Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1)

Cisco Systems では標準の手法の一部として、各コラボレーション製品について実施する製品レベルのテストを補完するために、シスコ コラボレーション製品のシステム全体のテストを実施します。


(注)  

Collaboration System のすべての製品リリース バージョンが同時に提供されているとは限りません。最新の製品バージョンの提供状況については、サポートおよびダウンロードで個別の製品サポート ページを参照してください。

Cisco Collaboration Systems リリースの主要な成果物は、テスト チームによって検証済みの、互換性のあるソフトウェア リリースの推奨です。この推奨は排他的なものではなく、個別のアプリケーションまたは製品それぞれの相互運用性に関する推奨事項への追加として示されます。

Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) のコンポーネント ソフトウェア リリースに関する情報は、システム要件を参照してください。このリリースのソフトウェア互換性データは、Cisco Collaboration Systems 互換性マトリクスから入手できます。


(注)  

Cisco Collaboration Systems の 10.5(1) より前の全リリースのソフトウェア互換性データは、Cisco Collaboration Systems 互換性ツールから入手できます。


このドキュメントでは、Cisco Collaboration Systems のコラボレーション コンポーネントのテストに重点を置いています。Cisco Collaboration Systems についてテストされたコンタクト センター コンポーネントに関する情報は、http://cisco.com/go/unified-techinfo で入手できます。

このドキュメントでは、以下のタイプのコンポーネントを含むシステムで実施されたテストについて、リリース ノートを提供します。

  • Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service、Cisco Business Edition、Cisco Unified Communications Manager Express などのコール制御コンポーネント。

  • Cisco MediaSense などのコンタクト センター コンポーネント。

  • Cisco Meeting Server、Cisco TelePresence Management Suite、Cisco TelePresence Management Suite Provisioning Extension、Cisco TelePresence Management Suite Extension for Microsoft Exchange、Cisco TelePresence Server、Cisco TelePresence Conductor などの会議コンポーネント。

  • Cisco TelePresence Video Communication Server、Cisco Expressway シリーズ、Cisco Unified Border Element などのエンタープライズ エッジ コンポーネント。

  • Cisco Emergency Responder、Cisco Paging Server、Cisco Unified Attendant Consoles などのサーバ アプリケーション。

  • Cisco Spark、Cisco Collaboration Meeting Rooms(CMR)Cloud 用 Cisco Webex Meeting Center、Cisco Webex Meetings Server、Cisco Webex Meeting Center などのクラウドおよびハイブリッド サービス。

  • Cisco Unity Connection、Cisco Unity Express などのボイスメールおよびメッセージング コンポーネント。

  • Cisco IP 電話シリーズ、Cisco TelePresence IX5000、Cisco DX シリーズ、Cisco TelePresence インテグレータ C シリーズ、Cisco TelePresence MX シリーズおよび SX シリーズ、Cisco Jabber、Cisco Virtualization Experience Media Engine などのエンドポイント コンポーネント。

  • Cisco Prime License Manager および Cisco Prime Collaboration などのサービス管理コンポーネント。

  • シスコ サービス統合型ルータ(ISR)、Cisco VG アナログ音声ゲートウェイなどの通信ゲートウェイ コンポーネント。

テスト対象の機能

機能テスト

Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) でのコラボレーション機能のシステム全体にわたるテストには、以下の機能が含まれます。

ソリューションの機能

  • Jabber for iOS のプッシュ通知

  • Cisco Meeting Server アドホック会議およびランデブー会議

  • シングル エッジ(Skype for Business)

  • モバイルおよびリモート アクセス(MRA)を通じた Jabber for iOS での SSO サポート

  • MRA の共有電話サポート

  • Cisco Expressway の H.323 登録

  • Cisco Business Edition 7000

  • Cisco Business Edition 6000

  • Cisco Business Edition Management

  • オンプレミス会議向けの単一導入モデル

  • H.265 ビデオ コーデックおよび Opus オーディオ コーデックのサポート

  • Cisco Spark ハイブリッド サービス(カレンダー サービス、コール サービス認識、コール サービス接続、ディレクトリ サービス)

  • Cisco Emergency Responder と Unified Communications Manager ロケーション認識の統合

  • クラスタごとの単一 SAML 接続アグリーメント

製品の特長

  • エッジ クライアントのディレクトリ検索 LDAP

  • 拡張された Microsoft Lync(クラスタ)RDP 相互運用性

  • SRST モードの Cisco IP 電話 7800 および 8800 シリーズ

  • モバイルおよびリモート アクセス(MRA)を介したリモート エンドポイントのアクティブ コントロール

  • Cisco Spark Room OS と SX10

  • DX シリーズのサポート

  • CUBE ISR および ASR の高可用性

  • SIP メッセージの SDP サイズに対応するための、CUBE における可変長チェック ポインティングの機能拡張

  • PSTN 用 ISR 4451-X ゲートウェイ、およびメディア リソース

  • Cisco Jabber IPv6

  • Unified Communications Manager の読み取り専用 CLI

  • 常設チャットの高可用性

  • Unified Communications Manager でのロケーション ベースのサービス

  • ユニキャスト MOH に対する外部マルチキャスト保留音(MOH)ソースのインターワーキング

  • Unified Communications Manager および Cisco Unity Connection の共通 PIN

  • ユーザごとの SIP 登録の認証および承認

  • TAPI および JTAPI クライアント向け Windoes 10 サポート

アップグレード パス

Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) に関する、コラボレーション製品のシステム全体の機能テストには、次のアップグレード パスが含まれます。

  • Cisco Collaboration Systems リリース 11.0(1) から Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) へのコラボレーション コンポーネントのシングル ステージ アップグレードCisco Collaboration Systems リリース 11.0(1) のベース バージョンのリストについては、Cisco Collaboration Systems 互換性マトリクスを参照してください。

新機能および変更された機能

Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) の新機能の詳細については、ソリューションの概要を参照してください。

新しい製品機能および変更された製品機能の詳細については、製品に関する資料から個別の製品のリリース ノートにアクセスしてください。

Unified CM 11.5(1)SU7 の追加の機能テスト

Cisco Unified Communications Manager リリース 11.5(1)SU7 に含まれる機能拡張に伴い、追加の機能テストが行われ、以下の機能についてこのリリースの Cisco Collaboration Systems と互換性があることがテストされました。

シスコ ヘッドセットの有用性

シスコ ヘッドセットの有用性機能は、Cisco Unified Communications Manager リリース 11.5(1)SU7 に移植されました。この機能は、この Collaboration Systems リリースで十分にテスト済みであり、ユーザは、Unified Communications Manager 管理インターフェースから、カスタマイズしたヘッドセット テンプレートの導入、ヘッドセット インベントリの管理、診断およびヘッドセット メトリックを実行できます。

機能のドキュメンテーションについては、『Cisco Unified Communications Mangager リリース 11.5(1)SU7 機能設定ガイド』https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/cucm/admin/11_5_1_SU7/cucm_b_feature-configuration-guide-cisco1151su7/cucm_b_feature-configuration-guide-cisco1151su7_chapter_0110000.html)の「ヘッドセット管理」の章を参照してください。

システム要件

このセクションでは、Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) のシステム要件に関する情報を示します。

販売終了コンポーネント


(注)  

Cisco Unified Communications Manager リリース 11.5(x) は、一部の廃止された電話機モデルをサポートしません。詳細については、関連するフィールド通知を参照してください。



(注)  

Cisco DX650 のサポート終了が発表されました。Cisco DX650 の販売終了およびサポート終了の発表


次のコンポーネントは、販売終了のステータスになりましたが、サポートはまだ継続されています。

EOS の日付は、Cisco Point-of-Sale メカニズムを介して製品を注文した最後の日付です。製品は販売されなくなります。別のプロセスであるサポート終了(EOL)サイクルは、製品に関連する最終業務について指針を示すものです。

EOL プロセスは、技術上およびビジネス上の一連のマイルストーンと活動で構成され、それらが完了すると、製品は廃番となります。製品が廃番になった後は、販売、製造、改良、修理、保守、またはサポートは行われません。

推奨される後継製品の情報や、発表の包括的なリストについては、製品およびサービス、販売終了およびサポート終了した製品 [英語] を参照してください。

特定の製品の詳細については、製品/技術サポート [英語] にアクセスしてください。次に、販売終了およびサポート終了をクリックし、右のリストから製品または技術を選択します。

EOL ポリシーの詳細については、サポート終了ポリシーを参照してください。

導入の考慮事項

このセクションでは、Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) に関する導入上の考慮事項を示します。Cisco Collaboration Systems の検証では、すべてのリビルドをテストするわけではありません。このため、導入前に、お客様固有またはシスコ固有の認定ラボでさらに回帰テストを行うことを推奨します。

Cisco Collaboration Systems をお客様の環境に導入する際は、以下のことを考慮してください。

  • 最低でも、次のリンクで推奨されているソフトウェア リリースを導入します。

    Cisco Collaboration Systems 互換性マトリクス

    (注)  

    Collaboration Systems リリース 10.5 より前の互換性情報については、互換性ツール(http://tools.cisco.com/ITDIT/vtgsca)を参照してください。


  • その他のソフトウェア コンポーネントについては、最新のリビルドのメンテナンス リリースを使用してください。IOS の場合、Deferral Advisory を含む最新リリースに関する情報は次の URL で入手できます。

    http://tools.cisco.com/ITDIT/CFN/jsp/index.jsp

  • 推奨されるリリースが次のリリースに延期される場合、次のリリースを使用してください。

  • リリースを導入する前に、選択されたリリースにおける未解決の不具合を調べて、導入環境に影響するものがあるかどうか判断します。未解決の不具合は、次のリンク先にあるバグ検索ツールを使用して表示できます。

    https://tools.cisco.com/bugsearch/

  • 実稼働環境に移行する前に、お客様の製品コンポーネントと同じ製品コンポーネントを使用しているラボ環境に、選択されたリリースを導入します。

ソフトウェアの最新アップグレードおよびライセンス

以下に、Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) コンポーネントの最新のソフトウェア アップグレードへのリンクを示します。

Product Upgrade Tool を起動するには、次のリンク先にアクセスしてください。

http://tools.cisco.com/gct/Upgrade/jsp/index.jsp

その他のすべてのコンポーネントについて、最新のソフトウェアをダウンロードするには、次のリンク先を参照してください。

http://www.cisco.com/cisco/web/support/JP/loc/download/index.html

コンポーネントバージョン

現行の Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) と互換性があるコンポーネント バージョンについては、Cisco Collaboration Systems 互換性マトリクスを参照してください。

(注)  

Collaboration Systems リリース 10.5 より前の互換性情報については、互換性ツール(http://tools.cisco.com/ITDIT/vtgsca)を参照してください。



(注)  

製品固有の互換性に関するドキュメントには、コンポーネント間の完全な互換性情報を記載しています。



(注)  

Collaboration System のすべての製品リリース バージョンが同時に提供されているとは限りません。最新の製品バージョンの提供状況については、サポートおよびダウンロードで個別の製品サポート ページを参照してください。

(注)  

Unified Computing System(UCS)上の仮想マシンでコラボレーション アプリケーションを実行することで、仮想環境をセットアップできます。UCS のハードウェア情報およびサードパーティ要件を含め、詳細については、次のリンク先を参照してください。

www.cisco.com/go/uc-virtualized



(注)  

Cisco Hosted Collaboration Solution(Cisco HCS)は、さまざまな Cisco Collaboration Systems リリースのコンポーネントを含むホステッド ソリューションです。Cisco HCS の詳細については、Cisco Hosted Collaboration Solution および Cisco HCS 製品サポートを参照してください。

関連資料

マネージド サービスのドキュメンテーション

特定の製品のマネージド サービスについては、製品のドキュメンテーションを参照してください。

製品に関する資料

次の表に、Collaboration Systems リリース 11.5(1) の主要コンポーネントの製品ドキュメンテーションへのリンクを示します。この表には、以下のリンクを記載しています。
  • 製品のリリース ノート

  • 製品のサポートページ。そのページから、設計、インストール、設定、トラブルシューティング ガイドなどの技術ドキュメンテーションにアクセスできます。

  • 製品情報ページ。そのページから、製品データ シートなどのマーケティング資料にアクセスできます。


(注)  

コンポーネントのバージョンの詳細については、コンポーネントバージョンを参照してください。


表 1. 関連ドキュメンテーションのリンク

コンポーネント

Links

コール制御

Cisco Unified Communications Manager

Cisco Unified Communications Manager IM & プレゼンス サービス

Cisco Business Edition 6000

Cisco Business Edition 7000

Cisco Unified Communications Manager Express

Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony

コンタクトセンター

Cisco MediaSense

会議機能

Cisco Meeting Server

Cisco TelePresence Management Suite

Cisco TelePresence Management Suite Provisioning Extension

Cisco TelePresence Management Suite Extension for Microsoft Exchange

Cisco TelePresence Server on Virtual Machine

Cisco TelePresence Server on Multiparty Media 820

Cisco TelePresence Conductor

Cisco TelePresence MCU 5300 シリーズ

Cisco Collaboration Meeting Rooms(CMR)Cloud

Cisco Collaboration Meeting Rooms(CMR)Hybrid

リリース ノート、サポート、および製品情報

エンタープライズエッジ

Cisco TelePresence Video Communication Server

Cisco Expressway シリーズ

Cisco Unified Border Element

サーバ アプリケーション

Cisco Emergency Responder

Cisco Unified Attendant Console Standard

Cisco Unified Attendant Console Advanced

クラウドおよびハイブリッド サービス アプリケーション

Cisco Webex

メッセージ、会議、コール

Cisco Spark ハイブリッド サービス

シスコ ディレクトリ コネクタ

ハイブリッド サービス ディレクトリ

Cisco Expressway シリーズ

Cisco Webex Meetings Server

Cisco Webex Meeting Center

ボイスメールとメッセージング

Cisco Unity Connection

Cisco Unity Express

エンドポイント

Cisco DX70

Cisco DX80

Cisco DX650

Cisco TelePresence System EX シリーズ

Cisco TelePresence System 500-32

Cisco TelePresence System 500-37

Cisco TelePresence IX5000

Cisco TelePresence MX シリーズ

Cisco TelePresence SX シリーズ

Cisco TelePresence System 1100

Cisco TelePresence Integrator C シリーズ

Cisco TelePresence Precision 60 カメラ

Cisco IP 電話 7800 シリーズ

Cisco IP 電話 8800 シリーズ

Android 版 Cisco Jabber

iPhone および iPad 版 Cisco Jabber

Mac 版 Cisco Jabber

Windows 版 Cisco Jabber

サービス管理

Cisco Prime Collaboration(Provisioning、Assurance)

Cisco Prime Collaboration(Deployment)

Cisco Prime License Manager

コミュニケーション ゲートウェイ

Cisco IOS 15 M&T

Cisco IOS XE 16

Cisco 2900 シリーズ サービス統合型ルータ

Cisco 3900 シリーズ サービス統合型ルータ

Cisco 4400シリーズサービス統合型ルータ

制限事項と制約事項

シスコ パートナー様、またはシスコとサービス契約を締結されている cisco.com の登録ユーザ様は、バグ検索ツールを使用して、任意のリリース、任意の重大度の不具合を検索できます。バグ検索ツールには、https://bst.cloudapps.cisco.com/bugsearch/ からアクセスします。

シスコが提供する Cisco 通知サービスでは、1 つ以上のプロファイルをセットアップして、選択した製品の新しいフィールド通知、製品アラート、販売終了情報に関する電子メール通知を受信できます。プロダクト アラート ツールは、http://www.cisco.com/cisco/support/notifications.html で利用できます。


(注)  

このセクションに記載されているすべての不具合が、コラボレーション システム環境または導入シナリオに該当するわけではありません。これらの問題は、情報提供目的のために記載されています。


特記事項

このセクションには、Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) のテストに関連する特記事項が含まれており、以下の問題が含まれます。

Meeting Server との Unified CM アドホック エスカレーションが失敗する

Unified CM アドホック エスカレーションが失敗し、コールが失敗するか、システムが再起動する可能性があります。このエラーが発生した場合は、エスカレーションを再試行してください。さらに詳細な情報が必要な場合は、サポートに連絡し、「SERVER-5142」の問題と伝えてください。

ISR 4451 のトランスコーダがメディア ポートを開けない

ISR 4451 で Unified CM により制御されるトランスコーダを使用するコール フローで、トランスコーダがメディア ポートを開けない場合、発信側で片通話になる可能性があります。その場合は、コールを保留してからコールを再開します。これによりトランコーダが新しいポートを開き、コールの片通話の問題が解決される可能性があります。この問題を回避するには、ISR 4451 で IOS ベースのトランスコーダに XE 3.16 S5 を使用することを推奨します。詳細については、CSCvc49737 を参照してください。

自動最適化が現在機能していない

XC4.3 では現在、リソースの自動最適化が機能していません。相手側が機能縮小をアドバタイズしている場合でも、会議テンプレートを通じて割り当てられた全リソースをすべてのコールが消費します。これは今後のリリースで対応予定です。詳細については、CSCux83785 を参照してください。

Cisco Expressway または VCS アプリケーションのエラー

Cisco Expressway または Cisco VCS で、予期しないソフトウェア エラーが検出され内部アプリケーション プロセスが自動的に再起動するたというアプリケーション エラーが発生することがあります。詳細については、CSCvc06946 を参照してください。

非推奨の電話のモデル

非推奨の電話機を含むアップグレード

以前のリリースのこれらの電話機のいずれかを使用していて、このリリースにアップグレードする場合は、次の操作を実行します。

  1. ネットワーク内の電話機が、リリース 11.5 でサポートされているかどうかを確認します。

  2. サポートされていない電話機を確認します。

  3. サポートされていない電話機の場合は、電話の電源を切り、ネットワークから電話を切断します。

  4. この電話機のユーザに、サポートされる電話機をプロビジョニングします。移行 FX ツールを使用して、古いモデルから新しいモデルの電話機に移行することができます。詳細については、http://refreshcollab.cisco.com/webportal/46/CUCM%20Readiness%20Assessment#endpoint_refresh_tool を参照してください。

  5. ネットワーク内のすべての電話機がリリース 11.5 でサポートされたら、システムをアップグレードします。


(注)  

非推奨の電話機は、アップグレード後に削除することもできます。管理者がアップグレードの完了後に、Cisco Unified Communications Manager にログインすると、システムに非推奨の電話機の管理者に通知する警告メッセージが表示されます。


ライセンシング

非推奨の電話機とサポートされている電話機を交換するために、新しいデバイス ライセンスを購入する必要はありません。システムから非推奨の電話機を削除するか、新しい Cisco Unified Communications Manager バージョンに切り替えて、非推奨の電話機が登録できなくなると、新しい電話機のデバイス ライセンスが使用可能になります。

Cisco Unified Attendant Console サポート

この情報は CSCva12833 に適用されます。

Cisco Unified Attendant Console リリース 11.x 以前は、Cisco Unified Communications Manager リリース 11.5(1) と互換性がありません。Cisco Unified Attendant Console Advanced をインストールするか、リリース 11.0(1) にアップグレードする必要があります。

Expressway-C との IM and Presence Service の相互運用性

Cisco Unified IM and Presence Serviceリリース 11.5(1) および Expressway-C を相互運用するには、最小バージョンの Expressway-C X8.8 を実行している必要があります。IM and Presence Service 11.5(1) では、旧バージョンの Expressway-C はサポートされていません。

すでに使用されている以前のリリースからアップグレードする場合は、お使いのシステムを X8.8 にアップグレードしてください。Expressway-C をアップグレードした後、IM and Presence Service をアップグレードできます。

Unified CM ノード への AXL リクエスト

スケジュール用に Cisco TelePresence Management Suite (TMS) を実行している場合は、それを追加したノードで、エンドポイント情報を取得するために複数の AXL クエリを送信します。TMS が生成する負荷のため、AXL を使用する他のアプリケーション (Cisco Emergency Responder または Cisco Unified Attendant Console など) を設定して、これらのノードに AXL 要求を送信することを推奨します。

VCS によって検出されたときの Unified CM ファントム IP アドレス

モバイルおよびリモート アクセス(MRA)エンドポイント、Unified CM、および VCS で構成される MRA 環境で、古いデータベース エントリが存在する場合に、MRA エンドポイントが登録できない場合があります。この問題を回避するには、古い IP をクリアします。詳細については、CSCuy48059 を参照してください。

アウトオブバンド DTMF インターワーキングの高可用性サポート

以下の方法で CUBE を介して確立されたコールについては、フェイルオーバー中およびフェイルオーバー後に DTMF が機能しません。
  • RFC 2833 からアウトオブバンド DTMF のインターワーキング

  • アウトオブバンドから RFC 2833 DTMF のインターワーキング

  • アウトオブバンドからアウトオブバンドの DTMF

フェイルオーバーが発生した場合、DTMF を機能させるためには、再びコールします。

詳細については、CSCus57502 を参照してください。

TLS トランク経由での宛先への断続的なコールが失敗する

2 つの TLS トランクが同じ宛先 IP とポート番号を使用して設定されている場合、コールが断続的に失敗します。この問題を回避するには、同じ宛先 IP と、異なるポート番号を使用して、2 つの TLS トランクを設定します。または、異なる宛先 IP を使用し、ポート番号を同じにして、2 つの TLS トランクを設定します。詳細については、CSCus63305 を参照してください。

マルチストリーム モードでのアクティブ コントロール

エンドポイントがマルチストリーム モードで動作し、アクティブ コントロールを介してメッセージを受信するときに、会議メッセージが画面に表示されません。この問題を回避するには、エンドポイントをトランスコード モードで実行します。詳細については、CSCut47719 を参照してください。

デュアル スタック Unity Connection でメディアを IPv4 のみに制限する

共通デバイス設定で Unified Communications Manager SCCP ポート設定が IPv4 のみに設定されている場合でも、デュアル スタック電話からデュアル スタック Unity Connection 導入環境へのコールで、IPv6 メディアが使用されます。メディアを IPv4 に制限するには、Cisco Unity Connection の管理でグローバルに IPv6 を無効化する([システム設定(System Settings)] > [全般設定(General Configuration)] > [IPアドレッシング(IP Addressing)] をクリックして IPv4 を選択)か、Unified Communications Manager で SIP 統合を使用します。詳細については、CSCus77286 を参照してください。

セキュアな SIP トランクのセキュリティ プロファイルに関する考慮事項

Cisco Extension Mobility Cross Cluster(EMCC)ソリューションでは、特別な EMCC SIP トランクでセキュアな SIP トランク プロファイルを設定できません。つまり、ホーム クラスタから訪問先クラスタのローカル ルート グループまたは PSTN ゲートウェイに対して開始されるどのコールでも、シグナリングの暗号化に Transport Layer Security(TLS)は使用されません。詳細については、CSCtw76154 を参照してください。

モバイルおよびリモート アクセス導入環境における Cisco VCS でサポートされない通話保護

エンドポイントがモバイルおよびリモート アクセス導入環境で Cisco VCS を介して登録されている場合、通話保護が機能しません。アクティブなコール中にエンドポイントと Unified Communications Manager との間の接続が切断された場合、Unified Communications Manager との間の接続が切断されたことをエンドポイントが"認識"しない可能性があり、通話保護モードになったことが正常に表示されません。詳細については、CSCul67670 を参照してください。

モバイルおよびリモート アクセス導入環境で Jabber の Unified Communications Manager フェールオーバー後に接続ステータス表示が更新されない

Jabber がモバイルおよびリモート アクセスを使用して登録されている場合、[接続ステータス(Connection status)]"" ウィンドウには、プライマリ Unified Communications Manager として接続されたアドレスが表示されます。これは、Unified Communications Manager のフェイルーバーが発生し、クライアントがセカンダリ Unified Communications Manager に登録された後でも同様です。詳細については、CSCuo89949 を参照してください。

未解決の不具合

次の表に、Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) のテストに関連する既知の不具合を、重大度別にまとめて示します。このドキュメントの作成時点で未解決の、以前のリリースからの不具合も記載しています。

「ID」欄の警告番号のリンクをクリックすると、バグ検索ツールで不具合の詳細情報を表示できます。

表に記載されていない不具合については、バグ検索ツールにアクセスしてください。

Cisco Spark ハイブリッド サービスに関する既知の問題については、Help Central:シスコ クラウド コラボレーション管理 - 既知の問題 [英語] にアクセスしてください。

表 2. 未解決の不具合

ID

見出し

重大度 2 ~ 3 の不具合

CSCva33771

SX 20 の暗号化されたコールで、数秒後にセキュア ロック アイコンが表示されない

CSCva54693

voip_rtp_allocate_port:コールが保留になったときにポート リークの可能性がある

CSCva74409

SX80 で BFCP 共有が失敗する

CSCva86462

CME ルータ CLI からvCUE(ESXi)にアクセスできない

CSCva86497

vCUE アクセス のためには VM ネットワークを物理アダプタに接続する必要がある

CSCvb38243

DX70 で OBTP タイプの TMS スケジュール会議が無視されずにリマインドされる

CSCvb95252

XC4.3 でリソース最適化が機能しない

CSCvc06946

cm core - OpenSSL_SSL, JAXConnection

CSCvc36899

Unity Connection - 11.5.1 SU2 にバージョン切り替え - サービスおよびデータベース サービスが停止

CSCvc88264

CARIDSEngineCritical:パーティションを作成できません:java.sql.SQLException:長いトランザクションが中断されました

CSCuw94161

Lync RDP:TS 会議への Lync 共有が、保留後に正常に再起動しない

CSCux75274

フェイルオーバー中に音声の歪みまたは無音状態が 10 秒程度発生する

CSCuz60900

リモートで使用している場合、SX エンドポイントで保留オプションを使用できない

CSCuz60922

SX10 をリモートで使用している場合、マージ オプションを使用できない

CSCuz69449

VCS-C の予期しないソフトウェア エラーが CSI[14917] で検出されました:原因不明

CSCuz78022

暗号化されたコールで「通話は暗号化されていません(Call not encrypted)」というメッセージが表示される

CSCuv01320

IPv6 接続が利用不可であるときに TMS が Webex で IPv4 アドレスを使用しない

CSCuv11962

SX20(エッジ)エンドポイントでの片通話およびビデオの問題

CSCut40663

セキュアなコール中に 8945 ストリーム統計で暗号化に対して "0" が表示されない

CSCuu32156

Jabber for Android の AD グループ検索が失敗する

CSCuq81822

エンドポイントがチェーンから削除された場合、セキュリティ ステータスがすべての電話機に送信されない

CSCur42059

TC エンドポイントでディスプレイ上にロック アイコンが表示されない

CSCum63004

BFCP 共有の開始前にプレゼンテーション チャネルの暗号化ステータスが「ON」になる

トラブルシューティング

Cisco Collaboration Systems リリースのトラブルシューティング情報、ヒント、推奨事項については、以下を参照してください。

マニュアルの変更

表 3. Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) のドキュメンテーションの変更

ドキュメント

日付

変更内容

Cisco Collaboration Systems リリース互換性マトリックス [英語]

2017 年 11 月 15 日

次の製品の推奨バージョンが更新されました。

  • Cisco Unified Communications Manager

Cisco Collaboration Systems リリース互換性マトリックス [英語]

2017 年 3 月 8日

次の製品の推奨バージョンが更新されました。

  • Cisco Business Edition

  • Cisco Meeting Server

  • Cisco Unified IP 電話 7900 シリーズの一部

  • IOS XE (Japanese)

Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) Collaboration System リリース ノート、テスト済みの機能

2017 年 2 月 6 日

テスト済みの新機能が追加されました。

  • Jabber for iOS のプッシュ通知

  • Cisco Meeting Server アドホック会議およびランデブー会議

  • シングル エッジ(Skype for Business)

  • MRA を通じた Jabber for iOS での SSO サポート

  • MRA の共有電話サポート

  • Expressway の H.323 登録

  • Cisco Business Edition 7000

  • Cisco Business Edition Management

Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) Collaboration System リリース ノート、販売終了したコンポーネント

2017 年 2 月 6 日

DX6507911G7925G、7925G-EX、7926GCisco 2800 シリーズ サービス統合型ルータCisco 3800 シリーズ サービス統合型ルータについて、EOL または EOS の発表を追加しました。

Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) Collaboration System リリース ノート、特記事項

2017 年 2 月 6 日

次の新しい特記事項を追加しました。

CSCuv12544 の特記事項が削除されました。

Cisco Collaboration Systems リリース 11.5(1) Collaboration System リリース ノート、未解決の不具合

2017 年 2 月 6 日

未解決の重大度 1 ~ 3 の不具合を新たに追加しました。

修正された不具合および対応終了した不具合を削除しました。

Cisco Collaboration Systems リリース互換性マトリックス [英語]

2017 年 2 月 6 日

製品の推奨バージョンが更新されました。

Collaboration Systems リリース 11.5(1) のコラボレーション テスト ベッド

2017 年 2 月 6 日

テスト ベッドの説明とトポロジを更新し、Cisco Meeting Server および Jabber for iOS プッシュ通知に関する詳細情報を含めました。

マニュアルとテクニカル サポート

マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報については、次のリンク先にある、毎月更新される『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。ここには、シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。

https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/general/whatsnew/whatsnew.html

What's New in Cisco Product Documentation』は RSS フィードとして購読できます。また、リーダー アプリケーションを使用してコンテンツがデスクトップに直接配信されるように設定することもできます。RSS フィードは無料のサービスです。シスコは現在、RSS バージョン 2.0 をサポートしています。