iSCI QoS コマンド

この章は、次の項で構成されています。

iscsi enable

サービス品質プロファイルを Internet Small Computer System Interface(iSCSI)フローに適用できるようにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで iscsi enable コマンドを使用します。デフォルト設定を復元するには、コマンドの no 形式を使用します。

構文

iscsi enable

no iscsi enable

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

デフォルト設定

無効

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

iSCSI QoS を有効にするには、iscsi enable コマンドを使用します。

ACL がインターフェイスにバインドされ、フレームが iSCLI ルールと ACL ルールの両方に一致する場合、iSCSI ルールのみがこのフレームに適用されます。

次に、iSCSI QoS をグローバルに有効にする例を示します。

switchxxxxxx(config)# iscsi enable

iscsi flow

iSCSI フローを定義するには、グローバル コンフィギュレーション モードで iscsi flow コマンドを使用します。iSCSI フローを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

iscsi flow default | {tcp-port [ip-address]}

no iscsi flow [default | {tcp-port [ip-address]}]

パラメータ

  • default:デフォルトの IPv4 フローを復元します。

  • tcp-port:iSCSI ターゲットが要求をリッスンする TCP ポート番号を指定します。(範囲:1 ~ 65535)

  • ip-address:iSCSI が要求をリッスンする IPv4 アドレスを指定します。

デフォルト設定

既知の TCP ポート 3260 と 860 の 2 つの iSCSI IPv4 フロー。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

iscsi flowコマンドで、次の 2 つのサブフローを含めて iSCSI フローを定義します。

  • イニシエータからターゲットサブフローへ:このサブフローは、tcp-port 引数で指定した宛先 TCP ポートと、ip-address 引数を設定した場合は、設定した宛先 IP アドレスで分類されます。

  • ターゲットからイニシエータのサブフローへ:このサブフローは、tcp-port 引数で定義した送信元 TCP ポートと、ip-address を設定した場合は、設定した送信元 IP アドレスによって分類されます。

最大 8 つの iSCSIフ ローがサポートされます。

iSCSI のデフォルト設定を復元するには、iscsi flow default コマンドを使用します。

同じ TCP ポートの場合は、iscsi flow tcp-port コマンドを使用するか、またはいくつかの iscsi flow tcp-port ip-address コマンドを異なる IPアドレスで使用できます。

iscsi target port tcp-port ip-address コマンドで定義した iSCSI フローを削除するには、no iscsi flow tcp-port ip-address コマンドを使用します。

iscsi flow tcp-port コマンドで定義した iSCSI フローを削除するには、no iscsi flow tcp-port コマンドを使用します。

デフォルトの iSCSI フローを削除するには、no iscsi flow tcp-port コマンドを使用します。

デフォルトのすべての iSCSI フローを削除するには、no iscsi flow default コマンドを使用します。

すべての iSCSIフ ロー(デフォルトのフローを含む)を削除するには、no iscsi flow コマンドを使用します。

次に、iSCSI フローの 4 つのペアを定義する例を示します。

switchxxxxxx(config)# no iscsi flow default
switchxxxxxx(config)# iscsi flow 1200
switchxxxxxx(config)# iscsi flow 1201 1.1.1.1
switchxxxxxx(config)# iscsi flow 1201 1.1.1.10
switchxxxxxx(config)# iscsi flow 1201 101.12.21.410

iscsi qos

iSCSI フローに適用するサービス品質プロファイルを定義するには、グローバル コンフィギュレーション モードで iscsi qos コマンドを使用します。デフォルト設定を復元するには、コマンドの no 形式を使用します。

構文

iscsi qos {[vpt vpt] [dscp dscp] [queue queue]}

no iscsi qos

パラメータ

  • vpt vpt:iSCSI タグ付きフレームが割り当てられる VLAN 優先順位タグ(VPT)の値を指定します(範囲:0 ~ 7)

  • dscp dscp:iSCSI フレームが割り当てられる DiffServ コードポイント(DSCP)を指定します(範囲:0 ~ 63)。

  • queue queue:iSCSI フレームが送信される発信キューを指定します(範囲:1 ~ 8)。

デフォルト設定

  • VPT は変更されません。

  • DSCP は変更されません。

  • キュー:7

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

iSCSI フローに適用するデフォルトのサービス品質プロファイルを変更するには、iscsi qos コマンドを使用します。

注。1 つ以上のパラメータが必須です。

次に、iSCSI フローに適用するデフォルトのサービス品質プロファイルを設定する例を示します。

switchxxxxxx(config)# iscsi qos vpt 6 queue 8

show iscsi

iSCSI 設定を表示するには、ユーザ EXEC モードで show iscsi コマンドを使用します。

構文

show iscsi

パラメータ

このコマンドには、引数またはキーワードはありません。

デフォルト設定

このコマンドには、デフォルト設定がありません。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

次に、iSCSI 設定を表示する例を示します。

switchxxxxxx> show iscsi
iSCSI is enabled
iSCSI vpt is not changed
iSCSI DSCP is 18
iSCSI Queue is 7 (default)
iSCSI Flows:
  TCP         Target IP
  Port        Address
---------  ---------------
   860     0.0.0.0            default
  3260     0.0.0.0            default
  9876     0.0.0.0
  20002    192.111.220.110
  20002    192.1.3.230
  25555    0.0.0.0