クレデンシャル ポリシーの設定

クレデンシャル ポリシーの概要

クレデンシャル ポリシーは、Cisco Unified Communications Manager 内のリソースの認証プロセスを制御します。クレデンシャル ポリシーは、失敗したログイン試行、エンド ユーザ パスワードの有効期限とロックアウト期間、エンドユーザ PIN、アプリケーション ユーザ パスワードなどのパスワード要件とアカウント ロックアウトの詳細を定義します。クレデンシャル ポリシーは、すべてのエンド ユーザ PIN などの特定のクレデンシャル タイプのすべてのアカウントに広く割り当てることも、特定のアプリケーション ユーザやエンド ユーザ用にカスタマイズすることもできます。

クレデンシャル タイプ

[クレデンシャル ポリシー設定(Credential Policy Configuration)] で、新しいクレデンシャル ポリシーを設定し、次の 3 つのクレデンシャル タイプのそれぞれのデフォルト クレデンシャル ポリシーとして新しいポリシーを適用できます。

  • エンド ユーザ PIN

  • エンド ユーザ パスワード

  • アプリケーション ユーザ パスワード

また、特定のエンド ユーザ PIN、エンド ユーザ パスワード、またはアプリケーション ユーザ パスワードにクレデンシャル ポリシーを適用することもできます。

単純なパスワード

単純なパスワードと PIN を確認するようにシステムを設定できます。単純なパスワードとは、ABCD や 123456 といった容易に推測できるパスワードなどで、これらは簡単にハッキングできるクレデンシャルです。

単純でないパスワードは、次の要件を満たしています。

  • 大文字、小文字、数字、記号の 4 種類の文字のうち 3 種類を含んでいる。

  • 3 回以上連続して同じ文字や数字を使用していない。

  • 繰り返しや、エイリアス、ユーザ名、内線番号を含んでいない。

  • 連続する文字または数字で構成されていない。たとえば、654321 または ABCDEFG などのパスワードは許容されません。

PIN には、数字(0 ~ 9)のみを使用できます。単純でない PIN は、次の基準を満たしています。

  • 3 回以上連続して同じ数字を使用していない。

  • 繰り返しや、ユーザの内線番号、メールボックス、またはユーザの反転させた内線番号やメールボックスを含んでいない。

  • 3 つの異なる数字を含んでいる。たとえば、121212 などの PIN は単純です。

  • ユーザの姓または名の数字表現(たとえば、名前によるダイヤル)が使用されていない。

  • たとえば、408408 などの複数の数字の繰り返しや、2580、159、753 などのキーパッド上で直線上にあるダイヤルのパターンを含んでいない。

クレデンシャル ポリシーの設定タスク フロー

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1クレデンシャル ポリシーの設定
     

    エンド ユーザとアプリケーション ユーザにクレデンシャル ポリシーを設定します。

     
    ステップ 2クレデンシャル ポリシーのデフォルト クレデンシャルの設定
     

    3 つのクレデンシャル タイプのいずれか(エンド ユーザ パスワードとアプリケーション ユーザ)にデフォルトのクレデンシャル ポリシーとして設定されているクレデンシャル ポリシーを適用します。デフォルトのクレデンシャル ポリシーは、新規にプロビジョニングされたユーザのクレデンシャル タイプにデフォルトで適用されます。

     
    関連タスク
    エンド ユーザへのクレデンシャル ポリシーの適用

    クレデンシャル ポリシーの設定

    エンド ユーザの PIN またはパスワードなどの特定のクレデンシャル タイプに一致するすべてのクレデンシャルのデフォルトのクレデンシャル ポリシーとして適用可能なクレデンシャル ポリシーを設定します。

    手順
      ステップ 1   Cisco Unified CM の管理から、[ユーザの管理(User Management)] > [クレデンシャル ポリシー(Credential Policy)] を選択します。
      ステップ 2   次のいずれかの手順を実行します。
      • [検索(Find)] をクリックし、既存のクレデンシャル ポリシーを選択します。
      • [新規追加(Add New)] をクリックして、新しいクレデンシャル ポリシーを作成します。
      ステップ 3   [クレデンシャル ポリシーの設定(Credential Policy Configuration)] ウィンドウの各フィールドに入力します。フィールドとその設定の詳細については、オンライン ヘルプを参照してください。
      ステップ 4   [保存(Save)] をクリックします。

      次の作業

      クレデンシャル ポリシーのデフォルト クレデンシャルの設定

      クレデンシャル ポリシーのデフォルト クレデンシャルの設定

      クレデンシャル ポリシーのデフォルト クレデンシャルを設定するには、次の手順を実行します。ユーザが次のログインで変更する必要がある一時的なパスワードを割り当てるために、デフォルト クレデンシャルを割り当てることができます。

      はじめる前に

      クレデンシャル ポリシーの設定

      手順
        ステップ 1   [Cisco Unified CM の管理(Cisco Unified CM Administration)] で、[ユーザ管理(User Management)] > [クレデンシャル ポリシーのデフォルト(Credential Policy Default)] を選択します。
        ステップ 2   [クレデンシャル ポリシー(Credential Policy)] ドロップダウン リスト ボックスから、このグループのクレデンシャル ポリシーを選択します。
        ステップ 3   [クレデンシャルの変更(Change Credential)] と [クレデンシャルの確認(Confirm Credential)] の両方にパスワードを入力します。
        ステップ 4   このクレデンシャルをユーザに変更させない場合は、[ユーザは変更不可(User Cannot Change)] チェックボックスをオンにします。
        ステップ 5   ユーザが次のログイン時に変更する必要がある、一時的なクレデンシャルを設定する場合は、[次回ログイン時に変更必要(User Must Change at Next Login)] チェックボックスをオンにします。
        ステップ 6   クレデンシャルの期限を設定しない場合は、[有効期限なし(Does Not Expire)] チェックボックスをオンにします。
        ステップ 7   [保存(Save)] をクリックします。

        次の作業

        特定のエンドユーザまたは PIN にクレデンシャル ポリシーを適用する場合: