Diamproxy ピア接続ステータス監査

機能の概要と変更履歴

要約データ

該当製品または機能エリア

P-GW

該当プラットフォーム

ASR 5500

機能のデフォルト

無効:設定が必要

このリリースでの関連する変更点

N/A

関連資料

  • Command Line Interface Reference

  • P-GW Administration Guide

マニュアルの変更履歴

改訂の詳細

リリース

最初の導入。

21.3

機能説明

Diameter プロキシ(Diamproxy)とさまざまなエンドポイント用に設定されたピアとの間の TCP 接続の状態は、オープンまたはクローズのいずれかです。すべてのピア(またはエンドポイント)のこれらの TCP 接続の状態は、Diamproxy およびクライアント(sessmgrs/aaamgrs)で維持され、Diamproxy を介してこれらのピアとの通信を可能にします。Sessmgrs/aaamgrs の接続ステータスがアイドルで、Diamproxy がオープン状態の場合、Diameter メッセージングは失敗し、コールが失敗することが確認されます。これが、監査メカニズムと自動修正が必要であり、有用である主な理由です。

ネットワークの状態によっては、接続状態がランダムに変化することがあります。この変更が適切に伝達されない場合、クライアントで接続状態に関する不一致が発生する可能性があります。同様に、新しいピアが設定されると、クライアントは、Diamproxy への PIN ピアメッセージを開始して、新しいピアの設定を通知します。Diamproxy で行われるスロットリングにより、一部の PIN ピアメッセージがドロップされます。これによっても、クライアントで接続状態の不一致が発生する可能性があります。

この機能は、Diamproxy と Diabase クライアント間のピア接続ステータス監査メカニズムによって、これらの不一致を自動検出および自動修正するのに役立ちます。Diamproxy は、すべてのエンドポイントにわたる Diameter ピアの現在の接続ステータスを、登録済みの Diabase クライアントに定期的に公開します(sessmgr/aaamgr タスク)。Diabaseクライアントは、現在の接続ステータスを監査し、接続ステータスに不一致がある場合は修正措置を講じます。

機能の仕組み

この機能の動作の概要を以下に示します。
  1. Diamproxy は、sessmgr および aaamgr を使用してエンドポイントピアの接続ステータスの監査プロセスを開始します。

  2. ピアの接続ステータスに不一致がある場合、sessmgr と aaamgr は自動修正アクションを開始します。

  3. Diamproxy と sessmgr/aaamgr 間でピア接続ステータスの不一致がある場合、事前に定義された時間間隔内に修正されます。

  4. 任意のタイプのリカバリイベントやピア接続ステータス監査プロセスの後、起動中にピア接続ステータスの調整で競合状態は発生しません。

以下のいずれかのイベントが発生すると、接続を安定させるために監査が 3 分遅延します。
  1. Diamproxy タスクの開始。

  2. Diamproxy タスクの再起動。

  3. ICSR スイッチオーバー -> シャーシの状態がスタンバイからアクティブに移行。

  4. 計画されているカードの移行 -> 移行終了時刻から 3 分後に監査を開始。

  5. 計画外のカードの移行 -> Diamproxy タスクの再起動と同じ。

Diamproxy ピア接続ステータス監査の設定

ここでは、この機能をサポートするために使用可能な CLI コマンドについて説明します。

接続ステータスの監査間隔の有効化

接続ステータスの監査間隔を有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで次の CLI コマンドを使用します。
configure 
		diameter-proxy conn-audit interval audit_interval 
		exit 
注:
  • diameter-proxy :Diamproxy 関連の設定を指定します。

  • conn-audit :定期的な接続ステータスの監査プロセスを指定します。デフォルトでは、無効です。

  • interval audit_interval :接続ステータスの監査間隔を 1 ~ 10 の範囲で分単位で指定します。推奨値は 2 分です。

  • すでに設定されている場合は、default diameter-proxy conn-audit CLI コマンドを使用すると、Diabase クライアントで Diamproxy ピア接続ステータス監査を無効にできす。

  • Diabase クライアントで Diamproxy ピア接続ステータス監査を有効にすると、Diameterインターフェイスを使用するサービスのパフォーマンスに影響する可能性があります。

Diamproxy ピア接続ステータス監査の確認

次の CLI コマンドを使用して、すべての Diameter ピアで接続のステータスが 同期中であるかどうかを確認します。
  • show diameter peers full debug