全般的な注意事項
• リリース 15.0(1) SY1 以降のリリースでは、サポートされる QoS TCAM エントリの数を増やすことができます。
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リリース 15.0(1)SY • リリース 15.0(1) SY では設定できません。 • 15.0(1) SY1 以降のリリースのデフォルトです。 • リリース 15.0(1)SY1 以降のリリースでの次のコマンド:
platform hardware acl reserve qos-banks 1
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1 |
16K |
64K |
リリース 15.0(1)SY1 以降のリリース コマンド:
platform hardware acl reserve qos-banks 2
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2 |
32K |
128K |
サポートされる QoS TCAM エントリ数の変更は、リロード後に有効になります。QoS TCAM エントリ設定を表示するには、 show platform hardware acl global-config コマンドを入力します。
Router# show platform hardware acl global-config | include [Bb]anks
After next reload 1 banks
PFC モードを表示するには、 show platform hardware pfc mode コマンドを入力します。
• PFC QoS は、IGMP、MLD、PIM トラフィックをサポートしています。
• match ip precedence および match ip dscp コマンドは、IPv4 トラフィックだけをフィルタリングします。
• match precedence および match dscp コマンドは、IPv4 および IPv6 トラフィックをフィルタリングします。
• set ip dscp および set ip precedence コマンドは、 set dscp および set precedence コマンドとしてコンフィギュレーション ファイルに保存されます。
• PFC QoS では、IPv4 および IPv6 トラフィック用の setdscp および set precedence ポリシー マップ クラス コマンドがサポートされます。
• QoS、NetFlow、および NetFlow データ エクスポート(NDE)のフローマスク要件は、特にマイクロフロー ポリシングを設定する場合に競合する可能性があります。
• 再マーキングされた DSCP に対する出力 ACL サポート、および VACL キャプチャの両方を 1 つのインターフェイス上に設定すると、VACL キャプチャによって各パケットが 2 コピーずつキャプチャされることがあります。この場合、2 つめのコピーは壊れている可能性があります。
• 再マーキングされた DSCP に対する出力 ACL サポートは、トンネル インターフェイスには設定できません。
• 再マーキングされた DSCP に対する出力 ACL のサポートは、IP ユニキャスト トラフィックをサポートします。
• 再マーキングされた DSCP に対する出力 ACL のサポートは、マルチキャスト トラフィックとは無関係です。PFC QoS は 出力 QoS を適用する前に、入力 QoS の変更をマルチキャスト トラフィックに適用します。
• NetFlow および NetFlow データ エクスポート(NDE)は、再マーキングされた DSCP に対する出力 ACL のサポートが設定されたインターフェイスはサポートしません。
• 再マーキングされた DSCP に対する出力 ACL のサポートをいずれかのインターフェイスに設定している場合に、これを設定していないインターフェイスで NetFlow および NDE のサポートをイネーブルにするには、インターフェイス固有のフローマスクを設定する必要があります。 platform flow ip interface-destination-source 、または platform flow ip interface-full のいずれかのグローバル コンフィギュレーション モード コマンドを入力してください。
• 再マーキングされた DSCP に対する出力 ACL のサポートを設定しているインターフェイスでは、インターフェイス カウンタの値が不正確となります。
• 再マーキングされた DSCP に対する出力 ACL のサポートによって許可されたトラフィックには、マイクロフロー ポリシングを適用できません。
• 再マーキングされた DSCP に対する出力 ACL のサポートによって許可されたトラフィックには、MPLS トラフィックとしてタグを付けることはできません (このトラフィックは、他のネットワーク装置上では MPLS トラフィックとしてタグ付けできます)。
• 入力および出力ポリシング両方を同じトラフィックに適用した場合、入力および出力ポリシーの両方がトラフィックのマークダウンまたはトラフィックのドロップのいずれかを実行する必要があります。PFC QoS では、出力ドロップを使用した入力マークダウン、または出力マークダウンを使用した入力ドロップをサポートしません。(CSCea23571)。
• トラフィックに集約ポリシングとマイクロフロー ポリシングを実行する場合、集約ポリサーおよびマイクロフロー ポリサーを同じポリシー マップ クラスに組み込み、各ポリサーで同じ conform-action および exceed-action キーワード オプションを使用する必要があります( drop 、 set-dscp-transmit 、 set-prec-transmit 、または transmit )。
• トンネル インターフェイス上では、PFC QoS 機能を設定できません。
• PFC QoS は、トンネル トラフィックのペイロード ToS バイトを書き換えません。
• PFC QoS フィルタリングの基準になるのは、ACL、DSCP 値、または IP precedence 値だけです。
• 次のコマンドに対し、PFC QoS は同一 ASIC によって制御されるすべての LAN ポートに、同じ設定を適用します。
– rcv-queue cos-map
– wrr-queue cos-map
• WS-X6904-40G-2T、WS-X6908-10GE、WS-X6816-10T-2T、WS-X6716-10T、WS-X6816-10G-2T、WS-X6716-10GE、WS-X6704-10GE、WS-X6848-SFP-2T、WS-X6748-SFP、WS-X6824-SFP-2T、WS-X6724-SFP、WS-X6848-TX-2T、WS-X6748-GE-TX のモジュールを除き、次のコマンドに関して、PFC QoS では、同一の特定用途向け集積回路(ASIC)によって制御されているすべての LAN ポートに同じ設定を適用します。
– rcv-queue random-detect
– rcv-queue queue-limit
– wrr-queue queue-limit
– wrr-queue bandwidth
– priority-queue cos-map
– wrr-queue threshold
– rcv-queue threshold
– wrr-queue random-detect
– wrr-queue random-detect min-threshold
– wrr-queue random-detect max-threshold
• これらのコマンドは、物理ポートだけで設定してください。論理インターフェイスでは設定できません。
– priority-queue cos-map
– wrr-queue cos-map
– wrr-queue random-detect
– wrr-queue random-detect max-threshold
– wrr-queue random-detect min-threshold
– wrr-queue threshold
– wrr-queue queue-limit
– wrr-queue bandwidth
– rcv-queue cos-map
– rcv-queue bandwidth
– rcv-queue random-detect
– rcv-queue random-detect max-threshold
– rcv-queue random-detect min-threshold
– rcv-queue queue-limit
– rcv-queue cos-map
– rcv-queue threshold
(注) 出力パケット レプリケーションを使用する IP マルチキャスト スイッチングは、QoS と互換性がありません。この場合に、出力レプリケーションを実行するとパケットで不正な CoS または DSCP マーキングが行われる可能性があります。QoS を使用していて、スイッチング モジュールが出力レプリケーションに対応している場合、出力レプリケーションを強制するには、platform ip multicast replication-mode ingress コマンドを入力します。
PFC および DFC のガイドライン
• PFC および DFC では、IPv6 ユニキャストおよびマルチキャスト トラフィックの QoS をサポートしています。
• IPv6 PFC QoS についての情報を表示するには、 show platform qos ipv6 コマンドを入力します。
• ポート ASIC(キュー アーキテクチャおよびデキューイング アルゴリズム)に実装された QoS 機能は、IPv4 および IPv6 トラフィックをサポートします。
• PFC および DFC では IPv6 の名前付き拡張 ACL と名前付き標準 ACL をサポートしています。
• PFC および DFC では、 match protocol ipv6 コマンドをサポートしています。
• 再マーキングされた DSCP に対する出力 ACL サポートを設定すると、PFC および DFC は、次の機能に対するハードウェア支援を行わなくなります。
– Cisco IOS 再帰 ACL
– ネットワーク アドレス変換(NAT)
• ARP トラフィックには、マイクロフロー ポリシングを適用できません。
• PFC および DFC は、RP へブリッジされるトラフィックに出力ポリシングを適用しません。
• PFC および DFC は、RP からのマルチキャスト トラフィックに、出力ポリシングも出力 DSCP 変換も適用しません。
• PFC QoS は、ブリッジド マルチキャスト トラフィックの ToS バイトを書き換えません。
• PFC および DFC は、最大 1022 個の集約ポリサーをサポートしますが、 police コマンド以外の一部の PFC QoS コマンドはこのカウントに含まれます。デフォルトでは、 set コマンドまたは trust コマンドを使用するポリシーは集約ポリサー カウントに含まれます。 no platform qos marking statistics コマンドを入力することにより、集約ポリサー カウントへの set コマンドまたは trust コマンドの追加をディセーブルにすることができますが、これらのコマンドに関連付けられたクラスマップの統計情報が収集できなくなります。 show platform hardware capacity qos コマンドの出力の QoS Policer Resources セクションで、集約ポリサー カウントを確認することができます。
クラス マップ コマンドの制約事項
• PFC QoS は、 class-map match-all クラス マップで単一の match コマンドをサポートします。ただし、 match protocol コマンドは、 match dscp または match precedence コマンドを含むクラス マップで設定できます。
• PFC QoS は、 class-map match-any クラス マップで複数の match コマンドをサポートします。
• PFC QoS では、次のクラス マップ コマンドはサポートされません。
– match classmap
– match destination-address
– match input-interface
– match source-address
ポリシー マップ クラス コマンドの制約事項
PFC QoS では、次のポリシー マップ クラス コマンドはサポートされません。
• set qos-group
• service-policy
CIR および PIR レート値に対してサポートされる粒度
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32768 ~ 2097152(2 Mbs) |
32768(32 Kb) |
2097153 ~ 4194304(4 Mbps) |
65536(64 Kb) |
4194305 ~ 8388608(8 Mbps) |
131072(128 Kb) |
8388609 ~ 16777216(16 Mbps) |
262144(256 Kb) |
16777217 ~ 33554432(32 Mbps) |
524288(512 Kb) |
33554433 ~ 67108864(64 Mbps) |
1048576(1 Mb) |
67108865 ~ 134217728(128 Mbps) |
2097152(2 Mb) |
134217729 ~ 268435456(256 Mbps) |
4194304(4 Mb) |
268435457 ~ 536870912(512 Mbps) |
8388608(8 Mb) |
536870913 ~ 1073741824(1 Gbs) |
16777216(16 Mb) |
1073741825 ~ 2147483648(2 Gbs) |
33554432(32 Mb) |
2147483649 ~ 4294967296(4 Gbs) |
67108864(64 Mb) |
4294967296 ~ 8589934592(8 Gbs) |
134217728(128 Mb) |
8589934593 ~ 17179869184(16 Gbs) |
268435456(256 Mb) |
17179869185 ~ 34359738368(32 Gbs) |
536870912(512 Mb) |
34359738369 ~ 68719476736(64 Gbs) |
1073741824(1024 Mb) |
各範囲で、PFC QoS は粒度の倍数に相当するレート値を使用して、PFC をプログラミングします。
CIR および PIR トークン バケット サイズに対してサポートされる粒度
CIR および PIR トークン バケット サイズの範囲
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1 ~32768(32 KB) |
1024(1 KB) |
32769 ~65536(64 KB) |
2048(2 KB) |
65537 ~131072(128 KB) |
4096(4 KB) |
131073 ~262144(256 KB) |
8196(8 KB) |
262145 ~524288(512 KB) |
16392(16 KB) |
524289 ~1048576(1 MB) |
32768(32 KB) |
1048577 ~2097152(2 MB) |
65536(64 KB) |
2097153 ~4194304(4 MB) |
131072(128 KB) |
4194305 ~8388608(8 MB) |
262144(256 KB) |
8388609 ~16777216(16 MB) |
524288(512 KB) |
16777217 ~33554432(32 MB) |
1048576(1 MB) |
各範囲で、PFC QoS は粒度の倍数に相当するトークン バケット サイズを使用して、PFC をプログラミングします。
IP precedence 値と DSCP 値
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0 0 0 0 0 0 0 0 |
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0 0 0 0 1 1 1 1 |
0 0 1 1 0 0 1 1 |
0 1 0 1 0 1 0 1 |
0 1 2 3 4 5 6 7 |
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4 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
0 0 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 0 0 |
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0 0 0 0 1 1 1 1 |
0 0 1 1 0 0 1 1 |
0 1 0 1 0 1 0 1 |
32 33 34 35 36 37 38 39 |
1 |
0 0 0 0 0 0 0 0 |
0 0 0 0 0 0 0 0 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
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0 0 0 0 1 1 1 1 |
0 0 1 1 0 0 1 1 |
0 1 0 1 0 1 0 1 |
8 9 10 11 12 13 14 15 |
5 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
0 0 0 0 0 0 0 0 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
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0 0 0 0 1 1 1 1 |
0 0 1 1 0 0 1 1 |
0 1 0 1 0 1 0 1 |
40 41 42 43 44 45 46 47 |
2 |
0 0 0 0 0 0 0 0 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
0 0 0 0 0 0 0 0 |
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0 0 0 0 1 1 1 1 |
0 0 1 1 0 0 1 1 |
0 1 0 1 0 1 0 1 |
16 17 18 19 20 21 22 23 |
6 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
0 0 0 0 0 0 0 0 |
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0 0 0 0 1 1 1 1 |
0 0 1 1 0 0 1 1 |
0 1 0 1 0 1 0 1 |
48 49 50 51 52 53 54 55 |
3 |
0 0 0 0 0 0 0 0 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
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0 0 0 0 1 1 1 1 |
0 0 1 1 0 0 1 1 |
0 1 0 1 0 1 0 1 |
24 25 26 27 28 29 30 31 |
7 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
1 1 1 1 1 1 1 1 |
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0 0 0 0 1 1 1 1 |
0 0 1 1 0 0 1 1 |
0 1 0 1 0 1 0 1 |
56 57 58 59 60 61 62 63 |
ヒント Cisco Catalyst 6500 シリーズ スイッチの詳細(設定例およびトラブルシューティング情報を含む)については、次のページに示されるドキュメントを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/switches/ps708/tsd_products_support_series_home.html
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