QoS 要件
Cisco Crosswork Planning では、QoS 要件は、ポリシーとインターフェイス キュー プロパティによって定義されます。
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ポリシー:サービスクラスまたは区分されていないトラフィックのいずれかで使用できるトラフィックキャパシティの最大パーセンテージ。通常動作時用とワーストケースシナリオ用の 2 つのポリシーがあります。サービスクラスに設定されたポリシーは、他のサービスクラスの QoS 要件には影響しません。また、このパラメータは、稼働中のネットワークの動作には影響しません。
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インターフェイス キュー プロパティ:稼働中のネットワークでのルーティング動作に影響を与える設定済みパラメータ。Cisco Crosswork Planning では、インターフェイス キュー プロパティは、優先順位、重み、およびポリシング制限です。これらのプロパティを設定するには、QoS 要件の編集を参照してください。
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[優先順位(Priority)] は、キューの優先順位を識別します。たとえば、優先順位 1 キューのトラフィックは、優先順位 2 キューのトラフィックよりも先にルーティングされます。優先順位が等しいキューは、加重ラウンドロビン(WRR)計算に基づいてキャパシティを均等に共有します。この動作は、重みおよびポリシング制限パラメータを使用して変更できます。優先順位の数に制限はありませんが、ほとんどのネットワークで使用されるのは 3 つまでです。デフォルトでは、キューに優先順位はありません。
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[重み(Weight)] は 、優先順位レベルが等しいキューに与えられる優先度のパーセンテージです。これにより、ネットワークは、使用可能なリソース間で負荷を公平に分散できます。たとえば、10 Gbps が 2 つの優先順位 1 キューの 10GbE インターフェイスを通過している場合、デフォルトでは 5 Gbps が各キューを通過します。ただし、一方のキューの重みを 75% に設定し、もう一方のキューの重みを 25% に設定すると、分散はそれぞれ 7 Gbps と 2.5 Gbps になります。デフォルトでは、すべてのキューの重みは 100% です。
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[ポリシング制限(Police limit)] は 、特定の優先順位レベルのキューで許可される使用可能なキャパシティの最大パーセンテージです。これにより、優先順位の高いキューからのトラフィックが優先順位の低いキューを枯渇させることを防ぎます。たとえば、インターフェイスが 20GbE で、優先順位 1 キューのポリシング制限が 40% の場合、8 Gbps のインターフェイス トラフィックのみがこのキューを通過できます。デフォルトでは、すべてのキューのポリシング制限は 100% です。この「枯渇」の例を確認するには、ポリシーと QoS 境界の計算の例を参照してください。ここでは、優先順位の設定により、優先順位の低いキューがゼロトラフィックを受信したことが示されています。
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QoS 要件の編集
インターフェイスキューのプロパティを使用して QoS パラメータを編集するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
プランファイルを開きます(プランファイルを開くを参照)。[ネットワーク設計(Network Design)] ページに表示されます。 |
ステップ 2 |
右側にある [ネットワークサマリー(Network Summary)] パネルで、[インターフェイスキュー(Interface queues)] テーブルからインターフェイスキューを選択します。 [インターフェイスキュー(Interface queues)] タブが表示されない場合は、[テーブルの表示/非表示(Show/hide tables)] アイコン( |
ステップ 3 |
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ステップ 4 |
QoS の 1 つ以上のフィールド([優先順位(Priority)]、[重み(Weight)]、および [ポリシング制限(Police limit)])を更新して、必要な QoS 要件を作成します。 |
ステップ 5 |
[保存(Save)] をクリックします。 |