この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
論理パーティション分割を行うことで、発信の分離に関する規制上の要件を満たしながら、単一のシステムで PSTN コールと VoIP コールをサポートできます。たとえば、インドの規制上の制約の下では、外部の電話で送受信されるコールはすべて、ローカルまたは長距離のサービス プロバイダーに渡し、適切な電話料金で完全な接続を介して伝送される必要があります。発信者の場所や呼び出されている電話番号に応じて、コールを PSTN または VoIP ネットワークに適切にルーティングする単一の Unified Communications Manager クラスタを作成できます。
論理パーティション分割では、互いに通信可能な一連の VoIP デバイスを定義します。ユーザが PSTN に使用する回線や VoIP に使用する回線を覚えておく必要はありません。オフネット コールを行う電話のみ、PSTN ゲートウェイと通信できます。これは、2 倍のインフラストラクチャ コストをかけずに、2 つのネットワークで VoIP コールと PSTN コールを個別に処理しているのと同じです。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
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ステップ 1 | Enable Logical Partitioning | |
ステップ 2 | 地理位置情報の設定を行うには、次のサブタスクを実行します。 | 地理位置情報を設定するのは、場所の定義とそのデバイスへの割り当ての 2 段階のプロセスです。また、クラスタ内の全デバイスが使用するデフォルトの場所を設定できます。 |
ステップ 3 | 論理パーティション分割のデフォルト ポリシーの設定 | 地理位置情報または地理位置情報フィルタと関連付けられていないデバイスのデフォルトのポリシーを設定します。このポリシーを使用すると、これらのデバイス間の PSTN コールを許可または拒否できます。 |
ステップ 4 | 論理パーティショニング チェックを回避するためのデバイス設定 | |
ステップ 5 | 地理位置情報フィルタの設定を行うには、次のサブタスクを実行します。 | 論理パーティショニングでは、場所に基づいて、各デバイスに一意の ID を割り当てます。1 つのデバイスが別のデバイスをコールすると、コールを許可するかどうかと、ルートが適切であるかを判別するために、これらの ID を使用します。どのフィールドを使用してこの ID を作成するかを選択できます。たとえば、ビルディング内の部屋またはフロアに応じて異なるポリシーを適用できます。 |
ステップ 6 | 論理パーティション ポリシー レコードの定義 | 地理位置情報中のコールを許可または拒否するための論理的なパーティショニング ポリシーのセットを定義します。地理位置情報間のコールの続行が許可される前に、システムはこれらのポリシーに基づいて指定された地理位置情報間でコールが許可されていることを確認します。 |
ステップ 7 | ロケーション伝達の有効化 | (任意) クラスタ間でデバイスに関する地理位置情報を通信するには、ロケーション配信を設定します。 |
地理位置情報を設定するのは、場所の定義とそのデバイスへの割り当ての 2 段階のプロセスです。また、クラスタ内の全デバイスが使用するデフォルトの場所を設定できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
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ステップ 1 | 地理位置情報の定義 | 地理位置情報を指定するには、地理的なロケーションを設定します。この情報は、デバイスを論理パーティション設定などの規制機能と関連付けるために使用されます。地理位置情報は、国内の規制など、ポリシーの判断で使用されます。 |
ステップ 2 | 地理位置情報の割り当て | デバイスまたはデバイス プールに地理位置情報を割り当てます。 |
ステップ 3 | デフォルトの地理位置情報の設定 | このクラスタ内の全デバイスとデバイス プールにデフォルトの地理位置情報を指定します。 |
地理位置情報を指定するには、地理的なロケーションを設定します。この情報は、デバイスを論理パーティション設定などの規制機能と関連付けるために使用されます。地理位置情報は、国内の規制など、ポリシーの判断で使用されます。
デバイスまたはデバイス プールに地理位置情報を割り当てます。
このクラスタ内の全デバイスとデバイス プールにデフォルトの地理位置情報を指定します。
地理位置情報または地理位置情報フィルタと関連付けられていないデバイスのデフォルトのポリシーを設定します。このポリシーを使用すると、これらのデバイス間の PSTN コールを許可または拒否できます。
デバイスとデバイスプールをパーティショニング チェックから特に除外できます。
論理パーティショニングでは、場所に基づいて、各デバイスに一意の ID を割り当てます。1 つのデバイスが別のデバイスをコールすると、コールを許可するかどうかと、ルートが適切であるかを判別するために、これらの ID を使用します。どのフィールドを使用してこの ID を作成するかを選択できます。たとえば、ビルディング内の部屋またはフロアに応じて異なるポリシーを適用できます。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
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ステップ 1 | フィルタ ルールの定義 | 地理位置情報フィルタでは、地理位置情報の識別子を作成するためにどのフィールドを使用するかを指定できます。この機能を使用して、地理位置情報オブジェクトのサブセットでポリシーを決定します。 |
ステップ 2 | 地理位置情報フィルタの割り当て | |
ステップ 3 | デフォルトの地理位置情報フィルタの設定 | クラスタのデフォルトの地理位置情報フィルタを指定するには、デフォルトの地理位置情報フィルタのエンタープライズ パラメータを設定します。このパラメータが、地理位置情報フィルタと関連付けられていないすべてのデバイスおよびデバイス プールのデフォルトの地理位置情報フィルタの設定を決定します。 |
地理位置情報フィルタでは、地理位置情報の識別子を作成するためにどのフィールドを使用するかを指定できます。この機能を使用して、地理位置情報オブジェクトのサブセットでポリシーを決定します。
ステップ 1 | Cisco Unified CM の管理から、 を選択します。 |
ステップ 2 | [デフォルトの地理位置情報(Default Geolocation)] ドロップダウン リストから、設定した地理位置情報を選択します。デフォルト値は、[未指定(Unspecified)] です。 |
ステップ 3 | [保存(Save)] をクリックします。 |
ステップ 4 | [設定の適用(Apply Config)] をクリックします。 |
ステップ 5 | (任意) 特定のデバイスまたはデバイス プールでこのデフォルトをオーバーライドする必要がある場合は、[デバイス設定(Device Configuration)] または [デバイス プール設定(Device Pool Configuration)] ウィンドウのいずれかに地理位置情報フィルタのデフォルト値を入力し、[保存(Save)] をクリックします。 |
地理位置情報中のコールを許可または拒否するための論理的なパーティショニング ポリシーのセットを定義します。地理位置情報間のコールの続行が許可される前に、システムはこれらのポリシーに基づいて指定された地理位置情報間でコールが許可されていることを確認します。
クラスタ間でデバイスに関する地理位置情報を通信するには、ロケーション配信を設定します。
機能 |
データのやり取り |
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アドホック会議、参加、複数ライン同時通話機能、コール転送、コール転送 |
論理パーティションの処理は、次の状況で起こりません: |
割り込み、c割り込みおよびリモート再開 |
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Cisco Unified Mobility |
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CTI の処理 |
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エクステンション モビリティ(Extension Mobility) |
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ミートミー会議 |
論理パーティションの処理は、次の状況で起こりません: |
ルート リストとハント パイロット |
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共有回線 |
制約事項 |
説明 |
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割り込み/c 割り込み |
割り込み/c 割り込みは発生せず、コール インスタンスはドロップされます。 c 割り込み/割り込みの参加者に対しては、論理パーティション分割ポリシーのチェックは行われず、論理パーティション分割が拒否されるシナリオを防ぐことはできません。 |
BLF プレゼンス |
論理パーティション分割ポリシーでは BLF プレゼンス通知はチェックされません。 |
Cisco エクステンション モビリティ |
Cisco Extension Mobility が異なる地理位置情報の電話にログインすると、ローカル ルート グループの設定時に PSTN 発信コールが行われる場合があります。PSTN 着信コールは電話では受信されませんが、リオーダー音が聞こえます。 |
Cisco Unified MeetingPlace |
このシステムでは、Cisco Unified MeetingPlace または Cisco Unified MeetingPlace Express が関与するコールに対する論理パーティショニング機能はサポートされません。 |
会議 |
論理パーティション分割チェックは、会議チェーン内の会議全体の参加者ではサポートされません。 たとえば、ミートミー会議およびアドホック チェーン会議には、論理パーティション分割が拒否された参加者が参加できます。 |
H.225 ゲートキーパー制御のトランク |
Cisco Unified Communications Manager が H.225 ゲートキーパー制御トランク経由で地理位置情報を伝えることはありません。 |
H.323 および MGCP ゲートウェイ |
Cisco Unified Communications Manager が H.323 または MGCP ゲートウェイに地理位置情報を伝えることはありません。 SIP ゲートウェイへの通信は、SIP トランクのチェックボックスを介して無効にすることもできます。 |
モビリティ携帯電話ピックアップ |
コールが携帯電話で応答された後で論理パーティション分割の否定処理が行われます。 論理パーティション分割ポリシーのチェックは、携帯電話にコールが発信される前には行われません(基本 SNR コールで実行されるため)。携帯電話がコールに応答した後で、システムが論理パーティション分割ポリシーをチェックします。 |
Q.SIG クラスタ間トランク |
Q.SIG プロトコルを持つクラスタ間トランク(ICT)が、発信側または受信側デバイスの地理位置情報を伝えることは許可されていません。"地理位置情報の送信"のための ICT 設定は、Q.SIG トンネル プロトコルが選択されていると無効になります。 |
リオーダー音 |
論理パーティション分割ポリシーにより、接続コールがリリースされても IOS H.323 および SIP ゲートウェイではリオーダー音(ファスト ビジー音)は鳴りません。 |
共有回線のアクティブ コール |
制限された論理パーティション分割シナリオでは、機能によって共有回線コールを許可されたカテゴリに移動された場合でも、共有回線はコールの期間中はアクティブ コール情報をドロップします。 |
User Agent Server(ユーザ エージェント サーバ) |
この地理位置情報を受け取る論理パーティション分割認識クラスタ内の論理パーティション分割ポリシー チェックは、ポリシーが拒否された場合にコールをキャンセルする可能性があります。 |