ユーザ インターフェイス コマンド

この章は、次の項で構成されています。

configure

グローバル コンフィギュレーション モードを開始するには、configure 特権 EXEC モード コマンドを使用します。

構文

configure [terminal]

パラメータ

terminal:(オプション)terminal キーワードの有無にかかわらず、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

コマンド モード

特権 EXEC モード

次に、グローバル コンフィギュレーション モードを開始する例を示します。

switchxxxxxx# configure
switchxxxxxx(config)#

disable

特権 EXEC モードを終了し、ユーザ EXEC モードに戻るには、disable 特権 EXEC モード コマンドを使用します。

構文

disable [privilege-level]

パラメータ

privilege-level:(オプション)特権レベルを指定した特権レベルに下げます。特権レベルを空白のままにすると、レベルは最小の特権レベルに下げられます。

デフォルト設定

デフォルトの特権レベルは 15 です。

コマンド モード

特権 EXEC モード

次の例では、ユーザをユーザ レベル 1 に戻しています。

switchxxxxxx# disable 1
switchxxxxxx#

do

グローバル コンフィギュレーション モードまたは任意のコンフィギュレーション サブモードから EXEC レベル コマンドを実行するには、do コマンドを使用します。

構文

do command

パラメータ

command:実行する EXEC レベル コマンドを指定します。

コマンド モード

すべてのコンフィギュレーション モード

次の例では、グローバル コンフィギュレーション モードから show vlan 特権 EXEC モード コマンドを実行しています。

switchxxxxxx(config)# do show vlan

Vlan

Name

Ports

Type

Authorization

----

----

-----

----

-------------

1

1

gi1/0/1-4、Po1、Po2

other

必須

2

2

gi1/0/1

dynamicGvrp

必須

10

v0010

gi1/0/1

permanent

不要

11

V0011

gi1/0/1、gi1/0/3

permanent

必須

20

20

gi1/0/1

permanent

必須

30

30

gi1/0/1、gi1/0/3

permanent

必須

31

31

gi1/0/1

permanent

必須

91

91

gi1/0/1、gi1/0/4

permanent

必須

4093

guest-vlan

gi1/0/1、gi1/0/3

permanent

ゲスト

switchxxxxxx(config)#

enable

特権 EXEC モードを開始するには、enable ユーザ EXEC モード コマンドを使用します。

構文

enable [privilege-level]

パラメータ

privilege-level:(オプション)システムを開始する特権レベルを指定します(範囲:1、7、15)。

デフォルト設定

デフォルトの特権レベルは 15 です。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

次に、特権レベル 7 に入る例を示します。

switchxxxxxx#  enable 7
enter password:**********
switchxxxxxx# Accepted

次に、特権レベル 15 に入る例を示します。

switchxxxxxx#  enable
enter password:**********
switchxxxxxx# Accepted

end

現在のコンフィギュレーション セッションを終了して、特権 EXEC モードに戻るには、end コマンドを使用します。

構文

end

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

デフォルト設定

なし

コマンド モード

すべてのコンフィギュレーション モード

次の例では、グローバル コンフィギュレーション モード セッションを終了し、特権 EXEC モードに戻っています。

switchxxxxxx(config)# end
switchxxxxxx#

exit (Configuration)

任意のモードを終了し、ユーザを CLI モード階層内の次に高いモードにするには、exit コマンドを使用します。

構文

exit

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

デフォルト設定

なし

コマンド モード

すべてのコンフィギュレーション モード

次の例では、コンフィギュレーション モードをインターフェイス コンフィギュレーション モードから特権 EXEC モードに変更しています。

switchxxxxxx(config-if)# exit
switchxxxxxx(config)# exit

exit(EXEC)

デバイスからログオフしてアクティブなターミナル セッションを終了するには、exit ユーザ EXEC モード コマンドを使用します。

構文

exit

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

次の例では、アクティブなターミナル セッションを終了しています。

switchxxxxxx#  exit

help

ヘルプ システムの簡単な説明を表示するには、help コマンドを使用します。

構文

help

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

デフォルト設定

なし

コマンド モード

すべてのコンフィギュレーション モード

次の例では、ヘルプ システムの説明を表示しています。

switchxxxxxx# help
Help may be requested at any point in a command by entering a question mark '?'. If nothing matches the currently entered incomplete command, the help list is empty. This indicates that there is no command matching the input as it currently appears. If the request is within a command, press the Backspace key and erase the entered characters to a point where the request results in a match.
Help is provided when:
1. There is a valid command and a help request is made for entering a parameter or argument (e.g. 'show ?'). All possible parameters or arguments for the entered command are then displayed.
2. An abbreviated argument is entered and a help request is made for arguments matching the input (e.g. 'show pr?').

history

入力したコマンドの保存を有効にするには、history ライン コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。このコマンドを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

history

no history

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

デフォルト設定

有効

コマンド モード

ライン コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

このコマンドにより、ユーザが指定された行に入力したコマンドを保存できるようになります。以前の行に戻るには、上向き矢印または下向き矢印を使用します。

コンソール、Telnet、または SSH を介してユーザが次回ログインするときから有効になります。

次に、関連するコマンドを示します。

  • terminal history size ユーザ EXEC モード コマンドは、現在のターミナル セッションの間このコマンドを有効または無効にする場合に使用します。

    history size ライン コンフィギュレーション モード コマンドは、コマンド履歴バッファのサイズを設定する場合に使用します。

次の例では、Telnet に対してコマンドを有効にしています。

switchxxxxxx(config)# line telnet
switchxxxxxx(config-line)# history

history size

特定の行について履歴バッファに保存されるユーザ コマンドの最大数を変更するには、history size ライン コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。コマンド履歴バッファ サイズをデフォルト値にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

history size number-of-commands

no history size

パラメータ

number-of-commands:システムの履歴バッファに記録されるコマンドの数を指定します。

デフォルト設定

デフォルトのコマンド履歴バッファ サイズは、コマンド 10 個です。

コマンド モード

ライン コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

このコマンドは、特定の行に対してコマンド履歴バッファ サイズを設定します。コンソール、Telnet、または SSH を介してユーザが次回ログインするときから有効になります。

terminal history size ユーザ EXEC モード コマンドは、現在のターミナル セッションのコマンド履歴バッファ サイズを設定する場合に使用します。

割り当てたコマンド履歴バッファは、端末ユーザ別に用意され、共有バッファから取得されます。共有バッファに使用できる十分な領域がない場合は、コマンド履歴バッファ サイズをデフォルトのサイズよりも大きくすることはできません。

次の例では、Telnet のコマンド履歴バッファ サイズをエントリ 100 個に変更しています。

switchxxxxxx(config)# line telnet
switchxxxxxx(config-line)# history size 100

login

ログインするユーザの変更を有効にするには、login ユーザ EXEC モード コマンドを使用します。このコマンドでログインした場合、ユーザはユーザ名/パスワードの入力を求められます。

構文

login

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

次の例では、特権 EXEC モードを開始し、必要なユーザ名 'bob' でログインしています。

switchxxxxxx#  login
User Name:bob
Password:*****
switchxxxxxx#

terminal datadump

ユーザに入力を求めずに show コマンドのすべての出力をダンプできるようにするには、terminal datadump ユーザ EXEC モード コマンドを使用します。ダンプを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

terminal datadump

terminal no datadump

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

デフォルト設定

出力時に、ダンプは無効になり、出力は 24 行ごとに一時停止します。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

使用上のガイドライン

デフォルトでは、出力に含まれる行が 24 行を超える場合、More プロンプトが表示されます。Enter キーを押すと次の行が表示され、スペースキーを押すと次の出力画面が表示されます。

terminal datadump コマンドにより、一時停止をなくして、show コマンドを入力した直後にすべての出力をダンプできます。

幅に制限はなく、端末に出力される行の幅は端末自体に基づきます。

このコマンドは、現在のセッションのみを対象とします。

次の例では、show コマンドを入力した直後にすべての出力をダンプしています。

switchxxxxxx#  terminal datadump

terminal history

現在のターミナル セッションの間コマンド履歴機能を有効にするには(つまり、実行コンフィギュレーション ファイルに保存されません)、terminal history ユーザ EXEC モード コマンドを使用します。このコマンドを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

terminal history

terminal no history

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

デフォルト設定

すべての端末セッションのデフォルト設定は、history ライン コンフィギュレーション モード コマンドによって定義されます。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

使用上のガイドライン

このコマンドは、現在のセッションの間コマンド履歴を有効にします。デフォルトは、history ライン コンフィギュレーション モード コマンドによって決まります。

このコマンドはすぐに有効になります。

次の例では、現在のターミナル セッションの間コマンド履歴機能を無効にしています。

switchxxxxxx#  terminal no history

terminal history size

現在のターミナルセッションのコマンド履歴バッファサイズを変更するには(つまり、実行コンフィギュレーションファイルに保存されない)、terminal history size ユーザ EXEC モードコマンドを使用します。また、コマンド履歴バッファサイズをデフォルト値にリセットするには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

terminal history size number-of-commands

terminal no history size

パラメータ

number-of-commands:システムの履歴バッファに保持されるコマンドの数を指定します。(範囲:10 〜 206)

デフォルト設定

すべての端末セッションのデフォルト設定は、history size ライン コンフィギュレーション モード コマンドによって定義されます。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

使用上のガイドライン

terminal history size EXEC コマンドは、現在のターミナル セッションのコマンド履歴バッファ サイズを変更する場合に使用します。history ライン コンフィギュレーション モード コマンドは、デフォルトの履歴バッファ サイズを変更する場合に使用します。

すべてのバッファにおけるコマンドの最大数は 207 です。

次の例では、現在のターミナル セッションのコマンド履歴バッファ サイズをコマンド 20 個に設定しています。

switchxxxxxx# terminal history size 20

terminal prompt

端末プロンプトを有効にするには、terminal prompt ユーザ EXEC モード コマンドを使用します。端末プロンプトを無効にするには、terminal no prompt コマンドを使用します。

コマンドは、セッションごとであり、設定データベースには保存されません。

構文

terminal prompt

terminal no prompt

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

デフォルト設定

デフォルト設定はプロンプト有効です。

コマンド モード

特権 EXEC モード

次の例では、端末プロンプトを無効にしています。

switchxxxxxx# terminal no prompt

terminal width

CLI セッションへの echo 入力の出力幅を決定するには、terminal width ユーザ EXEC モード コマンドを使用します。デフォルトに戻すには、terminal no width を使用します。

コマンドは、セッションごとであり、設定データベースには保存されません。

構文

terminal width number-of-characters

terminal no width

パラメータ

number-of-characters:CLI コマンドの echo 出力およびコンフィギュレーション ファイルに表示する文字の数を指定します。'0' を指定すると、画面の行の文字数が無限になります。(範囲:0、70 ~ 512)

デフォルト設定

デフォルトの文字数は 77 です。

コマンド モード

特権 EXEC モード

次の例では、端末幅を 100 文字に設定しています。

switchxxxxxx# terminal width 100

show banner

定義されているバナーを表示するには、ユーザ EXEC モードで show banner コマンドを使用します。

構文

show banner login

show banner exec

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

switchxxxxxx# show banner login
-------------------------------------------------------------
Banner: Login
Line SSH: Enabled
Line Telnet: Enabled
Line Console: Enabled
switchxxxxxx# show banner exec
Banner: EXEC
Line SSH: Enabled
Line Telnet: Enabled
Line Console: Enabled
You have logged on

show history

現在のセッションで入力されたコマンドをリストするには、show history ユーザ EXEC モード コマンドを使用します。

構文

show history

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

使用上のガイドライン

バッファには、実行されたコマンドと実行されていないコマンドが含まれています。

コマンドは、最初のコマンドから最新のコマンドまでリストされます。

コンフィギュレーション モードを開始する場合やコンフィギュレーション モードから戻る場合、バッファはそのままの状態を保ちます。

次に、現在の特権 EXEC モードの間に入力されたすべてのコマンドを表示する例を示します。

switchxxxxxx# show version
SW version 3.131 (date 23-Jul-2005 time 17:34:19)
HW version 1.0.0
switchxxxxxx# show clock
15:29:03 Jun 17 2005
switchxxxxxx# show history
show version
show clock
show history
3 commands were logged (buffer size is 10)

show privilege

現在の特権レベルを表示するには、show privilege ユーザ EXEC モード コマンドを使用します。

構文

show privilege

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

次に、ログオン中のユーザの特権レベルを表示する例を示します。

switchxxxxxx# show privilege
Current privilege level is 15