ホットラインの概要
ホットライン機能は プライベート回線自動リングダウン(PLAR)機能を拡張し、ユーザーがオフフックしたとき(または NewCall ソフトキーや回線キーが押されたとき)に、すぐに所定の番号をダイヤルするよう電話機を設定できるようにします。 この機能は、緊急または「ホットライン」の番号の発信用に指定されている電話機に便利です。
管理者は、最大 15 秒の遅延を設定できます。 これにより、電話機がデフォルトでホットライン番号に設定される前にコールを発信する時間がユーザーに与えられます。 このタイマーは、パラメータ [オフフックから最初の数字タイマー(Off Hook To First Digit Timer)](
で設定可能です。ホットラインは、PLAR を使用する電話機に対して、次の新たな制限と管理者コントロールを追加します。
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コールを受信するホットライン デバイス(ホットラインを使用するように設定されたデバイス)は、他のホットライン デバイスからしかコールを受信せず、ホットライン以外の発信者を拒否します。
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ホットライン電話機は、コールのみ、受信のみ、またはコールと受信の両方に設定できます。
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ソフトキー テンプレートを電話機に適用することにより、ホットライン電話機上で使用可能な機能を制限できます。
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アナログ ホットライン電話機は、着信フックフラッシュ信号を無視します。
ルート クラス シグナリング
ホットラインは、ルート クラス シグナリングを使用して、ホットライン電話機が他のホットライン電話機からのコールしか受信できないようにします。 ルート クラスは、コールのトラフィックのクラスを識別する DSN コードです。 ルート クラスを通して、ルーティングや終端に関する特殊な要件が下流のデバイスに通知されます。 ホットライン電話機は、同じルート クラスを持つホットライン電話機からのコールしか受信できません。
通話の発信者名確認
ホットラインは、発信者 ID に基づく、設定可能な通話の発信者名確認も提供します。 設定可能な通話の発信者名確認を使用すれば、受信側のホットライン電話機は、発信者 ID 情報に基づいてコールを検査し、スクリーニング リストにある発信者にのみ接続を許可できます。