このドキュメントでは、Cisco Unified Communications Manager での Real-Time Monitoring Tool(RTMT)の問題のトラブルシューティング手順を説明します。
このドキュメントに関する固有の要件はありません。
このドキュメントの情報は、Cisco Unified CallManager 4.x/5.x/6.x/7 に基づきます。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されたものです。 このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。 ネットワークが稼働中の場合は、コマンドが及ぼす潜在的な影響を十分に理解しておく必要があります。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
RTMT が機能せず、エラー メッセージ「 java.util.MissingResourceException: Can't find bundle for base name org.apache.xerces.msg.XMLMessages,」が表示されます。 このエラー メッセージは、ユーザが RTMT へアクセスしようとした場合、または CallManager サーバのオペレーティング システムの更新後に表示されます。
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
Windows の [Start] メニューから [Programs] > [Administrative Tools] > [Internet Services Manager] を選択します。
[Internet Information Services] ウィンドウで CallManager サーバ名を展開して [Default Web Site] をクリックします。
[AST] を右クリックし、ウィンドウ左側から [Properties] オプションを選択します。
[AST Properties] ウィンドウで [Virtual Directory] タブを選択します。
[Application Settings] セクションの [Execute Permissions] フィールドに [Script and Executables] が設定されていることを確認します。
コマンド プロンプトから IIS を再起動します。 コマンド C:\utils>iisreset を使用します。
Windows オペレーティング システムのアップグレード後に RTMT が機能せず、同じエラーが表示される。
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
C:\Winnt\system32\inetsrv\URLscan\ にある urlscan.ini ファイルを開きます。
[RemoveServerHeader] パラメータの値を 0 から 1 に変更します。
Cisco Unified Communications Manager 6.x では、Cisco IP Phone で QRT を有効にしていても、RTMT を使用して Quality Report Tool(QRT)レポートを取得する操作が失敗します。
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
Cisco Unified Communications Manager サーバで [Cisco Unified Serviceability] ページを開きます。
[Tools] > [Control Center - Feature Services] に移動します。
[Voice Quality Reporter Services] の [Cisco Extended Functions] サービスがアクティブになっており実行中であるかどうかを確認します。 実行されていない場合はこのサービスを起動します。 サービスが実行中であることが示される場合はサービスを再起動します。
RTMT により次のエラー メッセージが報告されます。
[RTMT-ALERT-StandAloneCluster] RouteListExhausted Explanation: An available route could not be found in the indicated route list
「RouteListExhausted」メッセージは CallManager がルート リスト内のルート グループにコールを送信できなかったことを示します。 これは通常、ゲートウェイでコールのルーティングに使用できる B チャネルまたはポートがなかったことが原因で発生します。 たとえば、ルート リストに第 1 のルート グループとして H.323 ゲートウェイが登録されており、第 1 ルート グループのオーバーフローを第 2 ルート グループで処理するように設定されている場合、第 1 の H.323 ゲートウェイですべてのチャネルまたはポートがビジー状態になると、CallManager に User Busy が送信されることがあります。 このような場合、コールはルート リストで 2 番目にあるルート グループには転送されません。
ユーザのルート リストが説明されているように設定されている場合、[Cisco CallManager Administration] > [Service] > [Service Parameters] > [Select a server] > [Select Cisco CallManager] に移動し、[Stop Routing on User Busy Flag] サービス パラメータを [False] に設定します。
これにより、CallManager では、ユーザ ビジーのコールに対して、RouteListExhausted 状態に達するまで、他のゲートウェイでの再ルーティングの試行が可能になります。 ただし Application Log に RouteListExhausted イベントが記録されていない場合は、PSTN からの Unallocated number または User Busy のメッセージが原因で RTMT から RouteListExhausted メッセージが報告されることがあります。 この場合はこのメッセージを無視できます。
RTMT により次のエラー メッセージが報告されます。
[RTMT-ALERT-StandAloneCluster] CriticalServiceDown Service status is DOWN. Connection Database Proxy.
このエラーは、[Database Proxy: Service Shutdown Timer] にデフォルト値(ゼロ)が設定されている場合に発生することがあります。 このエラーを解決するには [Database Proxy Service Shutdown Timer] に 0 ~ 999 の範囲内の値を設定します。 次の手順を実行します。
[Cisco Unity Connection Administration] ページで [System Settings] > [Advanced] > [Connection Administration] に移動します。 0 ~ 999 の範囲で値を入力します。
注: サーバを再起動しても、Remote Database Proxy Service はシャットオフしたままです。 システムの再始動後にこのサービスを手動でオンにしてください。
Remote Database Proxy Service をアクティブにするため、次の手順を実行します。
[Cisco Unity Connection Serviceability] Web 管理ページに移動します。
[Tools] メニューで [Service Management] ページを選択します。
[Optional Services] の下の [Connection Database Proxy] 項目の横にある [Activate] ボタンをクリックします。
RTMT により次のエラー メッセージが報告されます。
RTMT alert: DBChangeNotify queue delay over 2 minutes. Current DB ChangeNotify queue delay (150) is over 120-sec threshold.
DBChangeNotifyFailure:このアラートは、Cisco Database Notification Service で問題が発生し、このサービスを停止する必要がある場合に出されます。 この状況では、データベースでキューに入れられている変更通知要求が「スタック」しており、システム変更が有効になっていません。 デフォルトのアラート プロパティを使用する場合、DBChangeNotify キュー遅延が 2 分を超えるとこのアラートがトリガーされます。 30 分ごとにアラートが 1 つ送信されます。
また DBL サービスがこれらの DBChangeNotify メッセージをリレーします。 この問題を解決するには、クラスタ内のすべてのサーバで Cisco Database Layer Monitor サービスを再起動する必要があります。 Cisco Database Layer Monitor サービスを再起動するコマンドを次に示します。
admin:utils service restart Cisco Database Layer Monitor Service Manager is running Cisco Database Layer Monitor[STOPPING] Cisco Database Layer Monitor[STOPPING] Cisco Database Layer Monitor[STOPPING] Cisco Database Layer Monitor[STOPPING] Commanded Out of Service Cisco Database Layer Monitor[NOTRUNNIG] Service Manager is running Cisco Database Layer Monitor[STARTED] admin:
注: Cisco DBL サービスを再起動しても電話やデバイスは再起動されません。 データベース キャッシュがリロードされ、CallManager サービスがデータベースの最新コピーを取得するだけです。
ユーザが RTMT プラグインをダウンロードできません。
サードパーティ ダウンロード ソフトウェアを使用している場合にこの問題が発生することがあります。 サードパーティ ダウンロード ソフトウェアをアンインストールするとこの問題が解決します。
Write および Notify が設定された CallManager で SNMP 通知先をすでに設定している場合は、ローカル syslog メッセージに基づいてトラップを送信するように設定できます。
clogNotificationsEnabled (1.3.6.1.4.1.9.9.41.1.1.2) を有効にする必要があります。 これを有効にするには、次のコマンドを使用します。
snmpset -c <community_string> -v 2c 14.48.46.2 .1.3.6.1.4.1.9.9.41.1.1.2.0 i 1
CallManager で [serviceability page] > [Configuration] に移動してサーバを選択し、次に [Service Group] > [Database and Admin Services] > [Database Layer Monitor] を選択します。 ローカル syslog が [Enabled] であり、[error] に設定されていることを確認します。
アラートのレベルを確認するには(アラート レベルは error または alert のみ)、[Alarm] > [Definitions] に移動します。 [System Alarm Catalog] を選択し、次に [DBAlarmCatalog] を選択します。 すべてのデータベース アラートが含まれており、これらのアラートではトラップをオンにできることを前提とします。
CUCM 6.x で PDF ファイルを Serviceability Reports アーカイブからダウンロードできません。 次のエラー メッセージが表示されます。
Page cannot be displayed
この問題を解決するには、[Tools] > [Control Center -Feature Services] から [Cisco Serviceability Reporter] を再起動します。
RTMT に次のメッセージが表示されます。
Exceeds max limit for trace file download requests. Current limit is 2
この問題を解決するには、次のシステム サービスを再起動します。
Cisco Trace Collection Servlet
Cisco Trace Collection Service
ユーザが QRT ソフトキーを押しても何も表示されません。
この問題を解決するには、CTIManager サービスを再起動します。
RTMT で次のアラートを受信します。
CDRFileDeliveryFailed BillingServerAddress : 10.1.11.1 AppID : Cisco CDR Repository Manager ClusterID : NodeID : PUBLISHER . The alarm is generated on Wed Jul 07 17:13:05 IST 2010.
この問題を解決するには、次のサービスを再起動します。
CDR Repository Manager
このサービスは Cisco CDR Agent サービスから取得される生成済み CDR を保守、移動します。 クラスタがサポートされているシステム(Cisco Unified Communications Manager のみ)では、このサービスは 1 番目のサーバにあります。
Cisco SOAP - CDRonDemand
これは、CDR Repository サーバで稼働する SOAP/HTTPS ベースのサービスです。 ユーザが指定した時間間隔(最大 1 時間)に基づく CDR ファイル名リストを求める SOAP 要求を受信し、要求に指定されている期間に対応するファイル名リストを戻します。 このサービスは、要求に指定されているファイル名と転送方法(SFTP/FTP、サーバ名、ログイン情報、ディレクトリ)での特定の CDR/CMR ファイルの配信を求める要求も受信します。
Cisco Unified Communications Manager 7.0 で IP Voice Media Streaming Application サービス ドライバによって次のシステム ログ エラーが表示されます。 Excessive mixer calls.
これは表面的なエラーであるため、このエラー メッセージに関連する RTMT アラートを無効にできます。 あるいは、この問題が今後発生しないように解決するには、CallManager サーバを Cisco Bug ID CSCte19629 に記述されているリリースのいずれかにアップグレードします(登録ユーザ専用)。 この Bug ID には、この障害に対するフィックスが含まれています。
Communication Manager からハードウェア コンファレンスの使用状況情報をモニタするには、次の手順を実行します。
RTMT にログインします。
[System] > [Performance] > [Open Performance Monitoring] に移動します。
[Cisco HW Conference Brige Device] を選択します。
RTMT を使用して Raw 呼詳細レコード(CDR)データを収集するには、次の手順を実行します。
RTMT にログインします。
[System] > [Tools] > [Trace] > [Trace & Log Central] に移動して次の項目を選択します。
Cisco CDR files on CM server Cisco CDR files on Publisher Processed
上記の両方のサービスで [All Servers] をチェックします。
[Next] をクリックし、もう 1 回 [Next] をクリックします。 Raw CDR データを収集する適切な期間を指定します。
ダウンロード ファイル ディレクトリを指定してファイルを圧縮します。
[Finish] をクリックします。 ファイルを収集します。
RTMT を使用して Primary Rate Interface(PRI)レポートを取得するには、次の手順を実行します。
[RTMT] > [System] > [Performance] > [Cisco MGCP PRI, Calls Active or Channel XX status] に移動します。
オブジェクト(Calls Active)を右側のパネルにドラッグします(可能であれば [Route Groups] の最新の PRI を選択します)。
右クリックして [Alert] > [Severity: Warning, Absolute Value 20] を選択します。
電子メール アラートをすでに有効にしている場合は、Action 電子メールのプロファイルを選択します。 [Save] をクリックします。
電子メール アラートがまだ有効になっていない場合は、RTMT でこのアラームを設定します。 次の手順を実行します。
RTMT にログインして [Alert Center] を選択します。
XXXXXX アラートを右クリックし、[Set Alert/Properties...] を選択します。 次の内容を設定して [Next] をクリックします。
アラートを有効にします。
アラートの重大度を選択します。
レポート対象のサーバを選択します。
このウィンドウで [Duration: Trigger alert immediately] を選択し、[Next] をクリックします。
このウィンドウで次の内容を設定して [Next] をクリックします。
Frequency: trigger alert on every poll
Schedule: trigger alert when it occurs
次の内容を設定して [OK] をクリックします。
[Enable Email] チェックボックスをオンにします。
[Configuration] > [Add] > [Enter name and description] に移動します。
受信者の下で [Add] をクリックし、アラート情報の送信先電子メールを挿入します。
RTMT の電子メール通知の受信者を削除するには、次の手順を実行します。
[RTMT] > [System] > [Tools] > [Alert] > [Alert Central] に移動します。
変更するアラート名を選択します。
[RTMT] > [System] >[Tools] > [Alert] > [Config Alert Action] に移動します。
電子メールのアクション プロファイルを選択します。 [Edit] をクリックして削除する受信者を選択します。
[Delete] をクリックします。 [OK] をクリックし、[Close] をクリックします。
コードのコンパイルと RTMT の起動に使用される JRE が異なるために UnsupportedClass 例外が発生したことが原因で RTMT が停止します。 このエラーを解決するには、次の手順を実行します。
RTMT をインストールします。 RTMT は、デフォルトでは C:\Program Files\Cisco\CallManager Servicability にインストールされます。
C:\Program Files\Java から jre1.5.0_14 フォルダを C:\Program Files\Cisco\CallManager Servicability\JRE にコピーします。
C:\Program Files\Cisco\CallManager Servicability\jrtmt に移動し、メモ帳で run.bat を開きます。 それから、コンテンツをとの取り替えて下さい。.\JRE\jre1.5.0_14\bin\java -Dsun.java2d.d3d=false-Xbootclasspath/a:.;.\Lib\xerces.jar;.\Lib\log4j.jar;.\Lib\jcchart45 0J.jar;.\Lib\collections.jar -瓶 JRtmt.jar。
[run.bat] をダブルクリックします。
ダブルクリックが機能しない場合は、[Start] > [Run] に移動して cmd と入力します。
cd C:\Program Files\Cisco\CallManager Serviceability\jrtmt と入力し、次に run.bat と入力します。 RTMT ログイン画面が開きます。
注: RTMT を使用する場合は常に run.bat を実行してください。 デスクトップに作成される run.bat のショートカットは機能しません。
詳細は、Cisco Bug ID CSCsu86458(登録ユーザ専用)を参照してください。
[WebDialer] ポップアップでダイヤルした後に「No line / device available」エラーが表示されます。 RTMT により次のエラー メッセージが報告されます。
CTIManager: 1055: LEHIUCMPUB.ad.local: Apr 14 2011 22:28:26.545 UTC :%UC_CTI-3-CtiDeviceOpenFailure:%[CTIconnectionId=3][DeviceName=SEPA40CC395368C] UNKNOWN_PARAMTYPE:ReasonCode=-1932787499] [AppID=Cisco CTIManager][ClusterID=StandAloneCluster][NodeID=LEHIUCMPUB][CTIAppID=Cisco WebDialer][ProcessID=30024][ProcessName=CtiHandler]: Device Open failed
この問題を解決するには、WebDialer サービスを非アクティブ化および再アクティブ化します。
Cisco Unified Communications Manager サーバで DNS が設定されていない場合、RTMT 電子メール アラートの配信が失敗します。 インストール中またはインストール後に Cisco Unified Communications Manager サーバで DNS が設定されていない場合は、RTMT により送信される電子メールに完全修飾ドメイン名(FQDN)が追加されません。 これが原因で電子メールが配信不能になります。
この問題は、Cisco Bug ID CSCsk71330(登録ユーザ専用)に記述されています。
コマンドライン インターフェイス(CLI)で次のコマンドを使用して DNS を設定します。
set network dns primary xxx.xxx.xxx.xxx set network dns secondary xxx.xxx.xxx.xxx set network domain yourdomain.com
コマンドを入力した後にノードをリブートし、変更を有効にします。
Cisco Unified Communications Manager で新しいユーザを作成したが、この新しいユーザが RTMT にアクセスできません。
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
[Standard Packet Sniffer Users] グループを見つけ、[Add Users to Group] をクリックします。
RTMT にアクセスする必要がある特定のエンドユーザをこのグループに追加します。 [Save] をクリックします。
サブスクライバで次のエラーが継続的に受信されます。
%CCM_CTI-CTI-3-kCtiEnvProcDevListRegTimeout: Directory change notification request time out. Cluster ID:StandAloneCluster Node ID:PMC-BMI-CM04
注: このエラー メッセージを調べると、そのノードとのネットワーク接続を確認するよう説明されています。 すべてのノードがアクティブで稼働している場合でも、このエラー メッセージが表示されます。
この問題を解決するには、そのノードで CTI Manager サービスを再起動します。