クロック コマンド

この章は、次の項で構成されています。

absolute

時間範囲が有効である場合に絶対時間を指定するには、時間範囲コンフィギュレーション モードで absolute コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

absolute start hh:mm day month year

no absolute start

absolute end hh:mm day month year

no absolute end

パラメータ

  • start:関連付けられた機能の許可ステートメントまたは拒否ステートメントが有効になる絶対日時。start 日時が指定されていない場合、その機能はただちに有効になります。

  • end:関連付けられた機能の許可ステートメントまたは拒否ステートメントが有効でなくなる絶対日時。end 日時が指定されていない場合、その機能は無期限に有効になります。

  • hh:mm:時間(24 時間形式)および分単位の時刻(範囲:0 ~ 23、mm:0 ~ 5)。

  • day:日付。(範囲:1 ~ 31)

  • month:月(名前の最初の 3 文字)。(範囲:Jan ~ Dec)

  • year:年(省略なし)(範囲:2000 ~ 2037)

デフォルト設定

時間範囲が有効になっている場合の絶対時間はありません。

コマンド モード

時間範囲コンフィギュレーション モード

switchxxxxxx(config)# time-range http-allowed
switchxxxxxx(config-time-range)# absolute start 12:00 1 jan 2005
switchxxxxxx(config-time-range)# absolute end 12:00 31 dec 2005

clock dhcp timezone

システムのタイムゾーンと夏時間を DHCP タイムゾーン オプションから取得できるように指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで clock dhcp timezone コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

clock dhcp timezone

no clock dhcp timezone

デフォルト設定

無効

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

DHCP サーバから取得されたタイムゾーンは、スタティックなタイムゾーンよりも優先されます。

DHCP サーバから取得された夏時間は、スタティックな夏時間よりも優先されます。

タイムゾーンと夏時間は、IP アドレスのリース時間が終了した後も有効なままです。

DHCP サーバから取得されたタイムゾーンと夏時間は、再起動後にクリアされます。

このコマンドの no 形式を使用すると、DHCP サーバからのダイナミックなタイム ゾーンと夏時間がクリアされます。

DHCP 対応の複数のインターフェイスの場合、次の優先順位が適用されます。DHCP-TimeZone オプションを取得しれた DHCP クライアントを無効にすると、ダイナミックタイムゾーンと夏時間の設定がクリアされます。

  • DHCPv6 から受信した情報は DHCPv4 から受信した情報よりも優先されます。

  • 下位のインターフェイスで実行されている DHCP クライアントから受信した情報は上位のインターフェイスで実行されている DHCP クライアントから受信した情報よりも優先されます。

switchxxxxxx(config)# clock dhcp timezone

clock set

システム クロックを手動で設定するには、特権 EXEC モードで clock set コマンドを使用します。

構文

clock set hh:mm:ss {[day month] | [month day]} year

パラメータ

  • hh:mm:ss:現在の時間(24 時間形式)、分、秒を指定します。(範囲:hh:0 ~ 23、mm:0 ~ 59、ss:0 ~ 59)

  • day:現在の日を指定します。(範囲:1 ~ 31)

  • month:月の名前の最初の 3 文字を使用して、現在の月を指定します。(範囲:Jan ~ Dec)

  • year:現在の年を指定します。(範囲:2020 ~ 2037)

デフォルト設定

イメージ作成の時間。

コマンド モード

特権 EXEC モード

使用上のガイドライン

起動後、システム クロックはイメージ作成の時間に設定されます。

次の例では、システム時刻を 2005 年 3 月 7 日の 13:32:00 に設定しています。

switchxxxxxx# clock set 13:32:00 7 Mar 2005

clock source

システム クロックの外部時刻源を設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで clock source コマンドを使用します。外部時刻源を無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

clock source {sntp | browser}

no clock source {sntp | browser}

パラメータ

  • sntp:(オプション)SNTP サーバが外部クロック ソースであることを指定します。

  • browser:(オプション)システム クロックが(手動または SNTP により)まだ設定されておらず、ユーザが Web ブラウザを使用して(HTTP または HTTPS 経由で)デバイスにログインした場合、ブラウザの時刻情報に基づいてシステム クロックが設定されるように指定します。

デフォルト設定

SNTP

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

起動後、システム クロックはイメージ作成の時間に設定されます。

パラメータを指定していない場合は、SNTP が時刻源として設定されます。

このコマンドが 2 回実行され、それぞれ異なるクロック ソースが使用された場合には、両方のソースが運用され、ブラウザからの時刻よりも SNTP の優先順位が高くなります。

次の例では、SNTP サーバをシステム クロックの外部時刻源として設定しています。

switchxxxxxx(config)# clock source sntp
switchxxxxxx(config)# clock source browser
switchxxxxxx(config)# exit
switchxxxxxx# show clock
*10:46:48 UTC May 28 2013
Time source is sntp
Time from Browser is enabled

clock summer-time

夏時間に自動的に切り替わるようにシステムを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで clock summer-time コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

clock summer-time zone recurring {usa | eu | {week day month hh:mm week day month hh:mm}} [offset]

clock summer-time zone date day month year hh:mm date month year hh:mm [offset]

clock summer-time zone date month day year hh:mm month day year hh:mm [offset]

no clock summer-time

パラメータ

  • zone:タイム ゾーンの略語。(範囲:1 〜 4 文字)。頭字語には文字のみを含めることができます。

  • recurring:毎年対応する指定日に夏時間が開始され、終了することを示します。

  • date:夏時間が、コマンドで指定された最初の日付から始まり、2 番目の日付で終わることを示します。

  • usa:夏時間ルールが米国ルールになります。

  • eu:夏時間ルールが EU ルールになります。

  • week:週。1 ~ 5(最初の週から最後の週)を指定できます。

  • day:曜日(Sun などの、名前の最初の 3 文字)。

  • date:月の日。(範囲:1 ~ 31)

  • month:月(Feb などの、名前の最初の 3 文字)。

  • year:年(省略なし)。(範囲:2020 ~ 2037)

  • hh:mm:時間と分単位の時刻(24 時間形式)。(範囲:hh:0 ~ 23、mm:0 ~ 59)

  • offset:(オプション)夏時間中に追加する分数(デフォルトは 60)。(範囲:1440)

デフォルト設定

夏時間は無効です。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

date コマンド形式でも recurring コマンド形式でも、コマンドの最初の部分は夏時間がいつ始まるかを指定し、2 番目の部分はいつ終わるかを指定します。すべての時刻は、現地のタイム ゾーンを基準にしています。開始時間は標準時を基準にしています。終了時間は夏時間を基準にしています。開始月が終了月よりも時間的に後の場合は、南半球にいるものと想定されます。

夏時間の米国ルール:

  • 2007 年から

    開始:3 月の第 2 日曜日

    終了:11 月の第 1 日曜日

    時刻:午前 2 時(ローカル タイム)

  • 2007 より前

    開始:4 月の第 1 日曜日

    終了:10 月の最終日曜日

    時刻:午前 2 時(ローカル タイム)

EU の夏時間のルール:

  • 開始:3 月の最終日曜日

  • 終了:10 月の最終日曜日

    時間:グリニッジ標準時(GMT)午前 1.00(01:00)

switchxxxxxx(config)# clock summer-time abc date apr 1 2010 09:00 aug 2 2010 09:00

clock timezone

表示用のタイム ゾーンを設定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで clock timezone コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

clock timezone zone hours-offset [minutes-offset]

no clock timezone

パラメータ

  • zone:タイム ゾーンの略語。(範囲:1 〜 4 文字)。頭字語には文字のみを含めることができます。

  • hours-offset:UTC との時間の差。(範囲:-12 ~ +13)

  • minutes-offset:(オプション)UTC との分の差。(範囲:0 ~ 59)

デフォルト設定

協定世界時(UTC)またはグリニッジ標準時(GMT)。これは、次の場合と同じです。

  • オフセットが 0 の場合。

  • 略語が空の場合。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

システムは内部的に UTC で時刻を管理しているため、このコマンドは表示専用で、時刻を手動で設定するときにだけ使用します。

switchxxxxxx(config)# clock timezone abc +2 minutes 32

periodic

時間範囲機能をサポートする機能に対して、定期的な(週単位の)時間範囲を指定するには、時間範囲コンフィギュレーション モードで periodic コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

periodic day-of-the-week hh:mm to day-of-the-week hh:mm

no periodic day-of-the-week hh:mm to day-of-the-week hh:mm

periodic list hh:mm to hh:mm day-of-the-week1 [day-of-the-week2… day-of-the-week7]

no periodic list hh:mm to hh:mm day-of-the-week1 [day-of-the-week2… day-of-the-week7]

periodic list hh:mm to hh:mm all

no periodic list hh:mm to hh:mm all

パラメータ

  • day-of-the-week:関連付けられた時間範囲が有効になる開始日。2 つ目は、関連付けられたステートメントが有効な終了日です。2 つ目は、翌週にすることができます(ユーザ ガイドラインの説明を参照)。有効な値は、mon、tue、wed、thu、fri、sat、sun です。

  • hh:mm:この引数の 1 つ目は、関連付けられた時間範囲が有効になる開始時間:分(24 時間形式)です。2 つ目は、関連付けられたステートメントが有効な終了時間:分(24 時間形式)です。2 つ目は、翌日にすることができます(ユーザ ガイドラインの説明を参照)。(範囲:0 ~ 23、mm:0 ~ 59)

  • list day-of-the-week1:時間範囲が有効になる曜日のリストを指定します。

デフォルト設定

時間範囲が有効になっている場合の定期的な時間はありません。

コマンド モード

時間範囲コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

2 つ目の曜日は、翌週にすることができます。たとえば、木曜日から月曜日を指定した場合、時間範囲は木曜日、金曜日、土曜日、日曜日、および月曜日に有効になります。

2 つ目の時刻は、翌日にすることができます(「22:00 ~ 2:00」など)。

switchxxxxxx(config)# time-range http-allowed
switchxxxxxx(config-time-range)# periodic mon 12:00 to wed 12:00

sntp anycast client enable

SNTP エニーキャスト クライアントを有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp anycast client enable コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp anycast client enable [both | ipv4 | ipv6]

パラメータ

  • both:(オプション)IPv4 および IPv6 SNTP エニーキャスト クライアントを有効にすることを指定します。パラメータが定義されない場合のデフォルト値です。

  • ipv4:(オプション)IPv4 SNTP エニーキャスト クライアントを有効にすることを指定します。

  • ipv6:(オプション)IPv6 SNTP エニーキャスト クライアントを有効にすることを指定します。

デフォルト設定

SNTP エニーキャスト クライアントは無効になっています。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

このコマンドは、SNTP エニーキャスト クライアントを有効にする場合に使用します。

次の例では、SNTP エニーキャスト クライアントを有効にしています。

switchxxxxxx(config)# sntp anycast client enable

sntp authenticate

サーバからの受信 SNTP トラフィックの認証を有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp authenticate コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp authenticate

no sntp authenticate

デフォルト設定

認証は無効です。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

次の例では、受信 SNTP トラフィックの認証を有効にし、キーと暗号キーを設定しています。

switchxxxxxx(config)# sntp authenticate
switchxxxxxx(config)# sntp authentication-key 8 md5 ClkKey
switchxxxxxx(config)# sntp trusted-key 8

sntp authentication-key

Simple Network Time Protocol(SNTP)の認証キーを定義するには、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp authentication-key コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp authentication-key key-number md5 key-value

encrypted sntp authentication-key key-number md5 encrypted-key-value

no sntp authentication-key key-number

パラメータ

  • key-number:キー番号を指定します。(範囲:1 ~ 4294967295)

  • key-value:キー値を指定します。(長さ:1 ~ 8 文字)

  • encrypted-key-value:暗号化形式のキー値を指定します。

デフォルト設定

認証キーは定義されていません。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

次の例では、SNTP の認証キーを定義しています。

switchxxxxxx(config)# sntp authentication-key 8 md5 ClkKey
switchxxxxxx(config)# sntp authentication-key 8 md5 ClkKey
switchxxxxxx(config)# sntp trusted-key 8
switchxxxxxx(config)# sntp authenticate

sntp broadcast client enable

SNTP ブロードキャスト クライアントを有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp broadcast client enable コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp broadcast client enable [both | ipv4 | ipv6]

no sntp broadcast client enable

パラメータ

  • both:(オプション)IPv4 および IPv6 SNTP ブロードキャスト クライアントを有効にすることを指定します。パラメータが定義されない場合のデフォルト値です。

  • ipv4:(オプション)IPv4 SNTP ブロードキャスト クライアントを有効にすることを指定します。

  • ipv6:(オプション)IPv6 SNTP ブロードキャスト クライアントを有効にすることを指定します。

デフォルト設定

SNTP ブロードキャスト クライアントは無効になっています。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

特定のインターフェイスで SNTP ブロードキャスト クライアントを有効にするには、sntp broadcast client enable インターフェイス コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。

次の例では、SNTP ブロードキャスト クライアントを有効にしています。

switchxxxxxx(config)# sntp broadcast client enable

sntp client enable

SNTP ブロードキャストおよびエニーキャスト クライアントを有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp client enable コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp client enable interface-id

no sntp client enable interface-id

パラメータ

  • interface-id:インターフェイス ID を指定します。イーサネット ポート、ポートチャネルまたは VLAN のいずれかのタイプを指定できます。

デフォルト設定

SNTP クライアントは無効になっています。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

SNTP ブロードキャストおよびエニーキャスト クライアントを有効にするには、sntp client enable コマンドを使用します。

次の例では、VLAN 100 で SNTP ブロードキャストおよびエニーキャスト クライアントを有効にしています。

switchxxxxxx(config)# sntp client enable vlan 100

sntp client enable(インターフェイス)

インターフェイスで SNTP ブロードキャストおよびエニーキャスト クライアントを有効にするには、インターフェイス コンフィギュレーション モードで sntp client enable コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp client enable

no sntp client enable

デフォルト設定

インターフェイスの SNTP クライアントは、無効になっています。

コマンド モード

インターフェイス コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

このコマンドは、インターフェイスで SNTP ブロードキャストおよびエニーキャスト クライアントを有効にします。SNTP クライアントを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

次の例では、インターフェイスで SNTP ブロードキャストおよびエニーキャスト クライアントを有効にしています。

switchxxxxxx(config)# interface vlan 100
switchxxxxxx(config-if)# sntp client enable
switchxxxxxx(config-if)# exit

sntp server

SNTP を使用して、指定したサーバからの Network Time Protocol(NTP)トラフィックを要求して受信するようにデバイスを設定するには(SNTP サーバからシステム時刻を受信することを意味します)、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp server コマンドを使用します。SNTP サーバのリストからサーバを削除するには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp server {default | {{ip-address | hostname} [poll] [key keyid]}}

no sntp server [ip-address | hostname]

パラメータ

  • default:デフォルトの定義済み SNTP サーバ。

  • ip-address:サーバ IP アドレスを指定します。これは、IPv4、IPv6 または IPv6z アドレスにできます。

  • hostname:サーバのホスト名を指定します。IPv4 アドレスへの変換のみがサポートされています。(長さ:1 ~ 158 文字、ホスト名の各部分のラベルの最大長:63 文字)

  • poll:(オプション)ポーリングを有効にします。

  • key keyid:(オプション)このピアにパケットを送信するときに使用する認証キーを指定します。(範囲:1 ~ 4294967295)

デフォルト設定

次のサーバが、ポーリング使用、認証なしに定義されます。

  • time-a.timefreq.bldrdoc.gov

  • time-b.timefreq.bldrdoc.gov

  • time-c.timefreq.bldrdoc.gov

  • pool.ntp.org

  • time-pnp.cisco.com

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

SNTP サーバを定義するには、sntp server {ip-address | hostname} [poll] [key keyid] コマンドを使用します。スイッチでは、最大 8 つの SNTP サーバがサポートされます。

デフォルト設定に戻すには、sntp server default コマンドを使用します。

特定の SNTP サーバを削除するには、no sntp server ip-address | hostname コマンドを使用します。

すべての SNTP サーバを削除するには、no sntp server を使用します。

次の例では、ポーリングを使用して 192.1.1.1 上のサーバから SNTP トラフィックを受信するようにデバイスを設定しています。

switchxxxxxx(config)# sntp server 192.1.1.1 poll

sntp source-interface

IPv4 SNTP サーバとの通信用に、送信元 IPv4 アドレスとして IPv4 アドレスが使用される送信元インターフェイスを指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp source-interface コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp source-interface interface-id

no sntp source-interface

パラメータ

  • interface-id:送信元インターフェイスを指定します。

デフォルト設定

送信元 IPv4 アドレスは、発信インターフェイスで定義され、ネクスト ホップ IPv4 サブネットに属する IPv4 アドレスです。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

送信元インターフェイスが発信インターフェイスの場合は、ネクスト ホップ IPv4 サブネットに属するインターフェイス IP アドレスが適用されます。

送信元インターフェイスが発信インターフェイスでない場合は、インターフェイスで定義されている最小 IPv4 アドレスが適用されます。

使用可能な IPv4 送信元アドレスがない場合は、IPv4 SNTP サーバとの通信時に SYSLOG メッセージが送信されます。

送信元インターフェイスとして OOB は定義できません。

次の例では、VLAN 10 を 送信元インターフェイスとして設定します。

switchxxxxxx(config)# sntp source-interface vlan 10

sntp source-interface-ipv6

IPv6 SNTP サーバとの通信用に、送信元 IPv6 アドレスとして IPv6 アドレスが使用される送信元インターフェイスを指定するには、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp source-interface-ipv6 コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp source-interface-ipv6 interface-id

no sntp source-interface-ipv6

パラメータ

  • interface-id:送信元インターフェイスを指定します。

デフォルト設定

IPv6 送信元アドレスは、発信インターフェイスに定義され、RFC6724 に従って選択される IPv6 アドレスです。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

発信インターフェイスは、SNTP サーバの IP アドレスに基づいて選択されます。送信元インターフェイスが発信インターフェイスの場合は、このインターフェイスに定義された IPv6 アドレスになり、RFC 6724 に従って選択されます。

送信元インターフェイスが発信インターフェイスでない場合は、インターフェイス上で宛先 IPv6 アドレスの範囲で定義された最小 IPv4 アドレスが適用されます。

使用可能な IPv6 送信元アドレスがない場合は、IPv6 SNTP サーバとの通信時に SYSLOG メッセージが送信されます。

次の例では、VLAN 10 を 送信元インターフェイスとして設定します。

switchxxxxxx(config)# sntp source-interface-ipv6 vlan 10

sntp trusted-key

信頼できるキーを定義するには、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp trusted-key コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp trusted-key key-number

no sntp trusted-key key-number

パラメータ

  • key-number:信頼する認証キーのキー番号を指定します。(範囲:1 ~ 4294967295)。

デフォルト設定

信頼できるキーは指定されていません。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

信頼できるキーは、パーソナルキーが割り当てられていないすべてのサーバの認証に使用されます。

次の例では、キー 8 を認証しています。

switchxxxxxx(config)# sntp trusted-key 8
switchxxxxxx(config)# sntp authentication-key 8 md5 ClkKey
switchxxxxxx(config)# sntp trusted-key 8
switchxxxxxx(config)# sntp authenticate

sntp unicast client enable

デバイスで Simple Network Time Protocol(SNTP)ユニキャスト クライアントを使用できるようにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp unicast client enable コマンドを使用します。SNTP ユニキャスト クライアントを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp unicast client enable

no sntp unicast client enable

デフォルト設定

SNTP ユニキャストクライアントが有効になっています。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

SNTP サーバを定義するには、sntp server グローバル コンフィギュレーション モード コマンドを使用します。

次の例では、デバイスが SNTP ユニキャスト クライアントを使用できるようにしています。

switchxxxxxx(config)# sntp unicast client enable

sntp unicast client poll

SNTP ユニキャスト クライアントのポーリングを有効にするには、グローバル コンフィギュレーション モードで sntp unicast client poll コマンドを使用します。ポーリングを無効にするには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

sntp unicast client poll

no sntp unicast client poll

デフォルト設定

ポーリングは有効です。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

ポーリング間隔は 1024 秒です。

次の例では、SNTP ユニキャスト クライアントのポーリングを有効にしています。

switchxxxxxx(config)# sntp unicast client poll

show clock

システム クロックからの日時を表示するには、ユーザ EXEC モードで show clock コマンドを使用します。

構文

show clock [detail]

パラメータ

  • detail:(オプション)タイム ゾーンと夏時間の設定を表示します。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

使用上のガイドライン

コマンドのデフォルト出力には、現在のシステムの日付と時刻、システム時刻の運用元の情報、および一般的なクロック関連の設定が表示されます。

コマンドの詳細な出力には、タイムゾーンと夏時間の設定に関する追加情報が表示されます。

運用システムの時刻源に使用可能な値は次のとおりです。

  • RTC:システム時刻がリアル タイム クロック コンポーネントから設定されたことを示します。これは、システムクロックが SNTP、ユーザ、またはブラウザによって設定されていない場合に発生します。

  • User:システムクロックがユーザによって最後に手動で設定されたことを示します。

  • SNTP:システムクロックが SNTP によって最後に設定されたことを示します。この場合、SNTP サーバとの最後の同期以降の時間も表示されます。

  • None:最後のリブート以降にクロックがいかなる方法によっても設定されておらず、システムに RTC コンポーネントがないことを示します。

例 1:次に、一般的なシステム時刻と日付の情報を表示する例を示します。

switchxxxxxx# show clock
 15:29:03 PDT(UTC-7) Jun 17 2019
Operational Time Source: SNTP (last synchronized 2 days, 18 hours, 29 minutes and 3 seconds ago)
Time from SNTP is enabled
Time from Browser is disabled

例 2:次に、システム時刻と日付に加えて、タイムゾーンと夏時間の設定を表示する例を示します。

switchxxxxxx# show clock detail
 15:22:55 SUN Apr 23 2019
Operational Time Source: User
Time from SNTP is disabled
Time from Browser is enabled
Time zone (DHCPv4 on VLAN1):
Acronym is RAIN
Offset is UTC+2
Time zone (Static):
Offset is UTC+0
Summertime (DHCPv4 on VLAN1):
Acronym is SUN
Recurring every year.
Begins at first Sunday of Apr at 02:00.
Ends at first Tuesday of Sep at 02:00.
Offset is 60 minutes.
Summertime (Static):
Acronym is GMT
Recurring every year.
Begins at first Sunday of Mar at 10:00.
Ends at first Sunday of Sep at 10:00.
Offset is 60 minutes.
DHCP timezone: Enabled

show sntp configuration

デバイスの SNTP 設定を表示するには、特権 EXEC モードで show sntp configuration コマンドを使用します。

構文

show sntp configuration

コマンド モード

特権 EXEC モード

次の例では、デバイスの現在の SNTP 設定を表示しています。

switchxxxxxx# show sntp configuration
SNTP port : 123
Polling interval: 1024 seconds
MD5 Authentication Keys
-----------------------------------
2   John123
3   Alice456
-----------------------------------
Authentication is not required for synchronization.
No trusted keys
Unicast Clients: enabled
Unicast Clients Polling: enabled
Server: 1.1.1.121
  Polling: disabled
  Encryption Key: disabled
Server: 3001:1:1::1
  Polling: enabled
  Encryption Key: disabled
Server: dns_server1.comapany.com
  Polling: enabled
  Encryption Key: disabled
Server: dns_server2.comapany.com
  Polling: enabled
  Encryption Key: disabled
Broadcast Clients: enabled for IPv4 and IPv6
Anycast Clients: disabled
No Broadcast Interfaces
Source IPv4 interface: vlan 1
Source IPv6 interface: vlan 10

show sntp status

SNTP サーバのステータスを表示するには、特権 EXEC モードで show sntp status コマンドを使用します。

構文

show sntp status

コマンド モード

特権 EXEC モード

次の例では、SNTP サーバのステータスを表示しています。

switchxxxxxx# show sntp status
Clock is synchronized, stratum 4, reference is 176.1.1.8, unicast
Reference time is afe2525e.70597b34 (00:10:22.438 PDT Jul 5 1993)
Unicast servers:
Server: 176.1.1.8
  Source: DHCPv4 on VLAN 1
  Status: Up
  Last response: 19:58:22.289 PDT Feb 19 2015
  Last request: 19:58:21.555 PDT Feb 19 2015
  Stratum Level: 1
  Offset: 7.33mSec
  Delay: 117.79mSec
Server: dns_server.comapany.com
  Source:  static
  Status: Unknown
  Last response: 12:17.17.987 PDT Feb 19 2015
  Last request: 12:58:21.555 PDT Feb 19 2015
  Stratum Level: 1
  Offset: 8.98mSec
  Delay: 189.19mSec
Server: 3001:1:1::1
  Source: DHCPv6 on VLAN 2
  Status: Unknown
  Last response:
  Last request:
  Offset: mSec
  Delay: mSec
Server: dns1.company.com
  Source: DHCPv6 on VLAN 20
  Status: Unknown
  Last response:
  Last request:
  Offset: mSec
  Delay: mSec
Anycast servers:
Server: 176.1.11.8
  Interface:  VLAN 112
  Status: Up
  Last response: 9:53:21.789 PDT Feb 19 2005
  Last request: 9:53:21.689 PDT Feb 19 2005
  Stratum Level: 10
  Offset: 9.98mSec
  Delay: 289.19mSec
Broadcast servers:
Server: 3001:1::12
  Interface:  VLAN 101
  Last response: 9:53:21.789 PDT Feb 19 2005
  Last reqeust: 9:53:21.689 PDT Feb 19 2005
  Stratum Level: 255

show time-range

時間範囲の設定を表示するには、ユーザ EXEC モードで show time-range コマンドを使用します。

構文

show time-range time-range-name

パラメータ

  • time-range-name:既存の時間範囲の名前を指定します。

コマンド モード

ユーザ EXEC モード

switchxxxxxx# show time-range
http-allowed
--------------
absolute start 12:00 1 Jan 2005 end  12:00 31 Dec 2005
periodic Monday 12:00 to Wednesday 12:00

time-range

時間範囲を定義して、時間範囲コンフィギュレーション モードにするには、グローバル コンフィギュレーション モードで time-range コマンドを使用します。デフォルト設定に戻すには、このコマンドの no 形式を使用します。

構文

time-range time-range-name

no time-range time-range-name

パラメータ

  • time-range-name:時間範囲の名前を指定します。(範囲:1 ~ 32 文字)。

デフォルト設定

時間範囲は定義されていません。

コマンド モード

グローバル コンフィギュレーション モード

使用上のガイドライン

このコマンドで時間範囲コンフィギュレーション モードにした後に、absolute コマンドと periodic コマンドを使用して実際に時間範囲を設定します。時間範囲では、複数の periodic コマンドを使用できます。absolute コマンドは 1 つのみが使用できます。

time-range コマンドに absolute 値と periodic 値の両方が指定されている場合、periodic 項目は absolute start 時刻を経過した後にのみ評価の対象になり、absolute end 時刻を経過した後は再度評価の対象にはなりません。

すべての時間指定は、現地時間と解釈されます。

時間範囲のエントリを希望の時間に有効にするには、ユーザまたは SNTP がソフトウェア クロックを設定する必要があります。ユーザまたは SNTP がソフトウェア クロックを設定しない場合、時間範囲は有効になりません。

switchxxxxxx(config)# time-range http-allowed
switchxxxxxx(config-time-range)# periodic mon 12:00 to wed 12:00