機能説明
この項では、IPNE 機能について説明します。
IPNE(IP Network Enabler)は、P-GW、GGSN、HA、HNBGW など、通信事業者のネットワーク内のさまざまなネットワークノードで実行される MINE クライアントコンポーネントです。セッションおよびネットワークの情報を収集して MINE サーバーに配布します。MINE クラウドサービスは、ワイヤレス通信事業者とパートナーがセッションおよびネットワークの情報を共有および交換してインテリジェントなサービスを実現するための、一元化されたポータルを提供します。
この情報は、MINE サーバーと IPNE サービスの間で XML データの形式で共有されます。IPNE サービスにおけるコアオブジェクトは、XMPP プロトコルエンジンです。設定された MINE サーバーピアごとに 1 つの XMPP プロトコル エンジン インスタンスがあります。エンジンは FSM を使用して XMPP プロトコルを実装します。
共有されるすべての情報は、その時点でのコンテキストから得られます。また、IPNE サービスレベルスケジューラも実装されており、すべてのハンドルのフィードおよび通知アクティビティをレート制御して、コール処理およびデータパスのパフォーマンスに影響を与える過負荷を回避します。
他の機能との関係
ここでは、IPNE サービスが他の機能とどのように関連するかについて説明します。
IPNE を設定する前に、次の GW サービスのいずれかを StarOS で設定する必要があります。
- GGSN
- HA
- HNBGW
- P-GW
設定手順については、『GGSN Administration Guide』、『HA Administration Guide』、『HNBGW Administration Guide 』、および『P-GW Administration Guide』を参照してください。
MINE クラウドサービスは、ワイヤレス通信事業者とパートナーがセッションおよびネットワークの情報を共有および交換してインテリジェントなサービスを実現するための一元化されたポータルを提供します。MINE クライアントコンポーネントは、PGW、HA など、通信事業者のネットワーク内のさまざまなネットワークノードで実行され、セッションおよびネットワークの情報を収集して MINE サーバーに配布します。クライアントは IPNE です。
IPNE クライアントは、設定可能なサービスとして StarOS 上で実行されます。Enhanced Charging Service(ECS)コンポーネントは、定義された要件を満たすために IPNE クライアントと連携します。
最高の IPNE パフォーマンスを実現するために、ECS コンポーネントは次の機能を提供する必要があります。
- ECS によって、フロー情報パラメータが IPNE に提供される必要があります。
- タプル情報
- URL
- ユーザエージェント(User Agent)
- アプリケーションプロトコル
- フロー作成時間
ECS によって、NBR 情報パラメータが IPNE に提供される必要があります。
- NAT-IP アドレス
- 開始ポート
- 終了ポート
ECS は、サブスクライバのコール ID でインデックス化された MINE サーバーからのクエリに対応する応答内のすべてのアクティブフローに対して、上記のパラメータを提供する必要があります。
サブスクライバのコール ID に対して IPNE クライアントによってインストールされたサブスクリプションの場合、ECS は、サブスクリプショントリガーが検出されるたびに通知メッセージを IPNE クライアントに送信する必要があります。