古いセッションの処理とクリア

機能の概要と変更履歴

要約データ

表 1. 要約データ

該当製品または機能エリア

cnSGW-C

該当するプラットフォーム

SMI

機能のデフォルト設定

無効：有効にするには設定が必要

関連資料

マニュアルの変更履歴

表 2. マニュアルの変更履歴

改訂の詳細

リリース

初版

2021.02.3

機能説明

cnSGW-C は、SGW プロファイル構成の session-stale-timer パラメータを使用して、古いセッションの特定とクリアをサポートしています。古いセッションの例は、非アクティブで、特定の期間にわたって読み取りも変更もされていないセッションです。

機能の仕組み

ここでは、この機能の仕組みを説明します。

コール フロー

ここでは、この機能の主要なコールフローについて説明します。

タイマー期限切れ処理のコールフロー

ここでは、タイマー期限切れ処理のコールフローについて説明します。

図 1. タイマー期限切れ処理のコールフロー
表 3. タイマー期限切れ処理コールフローの説明

ステップ

説明

1、2、3

初期接続およびセッション失効タイマーの更新情報が CDL に送信され、タイマーが開始されます。手順は以下のとおりです。

  • 初期接続が成功します。

  • セッション失効タイマーが作成されます。

  • CDL の更新が完了します。

  • CDL は時間（評価時間）を開始し、更新セッションを待機します。

（注）  

 

コントロールプレーン（cnSGW-C）で任意のアクティビティまたはトランザクションのいずれかが発生した場合、セッション失効タイマーはリセットまたは再起動します。

4、5

CDL ポッドでタイマーが期限切れになり、cnSGW-C に通知を送信します。手順は次のとおりです。

  • タイマー評価期間にセッション更新情報を受信しなかった場合。

  • CDL ポッドのタイマーが期限切れになります。

  • CDL が cnSGW-C にタイマー通知を送信します。

6 ～ 13

セッション失効タイマーが期限切れになり、タイマーのリセットが不要な場合、セッションクリーンアップがアクティブになります。手順は以下のとおりです。

  • cnSGW-C でタイマー通知を受信します。

  • タイマー通知がセッション失効タイマー用で、タイマーのリセットが不要な場合、UE セッションのクリーンアップ アクティビティが開始されます。

  • Sx_Session_Modification_Req を UPF に送信して FAR Action=Drop を設定し、Sx_Session_Modification 応答を受信します。

  • ベアラー削除要求を MME に送信します。

  • セッション削除要求を PGW に送信します。

  • Sx_Session_Delete_Request を UPF に送信して、ユーザープレーンデータをクリーンアップします。

機能設定

この機能を設定するには、次の設定を使用します。

config 
   profile sgw sgw_profile_name 
   session-stale-timer session_stale_timer 
   end

注：

  • session-stale-timer session_stale_timer ：セッションがシグナリングまたはイベントなしでアイドル状態を維持できる最大秒数を指定します。この秒数を経過すると、セッションは終了します。

    session_stale_timer の値は、0 ～ 4294967295 の範囲で指定し、setup-timeout および session-idle-timeout タイマーの値より大きくする必要があります。

    session-stale-timer 設定を無効にするには、0 に設定します。

設定例

次に、設定例を示します。

config
   profile sgw sgw1
   session-stale-timer 120
   end

設定の確認

設定を確認するには、次のコマンドを実行します。

show running-config profile sgw sgw1
session-stale-timer 120

show コマンドの出力には、次のフィールドが含まれています。

session-stale-timer：セッションが終了した後、シグナリングまたはイベントなしでアイドル状態を維持できる最大秒数を示します。

OAM サポート

ここでは、この機能の操作、管理、およびメンテナンスに関して説明します。

バルク統計

この機能では、次の統計がサポートされています。

sgw_service_stats{app_name="smf",cluster="Local",data_center="DC", fail_reason="",gr_instance_id="1",instance_id="0",interface="interface_sgw_egress",reject_cause="", service_name="sgw-service",sgw_procedure_type="stale_session_initiated_deletion",status="attempted", sub_fail_reason=""} 1
sgw_service_stats{app_name="smf",cluster="Local",data_center="DC",fail_reason="", gr_instance_id="1",instance_id="0",interface="interface_sgw_egress",reject_cause="", service_name="sgw-service",sgw_procedure_type="stale_session_initiated_deletion",status="success", sub_fail_reason=""} 1
sgw_service_stats{app_name="smf",cluster="Local",data_center="DC",fail_reason="", gr_instance_id="1",instance_id="0",interface="interface_sgw_ingress",reject_cause="", service_name="sgw-service",sgw_procedure_type="stale_session_initiated_deletion",status="attempted", sub_fail_reason=""} 1
sgw_service_stats{app_name="smf",cluster="Local",data_center="DC",fail_reason="", gr_instance_id="1",instance_id="0",interface="interface_sgw_ingress",reject_cause="", service_name="sgw-service",sgw_procedure_type="stale_session_initiated_deletion",status="success", sub_fail_reason=""} 1
sgw_ue_disconnect_stats{app_name="smf",cluster="Local",data_center="DC", gr_instance_id="1",instance_id="0",reason="stale_session_init_disconnect", service_name="sgw-service"} 1
sgw_pdn_disconnect_stats{app_name="smf",cluster="Local",data_center="DC", gr_instance_id="1",instance_id="0",pdn_type="ipv4",rat_type="EUTRAN", reason="stale_session_init_disconnect",service_name="sgw-service"} 1