コール アドミッション制御(CAC)を使用して、WAN リンク経由の音声品質を調整できます。
過多のアクティブ コールがリンク上に存在し、帯域幅がオーバーサブスクライブされると、音声品質が低下することがあります。コール アドミッション制御は、特定のリンク上で同時にアクティブにできるコール数を制限することで、音声品質を調整します。コール アドミッション制御は、リンク上の特定レベルの音声品質を保証するものではありませんが、リンク上のアクティブ コールが消費する帯域幅の量を調整できます。
コール アドミッション制御は、帯域幅とポリシーに基づいてコールを拒否することで動作します。コール アドミッション制御が原因でコールが拒否された場合、着信側の電話は呼び出し音が鳴らず、発信者には話中音が聞こえます。また、発信者は、電話で「帯域幅が不十分(Not enough bandwidth)」などのメッセージを受け取ります。自動代替ルーティング(AAR)を有効にすると、コール アドミッション制御は、WAN 帯域幅が使用できない場合に、自動的にコールを代替の公衆電話交換網(PSTN)ルートに転送します。
コール アドミッション制御(CAC)を実装するには、次のいずれかのタスク フローを選択します。
タスク フロー |
説明 |
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複数のクラスタが同じ WAN アップリンクを使用して同じ物理サイトのデバイスを管理する、分散導入環境では拡張ロケーションの CAC を使用します。拡張ロケーションの CAC により、ロケーション間のリンク上のコールに使用可能な帯域幅を制限して、音声品質を調整できます。さらに、TelePresence などのイマーシブ ビデオ コールに対してコール アドミッションを他のビデオ コールとは別に制御できます。 |
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RSVP を使用して、IP テレフォニーやビデオ会議アプリケーションを含む複雑な、複数の階層型トポロジにおいてコール アドミッション制御を実装します。RSVP でも帯域幅を動的に変更できます。 |