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即時転送機能とは、コールをボイスメール システムに即時に転送できるようにする Cisco Unified Communications Manager の補足サービスです。即時転送機能によりコールが転送されると、回線が新しいコールの発信または着信に使用できるようになります。即時転送機能にアクセスするには、IP フォンで [即転送(iDivert)] または [転送(Divert)] ソフトキーを使用します。
(注) | CTI アプリケーションでは即時転送機能を使用できませんが、即時転送と同じ機能を実行する CTI リダイレクト操作があります。アプリケーション開発者は、即時転送に CTI リダイレクト操作を使用できます。 |
ボイスメール プロファイルとハント パイロットの設定方法については、『System Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。
Cisco Unified IP Phone モデル | [転送(Divert)] ソフトキー | [即転送(iDivert)] ソフトキー |
ソフトキー テンプレートで設定するもの |
---|---|---|---|
Cisco Unified IP Phone 6900 シリーズ(6901 と 6911 を除く) |
X |
iDivert |
|
Cisco Unified IP Phone 7900 シリーズ |
X |
iDivert |
|
Cisco Unified IP Phone 8900 シリーズ |
X |
デフォルトで設定される |
|
Cisco Unified IP Phone 9900 シリーズ |
X |
デフォルトで設定される |
(注) | Cisco Unified IP Phones 8900 および 9900 シリーズには、デフォルトで、[転送(Divert)] ソフトキーが割り当てられます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | 即時転送のサービス パラメータの設定 | さまざまなデバイスやアプリケーションの即時転送を有効にするサービス パラメータを設定します。 |
ステップ 2 | 即時転送のソフトキー テンプレートの設定 | ソフトキー テンプレートを作成および設定し、そのテンプレートに [即転送(iDivert)] ソフトキーを追加します。 |
ステップ 3 | 共通デバイス設定とソフトキー テンプレートの関連付けを行うには、次のサブタスクを完了します。 | これはオプションです。ソフトキー テンプレートを電話で使用可能にするには、この手順または次の手順を実行する必要があります。共通デバイス設定を使用して設定オプションを電話に適用する場合は、この手順に従ってください。 これは、電話機でソフトキー テンプレートを使用できるようにする際に、最も一般的に使用されている方法です。 |
ステップ 4 | 電話機とソフトキー テンプレートの関連付け | これはオプションです。ソフトキー テンプレートと共通デバイス設定を関連付けるための代替手段、つまり共通デバイス設定との連携のために、次の手順を使用します。ソフトキー テンプレートを適用して、[共通デバイス設定(Common Device Configuration)] での割り当てや、他のデフォルトのソフトキーの割り当てを上書きする必要がある場合は、次の手順を [共通デバイス設定(Common Device Configuration)] と共に使用します。 |
フィールド | 説明 |
---|---|
[コール パークの表示タイマー(Call Park Display Timer)] |
IP Phone の即転送のテキスト表示のためのタイマーを制御するために、0 ~ 100(1 と 100 を含む)の数値を入力します。このサーバまたは Cisco CallManager サービスと即転送が設定されているクラスタ内の各サーバに対してこのタイマーを設定します。このサービス パラメータのデフォルト値は 10 秒です。 |
[レガシーの即転送の使用(Use Legacy Immediate Divert)] |
このサービス パラメータのデフォルト値は [はい(True)] です。 |
[即転送中の QSIG の許可(Allow QSIG During iDivert)] |
このサービス パラメータのデフォルト値は [いいえ(FALSE)] です。 |
[即転送ユーザ応答タイマー(Immediate Divert User Response Timer)] |
コールの転送先を選択するために即転送ソフトキー ユーザに与えられる時間を指定するために 5 ~ 30(5 と 30 を含む)の数字を入力します。ユーザが転送先を選択しない場合、コールは接続されたままになります。このサービス パラメータのデフォルト値は 5 秒です。 |
次のいずれかの手順を実行します。
これはオプションです。ソフトキー テンプレートを電話機に関連付ける方法は 2 つあります。
ここに示す手順では、ソフトキー テンプレートを共通デバイス設定に関連付ける方法について説明します。システムが共通デバイス設定を使用して設定オプションを電話機に適用する場合は、この手順に従ってください。これは、電話機でソフトキー テンプレートを使用できるようにする際に、最も一般的に使用されている方法です。
別の方法を使用するには、次を参照してください。 電話機とソフトキー テンプレートの関連付け
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | 共通デバイス設定へのソフトキー テンプレートの追加 | |
ステップ 2 | 電話機と共通デバイス設定の関連付け |
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理で、 [共通デバイス設定の検索と一覧表示(Find and List Common Device Configuration)] を選択します。 ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 | 新しい共通デバイス設定を作成し、それにソフトキー テンプレートを関連付けるには、以下の手順を実行します。それ以外の場合は、次のステップに進みます。 |
ステップ 3 | 既存の共通デバイス設定にソフトキー テンプレートを追加するには、以下の手順を実行します。 [共通デバイス設定(Common Device Configuration)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 4 | [ソフトキー テンプレート(Softkey Template)] ドロップダウン リストで、使用可能にするソフトキーが含まれているソフトキー テンプレートを選択します。 |
ステップ 5 | [保存(Save)] をクリックします。 |
ステップ 6 | 次のいずれかの作業を実行します。 |
この手順は任意です。この手順を代わりに使用して、ソフトキー テンプレートを共通デバイス設定と関連付けることができます。また、この手順は共通デバイス設定とも連動しています。ソフトキー テンプレートを適用して、共通デバイス設定での割り当てや、他のデフォルトのソフトキーの割り当てを上書きする必要がある場合に使用します。
ステップ 1 | [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] から、 [電話の検索と一覧表示(Find and List Phones)] を選択します。 ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 | ソフトキー テンプレートを追加する電話機を選択します。 [電話機の設定(Phone Configuration)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 3 | [ソフトキー テンプレート(Softkey Template)] ドロップダウン リストから、新しいソフトキーが含まれているテンプレートを選択します。 |
ステップ 4 | [保存(Save)] をクリックします。 |
機能 | データのやり取り |
---|---|
Multilevel Precedence and Preemption(MLPP) |
即時転送は、コールのタイプ(たとえば、優先コールなど)に関係なく、コールをボイスメッセージング メールボックスに転送します。 代替パーティ転送(コールの優先順位)がアクティブ化されると、無応答時転送(CFNA)は非アクティブ化されます。 |
コール転送 |
[電話番号の設定(Directory Number Configuration)] ウィンドウで [無応答時転送(Forward No Answer)] が設定されていない場合、コール転送はクラスタ全体の CFNA タイマー サービス パラメータ [無応答時転送タイマー(Forward No Answer Timer)] を使用します。 コールが転送されるのと同時にユーザが [即転送(iDivert)] ソフトキーを押すと、コールはボイス メッセージ メールボックスではなく、割り当てられたコール転送電話番号に転送されます(これはタイマーが短すぎたためです)。この状況を解決するには、CFNA タイマー サービス パラメータに十分な時間(例:60 秒)を設定します。 |
呼詳細レコード(CDR) |
即時転送は CDR のフィールド(たとえば、joinOnbehalfOf および lastRedirectRediectOnBehalfOf など)の [代表(Onbehalf)] の即時転送コード番号を使用します。 |
コール パークとダイレクト コール パーク |
ユーザ A がユーザ B に発信し、ユーザ B がコールをパークすると、ユーザ B はコールを取得し、[即転送(iDivert)] または [転送(Divert)] ソフトキーを押すことで、コールをボイス メッセージング メールボックスに送信することを決定します。ユーザ A はユーザ B のボイス メッセージ メールボックスのグリーティングを取得します。 |
会議 |
会議参加者が [即転送(iDivert)] ソフトキーを押すと、残りの会議参加者は即時転送イニシエータのボイス メッセージング メールボックスのグリーティングを受信します。会議タイプには、アドホック、ミートミー、割り込み、C 割り込み、および参加があります。 |
ハント リスト |
ハント リスト パイロットを通じて(ハンティング アルゴリズムの一部として)電話に直接届くコールの場合、[レガシー即転送の使用(Use Legacy Immediate Divert)] クラスタ全体サービス パラメータが True に設定されていれば、[即転送(iDivert)] ソフトキーはグレー表示になります。それ以外の場合、グレー表示にはなりません。 ハント リスト パイロットを通じて(ハンティング アルゴリズムの一部として)電話に直接届かないコールの場合、[レガシー即転送の使用(Use Legacy Immediate Divert)] クラスタ全体サービス パラメータが True または False に設定されていれば、[即転送(iDivert)] ソフトキーはグレー表示にはなりません。 |
自動コール ピックアップ |
[レガシー即転送の使用(Use Legacy Immediate Divert)] クラスタ全体サービス パラメータが False に設定され、[自動コール ピックアップ有効化(Auto Call Pickup Enabled)] クラスタ全体サービス パラメータが True に設定され、コール ピックアップ グループのユーザがコール ピックアップを使用してコールに応答する場合、[即転送(iDivert)] ソフトキーが押されると、IP フォンのディスプレイにユーザの選択肢は何も表示されません。 |
制約事項 | 説明 | ||
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ボイス メール プロファイル(Voice Mail Profile) |
ボイスメール システムとの QSIG 統合を使用している場合は、ボイスメール パイロットとボイスメール マスクのどちらかまたはその両方を含むボイスメール プロファイルで、[これをシステムのデフォルト ボイス メール プロファイルにする(Make this the default Voice Mail Profile for the System)] チェックボックスをオフのままにする必要があります。デフォルトの [ボイス メール プロファイル(Voice Mail Profile)] 設定が、常に [ボイス メールなし(No Voice Mail)] に設定されていることを確認します。 |
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不在転送(CFA)と話中転送(CFB) |
不在転送(CFA)と話中転送(CFB)がアクティブになっている場合、システムは即時転送をサポートしません(CFA と CFB が即時転送より優先されます)。 |
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ビジー ボイスメール システム |
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迷惑呼の発信者 ID |
システムは、悪意のある発信者 ID と即時転送機能の併用をサポートしません。 |
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無応答時転送タイムアウト |
[即転送(iDivert)] ソフトキーを押すと、無応答時転送タイムアウトに関連した競合状態が発生します。たとえば、無応答時転送タイムアウト直後にマネージャが [即転送(iDivert)] ソフトキーを押すと、コール転送によりコールが事前に設定されている電話番号に転送されます。しかし、マネージャが無応答時転送タイムアウトの前に [即転送(iDivert)] ソフトキーを押した場合は、即時転送によってコールがマネージャのボイスメッセージング メールボックスに転送されます。 |
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発信元と着信側 |
発信側と着信側は、両方が同時に [即転送(iDivert)] ソフトキーを押した場合に、コールをボイス メールボックスに転送できます。 |
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会議タイプ |
会議の参加者の 1 人が [即転送(iDivert)] ソフトキーを押すと、残りのすべての参加者が [即転送(iDivert)] を押した参加者の発信グリーティングを受信します。会議タイプには、ミートミー、アドホック、C 割り込み、参加が含まれます。 |
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離脱または参加操作 |
コールに対する最後のアクションが自動ピックアップ、コール転送、コール パーク、コール パーク復帰、電話会議、ミートミー会議、あるいは離脱または参加操作を実行するアプリケーションだった場合、拡張即転送はボイス メールボックスを選択する画面を着信側に提示しません。代わりに、拡張即転送は、着信側に関連付けられたボイス メールボックスにコールを即時転送します。 |
問題
ユーザが [即転送(iDivert)] を押すと、電話機に次のメッセージが表示されます。
キーがアクティブでない
考えられる原因
[即転送(iDivert)] を押したユーザの音声メッセージング プロファイルに音声メッセージング パイロットがありません。
解決法
ユーザの音声メッセージング プロファイルに音声メッセージング パイロットを設定します。
問題
ユーザが [即転送(iDivert)] を押すと、電話機に次のメッセージが表示されます。
一時エラー発生
考えられる原因
音声メッセージング システムが機能していないか、またはネットワークに問題があります。
解決法
音声メッセージング システムのトラブルシューティングを行います。トラブルシューティングまたは音声メッセージングのマニュアルを参照してください。
問題
ユーザが [即転送(iDivert)] を押すと、電話機に次のメッセージが表示されます。
ビジー
考えられる原因
このメッセージは音声メッセージング システムが取り込み中であることを示しています。
解決法
音声メッセージング ポートを追加設定するか、再実行してください。