概要
Ultra Cloud Core は、5G New Radio(NR)Standalone (SA)モードの 3GPP 標準規格をサポートするシスコのソリューションです。これらの標準規格では、ネットワークのパフォーマンスと機能を向上させるために、コントロールプレーン(CP)とユーザープレーン(UP)機能(CUPS など)の分離に基づいて、さまざまなネットワーク機能(NF)が定義されます。
コントロール プレーン ネットワーク機能
Ultra Cloud Core を構成する CP 関連の NF は、次のテナントを中心に設計された共通のアーキテクチャに基づいています。
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クラウドスケール:完全に仮想化され、シンプルさ、スピード、柔軟性を実現します。
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自動化とオーケストレーション:最適化された運用、サービスの構築、およびインフラストラクチャ。
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セキュリティ:インフラストラクチャから NF アプリケーションまで、展開スタック全体における複数のセキュリティ層。
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API 公開:オープンかつ広範で、可視性、制御、およびサービスイネーブルメントが向上します。
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アクセスに依存しない:複数のネットワークタイプをサポート(5G、4G、3G、Wi-Fi など)。
これらのコントロールプレーン NF はそれぞれ、サブスクライバ マイクロサービス インフラストラクチャ(SMI)を介した展開用のコンテナ化されたアプリケーション(マイクロサービスなど)として設計されています。
SMI は、ライフサイクル管理(LCM)、運用と管理(OAM)、パッケージングなど、NF の機能面に対する共通アプリケーション層を定義します。

ユーザー プレーン ネットワーク機能
Ultra Cloud Core 内の 5G UP NF は、ユーザープレーン機能(UPF)です。CP 関連の NF とは異なり、5G UPF は、Cisco 4G CUPS アーキテクチャ内のユーザー プレーン コンポーネントで現在使用されているのと同じ Vector Packet Processing(VPP)テクノロジーを利用しています。この共通性により、4G と 5G の間で次のような一貫した機能のセットが提供されます。
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超高速パケット転送。
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広範に統合された IP サービス(サブスクライバ ファイアウォール、テザリング、ディープ パケット インスペクション(DPI)、Internet Content Adaption Protocol(ICAP)、アプリケーションの検出および制御(ADC)、ヘッダーエンリッチメント(HE)など)。
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トラフィックおよび TCP を最適化するための統合されたサードパーティ製アプリケーション。