パッチファイルの作成および使用

パッチファイルは、プランファイル間の差異をコンパクトに表す方法です。これらの差異(「パッチ」)は、他のプランファイルに適用したり、ネットワークに展開することができます。

パッチを作成、適用、表示、および編集するには、ツールバーから、[アクション(Actions)] > [ツール(Tools)] > [パッチ(Patches)] の順に選択します。

Cisco Crosswork Planning の一般的なユースケースは、展開用のプランファイルを作成することです。これを行うための、考えられる 1 つのワークフローは、次のとおりです。

  1. Cisco Crosswork Planning の UI からプランファイルを開きます(プランファイルを開くを参照)。

  2. > [コピーの作成(Make a copy)] オプションを使用してプランファイルを複製します。

  3. 複製されたプランファイルで、必要に応じて LSP に変更を加えます。

  4. 両方のプランファイルを開き、パッチファイルを作成します([アクション(Actions)] > [ツール(Tools)] > [パッチ(Patches)] > [パッチの作成(Create patch)])。

  5. パッチファイルをネットワークに展開します([アクション(Actions)] > [ツール(Tools)] > [パッチ(Patches)] > [パッチの適用(Apply patch)])。

ここでは、次の内容について説明します。

パッチファイルの作成

作成されたパッチは、[適用前ファイル(From file)] フィールドで特定されるプランファイルから [適用後ファイル(To file)] フィールドで特定されるプランファイルへの変更方法を特定します。これらのパッチファイルには、Cisco Crosswork Planning YANG モデルでサポートされている新しいオブジェクト、変更されたオブジェクト、および削除されたオブジェクトの差異のみが含まれます。

例:

  • 適用前ファイル iosnet.txt に 33 の LSP が含まれており、適用後ファイル atlantic.txt に 23 の LSP が含まれている場合、パッチファイルは、プラン atlantic.txt を作成するためにプラン iosnet.txt から削除する 10 の LSP を特定します。

  • 適用前ファイル iosnet.txt に 10 の LSP が含まれており、適用後ファイル atlantic.txt に 15 の LSP が含まれている場合、パッチファイルは、プラン atlantic.txt を作成するためにプラン iosnet.txt に追加する 5 つの LSP を特定します。

  • 両方のプランファイルに同じ LSP が含まれているものの、適用前ファイル iosnet.txt では LSP の SetupBW プロパティが 100 であるのに対し、適用後ファイル atlantic.txt では設定されていない場合、パッチファイルは、プラン atlantic.txt と一致するようにプラン iosnet.txt でこの LSP の SetupBW プロパティを変更する必要性を特定します。

手順


ステップ 1

パッチファイルの作成に使用する 2 つのプランファイルを開きます。詳細については、プランファイルを開く を参照してください。

ステップ 2

適用後ファイルとして使用されるプランファイル(パッチファイルを使用して実現するプランファイル)で、ツールバーから [アクション(Actions)] > [ツール(Tools)] > [パッチ(Patches)] > [パッチの作成(Create patch)] の順に選択します。

ステップ 3

[適用前ファイル(From file)] ドロップダウンリストから、[適用後ファイル(To File)] フィールドで指定されたプランファイルを実現するために必要な変更を決定するプランファイルを選択します。

ステップ 4

デフォルトのパッチファイル名は、適用前プランファイルの名前と適用後プランファイルの名前を組み合わせたものです。必要に応じて、ファイル名を変更してください。拡張子は .plp である必要があります。パッチファイルを上書きする場合を除き、パッチファイル名は、そのロケーションで一意である必要があります。

ステップ 5

[作成(Create)] をクリックします。

パッチファイルが正常に作成されます。パッチファイルを編集するには、[パッチの編集(Edit patch)] ボタンを使用します。ローカルマシンにファイルをダウンロードするには、[ダウンロード(Download)] ボタンを使用します。

生成されたパッチファイルは、[ネットワークモデル(Network Models)] > [ユーザースペース(User space)] > [その他のファイル(Other files)] に保存されます。パッチファイルを表示、ダウンロード、または削除したり、その詳細を確認するには、[アクション(Actions)] 列の下にある ボタンを使用します。


パッチファイルの適用

プランファイルにパッチファイルを適用するには、次の手順を実行します。

手順


ステップ 1

[ネットワーク設計(Network Design)] ページでプランファイルを開きます。詳細については、プランファイルを開く を参照してください。

ステップ 2

ツールバーから、[アクション(Actions)] > [ツール(Tools)] > [パッチ(Patches)] > [パッチの適用(Apply patch)] の順に選択します。

ステップ 3

[参照(Browse)] をクリックして、パッチファイルが存在する場所を参照します。次のオプションから選択します。

  • [ユーザースペースから(From user space)]:ユーザースペースに保存されているパッチファイルを選択するには、このオプションを選択します。

  • [ローカルから(From local)]:ローカルシステムに保存されているパッチファイルを選択するには、このオプションを選択します。[参照(Browse)] をクリックし、ローカルシステムにあるパッチファイルを選択して、[インポート(Import)] をクリックします。

    パッチファイルはユーザースペースにもインポートされることに注意してください。

ステップ 4

エラーが発生した場合に停止するか続行するかを指定します。

ステップ 5

(オプション)適用する前にパッチファイルの内容を確認するには、[詳細の表示(View details)] リンクをクリックします。パッチを確認したら、[閉じる(Close)] をクリックします。パッチファイルを編集するには、[パッチの編集(Edit patch)] ボタンを使用します。

ステップ 6

[パッチの適用(Apply Patch)] ページで [実行(Run)] をクリックします。


パッチファイルの表示または編集

パッチファイルを表示すると、それらを適用または展開する前に、ニーズを満たしていることを確認できます。

パッチファイルが [ネットワークモデル(Network Models)] > [ユーザースペース(User space)] > [その他のファイル(Other files)] に表示されない場合は、 > [開く(Open)] オプションを使用してパッチファイルの詳細を表示します。

次の手順を使用してパッチファイルを表示することもできます。

手順


ステップ 1

[ネットワーク設計(Network Design)] ページでプランファイルを開きます。詳細については、プランファイルを開く を参照してください。

ステップ 2

ツールバーから、[アクション(Actions)] > [ツール(Tools)] > [パッチ(Patches)] > [パッチの表示(View patch)] の順に選択します。

ステップ 3

パッチファイルが存在する場所を参照します。次のオプションから選択します。

  • [ユーザースペースから(From user space)]:ユーザースペースに保存されているパッチファイルを一覧表示します。必要なパッチファイルを選択します。

  • [ローカルから(From local)]:[参照(Browse)] をクリックし、ローカルシステムにあるパッチファイルを選択します。その後、[インポート(Import)] をクリックします。

ステップ 4

[詳細の表示(View details)] リンクをクリックします。

ステップ 5

パッチを確認し、次のいずれかをクリックします。

  • [パッチの編集(Edit patch)]:パッチファイルを編集するには、このオプションを使用します。ファイルが編集可能になり、パッチの内容が XML テキストとして表示されます。パッチテキストの編集内容を保存または破棄できます。無効な XML 構文を保存しようとすると、警告が表示されます。その他の標準的なテキスト編集(切り取り、コピー、貼り付けなど)もサポートされています。

  • [ダウンロード(Download)]:パッチファイルをローカルシステムにダウンロードするには、このオプションを使用します。

  • [閉じる(Close)]:パッチを展開せずにウィンドウを閉じるには、このオプションを使用します。