国番号の設定について
コントローラおよびアクセス ポイントは、法的な規制基準の異なるさまざまな国で使用できるように設計されています。アクセス ポイント内の無線は、製造時に特定の規制区域に割り当てられています(ヨーロッパの場合には E など)。しかし、国番号を使用すると、稼働する特定の国を指定できます(フランスの場合には FR、スペインの場合には ES など)。国番号を設定すると、各無線のブロードキャスト周波数帯域、インターフェイス、チャネル、および送信電力レベルが国別の規制に準拠していることを確認できます。
-
通常、コントローラごとに 1 つの国番号を設定します。この国番号では、そのコントローラの物理的な場所とそのアクセス ポイントが一致している必要があります。ただし、国番号は 1 つの Cisco WLC に複数設定できます。リリース 8.2 より前は、1 つの Cisco WLC に設定できる国番号は最大 20 でした。リリース 8.2 以降は、1 つの Cisco WLC に最大 110 の国番号を設定できます。このマルチ カントリ サポートにより、1 つの Cisco WLC 経由でさまざまな国のアクセス ポイントを管理することができます。
-
コントローラは、さまざまな規制区域(国)のさまざまなアクセス ポイントをサポートしていますが、同一の規制区域については、すべての無線を 1 つのアクセス ポイントに設定する必要があります。たとえば、Cisco 1231 アクセス ポイントの無線について、米国(-A)の規制ドメインに対して 802.11b/g 無線を設定し、イギリス(-E)の規制ドメインに対して 802.11a 無線を設定しないでください。設定した場合、コントローラでアクセス ポイントに選択した規制ドメインに応じて、コントローラによりアクセス ポイントの無線のどちらか 1 つだけがオンになります。したがって、アクセス ポイントの無線の両方には必ず同じ国番号を設定してください。
製品ごとにサポートされている国番号の完全なリストについては、次の Web サイトを参照してください。http://tools.cisco.com/cse/prdapp/jsp/externalsearch.do?action=externalsearch&page=EXTERNAL_SEARCH
または
-
複数の Country Code 機能を使用している場合、同じ RF グループに join する予定のすべてのコントローラは、同じ国で構成された一連の国々を同じ順序で設定する必要があります。
-
複数の国が設定され、RRM 自動 RF 機能が有効になっている場合、RRM は AP の国番号ごとに許可されたチャネルの統合を実行することによって取得したチャネルを割り当てます。AP は、それぞれの PID 国番号に基づいて RRM によってチャネルが割り当てられます。AP は、それぞれの PID 国番号と一致する法定周波数の使用のみが許可されます。AP の国番号が、配置されている国で合法であることを確認します。
-
RF グループ リーダーに設定されている国リストによって、メンバーが動作するチャネルが決定します。このリストは、RF グループ メンバーに設定されている国とは無関係です。
日本の国番号について
-
JP:コントローラに join できるのは、-J 無線のみです。
-
J2:コントローラに join できるのは、-P 無線のみです。
-
J3:WLC に join できるのは、-U、-P、および -Q(1550/1600/2600/3600 以外)無線ですが、-U の周波数を使用します。
-
J4:コントローラに join できるのは、2.4G JPQU および 5G PQU です。
(注)
1550、1600、2600、および 3600 AP には J4 が必要です。
日本の規制区域のアクセス ポイントでサポートされているチャネルと電力レベルの一覧については、『Channels and Maximum Power Settings for Cisco Aironet Lightweight Access Points』を参照してください。