最大受信ユニット設定のサポート

機能の概要と変更履歴

要約データ

該当製品または機能エリア

  • P-GW

  • SAE-GW

  • S-GW

該当プラットフォーム

ASR 5500

機能のデフォルト

無効:設定が必要

このリリースでの関連する変更点

N/A

関連資料

  • Command Line Interface Reference

  • P-GW Administration Guide

  • SAEGW Administration Guide

  • S-GW Administration Guide

マニュアルの変更履歴

改訂の詳細

リリース

最初の導入。

21.24

機能説明

MRU 設定がサポートされる前は、最大受信ユニット(MRU)の設定は最大伝送ユニット(MTU)の設定と同じでした。

S1-U インターフェイスの eNB の MTU が 2000 バイトに増やされましたが、SAE-GW の S1-U インターフェイスの MTU には変更が加えられず、1500 バイトを超えるサイズのパケットが SAE-GW で受信されました。その結果、これらのパケットは、SAE-GW の S1-U インターフェイスにおいて Lport_MRU_exceeded 例外でドロップされました。この動作は、IKE トンネルを設定しようとしている UE に影響を与えました。

この MRU 設定機能を使用して、MTU とは別に MRU を設定できます。

機能の仕組み

MTU とは独立して MRU を処理するために、ネットワーク処理ユニット(NPU)、NPUSIM、NPUMGR、および CLI に変更が加えられます。

MRU 機能の設定

このセクションでは、インターフェイス設定で ip mtu キーワードを使用して、MTU とともに IP インターフェイスの MRU を設定する方法について説明します。

MRU の設定

イーサネット インターフェイス構成モードで MTU と MRU を設定するには、次の設定例を使用します。

config 
   context context_name 
      interface interface_name broadcast 
      ip mtu mtu_size [ mru mru_size ] 
      end 

注:

  • ip mtu mtu_size :MTU サイズを指定します。mtu_size は、5762048 バイトの範囲の整数である必要があります。

  • mrumru_size :MRU サイズを指定します。mru_size は、5762048 バイトの範囲の整数である必要があります。

  • MTU 設定を無効にするには、no ip mtu コマンドを使用します。

  • MTU に設定できる最大値は 2048 バイトです。MTU が設定されていない場合、デフォルト値は 1500 バイトです。

  • MRU 属性はオプションであり、設定されていない場合、MRU は MTU と同じ値に設定されます。

  • オプションの MRU 属性は、VPC-DI および VPC-SI プラットフォームには適用されません。この属性は ASR 5500 にのみ表示されます。

  • CUPS または ICUPS で、インターフェイスで MRU を設定しようとすると、次のエラーが表示されます。

    Failure: Configure MRU Feature is not supported when ICUPS/CUPS is enabled!

  • 同一インターフェイス上で非対称の MTU 値および MRU 値を設定できますが、ネットワーク上で望ましくない動作を引き起こす可能性があるため、推奨できません。

MTU が指定されていない場合の MRU 機能の設定

MTU = デフォルト MTU、MRU = デフォルト MTU

次に例を示します。

configure
   interface SGi-VLAN400
     logical-port-statistics
     ip address 172.26.96.3 255.255.255.248
     ipv6 address 2600:300:2030:1104::3/64 secondary
     bfd interval 300 min_rx 300 multiplier 3
     #exit
#exit

MRU が指定されていない場合の MTU 機能の設定

MRU = 後方互換性のために設定された MTU。MRU = MTU = 1,970 バイト。

次に例を示します。

configure
   interface SGi-VLAN400
     logical-port-statistics
     ip address 172.26.96.3 255.255.255.248
     ipv6 address 2600:300:2030:1104::3/64 secondary
     ip mtu 1970
     bfd interval 300 min_rx 300 multiplier 3
#exit

MTU と MRU の両方が指定されている場合の MTU 機能の設定

MTU = デフォルト MTU、MRU = デフォルト MTU

次に例を示します。

configure
   interface SGi-VLAN400
     logical-port-statistics
     ip address 172.26.96.3 255.255.255.248
     ipv6 address 2600:300:2030:1104::3/64 secondary
     ip mtu 1600 mru 1700
     bfd interval 300 min_rx 300 multiplier 3
#exit

設定済み MRU の確認

設定された MRU 値を表示するように、出力が強化されました。

次に例を示します。

[EPC2]26kl-chassis# config
[EPC2]26kl-chassis(config)# context EPC2
[EPC2]26kl-chassis(config-ctx)# interface TO-EPC2-SGW-INGRESS
[EPC2]26kl-chassis(config-if-eth)# ip mtu 1500 mru 1970
[EPC2]26kl-chassis(config-if-eth)# end
[EPC2]26kl-chassis# show ipv6 interface
Intf Name: TO-EPC1-SGW-INGRESS
Intf Type: Broadcast
Description:
VRF: None
IP State: UP (Bound to 5/20 vlan id 190, 802.1P prior 0, ifIndex 85196802)
Router Advertisement: disabled MTU: 1500 MRU: 1970
IPv6 Link-Local Address: fe80::d272:dcff:fea3:8543/64
IPv6 Global Unicast Address: 2001::1:21/64
L3 monitor LC-port switchover: Disabled
Number of Secondary Addresses: 5
IPv6 Address: 2001::1:31/64
IPv6 Address: 2001::1:205/64
IP Address: 10.10.10.21 Subnet Mask: 255.255.255.0
IP Address: 10.10.10.31 Subnet Mask: 255.255.255.0
IP Address: 10.10.10.200 Subnet Mask: 255.255.255.0

注:

  • 設定可能な MTU の設定が有効か無効かを確認するには、show ipv6 interface コマンドを使用します。

  • no ip mtu:設定可能な MTU の設定を無効にします。