Cisco Unified Communications Manager リリース 11.5(1) に関する機能構成ガイド

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Cisco Unified Communications Manager リリース 11.5(1) に関する機能構成ガイド

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コール自動転送

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Updated:
2017年12月6日

章のタイトル： コール自動転送

コール自動転送

コール転送の概要

ユーザは Cisco Unified IP Phone がコールを別の電話に転送するように設定できます。次のコール転送タイプがサポートされています。

  • 帯域幅不足時転送：帯域幅不足が原因で電話番号へのコールが失敗すると、コールが転送されます。また、公衆電話交換網（PSTN）をボイスメール システムへの代替ルートとして使用する自動代替ルーティング（AAR）接続先への転送機能が提供されます。

  • 代替宛先への転送：電話番号と転送先へのコールに応答がない場合にコールが転送されます。最終的な手段としてコールは代替接続先に転送されます。このコール転送タイプは「MLPP 代替パーティ接続先」とも呼ばれます。""

  • 不在転送（CFA）：すべてのコールが 1 つの電話番号に転送されます。

  • 話中転送（CFB）：回線が使用中であり、設定されている話中転送（CFB）トリガー値に到達した場合にのみコールが転送されます。

  • 無応答時転送（CFNA）：設定されている [無応答時の呼び出し時間（No Answer Ring Duration）] タイマーが期限切れになるか、接続先の登録が解除された後で、電話が応答しない場合にコールが転送されます。

  • カバレッジなし時転送（CFNC）：ハント リストの電話番号をすべて使用したか、またはタイムアウトになった場合にコールが転送されます。カバレッジの関連ハント パイロットにより、最終転送に [個人の初期設定を使用（Use Personal Preferences）]" "が指定されます。

  • 未登録不在転送（CFU）：リモート WAN リンクの障害が原因で電話が未登録の場合にコールが転送されます。また、公衆電話交換網（PSTN）経由での自動再ルーティング機能が提供されます。発信者のタイプ（内部または外部）に基づいてコールを転送することもできます。

  • CFA 接続先オーバーライド：コールの転送先ユーザ（ターゲット）が、コールが転送されるユーザ（イニシエータ）にコールを発信するときに、コールが転送されます。ターゲットにコールが転送される代わりに、イニシエータの電話で呼出音が鳴ります。

不在転送（CFA ループ防止と CFA ループ ブレークアウトを含む）

不在転送（CFA）では、電話ユーザが 1 つの電話番号にすべてのコールを転送できます。

CFA は内線コールと外線コールに設定できます。またコーリング サーチ スペース（CSS）を設定して、ボイスメール システムやダイヤルした接続先番号にコールを転送できます。Cisco Unified Communications Manager には、CFA のセカンダリ コーリング サーチ スペース設定フィールドがあります。CFA のセカンダリ CSS と、CFA の既存の CSS との組み合わせにより、代替 CSS システム設定がサポートされます。CFA をアクティブにすると、CFA 接続先の検証および CFA 接続先へのコールのリダイレクトには、CFA のプライマリ CSS とセカンダリ CSS だけが使用されます。これらのフィールドが空白の場合、ヌル CSS が使用されます。CFA のプライマリ CSS で設定されている CSS フィールドと、CFA のセカンダリ CSS のフィールドだけが使用されます。電話から CFA をアクティブにすると、CFA の CSS と CFA のセカンダリ CSS を使用して CFA 接続先が検証され、この CFA 接続先がデータベースに書き込まれます。CFA がアクティブな場合、CFA 接続先は常に、CFA の CSS および CFA のセカンダリ CSS に対して検証されます。

Cisco Unified Communications Manager では、CFA ループが特定されると電話での CFA アクティブ化が防止されます。たとえば、電話番号が 1000 の電話でユーザが [不在（CFwdALL）] ソフトキーを押し、CFA 接続先として 1001 を入力し、1001 がすべてのコールを電話番号 1002 に転送し、1002 がすべてのコールを電話番号 1003 に転送し、1003 がすべてのコールを 1000 に転送する場合に、Cisco Unified Communications Manager はコール転送ループを検出します。この状況では、Cisco Unified Communications Manager はループが発生していることを特定し、電話番号 1000 の電話で CFA のアクティブ化を防止します。


ヒント

同一電話番号が異なるパーティションに存在している場合、たとえばパーティション 1 と 2 に電話番号 1000 が存在している場合、Cisco Unified Communications Manager ではその電話で CFA をアクティブにできます。

CFA ループは呼処理には影響しません。これは、Cisco Unified Communications Manager では CFA ループ ブレークアウトをサポートしており、これにより CFA ループが特定されると、転送チェーンの電話番号の 1 つで CFNA、CFB などの転送オプションが CFA とともに設定されている場合でも、コールが転送チェーン全体を通過し、不在転送ループを抜けて、ループが予期されているとおりに完了することが保証されるためです。

たとえば、電話番号 1000 の電話のユーザがすべてのコールを電話番号 1001 に転送し、1001 がすべてのコールを電話番号 1002 に転送し、1002 がすべてのコールを電話番号 1000 に転送すると、CFA ループが発生します。さらに、電話番号 1002 では電話番号 1004 への CFNA が設定されているとします。電話番号 1003 の電話のユーザが電話番号 1000 にコールを発信すると、コールは 1001 に転送され、さらに 1002 に転送されます。Cisco Unified Communications Manager は CFA ループを特定し、ループを終了させるコールが電話番号 1002 への接続を試行します。電話番号 1002 の電話のユーザがコールに応答する前に [無応答時の呼び出し時間（No Answer Ring Duration）] タイマーが期限切れになると、Cisco Unified Communications Manager はコールを電話番号 1004 に転送します。

1 つのコールについて Cisco Unified Communications Manager が複数の CFA ループを特定することがあります。この場合、各ループが特定されるたびにコールの接続が試行されます。

コール転送の設定タスク フロー

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1コール転送のパーティションの設定
     

    管理者は、設計基準と要件に基づいて、特定の番号へのコール転送を制限するようにパーティションを設定できます。

     
    ステップ 2コール転送のコーリング サーチ スペースの設定
     

    管理者は、設計基準と要件に基づいて、特定の番号へのコール転送を制限するようにコーリング サーチ スペースを設定できます。

     
    ステップ 3ハント リストが使用できない場合またはハント タイマーが期限切れになった場合のコール転送の設定
     

    ハントが失敗したときにコールを転送できます（つまり、ハント パーティが応答せずにハントが終了した場合。これは、リストのハント番号の電話が取られなかった、またはハント タイマーがタイムアウトしたことが原因です）。

     
    ステップ 4帯域幅不足時転送の設定
     

    帯域幅が不十分であるために発信された電話番号へのコールが失敗した場合、代替ルートとして公衆電話交換網（PSTN）を使用して自動代替ルーティング（AAR）の接続先に、またはボイスメール システムに、コールを転送できます。

     
    ステップ 5代替宛先への転送の設定
     

    応答されなかったコールは、電話番号と転送された接続先に転送できます。最終的な手段としてコールは代替接続先に転送されます。

     
    ステップ 6その他のコール転送タイプの設定
     

    CFA、CFB、CFNA、CFNC、CFU などの追加の転送タイプを設定できます。これらすべての転送タイプは、[電話番号の設定（Directory Number Configuration）] ウィンドウから設定できます。

     
    ステップ 7コール転送の転送先オーバーライドの有効化
     

    管理者は、CFA の接続先が CFA の転送元に発信したときに CFA をオーバーライドできます。これにより、CFA の接続先は、重要なコールがある場合に転送元に到達できるようになります。

     

    コール転送のパーティションの設定

    パーティションを設定して、電話番号（DN）の論理グループと、到達可能性の特徴が類似したルート パターンを作成します。パーティションを作成することで、ルート プランが組織、場所、コール タイプに基づいた論理サブセットに分割されることになり、コール ルーティングが容易になります。複数のパーティションを設定できます。

    設計基準と要件に基づいて特定の番号へのコール転送を制限するためにパーティションを設定します。

    手順
      ステップ 1   [Cisco Unified CM の管理（Cisco Unified CM Administration）] から、[コール ルーティング（Call Routing）] > [コントロールのクラス（Class of Control）] > [パーティション（Partition）] を選択します。
      ステップ 2   [新規追加（Add New）] をクリックして新しいパーティションを作成します。
      ステップ 3   [パーティション名、説明（Partition Name, Description）] フィールドに、ルート プランに固有のパーティション名を入力します。 パーティション名には、英数字とスペースの他にハイフン（-）とアンダースコア（_）を使用できます。パーティション名に関するガイドラインについては、「関連項目」の項を参照してください。
      ステップ 4   パーティション名の後にカンマ（,）を入力し、パーティションの説明を同じ行に入力します。 説明には、任意の言語で最大 50 文字を使用できますが、二重引用符（"）、パーセント記号（%）、アンパサンド（&）、バックスラッシュ（\）、山カッコ（<>）、角括弧（[ ]）は使用できません。 説明を入力しなかった場合は、Cisco Unified Communications Manager が、このフィールドに自動でパーティション名を入力します。
      ステップ 5   複数のパーティションを作成するには、各パーティション エントリごとに 1 行を使います。
      ステップ 6   [スケジュール（Time Schedule）] ドロップダウン リストから、このパーティションに関連付けるスケジュールを選択します。 スケジュールでは、パーティションが着信コールの受信に利用可能となる時間を指定します。[なし（None）] を選択した場合は、パーティションが常にアクティブになります。
      ステップ 7   次のオプション ボタンのいずれかを選択して、[タイム ゾーン（Time Zone）] を設定します。
      • [発信側デバイス（Originating Device）]：このオプション ボタンを選択すると、発信側デバイスのタイムゾーンと [スケジュール（Time Schedule）] が比較され、パーティションが着信コールの受信に使用できるかどうかが判断されます。
      • [特定のタイム ゾーン（Specific Time Zone）]：このオプション ボタンを選択した後、ドロップダウン リストからタイム ゾーンを選択します。選択されたタイム ゾーンと [スケジュール（Time Schedule）] が比較され、着信コールの受信にパーティションが使用できるかどうかが判断されます。
      ステップ 8   [保存（Save）] をクリックします。
      関連資料
      コール転送のパーティション名のガイドライン

      コール転送のパーティション名のガイドライン

      コーリング サーチ スペースのパーティションのリストは最大 1024 文字に制限されています。つまり、CSS 内のパーティションの最大数は、パーティション名の長さによって異なります。次の表を使用して、パーティション名が固定長である場合のコーリング サーチ スペースに追加できるパーティションの最大数を決定します。

      表 1 パーティション名のガイドライン

      パーティション名の長さ

      パーティションの最大数

      2 文字

      340

      3 文字

      256

      4 文字

      204

      5 文字

      172

      。。

      。。

      10 文字

      92

      15 文字

      64

      コール転送のコーリング サーチ スペースの設定

      コーリング サーチ スペースは、通常はデバイスに割り当てられるルート パーティションの番号付きリストです。コーリング サーチ スペースでは、発信側デバイスが電話を終了しようとする際に検索できるパーティションが決定されます。

      特定の番号へのコール転送を設計基準と要件に基づいて制限するには、コーリング サーチ スペースを設定します。

      手順
        ステップ 1   [Cisco Unified CM の管理（Cisco Unified CM Administration）] から、[コール ルーティング（Call Routing）] > [コントロールのクラス（Class of Control）] > [コーリング サーチ スペース（Calling Search Space）] を選択します。
        ステップ 2   [新規追加（Add New）] をクリックします。
        ステップ 3   [名前（Name）] フィールドに、名前を入力します。

        各コーリング サーチ スペース名がシステムに固有の名前であることを確認します。この名前には、最長 50 文字の英数字を指定でき、スペース、ピリオド（.）、ハイフン（-）、およびアンダースコア（_）を任意に組み合わせて含めることが可能です。

        ステップ 4   [説明（Description）] フィールドに、説明を入力します

        説明には、任意の言語で最大 50 文字を指定できますが、二重引用符（"）、パーセント記号（%）、アンパサンド（&）、バックスラッシュ（\）、山カッコ（<>）は使用できません。

        ステップ 5   [使用可能なパーティション（Available Partitions）] ドロップダウン リストから、次の手順のいずれかを実施します。
        • パーティションが 1 つの場合は、そのパーティションを選択します。
        • パーティションが複数ある場合は、コントロール（Ctrl）キーを押したまま、適切なパーティションを選択します。
        ステップ 6   ボックス間にある下矢印を選択し、[選択されたパーティション（Selected Partitions）] フィールドにパーティションを移動させます。
        ステップ 7   （任意）  [選択されたパーティション（Selected Partitions）] ボックスの右側にある矢印キーを使用して、選択したパーティションの優先順位を変更します。
        ステップ 8   [保存（Save）] をクリックします。

        ハント リストが使用できない場合またはハント タイマーが期限切れになった場合のコール転送の設定

        ハントの概念はコール転送とは異なります。ハントを使用すると、Cisco Unified Communications Manager が 1 つ以上の番号リストにコールを転送でき、各リストは一定のアルゴリズムのセットから選択されるハント順序を指定します。これらのリストからコールがハント パーティに転送され、パーティが応答できなかった、または話中であった場合、次のハント パーティでハントが再開されます（次のハント パーティは現在のハント アルゴリズムによって異なります）。その後、ハントは対象となる相手の無応答時転送（CFNA）、話中転送（CFB）、または不在転送（CFA）の設定値を無視します。

        コール転送では、着信側が応答できなかった、または話中でありハントが行われなかった場合にコールをどのように転送するか（転送またはリダイレクト）を詳細に制御できます。たとえば、回線の CFNA 値がハント パイロット番号に設定されている場合、その回線へのコールに応答がなかったら、コールはハント パイロット番号に転送され、ハントが開始されます。

        手順
          ステップ 1   [Cisco Unified CM の管理（Cisco Unified CM Administration）] から、[コール ルーティング（Call Routing）] > [ルート/ハント（Route/Hunt）] > [ハントパイロット（Hunt Pilot）] を選択します。 [ハント パイロットの検索と一覧表示（Find and List Hunt Pilots）] ウィンドウが表示されます。
          ステップ 2   [検索（Find）] をクリックします。 設定済みのハント パイロットのリストが表示されます。
          ステップ 3   ハントが失敗したときにコール処理を設定するパターンを選択します。 [ハント パイロットの設定（Hunt Pilot Configuration）] ウィンドウが表示されます。
          ステップ 4   [ハント コール処理設定（Hunt Call Treatment Settings）] エリアで [ハント パイロットの設定（Hunt Pilot Configuration）] のフィールドを設定します。フィールドとその設定オプションの詳細については、関連項目のセクションを参照してください。
          ステップ 5   [保存（Save）] をクリックします。
          関連資料
          コール転送に関するハント コール処理フィールド

          コール転送に関するハント コール処理フィールド

          フィールド

          説明

          ハント コール処理の設定（Hunt Call Treatment Settings）

          （注）     

          [無応答時ハント転送（Forward Hunt No Answer）] フィールドまたは [話中ハント転送（Forward Hunt Busy）] フィールドは、ルート リスト経由でコールを移動するために設計されたものです。キューイングはルート リスト内で発信者を保持するために使用されます。そのため、キューイングを有効にすると、[無応答時ハント転送（Forward Hunt No Answer）] と [話中ハント転送（Forward Hunt Busy）] の両方が自動的に無効になります。逆に、[無応答時ハント転送（Forward Hunt No Answer）] または [話中ハント転送（Forward Hunt Busy）] を有効にすると、キューイングが自動的に無効になります。

          無応答時ハント転送（Forward Hunt No Answer）

          ハント リスト経由で配信されたコールが特定の期間応答を返さなかった場合に、このフィールドでそのコールの転送先を指定します。次のいずれかのオプションを選択します。

          • 無応答コールを転送しない（Do Not Forward Unanswered Calls）

          • [回線グループ メンバーの転送設定を使用（Use Forward Settings of Line Group Member）] （[個人の初期設定を使用（Use Personal Preferences）] チェックボックスの代わり）

          • 無応答コールを転送する（Forward Unanswered Calls to）

            • [宛先（Destination）] —コールを転送する必要がある電話番号を入力します。

            • [コーリング サーチ スペース（Calling Search Space）] —この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されるコーリング サーチ スペースをドロップダウン リストから選択します。

          • [最大ハント タイマー（Maximum Hunt Timer）] —キューイングを使用しないハンティングの最大時間を指定する値（秒単位）を入力します。

            有効な値は 1 ～ 3600 です。デフォルト値は 1800 秒（30 分）です。

            このタイマーは、期限が切れる前に、ハント メンバーがコールに応答するか、ハント リストが使い果たされた場合に、キャンセルされます。このタイマーの値を指定しなかった場合は、ハント メンバーが応答するか、ハント リストが使い果たされるまで、ハンティングが継続されます。どちらのイベントも発生しなかった場合は、最終処理用のコールが受信されてから 30 分間ハンティングが継続されます。

          （注）     

          ハンティングが [転送最大ホップ数（Forward Maximum Hop Count）] サービス パラメータで指定されたホップ数を超えた場合は、ハンティングが 30 分の最大ハント タイマー値の前に期限切れになり、発信者にリオーダー音が流されます。

          話中ハント転送（Forward Hunt Busy）

          ハント リスト経由で配信されたコールが特定の期間応答を返さなかった場合に、このフィールドでそのコールの転送先を指定します。次のいずれかのオプションを選択します。

          • 無応答コールを転送しない（Do Not Forward Unanswered Calls）

          • 回線グループ メンバーの転送設定を使用（Use Forward Settings of Line Group Member）

          • 無応答コールを転送する（Forward Unanswered Calls to）

            • [宛先（Destination）] —コールを転送する必要がある電話番号を入力します。

            • [コーリング サーチ スペース（Calling Search Space）] —この電話番号を使用するすべてのデバイスに適用されるコーリング サーチ スペースをドロップダウン リストから選択します。

          帯域幅不足時転送の設定

          手順
            ステップ 1   [Cisco Unified CM の管理（Cisco Unified CM Administration）] で、[コール ルーティング（Call Routing）] > [電話番号の設定（Directory Number Configuration）] を選択します。 [電話番号の検索/一覧表示（Find and List Directory Numbers）] ウィンドウが表示されます。
            ステップ 2   [検索（Find）] をクリックします。 設定済みの電話番号のリストが表示されます。
            ステップ 3   帯域幅が不足しているときのコール転送を設定する電話番号を選択します。 [電話番号の設定（Directory Number Configuration）] ウィンドウが表示されます。
            ステップ 4   [AAR 設定（AAR Settings）] エリアのフィールドを設定します。フィールドとその設定オプションの詳細については、関連項目のセクションを参照してください。
            ステップ 5   [保存（Save）] をクリックします。
            関連資料
            コール転送に関する電話番号設定フィールド

            コール転送に関する電話番号設定フィールド

            フィールド

            説明

            [ボイスメール（Voicemail）]

            コールをボイスメールに転送する場合にこのチェックボックスをオンにします。

            （注）     

            このチェックボックスをオンにすると、Cisco Unified Communications Manager は、[宛先（Destination）] フィールドと [コーリング サーチ スペース（Calling Search Space）] フィールドの値を無視します。

            [AAR 接続先マスク（AAR Destination Mask）]

            外部電話番号マスクを使用する代わりに、ダイヤルする AAR 接続先を決定するための接続先マスクを入力します。

            [AAR グループ（AAR Group）]

            ドロップダウン リストから AAR グループを選択します。これは、帯域幅不足のためにブロックされるコールをルーティングするために使用するプレフィックス番号を提供します。[なし（None）] を選択した場合、サーバはブロックされたコールを再ルーティングしようとしません。

            この値は、[システム（System）] > [サービス パラメータ（Service Parameters）] から、[優先代替パーティ タイムアウト（Precedence Alternate Party Timeout）] サービス パラメータを設定することもできます。

            この接続先を不在転送履歴に保持する（Retain this destination in the call forwarding history）

            デフォルトで、電話番号設定によってコールの AAR レッグがコール履歴に保持されます。これにより、ボイスメール システムへの AAR 転送でユーザがボイス メッセージを残すよう確実に促されます。

            このチェックボックスをオンにすると、コールの AAR レッグがコール転送履歴に残されます。

            代替宛先への転送の設定

            手順
              ステップ 1   [Cisco Unified CM の管理（Cisco Unified CM Administration）] で、[コール ルーティング（Call Routing）] > [電話番号の設定（Directory Number Configuration）] を選択します。 [電話番号の検索/一覧表示（Find and List Directory Numbers）] ウィンドウが表示されます。
              ステップ 2   [検索（Find）] をクリックします。 設定済みの電話番号のリストが表示されます。
              ステップ 3   代替宛先を設定する電話番号を選択します。 [電話番号の設定（Directory Number Configuration）] ウィンドウが表示されます。
              ステップ 4   [MLPP の代理パーティと社外秘アクセス レベル設定（MLPP Alternate Party And Confidential Access Level Settings）] エリアのフィールドを設定します。フィールドとその設定オプションの詳細については、関連項目のセクションを参照してください。
              ステップ 5   [保存（Save）] をクリックします。
              関連資料
              コール転送のための MLPP 代替パーティおよび社外秘アクセス レベル設定フィールド

              コール転送のための MLPP 代替パーティおよび社外秘アクセス レベル設定フィールド

              フィールド

              説明

              転送先（Target、接続先）

              ディレクトリ番号が優先コールを受信し、この番号とそのコール転送先の両方が優先コールに応答しない場合に、MLPP 優先コールを転送する番号を入力します。

              値には、数字、シャープ（#）およびアスタリスク（*）を使用できます。

              MLPP コーリング サーチ スペース（MLPP Calling Search Space）

              ドロップダウン リストから、MLPP 代替パーティのターゲット（接続先）番号に関連付けるコーリング サーチ スペースを選択します。

              [MLPP 無応答時の呼び出し時間（秒）（MLPP No Answer Ring Duration (seconds)）]

              このディレクトリ番号とそのコール転送先が優先コールに応答しない場合に、MLPP 優先コールをこのディレクトリ番号の代替パーティに転送するまでに待機する秒数（4 ～ 60）を入力します。

              この値は、Cisco Unified CM の管理の [システム（System）] > [サービス パラメータ（Service Parameters）] から、[優先代替パーティ タイムアウト（Precedence Alternate Party Timeout）] で設定できます。

              その他のコール転送タイプの設定

              [電話番号の設定（Directory Number Configuration）] ウィンドウから、不在転送（CFA）、話中転送（CFB）、無応答時転送（CFNA）、カバレッジなし時転送（CFNC）、未登録不在転送（CFU）を設定できます。

              はじめる前に

              コール転送機能を意図されたとおりに機能させるため、さまざまなパーティションの設定済みの電話と電話番号に、コール転送コーリング サーチ スペースも設定するよう推奨します。そうしないと、転送が失敗する場合があります。コール転送の接続先にコールが転送またはリダイレクトされると、設定されているコール転送のコール サーチ スペースがコール転送に使用されます。

              手順
                ステップ 1   Cisco Unified Communications Manager から、[コール ルーティング（Call Routing）] > [電話番号の設定（Directory Number Configuration）] を選択します。

                [電話番号の検索/一覧表示（Find and List Directory Numbers）] ウィンドウが表示されます。

                ステップ 2   CFA、CFB、CFNA、CFNC、CFU を設定するには、[電話番号の設定（Directory Number Configuration）] ウィンドウの [コール転送とコール ピックアップの設定（Call Forwarding and Call Pickup Settings）] フィールドを設定します。フィールドとその設定オプションの詳細については、「関連項目」の項を参照してください。
                ステップ 3   [保存（Save）] をクリックします。
                関連資料
                コール転送のフィールド

                コール転送の転送先オーバーライドの有効化

                コール転送の転送先オーバーライドを有効にすると、Cisco Unified Communications Manager は CFA の宛先が発信者番号と一致したときに CFA の宛先を無視します。オーバーライドは、内部コールと外部コールの両方に適用されます。

                発信者番号が変換されている場合、発信者番号は CFA の宛先と一致せず、オーバーライドは発生しません。

                手順
                  ステップ 1   [Cisco Unified CM の管理（Cisco Unified CM Administration）] から、[システム（System）] > [サービス パラメータ（Service Parameters）] の順に選択します。 [サービス パラメータの設定（Service Parameter Configuration）] ウィンドウが表示されます。
                  ステップ 2   [クラスタ全体のパラメータ（機能 - 保留復帰（Clusterwide Parameters (Feature - Hold Reversion)）] 領域で、[CFA の宛先オーバーライド（CFA Destination Override）] サービス パラメータ値を [はい（True）] に設定します。

                  コール転送の連携動作と制限事項

                  コール転送の連携動作

                  機能

                  データのやり取り

                  コールバック

                  コールバック通知画面から発信したコールは、着信側 DN で設定されているすべてのコール転送設定値をオーバーライドします。コールバック リコール タイマーが期限切れになる前にコールを発信する必要があります。このようにしないと、コールはコール転送設定値をオーバーライドしません。

                  コール表示の制限

                  接続番号表示制限は、このシステムから発信されるすべてのコールに適用されます。この値を [True] に設定すると、このフィールドは既存の Cisco Unified Communications Manager アプリケーション、機能、および呼処理と透過的に連携して動作します。この値は、システムの内部または外部で終了するすべてのコールに適用されます。接続番号表示が更新され、不在転送または話中転送の転送先にコールがルーティングされるか、コール転送または CTI アプリケーションでリダイレクトされる場合、変更された番号またはリダイレクトされた番号が表示されるようになりました。

                  サイレント

                  Cisco Unified IP Phone では、サイレント（DND）機能がアクティブであることを示すメッセージがユーザに新しいボイス メッセージが届いていることを示すメッセージよりも優先されます。ただし、不在転送機能がアクティブであることを通知するメッセージが DND よりも優先されます。

                  外部コール制御

                  外部コール制御はトランスレーション パターン レベルでコールを代行受信しますが、コール転送は電話番号レベルでコールを代行受信します。外部コール制御が優先されます。コール転送が起動されるコールの場合、トランスレーション パターンに外部コール制御プロファイルが割り当てられていると、Cisco Unified Communications Manager は付加ルート サーバにルーティング クエリを送信します。コール転送がトリガーされるのは、付加ルート サーバが Cisco Unified Communications Manager に Continue オブリゲーションと Permit 決定を送信する場合だけです。

                  （注）      外部コール制御に対応した [コール転送ホップ カウント（Call Diversion Hop Count）] サービス パラメータと、コール転送に対応した [コール転送コール ホップ カウント（Call Forward Call Hop Count）] サービス パラメータは相互に独立しており、個別に機能します。

                  クラスタ間のエクステンション モビリティ（Extension Mobility Cross Cluster）

                  Cisco Extension Mobility Cross Cluster はコール転送をサポートしています。

                  Extend and Connect

                  Extend and Connect は不在転送をサポートしています。

                  即時転送

                  [電話番号の設定（Directory Number Configuration）] ウィンドウの [無応答時転送（Forward No Answer）] フィールドが設定されていない場合、コール転送はクラスタ全体の CFNA タイマー サービス パラメータ [無応答時転送タイマー（Forward No Answer Timer）] を使用します。

                  コール転送と同時にユーザが [即転送（iDivert）] ソフトキーを押すと、コールはボイスメールではなく、割り当てられているコール転送電話番号に転送されます。これは、タイマーで設定されている時間が短すぎるためです。この状況を解決するには、CFNA タイマー サービス パラメータに十分な時間（例：60 秒）を設定します。

                  論理パーティション設定

                  Cisco Unified Communications Manager は、着信および転送デバイスに関連付けられている地理位置 ID 情報を使用して、論理パーティション ポリシー チェックを実行します。この処理はすべてのコール転送に適用されます。

                  Multilevel Precedence and Preemption（MLPP）
                  話中転送

                  • 必要に応じて、MLPP 対応ステーションに事前設定の優先代替パーティ ターゲットを設定できます。

                  • Cisco Unified Communications Manager は、優先コールに優先代替パーティ転送手順を適用する前に、通常の方法で優先コールを転送するため話中転送機能を適用します。

                  • 複数の転送コール間ではコールの優先度が維持されます。

                  • 着信優先コールの優先度が既存のコールの優先度より高い場合は、プリエンプションが実行されます。優先コールの転送先ステーションがコールを切断するまで、アクティブ コールのプリエンション側に対し、連続的なプリエンプション トーンが再生され続けます。コール切断後は、優先コールの転送先ステーションに対し、優先呼び出し音が再生されます。転送先ステーションは、オフフックになるとプリエンプション コールに接続します。

                  無応答時転送

                  • 優先レベルが [プライオリティ（Priority）] 以上のコールの場合、呼処理により、転送プロセスでコールの優先レベルが維持され、転送先ユーザがプリエンプション処理されることがあります。

                  • 優先コールの転送先として代替パーティが設定されている場合、優先コール代替パーティ タイムアウトが期限切れになった後で、呼処理により優先コールは代替パーティに転送されます。優先コールの転送先で [代替パーティ（Alternate Party）] 値が設定されていない場合、呼処理により優先コールが [無応答時転送（Call Forward No Answer）] 値に転送されます。

                  • 通常、優先コールはボイスメール システムではなくユーザにルーティングされます。管理者は、優先コールがボイスメール システムにルーティングされることを防ぐため、[優先コールに標準 VM 処理を使用する（Use Standard VM Handling For Precedence Calls）] エンタープライズ パラメータを設定します。

                  着信優先コールの優先度が既存のコールの優先度以下の場合、呼処理では通常のコール転送が実行されます。優先コールの転送先ステーションがプリエンプティブ処理可能ではない場合（MLPP が設定されていない場合）、呼処理ではコール転送が実行されます。

                  代替パーティ転送（APD）は、特殊なコール転送で構成されます。ユーザが APD に対して設定されていて、優先コールの転送先電話番号（DN）が通話中か、応答しない場合、APD が実行されます。MLPP APD は、優先コールだけに適用されます。MLPP APD コールにより、優先コールの [DN 無応答時転送（DN Call Forward No Answer）] 値は無効になります。

                  通信履歴の元の着信側名

                  着信側デバイスの SIP プロファイルでのみプライバシーが設定されており、不在転送（CFA）、話中転送（CFB）、または未登録不在転送（CFUR）が有効である場合、設定されている呼び出し表示が「"private"」の代わりに表示されます。コール転送で「"private"」が表示されるようにするには、SIP プロファイルではなくトランスレーション パターンまたはルート パターンで名前表示制限を設定することが推奨されます。

                  セキュア トーン

                  保護されている電話では不在転送がサポートされています。

                  セッション ハンドオフ

                  ユーザがコールを切り替えると、新しいコールがデスク フォンに表示されます。デスク フォンが点滅している場合、デスク フォンでは切り替えたコールに対する不在転送がトリガーされません。

                  コール転送の制限事項

                  機能

                  制約事項

                  コール自動転送

                  • [Cisco Unified CM の管理（Cisco Unified Communications Manager Administration）] または Cisco Unified Communications セルフケアポータルで不在転送がアクティブになる場合、Cisco Unified Communications Manager は CFA ループを防止しません。

                  • Cisco Unified Communications Manager が不在転送ループを防止するのは、CFA が電話からアクティブにされている場合、不在転送コールのホップ数が、[転送の最大ホップ数（Forward Maximum Hop Count）] サービス パラメータに指定されている値を超えている場合、および転送チェーン内のすべての電話で（CFB、CFNA、およびその他のコール転送オプションではなく）CFA がアクティブになっている場合です。

                    たとえば、電話番号 1000 のユーザが電話番号 1001 に不在転送し、電話番号 1001 では CFB と CFNA が電話番号 1002 に設定されており、電話番号 1002 では CFA が電話番号 1000 に設定されている場合、Cisco Unified Communications Manager ではコールが発信されます。これは、電話番号 1002 が、電話番号 1001 の（CFA ではなく）CFB および CFNA 接続先として動作するためです。

                  • ボイスメール システムに不在転送する場合は、コールバックをアクティブにできません。

                  • [即転送（iDivert）] ソフトキーを押すと、[不在転送タイムアウト（Forward No Answer Timeout）] に関連する一般的ではない状態が発生します。たとえば、無応答時転送タイムアウト直後にマネージャが [即転送（iDivert）] ソフトキーを押すと、コール転送によりコールが事前に設定されている電話番号に転送されます。ただし、無応答時転送タイムアウト前にマネージャが [即転送（iDivert）] ソフトキーを押すと、即時転送によりコールがマネージャのボイスメールに転送されます。

                  即時転送

                  不在転送（CFA）と話中転送（CFB）がアクティブになっている場合、システムは即時転送をサポートしません（CFA と CFB が即時転送より優先されます）。

                  インターコム

                  インターコム コールを転送することはできません。

                  ハント グループからのログアウト

                  SIP を実行している電話（7906、7911、7941、7961、7970、および 7971）がハント グループにログインしていて [不在転送（Call Forward All）] がアクティブになっている場合、コールは SIP を実行している電話に表示されます。

                  SIP を実行する 7940 および 7960 IP フォンがハント グループにログインし、不在転送がアクティブな場合、この電話はスキップされ、回線グループの次の電話が呼び出されます。

                  論理パーティション設定
                  論理パーティション処理は、次の状況では行われません。

                  • 発信者と転送されたデバイスの両方が Voice over IP（VoIP）電話の場合。

                  • 地理位置情報または地理位置情報フィルタがどのデバイスにも関連付けられていない場合。

                  Multilevel Precedence and Preemption（MLPP）

                  Multilevel Precedence and Preemption（MLPP）による補足サービスのサポートにより、コール転送に関する次の制限事項が指定されます。

                  • 着信 MLPP コールの不在転送（CFA）サポートにより、MLPP 代替パーティ（MAP）ターゲットが設定されている場合には、着信側の MAP ターゲットにコールが常に転送されます。設定が誤っている場合（MAP ターゲットが指定されていない場合）、コールは拒否され、発信側にリオーダー音が聞こえます。

                  • 着信 MLPP コールの無応答時転送（CFNA）サポートにより、コールは CFNA ターゲットに 1 回転送されます。MAP ターゲットが設定されている場合、最初のホップの後にコールに対する応答がないと、コールは元の着信側の MAP ターゲットに転送されます。設定が誤っている場合（MAP ターゲットが指定されていない場合）、コールは拒否され、発信側にリオーダー音が聞こえます。

                  • 着信 MLPP コールの話中転送（CFB）サポートにより、設定されている転送ホップの最大数までコールが転送されます。MAP ターゲットが設定されている場合、最大ホップ数に達すると、コールは元の着信側の MAP ターゲットに転送されます。設定が誤っている場合（MAP ターゲットが指定されていない場合）、コールは拒否され、発信側にリオーダー音が聞こえます。

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