H.323 を導入している場合は、H.323 トランクがリモート クラスタと、ゲートウェイなどのその他の H.323 デバイスに接続を提供します。H.323 トランクは、Cisco Unified Communications Manager がクラスタ内通信用にサポートするオーディオおよびビデオ コーデックのほとんどをサポートします。ただし、ワイドバンド オーディオおよびワイドバンド ビデオについてはサポートしません。H.323 トランクは、コール制御シグナリング用に H.225 プロトコルを使用し、メディア シグナリング用に H.245 プロトコルを使用します。
Cisco Unified CM の管理で、クラスタ間トランク(ゲートキーパー非制御)トランク タイプとプロトコル オプションを使用して H.323 トランクを設定できます。
ゲートキーパー非制御の H.323 を導入している場合は、ローカル Cisco Unified Communications Manager が IP WAN 経由でコールを発信できるリモート クラスタ内のデバイス プールごとに個別のクラスタ間トランクを設定する必要があります。クラスタ間トランクは、リモート デバイスの IPv4 アドレスまたはホスト名を静的に指定します。
単一のトランクには最大 16 件の宛先アドレスを設定できます。
2 つのリモート クラスタ間にクラスタ間トランク接続を設定する場合は、一方のトランクが使用する宛先アドレスがリモート クラスタのトランクが使用するコール処理ノードと一致するように、クラスタごとにクラスタ間トランクを設定し、トランク設定を一致させる必要があります。次に例を示します。
リモート クラスタ トランクが [すべてのアクティブ ノードで実行(Run on all Active Nodes)] を使用する:リモート クラスタ トランクは、コール処理とロード バランシングにすべてのノードを使用します。ローカル クラスタ内から始まるローカル クラスタ間トランクでは、リモート クラスタ内の各サーバの IP アドレスまたはホスト名を追加します。
リモート クラスタは [すべてのアクティブ ノードで実行(Run on all Active Nodes)] を使用しない:リモート クラスタ トランクは、コール処理とロード バランシングに、トランクのデバイス プールに割り当てられた Cisco Unified Communications Manager グループ内のサーバを使用します。ローカル クラスタ間トランク設定で、リモート クラスタ トランクのデバイス プールが使用する Cisco Unified Communications Manager グループ内の各ノードの IP アドレスまたはホスト名を追加する必要があります。
H.323 トランクのセキュアなシグナリングを設定するには、トランクに IPSec を設定する必要があります。詳細については、『Cisco Unified Communications Manager セキュリティ ガイド』を参照してください。メディア暗号化を許可するようにトランクを設定するには、[トランクの設定(Trunk Configuration)] ウィンドウで [SRTP を許可する(SRTP allowed)] チェックボックスをオンにします。
![]() (注) | ゲートキーパーは今では広く使用されていませんが、ゲートキーパー制御のトランクを使用するように H.323 導入を設定することもできます。ゲートキーパー制御のトランクを設定する方法の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Administration Guide, Release 10.0(1)』を参照してください。 |
H.323 導入トポロジの計画を立案します。クラスタ間トランクの場合は、対応するリモート クラスタ トランクがコール処理とロード バランシングにどのサーバを使用するかを明確化します。リモート クラスタ内のトランクによって使用される各コール処理サーバに接続するようにローカル クラスタ間トランクを設定する必要があります。
トランクのロード バランシングにトランクのデバイス プールに割り当てられた Cisco Unified Communications Manager グループを使用している場合は、次の設定を完了します。
H.323 を導入したトランクを設定するには、次の手順を使用します。