後 7 時から 23:59:59 まで、もう 1 つは午前 0 時から翌カレンダー日の午前 7 時までのもので、同じ電力プロファイルにマッピングします。その後、AP 参加プロファイルに割り当てます。

  • 毎週の繰り返しの場合は、開始時刻と終了時刻とともに特定の曜日を選択します。

  • 毎月の繰り返しの場合は、開始時刻と終了時刻とともに特定の日付を選択します。

ステップ 6

[Apply] をクリックして、設定を保存します


カレンダープロファイルの設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

wireless profile calendar-profile name calendar_profile_ap_power

例:

Device# wireless profile calendar-profile 
name ap_power_calendar

カレンダープロファイルを設定します。カレンダープロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。

ここで name はカレンダープロファイルの名前を指します。

ステップ 3

recurrence daily

例:

Device(config-calendar-profile)# recurrence daily

日次プロファイルの日次繰り返し数を設定します。

ステップ 4

start start-time end end-time

例:

Device(config-calendar-profile)# start 16:00:00 
end 20:00:00

カレンダープロファイルの開始時刻と終了時刻を設定します。

ステップ 5

end

例:

Device(config-calendar-profile)# end

特権 EXEC モードに戻ります。

AP 参加プロファイルの電源ポリシーの設定(GUI)

電源ポリシーは、AP 参加セッション中に AP にプッシュされる電力プロファイル、または電力プロファイルとカレンダープロファイルのマッピング設定の使用をサポートします。AP プロファイルごとに最大 5 つの組み合わせプロファイル(カレンダーと電源)をマッピングできます。

始める前に

電力プロファイルとカレンダープロファイルが作成され、GUI のそれぞれのドロップダウンリストに表示されていることを確認します。

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Tags & Profiles] > [AP Join] を選択します。

[Add AP Join Profile] ウィンドウが表示されます。

ステップ 2

[AP] タブをクリックします。

ステップ 3

[AP] タブで、[Power Management] タブをクリックします。

ステップ 4

[Regular Power Profile] ドロップダウンリストから電力プロファイルを選択します。

AP は、これらの設定を適用して、設定された優先順位リストに基づいて電力を軽減します。

(注)  

 
AP で特定の期間に電力プロファイル設定を適用する場合は、[Calendar Profile] を選択し、ドロップダウンリストから電力プロファイルにマッピングします。

ステップ 5

チェックマークをクリックしてマッピングを関連付けます。

ステップ 6

[Apply to Device] をクリックして、設定を保存します。


AP プロファイルの電力プロファイルのマッピング(CLI)

始める前に

カレンダープロファイルを AP 参加プロファイルにマッピングする前に、ワイヤレスプロファイルでカレンダープロファイルが定義されていることを確認します。

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ap profile ap-profile-name

例:

Device(config)#  ap profile  ap-profile-name

AP プロファイルを設定し、AP プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

power-profile power-profile-name

例:

Device(config-ap-profile)#  power-profile  power-profile-name

AP 電力プロファイルを設定します。

この電力プロファイルは、AP に接続されたスイッチによって提供される電力バジェットを満たすために、カレンダー以外の時間に使用されます。

ステップ 4

calendar-profile calendar-profile-name

例:

Device(config-ap-profile)#  calendar-profile  ap-calendar-profile

カレンダープロファイルを AP プロファイルにマッピングします。AP プロファイル カレンダー コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 5

[no] action power-saving-mode power-profile power-profile-name

例:

Device(config-ap-profile-calendar)# action power-saving-mode 
power-profile power-profile1

特定の電力プロファイルを特定のカレンダープロファイルにマッピングします。カレンダープロファイルの省電力モードアクションをマッピングします。このコマンドを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

(注)  

 

カレンダープロファイルから電力プロファイルへのマッピングは複数設定できます。

クライアントのスリープ解除しきい値の設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

wireless profile power power-profile-name

例:

Device(config)# wireless profile power power-profile1

電源ポリシープロファイルを設定します。

ステップ 3

power-save-client-threshold client-threshold

例:

Device(config-wireless-power-profile)# power-save-client-threshold 5

AP が省電力モードを維持できるクライアントしきい値を設定します。有効な範囲は 1 ~ 32 クライアントです。デフォルト値は 1 です。

電力プロファイルの PoE 出力インターフェイスの設定(GUI)

始める前に

AP の RLAN ポートを有効にします。

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Tags & Profiles] > [Power Profile] の順に選択します。

ステップ 2

[Add] をクリックします。

[Add Power Profile] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3

電力プロファイルの名前および説明を入力します。名前には、最大 128 文字の ASCII 文字を含めることができます(先頭と末尾のスペースはなし)。

ステップ 4

(任意) [Power Save Client Threshold] カウンタから、AP とのクライアント関連付けの数の制限を設定する値を選択します。デフォルト値は 1 です。有効な範囲は 1 ~ 32 です。

ステップ 5

[Add] をクリックして、PoE 出力インターフェイスのルールを作成します。

[Rule] セクションがウィンドウに表示されます。

ステップ 6

[Rule] セクションで、次の手順を実行します。

  1. [Sequence number] フィールドに、コンポーネントの電源を無効にする優先順位を割り当てる一意のシーケンス番号を入力します。シーケンス番号 0 は、最初にコンポーネントを無効にする必要があることを示します。

  2. [Interface] ドロップダウンリストで、インターフェイスとして [Ethernet] を選択します。

  3. [Interface ID] ドロップダウンリストから、[LAN1]、[LAN2]、または [LAN3] のいずれかのインターフェイスを選択します。

  4. [Parameter] ドロップダウンリストから、[POE-out] を選択します。

    AP の POE 出力ポートは、カメラなどの別のデバイスに電力を供給するために使用されます。この選択により、指定された順序でポートの電力使用が削減または停止されるようになります。

ステップ 7

チェックマークボタンをクリックして保存します。

ステップ 8

[Apply to Device] をクリックします。


電力プロファイルの PoE 出力インターフェイスの設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

wireless profile power power-profile-name

例:

Device(config)# wireless profile power poe-out-power-profile

電源ポリシープロファイルを設定します。ワイヤレス電力プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

sequence-number ethernet LAN1 poe-out disable

例:

Device(config-wireless-power-profile)# 1 ethernet LAN1 poe-out disable

PoE 出力状態を無効にします。

電力プロファイルの設定例

次に、省電力ポリシーを定義する例を示します。

wireless profile power power-save
            10 radio 5ghz state shutdown
            20 radio secondary-5ghz state shutdown
            30 radio 6ghz state shutdown
            40 usb 0 state disable

次に、カレンダープロファイルを定義する例を示します。

wireless profile calender-profile name eve-to-midnight
            recurrence daily
            start 19:00:00 end 23:59:59
wireless profile calender-profile name midnight-to-morning
            recurrence daily
            start 00:00:00 end 07:00:00
wireless profile calender-profile name weekends
            recurrence weekly
            day Saturday
            day Sunday
            start 00:00:00 end 23:59:59

次に、AP 参加プロファイルを定義し、カレンダープロファイルを電力プロファイルにマッピングする例を示します。

ap profile wireless-prof-site1
	                calendar-profile eve-to-midnight
		                action power-saving-mode power-profile power-save
	                calendar-profile midnight-to-morning
		                action power-saving-mode power-profile power-save
	                calendar-profile weekends
		                action power-saving-mode power-profile power-save

アクセスポイントの電源ポリシーの確認(GUI)

GUI で適用された設定を確認するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

[Monitoring] > [AP Statistics] の順に選択します。

ステップ 2

AP のリストから Cisco Catalyst 9136 シリーズ AP をクリックします。

[General] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3

[Power] タブをクリックします。

[Power Operational Status] と [AP Fixed Power Policy] の詳細が表示されます。

ステップ 4

[OK] をクリックします。


設定された AP のリストから AP 固定電源ポリシーの詳細を確認するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Access Points] の順に選択します。

ステップ 2

AP のリストから Cisco Catalyst 9136 シリーズ AP をクリックします。

[Edit AP] ウィンドウが表示されます。

ステップ 3

[インターフェイス(Interfaces)] タブをクリックします。

[AP Fixed Power Policy] の詳細が表示されます。

ステップ 4

[Update & Apply] をクリックします。


アクセスポイントの電力プロファイルの確認

カレンダープロファイルとそのマッピングを表示するには、次のコマンドを実行します。

Device# show ap profile name default-ap-profile detailed
AP Profile Name                     : default-ap-profile
Description                         : default ap profile
Power profile name                  : power_prof_day
AP packet capture profile           : Not Configured
AP trace profile                    : Not Configured
Mesh profile name                   : default-mesh-profile
Power profile name                  : Not Configured
Calendar Profile
    Profile Name                   : cal47
    Power saving mode profile name : pow_da
    ----------------------------------------------------
    Profile Name                   : cal48
    Power saving mode profile name : pow23
    ----------------------------------------------------

AP の動作の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
Device# show ap name cisco-ap power-profile summary
AP power derate Capability      : Capable

Power saving mode
Power saving mode profile        : pow2
Associated calendar profile      : cal1

AP power profile status         : Insufficient De-rating

Interface    Interface-ID       Parameter        Parameter value    Status
---------------------------------------------------------------------------------------
Radio        5 GHz              State            DISABLED           Success             
Radio        6 GHz              State            DISABLED           Not Applicable      
Ethernet     LAN1               State            DISABLED           Not Applicable      
Radio        2.4 GHz            State            DISABLED           Success             
Ethernet     Gig0               Speed            5000 MBPS          Fixed Policy        

電力ポリシーをサポートしている AP に対してのみ、出力で AP power derate capabilityCapable として表示されます。他の AP については、Not Capable と表示されます。

show ap name cisco-ap power-profile summary の出力で、省電力モードでは、電力プロファイル(たとえば、pow2)で設定されたインターフェイスのステータスが AP に適用され、AP は省電力プロファイルの名前や関連付けられたカレンダープロファイルなどの詳細(show コマンドで表示されます)を送信します。

表示されるテーブルには、省電力プロファイルのインターフェイスとパラメータステータスが表示されます。AP は、どのインターフェイスが無効になっているかに関する情報を送信します。たとえば、AP に 6 GHz 無線インターフェイスがない場合、StatusNot Applicable と表示されます。インターフェイスがエラーなく適用された場合は、Success と表示されます。


(注)  


AP が固定電力ポリシーを使用している場合、非アクティブなカレンダーまたはクライアント接続が原因で、AP でのステータスが稼働中の場合に、インターフェイスが電力プロファイルの概要に表示されません。


無線空間ストリームの確認

電力プロファイルの無線空間ストリームルールの設定と動作の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
Device# show wireless profile power detailed wireless_pow_profile_name 
Power profile name             : wireless_pow_profile_name
-------------------------------------------------
Description                    : 
.
.
Seq No       Interface    Interface-id       Parameter        Parameter value
-------------------------------------------------------------------------------
100          Radio        6 GHz              Spatial Stream   2 x 2             
200          Radio        5 GHz              Spatial Stream   8 x 8             
400          USB          USB0               State            DISABLED          
500          Ethernet     Gig0               Speed            100 MBPS          
600          Radio        6 GHz              State            DISABLED          
700          Radio        2.4 GHz            State            DISABLED          
900          Radio        5 GHz              State            DISABLED          
Device# show ap name cisco-ap-name power-profile summary
AP power derate Capability      : Capable

AP fixed power policy
---------------------

Interface    Interface-ID       Parameter        Parameter value    Status
---------------------------------------------------------------------------------------
Ethernet     Gig0               Speed            5000 MBPS          Fixed Policy        
Radio        2.4 GHz            Spatial Stream   4 x 4              Fixed Policy        
Radio        5 GHz              Spatial Stream   8 x 8              Fixed Policy        
Radio        Sec 5 GHz          Spatial Stream   4 x 4              Fixed Policy        
USB          USB0               State            DISABLED           Fixed Policy        

クライアントしきい値の確認

クライアントしきい値の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。

Device# show wireless profile power detailed profile1
Power profile name             : profile1
-------------------------------------------------
Description                    : Power profile 1
Power save client threshold    : 5
Seq No       Interface    Interface-id       Parameter        Parameter value
-------------------------------------------------------------------------------
0             Radio        6 GHz             State              DISABLED   
1             Radio        5 GHz             Spatial Stream     1 x 1      
2             Radio        2.4 GHz           Spatial Stream     2 x 2      
3             USB          USB0              State              DISABLED   

PoE 出力詳細の確認

ワイヤレス電力プロファイルの PoE 出力の詳細を表示するには、次のコマンドを実行します。
Device# show wireless profile power detailed poe-out_profile_name 
Power profile name             : poe-out_profile_name
-------------------------------------------------
Description                    : profile-description
Seq No       Interface    Interface-id       Parameter        Parameter value
-------------------------------------------------------------------------------
10 ...
20           Ethernet     LAN 1              POE_OUT          DISABLED
30 ...
Device# show ap name Cisco-Ap1 power-profile summary
AP power derate Capability      : Capable

AP fixed power policy
---------------------

Interface    Interface-ID       Parameter        Parameter value    Status
---------------------------------------------------------------------------------------
...
Ethernet     LAN 1              POE_OUT          DISABLED           Fixed Policy   
...

アクセスポイントのリアルタイム統計に関する情報

Cisco IOS XE Bengaluru 17.5.1 以降では、AP のリアルタイム統計を生成することにより、AP の CPU 使用率とメモリ使用率を追跡し、AP の正常性を監視できます。

SNMP トラップは、AP とコントローラの CPU およびメモリ使用率に対して定義されます。SNMP トラップは、しきい値を超えたときに送信されます。サンプリング期間および統計間隔は、SNMP、YANG、および CLI を使用して設定できます。

統計間隔は、AP からのデータを処理するために使用され、平均 CPU 使用率とメモリ使用率が経時的に計算されます。これらの統計の上限しきい値を設定することもできます。統計値が上限しきい値を超えると、アラームが有効になり、SNMP トラップがトリガーされます。

Cisco IOS XE Cupertino 17.7.1 リリース以降では、無線モニタリングのために、サンプリング期間中に AP から送信された統計に基づいて無線をリセットできます。コントローラで無線を設定するときに、無線が稼働している際に Tx または Rx の統計に増分がない場合、無線のリセットがトリガーされます。

リアルタイム アクセスポイント統計の機能履歴

次の表に、このモジュールで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。

表 8. リアルタイム アクセスポイント統計の機能履歴

リリース

機能

機能情報

Cisco IOS XE Cupertino 17.7.1

リアルタイム アクセスポイント統計

この機能は、アラームをトリガーする AP しきい値(0 ~ 50)の実装により強化されています。

AP 無線モニタリング統計の制約事項

コントローラから無線ファームウェアをリセットすることはできません。指定された期間に無線スロットの Rx または Tx カウントが増分されない場合、コントローラは無線を遮断および遮断解除します。

アクセスポイントのリアルタイム統計の設定(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Tags & Profiles] > [AP Join] を選択します。

ステップ 2

[Add] をクリックします。[Add AP Join Profile] ページが表示されます。

ステップ 3

[AP] タブの下にある [AP Statistics] タブをクリックします。

ステップ 4

[System Monitoring] セクションで、以下の手順を実行します。

  1. [Monitor Real Time Statistics] を有効にして、AP の計算された統計とアラームを取得します。

  2. CPU 使用率やメモリなどのパラメータの上限しきい値を超えたときにアラームを受信するには、[Trigger Alarm for AP] を有効にします。

  3. [CPU Threshold to Trigger Alarm] フィールドと [Memory Threshold to Trigger Alarm] フィールドに、それぞれ CPU とメモリ使用量のしきい値の割合を入力します。有効な範囲は 0 ~ 50 です。SNMP トラップは、このしきい値を超えたときに送信されます。

  4. [Interval to Hold Alarm] フィールドに、アラームがトリガーされる前に保持される時間を入力します。有効な範囲は 0 ~ 3600 秒です。

  5. [Trap Retransmission Time] フィールドに、アラームの再送信間隔を入力します。有効な範囲は 0 ~ 65535 秒です。

  6. AP からデータを収集する頻度を定義するには、[Sampling Interval] フィールドに値を入力します。有効な範囲は 720 ~ 3600 秒です。

  7. AP 統計の計算間隔を定義するには、[Statistics Interval] フィールドに値を入力します。有効な範囲は 2 ~ 900 秒です。

  8. 定義されたサンプリング間隔における CPU とメモリ使用量が高い場合に AP を自動的にリロードするには、[Reload the AP] チェックボックスをオンにします。

ステップ 5

[Radio Monitoring] セクションで、以下の手順を実行します。

  1. [Monitoring of AP Radio Stuck] チェックボックスをオンにして、ペイロードが AP からコントローラに着信するたびに AP の Tx および Rx 統計が更新されることを確認します。

  2. ペイロードの Tx および RX 統計に増分がない場合に AP の無線のアラームを生成するには、[Alarms for AP Radio Stuck] チェックボックスをオンにします。

  3. [Reset the stuck AP Radio] チェックボックスをオンにして、無線を不良状態から回復します。無線を切り替えるために無線管理状態ペイロードがコントローラから送信されます。Tx および Rx 統計に増分がない場合、無線はシャットダウンされます。

  4. 無線からデータを収集する頻度を定義するには、[Sampling Interval] フィールドに値を入力します。有効な範囲は 720 ~ 3600 秒です。

ステップ 6

[Apply to Device] をクリックして、設定を保存します。


リアルタイム アクセスポイント統計の設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ap profile ap-profile-name

例:

Device(config)# ap profile doc-test

AP プロファイルを設定します。デフォルトの AP 参加プロファイル名は default-ap-profile です。

ステップ 3

stats-timer frequency

例:

Device(config-ap-profile)# stats-timer 60 

(任意)統計タイマーを設定します。このコマンドは、AP から統計レポートを取得する頻度を変更するために使用されます。有効な値の範囲は 0 ~ 65535 秒です。

ステップ 4

statistics ap-system-monitoring enable

例:

Device(config-ap-profile)# statistics ap-system-monitoring enable 

(任意)AP のリアルタイム統計(CPU とメモリ)の監視を有効にします。

ステップ 5

statistics ap-system-monitoring alarm-enable

例:

Device(config-ap-profile)# statistics ap-system-monitoring alarm-enable 

AP のリアルタイム統計(CPU とメモリ)のアラームを有効にします。

ステップ 6

statistics ap-system-monitoring alarm-hold-time duration

例:

Device(config-ap-profile)# statistics ap-system-monitoring alarm-hold-time 400 

AP のリアルタイム統計(CPU とメモリ)のアラームを定義します。有効な値の範囲は 0 ~ 3600 秒です。

ステップ 7

ap-system-monitoring alarm-retransmit-time duration

例:

Device(config-ap-profile)# ap-system-monitoring alarm-retransmit-time 100 

トラップアラームの再送信間隔を定義します。有効な値の範囲は 0 ~ 65535 秒です。

ステップ 8

statistics ap-system-monitoring cpu-threshold percentage

例:

Device(config-ap-profile)# statistics ap-system-monitoring cpu-threshold 30 

アラームをトリガーする AP の CPU 使用率のしきい値(パーセンテージ)を定義します。

(注)  

 

Cisco IOS XE Cupertino 17.7.1 リリース以降、アラームをトリガーする AP の CPU の有効なしきい値は 0 ~ 50 です。

ステップ 9

ap-system-monitoring mem-threshold percentage

例:

Device(config-ap-profile)# ap-system-monitoring mem-threshold 40 

アラームをトリガーする AP のメモリ使用量のしきい値を定義します。トリガーする AP のメモリ使用量のしきい値のパーセンテージは 0 ~ 100 です。

(注)  

 

Cisco IOS XE Cupertino 17.7.1 リリース以降、アラームをトリガーする AP のメモリ使用量の有効なしきい値は 0 ~ 50 です。

ステップ 10

ap-system-monitoring sampling-interval duration

例:

Device(config-ap-profile)# statistics ap-system-monitoring sampling-interval 600 

(任意)サンプリング間隔を定義します。有効な値の範囲は 2 ~ 900 秒です。

ステップ 11

exit

例:

Device(config-ap-profile)# exit 

AP プロファイル コンフィギュレーション モードを終了し、グローバル コンフィギュレーション モードに戻ります。

ステップ 12

trapflags ap ap-stats

例:

Device(config)# trapflags ap ap-stats 

AP 関連トラップの送信を有効にします。統計値が設定されたしきい値を超えると、トラップが送信されます。


    Device(config)# ap profile default-policy-profile
    Device(config-ap-profile)# statistics ap-system-monitoring enable
    Device(config-ap-profile)#statistics ap-system-monitoring sampling-interval 90
    Device(config-ap-profile)#statistics ap-system-monitoring stats-interval 120
    Device(config-ap-profile)#statistics ap-system-monitoring alarm-enable
    Device(config-ap-profile)#statistics ap-system-monitoring alarm-hold-time 3
    Device(config-ap-profile)#statistics ap-system-monitoring alarm-retransmit-time 10
    Device(config-ap-profile)#statistics ap-system-monitoring cpu-threshold 90
    Device(config-ap-profile)#statistics ap-system-monitoring mem-threshold 90
    Device(config)# trapflags ap ap-stats

AP 無線モニタリング統計の設定

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ap profile profile-name

例:

Device(config)# ap profile test1 

AP プロファイルを設定し、AP プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

statistic ap-radio-monitoring enable

例:

(config-ap-profile)#statistic ap-radio-monitoring enable

AP 無線スタック統計のモニタリングを有効にします。

ステップ 4

statistic ap-radio-monitoring alarm-enable

例:

(config-ap-profile)#statistic ap-radio-monitoring alarm-enable

(任意)AP 無線スタック統計のアラームを有効にします。

ステップ 5

statistic ap-system-monitoring action reload-ap interval duration

例:

(config-ap-profile)# statistic ap-radio-monitoring action reload-ap interval850

(任意)サンプリング間隔を秒単位で指定します。有効な値の範囲は 720 ~ 3600 秒です。

ステップ 6

statistic ap-radio-monitoring action radio-reset

例:

(config-ap-profile)# statistic ap-radio-monitoring action radio-reset

(任意)無線がスタックしている場合、アラームを生成し、無線をリセットします。

ステップ 7

statistic ap-system-monitoring action reload-ap

例:

(config-ap-profile)# statistic ap-system-monitoring action reload-ap

AP をリロードします。


    Device(config)# ap profile test1
    Device(config-ap-profile)# statistics ap-radio-monitoring enable
    Device(config-ap-profile)#statistic ap-radio-monitoring alarm-enable
    Device(config-ap-profile)#statistic ap-radio-monitoring sampling-interval 750
    Device(config-ap-profile)# statistic ap-radio-monitoring action radio-reset
    Device(config-ap-profile)#statistic ap-system-monitoring action reload-ap
   

アクセスポイントのリアルタイム統計の監視(GUI)

手順


ステップ 1

[Monitoring] > [Wireless] > [AP Statistics] を選択します。

ステップ 2

[General] タブをクリックします。

ステップ 3

AP 名をクリックします。[General] ウィンドウが表示されます。

ステップ 4

AP 統計データを表示するには、[AP Statistics] タブをクリックします。

次の情報が表示されます。

  • [Memory alarm last send time]:最後にメモリートラップを送信した時刻を表示します。

  • [Memory Alarm Status]:メモリーアラームの状態を表示します。アラームには、ACTIVE、INACTIVE、INACTIVE_SOAKING、ACTIVE_SOAKING があります。設定されたホールド時間が経過するまで、アラームはソークされます。

  • [Memory alarm raise time]:メモリーアラームが最後に作動した時刻を表示します。

  • [Memory alarm clear time]:最後にメモリーアラームが解除された時刻を表示します。

  • [Last statistics received]:AP から最後に統計レポートを受信した時刻を表示します。

  • [Current CPU Usage]:報告された最新の CPU 使用率を表示します。

  • [Average CPU Usage]:計算された平均 CPU 使用率を表示します。

  • [Current Memory Usage]:報告された最新のメモリ使用量の割合を表示します。

  • [Average Memory Usage]:計算された平均メモリ使用量を表示します。

  • [Current window size]:ウィンドウサイズを表示します。ウィンドウサイズは、統計間隔をサンプリング間隔で割って計算されます。平均 CPU およびメモリ使用量は、ウィンドウサイズによって計算されます。

  • [CPU alarm last send time]:CPU トラップが最後に送信された時刻を表示します。

  • [CPU Alarm Status]:CPU アラームの状態を表示します。アラームには、ACTIVE、INACTIVE、INACTIVE_SOAKING、ACTIVE_SOAKING があります。設定されたホールド時間が経過するまで、アラームはソークされます。

  • [CPU alarm raise time]:CPU アラームが最後に発生した時刻を表示します。

  • [CPU alarm clear time]:CPU アラームが最後に解除された時刻を表示します。

ステップ 5

[OK] をクリックします。


アクセスポイントのリアルタイム統計の確認

AP のリアルタイム統計を確認するには、show ap config general | section AP statistics コマンドを実行します。

Device# show ap config general | section AP statistics
!Last Statistics 
AP statistics : Enabled
Current CPU usage : 4
Average CPU usage : 49
Current memory usage : 35
Average memory usage : 35
Last statistics received : 03/09/2021 15:25:08
!Statistics Configuration
Current window size : 1
Sampling interval : 30
Statistics interval : 300
AP statistics alarms : Enabled
!Alarm State - Active, Inactive, Inactive_Soaking, Inactive_Soaking
Memory alarm status : Active
Memory alarm raise time : 03/09/2021 15:24:29
Memory alarm clear time : NA
Memory alarm last send time : 03/09/2021 15:24:59
CPU alarm status : Inactive
CPU alarm raise time : 03/09/2021 15:24:25
CPU alarm clear time : 03/09/2021 15:25:05
CPU alarm last send time : 03/09/2021 15:25:05
!Alarm Configuration
Alarm hold time : 6
Alarm retransmission time : 30
Alarm threshold cpu : 30
Alarm threshold memory : 32

統計レポート期間を確認するには、show ap config general | i Stats Reporting Period コマンドを実行します。

Device# show ap config general | i Stats Reporting Period
Stats Reporting Period : 10

アクセスポイント自動ロケーションサポートの機能履歴

次の表に、このセクションで説明する機能のリリースおよび関連情報を示します。

この機能は、特に明記されていない限り、導入されたリリース以降のすべてのリリースでも使用できます。

表 9. アクセスポイント自動ロケーションサポートの機能履歴

リリース

機能情報

Cisco IOS XE Dublin 17.12.1

アクセスポイント自動ロケーションサポート機能は、さまざまなレンジングテクノロジーとアルゴリズムを組み合わせることで、グローバル座標で AP を効果的に自己位置特定するのに役立ちます。

Cisco IOS XE Dublin 17.13.1

即席のアクセスポイント自動ロケーションサポート機能は、ワイヤレスクライアントが屋内ナビゲーションにファインタイミング測定(FTM)と AP GNSS を活用するのに役立ちます。

アクセスポイント自動ロケーションサポートについて

すべての企業ワイヤレス展開で、AP ロケーションは手動で入力されます。多くの場合、ロケーションを手動で識別してシステムに入力するのは手間のかかるプロセスであるため、AP ロケーションは入力されません。または、クライアントロケーションの参照を提供するためにのみ AP ロケーションが入力されます。Global Positioning System(GPS)または Global Navigation Satellite System(GNSS)によるソリューションは、屋内での展開という性質上、実現できません。

Cisco IOS XE Dublin 17.12.1 以降では、さまざまなレンジングのテクノロジーとアルゴリズムを組み合わせることで、グローバル座標で AP を効果的に自己位置特定するソリューションが、AP ロケーション機能によって導入されています。

オブジェクトのロケーションは、定義上、参照ポイントに依存します。ここでの参照ポイントは、連続的な RF ドメインのために機能するノードのグループからのスパースノードのいくつかのサブセットに基づいています。これらは、開けた空が見えるもの、つまり、窓の近くにあるものや、建物またはフロアの周辺にあるものです。

AP 自動ロケーションソリューションは、Fine Timing Measurement(FTM)と GNSS(利用可能な場合)を活用して、正確で自動化された最新の AP ロケーションを提供します。GNSS にアクセスできない場合は、フロアごとにいくつかの手動アンカーを用意する必要があります。この機能には、隣接する AP が最大電力で相互に通信できる AP 密度が必要です。この機能の精度は、建物のタイプと AP 間の距離に依存します。

このプロセスの内容は次のとおりです。

  • フロアレベルのラベルを使用した小さなセグメントへの多数の AP のセグメンテーションと、プロセスの最後に行われるすべての AP の地理位置情報の計算。

  • AP の地理位置情報は、コントローラ、Cisco Spaces、またはコントローラと Cisco Spaces の両方で決定されます。

  • GNSS 信号を良好に受信している AP の非常に正確な GNSS 測位と、GNSS 対応 AP への AP 間レンジングデータ(FTM)に基づいて地理位置情報を決定するための位置特定アルゴリズムを実行することによる、GNSS を受信していない AP の地理位置特定。

Cisco IOS XE 17.13.1 以降では、AP 自動ロケーションサポート機能が即席で作成され、ワイヤレスクライアントが屋内ナビゲーションに FTM および AP GNSS を利用できるようになりました。

  • クライアント FTM:屋内ナビゲーション用に指定された WLAN で FTM レスポンダを有効にできます。AP は、5 GHz および 6 GHz 帯域で、関連付けられていないクライアントから FTM レスポンダまでをサポートしています。

  • 気圧レポートの更新:AP は、コントローラに気圧レポートを送信します。この機能の拡張として、Cisco IOS XE 17.13.1 では、リモートプロシージャコール(RPC)と特権 EXEC モードのコマンドを使用して、特定の期間の気圧の詳細を収集することができます。たとえば、期間を 10 分に設定すると、AP は 10 分間、30 秒ごとにサンプルを送信します。

  • AP 帯域フィルタ:Cisco IOS XE Dublin 17.12.1 では、AP 間レンジングのエリア最適化がサイトタグごとにトリガーされていました。Cisco IOS XE Dublin 17.13.1 以降では、効果的なレンジングのために 5 GHz や 6 GHz などの帯域フィルタが強化されています。

  • AP レンジング完了通知:コントローラは、特定のサイト内のすべての AP のレンジングの完了をモニターします。レンジングが完了したと見なされるのは、コントローラによって行われたレンジング要求に応答して、AP がレンジングレポートをコントローラに送り返した後です。

    コントローラは、特定のサイトのレンジングが完了すると、AP と Cisco Spaces に通知します。

  • AP 移動アラーム:AP が切断され、後から別のロケーションで再接続されると、AP はコントローラにアラームを送信します。コントローラは syslog を出力し、Cisco Spaces にイベントを送信して、AP の移動についてユーザーに通知します。

使用例

コントローラでのこのソリューションの一般的な使用例は、1 つの建物内の AP または建物の 1 つのフロア内の AP の自己位置特定です。

サポートされるアクセス ポイント

この機能は次の AP でサポートされています。

  • Cisco Catalyst 9130 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9136 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9164 シリーズ アクセスポイント

  • Cisco Catalyst 9166 シリーズ アクセスポイント

レンジングを使用したアクセスポイントの地理位置情報導出の設定(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Wireless] > [Wireless Global] を選択します。

ステップ 2

[AP Geolocation] セクションで、[Geolocation Derivation Using Ranging] トグルボタンをクリックして地理位置情報の導出を有効にします。

[Geolocation Derivation Using Ranging] を有効にすると、対応する AP を、AP の地理位置情報を決定するためにレンジングを使用するロケーションサービスに参加させることができます。

ステップ 3

[Apply] をクリックします。

[Geolocation Derivation Using Ranging] を有効にした後は、Cisco Spaces で AP レンジング機能が更新されるまでに約 30 分かかります。


レンジングを使用したアクセスポイントの地理位置情報導出の設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

[no] ap geolocation derivation ranging

例:

Device(config)# ap geolocation derivation ranging

レンジングを使用した地理位置情報の導出を有効にします。この機能を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

アクセス ポイント レンジング パラメータの設定(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Tags & Profiles] > [AP Join] を選択します。

ステップ 2

[Add] をクリックします。

ステップ 3

[General] タブで、対応する AP 参加プロファイルの名前と説明を入力します。

ステップ 4

[Geolocation] タブをクリックします。

ステップ 5

[Fine Time Management (FTM)] セクションで、次の手順を実行します。

  1. [FTM] トグルボタンをクリックして、AP が AP 間レンジングに FTM を使用できるようにします。

  2. [FTM Initiator Burst Size] フィールドで、バーストサイズの値を指定します。バーストサイズによって、送信されるフレームのサイズが決まります。有効な範囲は、2 ~ 31 フレームです。デフォルト値は 1 バーストあたり 16 フレームです。

  3. [FTM Initiator Burst Duration] ドロップダウンリストから値を選択します。バースト期間によって、送信されるフレームの間隔が決まります。デフォルト値は 32 マイクロ秒です。

ステップ 6

[Apply to Device] をクリックします。


アクセス ポイント レンジング パラメータの設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

ap profile ap-profile-name

例:

Device(config)# ap profile ap-profile1

AP プロファイルを設定し、AP プロファイル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 3

[no] geolocation ftm

例:

Device(config-ap-profile)# geolocation ftm

地理位置情報の Fine Timing Measurement(FTM)を有効にします。

ステップ 4

[no] geolocation ftm initiator burst-size burst-size

例:

Device(config-ap-profile)# geolocation ftm initiator burst-size 8

地理位置情報の FTM のバーストサイズを設定します。バーストサイズ値は、4、8、16、32、および 64 フレームです。デフォルト値は 1 バーストあたり 8 フレームです。

ステップ 5

[no] geolocation ftm initiator burst-duration {128ms | 16ms | 1ms | 250us | 2ms | 32ms | 4ms | 500us | 64ms | 8ms}

例:

Device(config-ap-profile)# geolocation ftm initiator burst-duration 32ms

地理位置情報の FTM のバースト期間を設定します。デフォルト値は 32 マイクロ秒です。

アクセスポイントの座標とフロアの情報の設定(CLI)

次の手順は、AP 座標と対応するフロアの情報を設定するのに役立ちます。

(注)  


この設定に対応する GUI 手順はありません。


手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

ap name ap-name geolocation coordinates longitude latitude

例:

Device# ap name cisco-ap1 geolocation coordinates 90 45

AP の経度と緯度を設定します。経度の値の範囲は -180 ~ 180 度です。緯度の値の範囲は -90 ~ 90 度です。

ステップ 3

ap name ap-name floor floor-id

例:

Device# ap name cisco-ap1 floor 2147483647 

AP のフロア ID を設定します。フロア ID の範囲は、-2147483648 ~ 2147483647 です。

オンデマンド アクセス ポイント レンジングの設定(CLI)

次の手順は、オンデマンド AP レンジングを設定するのに役立ちます。

(注)  


この設定に対応する GUI 手順はありません。


手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

ap geolocation ranging site ap-site-tag accurate [5ghz | 6ghz]

例:

Device# ap geolocation ranging site ap-site-tag accurate 5ghz

設定されたサイトタグの下の AP で 5 GHz または 6 GHz 帯域を使用した正確なレンジングを有効にします。

(注)  

 

クライアント接続が中断される可能性があります。

ステップ 3

ap geolocation ranging all accurate [5ghz | 6ghz]

例:

Device# ap geolocation ranging all accurate 5ghz

すべての AP で 5 GHz または 6 GHz 帯域を使用した正確なレンジングを有効にします。

注意    

 

クライアント接続が中断される可能性があります。

詳細時間測定(802.11mc)レスポンダの有効化(GUI)

手順


ステップ 1

[Configuration] > [Tags & Profiles] > [WLANs] を選択します。

ステップ 2

[Add] をクリックします。

[Add WLAN] ページが表示されます。

ステップ 3

[General] タブで、[Profile Name]、[SSID]、および [WLAN ID] を入力します。

ステップ 4

[Advanced] タブの [Geolocation] セクションで、[Fine Time Measurement (FTM) Responder] トグルボタンをクリックして、クライアントから送信された時間測定クエリに AP が応答できるようにします。クライアントは、時間測定クエリを送信して AP までの距離を測定し、屋内の位置を特定します。

[Advertise AP Location] フィールドが表示されます。

ステップ 5

[Advertise AP Location] トグルボタンをクリックして、AP がその地理位置情報座標をアドバタイズできるようにします。

ステップ 6

[Apply to Device] をクリックして、設定を保存します。


詳細時間測定(802.11mc)レスポンダの設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

configure terminal

例:

Device# configure terminal

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

ステップ 2

wlan profile-name wlan-id ssid-name profile-name wlan-id ssid-name

例:

Device(config)# wlan wlan-profile 36 ssid1

WLAN の名前と ID を指定します。

  • profile-name は WLAN 名です。有効な WLAN 名には最大 32 文字の英数字を含めることができます

  • wlan-id はワイヤレス LAN の ID です。有効な範囲は 1 ~ 4096 です。

  • ssid-name は、最大 32 文字の英数字からなる SSID です。

ステップ 3

[no] geolocation ftm-responder

例:

Device(config-wlan)# geolocation ftm-responder

FTM レスポンダを設定します。

ステップ 4

[no] geolocation ftm-responder advertise-ap-location

例:

Device(config-wlan)# geolocation ftm-responder advertise-ap-location

クライアントへの AP ロケーションのアドバタイズメントを設定します。

ステップ 5

(任意) clear ap geolocation ranging

例:

Device# clear ap geolocation ranging
(任意)

AP 地理位置情報の最もよく知られている FTM レポートをクリアします。

気圧レポートの設定(CLI)

手順

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

enable

例:

Device> enable

特権 EXEC モードを有効にします。

プロンプトが表示されたらパスワードを入力します。

ステップ 2

ap sensor air-pressure {all | site site-tag-name} [duration duration-time]

例:

Device# ap sensor air-pressure site sitetag1 duration 10

すべての AP または特定のサイトタグ内の AP について、センサーの気圧データ収集を設定します。気圧レポートの期間の値の範囲は、1 ~ 1440 分です。デフォルトは 10 分です。

Cisco IOS XE 17.15.1 から、デフォルトの気圧のサンプル間隔が 30 秒から 60 秒に変更されました。たとえば、期間が 10 分に設定されている場合、AP はそれぞれ 60 秒間隔で 10 個のサンプルを送信します。

アクセスポイントの地理位置情報の確認

AP の地理位置情報のレンジングレポートを表示するには、次のコマンドを実行します。
Device# show ap geolocation ranging report
AP RadioMAC     NeighbourMAC    Type    Method  Dist(cm)  Channel   Band      Width     Duration(ms)  RSSIAvg  Frames       Time
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
10f9.20fd.b6e0  10f9.20fd.f640  BEST    FTM     122       213       6 GHz     20 MHz    32            -60          1/0      02/16/2023 15:25:04 UTC
10f9.20fd.b6e0  10f9.20fd.f640  LATEST  FTM     122       213       6 GHz     20 MHz    32            -60          1/0      02/16/2023 15:25:04 UTC
10f9.20fd.f640  10f9.20fd.b6e0  BEST    FTM     118       1         6 GHz     20 MHz    11            -71          1/0      01/25/1970 20:31:23 UTC
10f9.20fd.f640  10f9.20fd.b6e0  LATEST  FTM     124       1         6 GHz     20 MHz    12            -60          1/0      02/16/2023 14:36:44 UTC
AP の地理位置情報のレンジング要求を表示するには、次のコマンドを実行します。
Device# show ap geolocation ranging request
Request ID   SiteTag/All APs       Mode          Band     Requests  Responses  Reports    Start Time                 End Time                   
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
3            ALL APs               Accurate      All      2         2          4          09/22/2023 16:29:28 IST    09/22/2023 16:29:36 IST    
2            ALL APs               Normal        All      2         0          0          09/22/2023 16:21:13 IST    09/22/2023 16:21:35 IST    
1            ALL APs               Accurate      All      2         2          6          09/22/2023 16:18:39 IST    09/22/2023 16:18:49 IST
AP の地理位置情報の概要を表示するには、次のコマンドを実行します。
Device# show ap geolocation summary
AP Name                Radio MAC          Location  Location Longitude   Latitude    Major-axis Minor-axis Orientation Height Height   Height        Height
                                          Type      Source   (degrees)   (degrees)   (meters)   (meters)   (degrees)   Type   (meters) Uncertainty   Source
                                                                                                                                       (meters)            
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
APCC9C.3EF1.0F30      10f9.20fd.f640     Ellipse   Manual   90.000000   90.000000    0          0          0.000000    NA     NA       NA            NA
AP の地理位置情報の統計を表示するには、次のコマンドを実行します。
Device# show ap geolocation statistics
Num APs with GNSS                  : 1
Num APs with manual height         : 0
Num APs with derived geolocation   : 0
Last geolocation derivation run    : 07/21/2023 08:54:21
AP の地理位置情報の GNSS 対応の概要を表示するには、次のコマンドを実行します。
Device# show ap geolocation gnss-capable summary
-----------------------------------------------------------------------------------------------
AP Name                      Radio MAC          GPS Coverage    Antenna Type  Last GPS fix     
-----------------------------------------------------------------------------------------------
APCC9C.3EF4.CF00             10f9.20fd.b6e0     No              Internal      NA
AP の地理位置情報のレンジングステータスを表示するには、次のコマンドを実行します。
Device# show ap geolocation ranging status
Device# show ap name geolocation ranging status
AP のレンジング機能を表示するには、次のコマンドを実行します。
Device# show ap geolocation ranging capability
AP Name               FTM Responder   FTM Initiator
------------------------------------------------------------------
AP0001.Cisco.CF00      Yes             Yes
AP0002.Cisco.0F30      Yes             Yes
AP-2800                No              No
AP0003.Cisco.82a0      No              No