このドキュメントでは、ミートミー会議のセットアップ手順について説明し、Cisco CallManager 3.x および 4.x でのミートミー会議の使用方法について詳しく説明します。
次の項目に関する知識があることを推奨しています。
Cisco 7910 IP Phone を使用する場合は、電話テンプレート上にミートミー会議機能を設定してあることを確認します。
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づくものです。
Cisco CallManager 3.x および 4.x
Cisco IP Phone 7910、7940、7960
本書の情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、初期(デフォルト)設定の状態から起動しています。 稼働中のネットワークで作業を行う場合、コマンドの影響について十分に理解したうえで作業してください。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
次の手順を実行します。
Cisco CallManager の [Administration] ページで、[Feature] に移動し、[Meet-Me Number/Pattern] を選択します。
[Add a New Meet-Me Number] をクリックします。
電話番号またはパターンを設定します。
他の IP フォン、CTI ポート、ルート ポイント、またはパイロット ポイントには、この番号または番号グループを割り当てないでください。 この番号は一意である必要があります。
[Insert] をクリックします。
注: Cisco CallManager ソフトウェア会議ブリッジでは、G.711 a-law および G.711 u-law だけをサポートしており、G.729 など他のいずれのコーデックも処理しません。 G.711 以外のコーデックを使用している外部発信者は、会議に追加できません。 G.729 として発信されたコールを G.711 を使用する電話に接続するには、トランスコーダを使用する必要があります。
ミートミー機能を使用するには、オフフック状態にし、電話の [Meet-Me] ボタンを押します。 このミートミーに接続するには、[More]ソフトキーをもう一度押します。 [Meet-Me] ボタンを押した後で、参加する電話会議の番号をダイヤルします。 同じミートミー番号をダイヤルした全員が、同じ会議に参加します。
たとえば、数人で 17:00 に電話会議を開き、会議番号 1111 を 30 分間使用するとします。 この会議に参加する必要のある全員が、17:00 にミートミー番号 1111 をダイヤルします。 どのユーザも、会議に追加されるまで待機することはありません。 また、誰かが電話会議から退席しても、会議ブリッジは引き続き稼働します。
ミートミー会議とは異なり、アドホック会議はイニシエータにより開始され、会議のイニシエータだけがユーザを会議に追加できます。
アドホック会議を開始する方法は 2 通りあります。
コールを保留中にし、別の参加者にダイヤルし、追加の参加者と会議を行う。
[Select] ソフトキーおよび [Join] ソフトキーを使用して、確立済みの通話に参加します。
会議コントローラは、アドホック会議を制御します。 アドホック会議を開始した個人は、Cisco CallManager によって会議コントローラと見なされます。 アドホック会議では、会議コントローラだけが会議へ参加者を追加できます。 会議デバイスで十分なストリームが使用可能な場合は、会議コントローラは、アドホック会議に対して指定されている最大参加者数まで、会議に参加者を追加できます。
Cisco CallManager Administration の [Cisco CallManager Service Parameters Configuration] の下で [Maximum Ad Hoc Conference service parameter] 設定を使用して、1 アドホック会議の参加者の最大数を設定します。 このクラスタワイド サービス パラメータのデフォルト値は 4 です。 会議の参加者が 5 人以上の場合、参加者全員が会議に参加できるように、このサービス パラメータのデフォルト値を変更する必要があります。 Cisco CallManager では、デバイスの各ライン アピアランス上での複数同時アドホック会議をサポートしています。
たとえば、電話 2001 が 2002 にダイヤルするとします。 これらの電話は、2003 をカンバセーションに追加するとします。 2001 で会議ボタン [confirm]が押され、2003 がダイヤルされます。 2003 が応答すると [confrn] ボタンを再度押して、会議に 2002 および 2003 を追加します。
ユーザは、[Select] および [Join] ソフトキーを使用してアドホック会議を開始します。 確立されたコールで、ユーザは [Select]ソフトキーを押して会議参加者を選択し、[Join] ソフトキーを押します。 これにより、この会議がアドホック会議になります。 最大 15 件の確立されているコールをアドホック会議に追加できます(合計 16 名の参加者)。 Cisco CallManager では、このアドホック会議を [Conference] ソフトキーを使用する方法で確立される会議と同様に扱います。
注: アドホック会議の唯一のユーザになることはできません。
注: 会議機能を使用するには、ハードウェアまたはソフトウェアの会議リソースが使用可能になっている必要があります。 デフォルトでは、ソフトウェア会議ブリッジ設定が Cisco CallManager にあり、この設定を使用できます。 ハードウェア会議ブリッジを設定するには、「Cisco CallManager および Catalyst 6000 WS-X6608 ポートを使用したハードウェア会議ブリッジの設定と使用」を参照してください。
Cisco ハードウェア会議ブリッジでは、Cisco Catalyst 4000 および 6000 音声ゲートウェイ モジュールと次の会議セッションがサポートされています。
Cisco Catalyst 6000:G.711 会議では 32 ストリームが使用可能です。 最大 10 件の会議セッション(各会議の参加者は 3 名)、または参加者が 32 名の 1 つの会議セッション。
Cisco Catalyst 4000:G.711 会議に参加可能な会議参加者数は 24 人のみです。 最大 4 つの会議(各会議の参加者は 6 名)。
Cisco Software Conference Bridge:音声ストリームの最大数は 128 です。 ストリームが 128 個あると、ソフトウェア会議メディア リソースでは、単一の会議で 128 人のユーザに対応できます。ソフトウェア会議メディア リソースでは、会議あたりのユーザが 3 人であれば、最大 42 個まで会議リソースを処理することもできます。
注: 単一のソフトウェア会議ブリッジを Cisco CallManager サービスと同じサーバ上で実行することはできますが、シスコでは、この構成にしないことを強く推奨します。 ソフトウェア会議ブリッジを Cisco CallManager サービスと同じサーバ上で実行すると、すべての参加者がミートミーにログインし、テレフォニーの使用率が高い場合に、サービスが Cisco CallManager のパフォーマンスに悪影響を与えることがあります。 場合によっては、個別のサーバに Cisco IP Voice Media Streaming Application をインストールすることを考慮する必要があります。
Cisco Unified CallManager Administration には、クラスタワイド サービス パラメータ Drop Ad Hoc Conference があり、通話料金の不正(社内の会議コントローラが会議から切断する一方で、外部からの発信者が接続し続ける)を防止できます。 このサービス パラメータ設定により、アドホック会議の削除条件が指定されます。
[Drop Ad Hoc Conference]パラメータを設定するには、次の手順に従います。
Cisco Unified CallManager Administration から [Service] > [Service Parameters] を選択します。 サーバ ドロップダウン リスト ボックスからサーバを選択し、サービス ドロップダウン リスト ボックスから Cisco CallManager を選択します。
ウィンドウの [Clusterwide Parameters (Features - General)]エリアに表示される [Drop Ad Hoc Conference] ドロップダウン リスト ボックスで、次のいずれかのオプションを選択します。
[Never]: 会議は削除されません。 (これはデフォルトのオプションです。)
[When No OnNet Parties Remain in the Conference]: 会議の最後のネットワーク参加者が通話を切断するか、会議から退席すると、アクティブな会議が削除されます。 Cisco Unified CallManager は、この会議に割り当てられているすべてのリソースを解放します。
[When Conference Controller Leaves]: プライマリ コントローラ(会議作成者)が通話を切断すると、アクティブな会議が終了します。 Cisco Unified CallManager は、この会議に割り当てられているすべてのリソースを解放します。
[Update] をクリックします。
注: Cisco Unified CallManager では、複数オプションをサポートしていません。 つまり、選択したオプションに応じてすべての会議で同じ機能がサポートされます。
電話会議を試行すると Maximum number of parties exceeded.
この問題を解決するには、1 つの回線で可能な同時コール数を増やす必要があります。
[System] > [Service] > [Service Parameters] の順に進みます。
サーバを選択します。
サービスとして、[Cisco Call Manager] を選択します。
[Advanced] をクリックします。
[Clusterwide Parameters (Service)]を選択します。
[Maximum Ad Hoc Conference*]パラメータで最大数を変更します。