マルチキャスト ルーティング(mroute)テーブルの内容を表示するには、ユーザ EXEC モードまたは特権 EXEC モードで show ipv6 mroute コマンドを使用します。
構文
show ipv6 mroute [group-address [source-address]] [summary]
パラメータ
-
group-address:宛先マルチキャスト IPv6 アドレス。
-
source-address:送信元 IPv6 アドレス。
-
summary:出力をフィルタして、mroute テーブルの各エントリに対し、1 行の簡略サマリーを表示します。
コマンド モード
ユーザ EXEC モード
特権 EXEC モード
使用上のガイドライン
show ip mroute コマンドを使用して、mroute テーブルの Mroute エンティティに関する情報を表示します。スイッチは、(*,G) エントリから (S,G) エントリを作成することで、マルチキャスト ルーティング テーブルに値を代入します。アスタリスク(*)は、すべての送信元アドレスを示し、「S」は単一ソース
アドレスを示し、「G」は宛先マルチキャスト グループ アドレスを示します。(S,G) エントリの作成時に、スイッチはユニキャスト ルーティング テーブルで見つかった(つまり、Reverse Path Forwarding(RPF)によって)、該当する宛先グループへの最適なパスを使用します。
例
次の例の重要なフィールドの説明
Timers:Uptime/Expires:「Uptime」は、エントリが IPv6 マルチキャスト ルーティング テーブルに格納されていた期間(時間、分、秒)をインターフェイスごとに示します。「Expires」は、IPv6 マルチキャスト ルーティング テーブルからエントリが削除されるまでの期間(時間、分、秒)をインターフェイスごとに示します。
(*, FF07::1) および (FF07::1/128, FF07::1):IPv6 マルチキャスト ルーティング テーブルのエントリ。エントリは、送信元ルータの IP アドレスと、それに続くマルチキャスト グループの IP アドレスで構成されます。送信元ルータの位置に置かれたアスタリスク(*)は、すべての送信元を意味します。
最初の形式のエントリは、(*,G) または「スター カンマ G」エントリと呼ばれます。2 番目の形式のエントリは、(S,G) または「S カンマ G」エントリと呼ばれます。(*,G) エントリは、(S,G) エントリを作成するために使用されます。
Incoming interface:送信元からのマルチキャスト パケットが着信する予定のインターフェイス。パケットがこのインターフェイスに着信しなかった場合、廃棄されます。
Outgoing Interface List (OIF):—Interfaces through which packets will be forwarded.
例
例 1。次に、show ipv6 mroute コマンドに summary キーワードを指定した場合の出力例を示します。
switchxxxxxx# show ip mroute summary
Timers: Uptime/Expires
IPv6 Multicast Routing Table
(2001:0DB8:999::99, FF07::5), 00:04:55/00:02:36, OIF count:1
(2001:0DB8:999::99, FF07::1), 00:02:46/00:00:12, OIF count:1
例 2。次に、show ipv6 mroute コマンドの出力例を示します。
switchxxxxxx# show ip mroute
Timers: Uptime/Expires
IPv6 Multicast Routing Table
(*, FF07::1), 00:04:45/00:02:47, RP 2001:0DB8:6::6
Incoming interface: vlan5
Outgoing interface list:
vlan40, 00:04:45/00:02:47
(2001:0DB8:999::99, FF07::1), 00:02:06/00:01:23
Incoming interface: vlan5
Outgoing interface list:
vlan40, 00:02:06/00:03:27