目次
この章では、デスク電話用の Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定について説明します。
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定の概要
Wi-Fi ホットスポット プロファイル機能を使用すると、ユーザがデスク電話を使用して Wi-Fi ホットスポットを提供し、デスク電話を通じてタブレットや携帯電話など Wi-Fi デバイスをネットワークに接続できます。 デスク電話は、Wi-Fi ホットスポットの設定を Cisco Unified Communications Manager から自動的にダウンロードできます。ダウンロードされた設定がこれらのデバイスに適用されます。
Wi-Fi ホットスポット プロファイル機能を使用するには、Cisco Unified Communications Manager 管理インターフェイスで、Wi-Fi ホットスポット プロファイルを設定する必要があります。 プロファイルは作成された後、電話機に関連付ける必要があります。 Wi-Fi ホットスポット プロファイルは、電話機に関連付けるために、エンタープライズ パラメータ、共通の電話プロファイル、または個々の電話機レベルで設定できます。 [電話(Phone)] ページで Wi-Fi ホットスポット プロファイルを設定すると、エンタープライズ パラメータおよび共通の電話プロファイルの設定値が上書きされます。 デスク電話が TFTP 設定ファイルをダウンロードした後、ユーザが Wi-Fi ホットスポットを有効にし、Wi-Fi デバイスを接続できます。
重要: 現在、Wi-Fi ホットスポット プロファイル機能をサポートしているエンドポイントはありません。
デフォルトでは、Wi-Fi ホットスポット プロファイル機能は、Cisco Unified Communications Manager で無効になっています。 デスク電話に対して Wi-Fi ホットスポットを有効にする場合は、Wi-Fi ホットスポット機能を [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)]、[共通の電話プロファイルの詳細(Common Phone Profile Details)]、または個々の電話機レベルで有効にしてから、Wi-Fi ホットスポット プロファイルをエンタープライズ パラメータ、共通の電話プロファイル、または個々の電話レベルに適用できます。 [電話(Phone)] ページの Wi-Fi ホットスポット設定は、[共通の電話プロファイル (Common Phone Profile)] ページの設定よりも優先され、[共通の電話プロファイル (Common Phone Profile)] ページの設定は、[エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ページの設定よりも優先されます。
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定値
以下の表では、Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定値を示します。
名前 |
説明 |
[Wi-Fiホットスポットプロファイル情報(Wi-Fi Hotspot Profile Information)] |
[名前(Name)] |
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの名前を入力します。 この値は 1 ~ 50 文字(英数字、ドット、ダッシュ、およびアンダースコアを含む)で指定できます。 |
[説明(Description)] |
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの説明を入力します。 説明には、任意の言語で 50 文字まで指定できますが、二重引用符(")、パーセント記号(%)、アンパサンド(&)、バックスラッシュ(\)、山カッコ(<>)は使用できません。 |
[ユーザが変更可能(User Modifiable)] |
ドロップダウン リスト ボックスで、次のいずれかのオプションを選択します。
-
[許可(Allowed)]
-
ユーザがプロファイルの設定値を変更できることを示します。 これがデフォルト設定です。
-
[拒否(Disallowed)]
-
ユーザがプロファイルへの変更を加えることができないことを示します。
-
[制限(Restricted)]
-
変更できる設定([有効(Enable)]/[無効(Disable)]、[SSID サフィックス(SSID Suffix)]、[PSK パスフレーズ(PSK Passphrase)]、[WEP キー(WEP Key)])もあれば、変更できない設定([周波数帯域(Frequency Band)]、[認証方式(Authentication Method)]、[認証サーバ(Authentication Server)]、[ポート(Port)]、[共有秘密(Shared Secret)])もあることを示します。
|
[Wireless Settings(ワイヤレス設定)] |
[SSID(ネットワーク名)プレフィックス(SSID (Network Name) Prefix)] |
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの Service Set Identifier(SSID)プレフィックスを入力します。 ここで入力した SSID プレフィックスは、ローカル エンドポイント情報に基づいて自動的に生成される SSID サフィックスと組み合わされて、電話機の Wi-Fi ホットスポットを表す一意の SSID が作成されます。 この値は 1 ~ 20 字の英数字を指定できます。 |
[Frequency Band(周波数帯域)] |
ドロップダウン リスト ボックスから、次のいずれかの周波数帯域の設定値を選択します。
-
[自動(Auto)]
-
プロファイルが周波数帯域を自動的に選択します。
-
[2.4 GHz]
-
プロファイルが周波数帯域として 2.4 GHz を自動的に選択します。
-
[5 GHz]
-
プロファイルが周波数帯域として 5 GHz を自動的に選択します。
(注) |
[自動(Auto)] オプションを選択した場合、デュアルバンド動作は現在サポートされていないため、単一のチャネルを使用してクライアントにサービスが提供されます。 |
|
[認証(Authentication)] |
[認証方式(Authentication Method)] |
Wi-Fi ホットスポットへのアクセスをセキュリティ保護するために使用する認証方法を指定します。 選択した方法に応じて、Wi-Fi ホットスポットに接続するために必要なクレデンシャルを入力できるように、PSK パスフレーズ、WEP キー、またはパスワードの説明のフィールドが表示されます。 次の認証方法が使用可能です。
-
EAP-FAST
-
(Extensible Authentication Protocol - Flexible Authentication through Secure Tunneling)
-
この方法を選択した場合、Wi-Fi ホットスポットに接続しようとする Wi-Fi クライアントを有効なユーザ名とパスワードで設定する必要があります。
-
PEAP-MSCHAPV2
-
(Protected Extensible Authentication Protocol - Microsoft Challenge Handshake Authentication Protocol Version 2)
-
この方法を選択した場合、Wi-Fi ホットスポットに接続しようとする Wi-Fi クライアントを有効なユーザ名とパスワードで設定する必要があります。
-
PEAP-GTC
-
(Protected Extensible Authentication Protocol - Generic Token Card)
-
この方法を選択した場合、Wi-Fi ホットスポットに接続しようとする Wi-Fi クライアントを有効なユーザ名とパスワードで設定する必要があります。
-
WPA2-PSK
-
(Wi-Fi Protected Access Pre-Shared Key)
-
この方法では、Advanced Encryption Standard(AES)暗号化を使用します。 この方法を選択した場合は、パスフレーズを入力する必要があります。パスフレーズは 8 ~ 63 文字の ASCII 文字列または 64 文字の 16 進数文字列です。
-
WPA-PSK
-
この方法では、Temporal Key Integrity Protocol(TKIP)暗号化を使用します。 この方法を選択した場合は、パスフレーズを入力する必要があります。パスフレーズは 8 ~ 63 文字の ASCII 文字列または 64 文字の 16 進数文字列です。
-
WEP
-
(Wired Equivalent Privacy)
-
WEP では、WEP キーが必要です。WEP キーは、5 または 13 文字の ASCII 文字列、あるいは 10 または 26 文字の 16 進数文字列です。
-
None
-
認証は必要ありません。
|
[サーバの設定(Server Settings)] |
[ホスト名/IPアドレス(Host Name/IP Address)] |
認証サーバの DNS ホスト名(255 文字まで)または IP アドレスを入力します。 |
[ポート(Port)] |
ポート番号を入力します。 1812 がデフォルト ポートです。 使用可能なポートの範囲は 1 ~ 65535 です。 |
[共有秘密(Shared Secret)] |
共有秘密を入力します。 この値は 1 ~ 32 文字で指定できます。 共有秘密は、認証サーバに対して認証するために使用されます。 Wi-Fi ホットスポット プロファイルで指定された共有秘密は、認証サーバで指定された共有秘密と一致する必要があります。 |
(注) |
サーバの設定値は、認証方法として EAP-FAST、PEAP-MSCHAPv2、または PEAP-GTC を選択した場合にのみ表示されます。 |
|
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの作成
新しい Wi-Fi ホットスポット プロファイルを作成するには、次の手順を使用します。 Wi-Fi ホットスポット プロファイルを作成した後、エンタープライズ パラメータ、共通の電話プロファイル、または個々の電話機レベルで適用できます。
手順
ステップ 1 |
Cisco Unified Communications Manager の管理ページから、 を選択します。 |
ステップ 2 |
[新規追加(Add New)] をクリックします。 Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定値ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 3 |
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定値を入力します。 |
ステップ 4 |
[保存(Save)] をクリックします。 Wi-Fi ホットスポット プロファイルが作成されます。 |
作成する各 Wi-Fi ホットスポット プロファイルについて、この手順を繰り返します。
この章では、デスク電話用の Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定について説明します。
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定の概要
Wi-Fi ホットスポット プロファイル機能を使用すると、ユーザがデスク電話を使用して Wi-Fi ホットスポットを提供し、デスク電話を通じてタブレットや携帯電話など Wi-Fi デバイスをネットワークに接続できます。 デスク電話は、Wi-Fi ホットスポットの設定を Cisco Unified Communications Manager から自動的にダウンロードできます。ダウンロードされた設定がこれらのデバイスに適用されます。
Wi-Fi ホットスポット プロファイル機能を使用するには、Cisco Unified Communications Manager 管理インターフェイスで、Wi-Fi ホットスポット プロファイルを設定する必要があります。 プロファイルは作成された後、電話機に関連付ける必要があります。 Wi-Fi ホットスポット プロファイルは、電話機に関連付けるために、エンタープライズ パラメータ、共通の電話プロファイル、または個々の電話機レベルで設定できます。 [電話(Phone)] ページで Wi-Fi ホットスポット プロファイルを設定すると、エンタープライズ パラメータおよび共通の電話プロファイルの設定値が上書きされます。 デスク電話が TFTP 設定ファイルをダウンロードした後、ユーザが Wi-Fi ホットスポットを有効にし、Wi-Fi デバイスを接続できます。
重要: 現在、Wi-Fi ホットスポット プロファイル機能をサポートしているエンドポイントはありません。
デフォルトでは、Wi-Fi ホットスポット プロファイル機能は、Cisco Unified Communications Manager で無効になっています。 デスク電話に対して Wi-Fi ホットスポットを有効にする場合は、Wi-Fi ホットスポット機能を [エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)]、[共通の電話プロファイルの詳細(Common Phone Profile Details)]、または個々の電話機レベルで有効にしてから、Wi-Fi ホットスポット プロファイルをエンタープライズ パラメータ、共通の電話プロファイル、または個々の電話レベルに適用できます。 [電話(Phone)] ページの Wi-Fi ホットスポット設定は、[共通の電話プロファイル (Common Phone Profile)] ページの設定よりも優先され、[共通の電話プロファイル (Common Phone Profile)] ページの設定は、[エンタープライズ電話の設定(Enterprise Phone Configuration)] ページの設定よりも優先されます。
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定値
以下の表では、Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定値を示します。
名前 |
説明 |
[Wi-Fiホットスポットプロファイル情報(Wi-Fi Hotspot Profile Information)] |
[名前(Name)] |
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの名前を入力します。 この値は 1 ~ 50 文字(英数字、ドット、ダッシュ、およびアンダースコアを含む)で指定できます。 |
[説明(Description)] |
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの説明を入力します。 説明には、任意の言語で 50 文字まで指定できますが、二重引用符(")、パーセント記号(%)、アンパサンド(&)、バックスラッシュ(\)、山カッコ(<>)は使用できません。 |
[ユーザが変更可能(User Modifiable)] |
ドロップダウン リスト ボックスで、次のいずれかのオプションを選択します。
-
[許可(Allowed)]
-
ユーザがプロファイルの設定値を変更できることを示します。 これがデフォルト設定です。
-
[拒否(Disallowed)]
-
ユーザがプロファイルへの変更を加えることができないことを示します。
-
[制限(Restricted)]
-
変更できる設定([有効(Enable)]/[無効(Disable)]、[SSID サフィックス(SSID Suffix)]、[PSK パスフレーズ(PSK Passphrase)]、[WEP キー(WEP Key)])もあれば、変更できない設定([周波数帯域(Frequency Band)]、[認証方式(Authentication Method)]、[認証サーバ(Authentication Server)]、[ポート(Port)]、[共有秘密(Shared Secret)])もあることを示します。
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[Wireless Settings(ワイヤレス設定)] |
[SSID(ネットワーク名)プレフィックス(SSID (Network Name) Prefix)] |
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの Service Set Identifier(SSID)プレフィックスを入力します。 ここで入力した SSID プレフィックスは、ローカル エンドポイント情報に基づいて自動的に生成される SSID サフィックスと組み合わされて、電話機の Wi-Fi ホットスポットを表す一意の SSID が作成されます。 この値は 1 ~ 20 字の英数字を指定できます。 |
[Frequency Band(周波数帯域)] |
ドロップダウン リスト ボックスから、次のいずれかの周波数帯域の設定値を選択します。
-
[自動(Auto)]
-
プロファイルが周波数帯域を自動的に選択します。
-
[2.4 GHz]
-
プロファイルが周波数帯域として 2.4 GHz を自動的に選択します。
-
[5 GHz]
-
プロファイルが周波数帯域として 5 GHz を自動的に選択します。
(注) |
[自動(Auto)] オプションを選択した場合、デュアルバンド動作は現在サポートされていないため、単一のチャネルを使用してクライアントにサービスが提供されます。 |
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[認証(Authentication)] |
[認証方式(Authentication Method)] |
Wi-Fi ホットスポットへのアクセスをセキュリティ保護するために使用する認証方法を指定します。 選択した方法に応じて、Wi-Fi ホットスポットに接続するために必要なクレデンシャルを入力できるように、PSK パスフレーズ、WEP キー、またはパスワードの説明のフィールドが表示されます。 次の認証方法が使用可能です。
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EAP-FAST
-
(Extensible Authentication Protocol - Flexible Authentication through Secure Tunneling)
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この方法を選択した場合、Wi-Fi ホットスポットに接続しようとする Wi-Fi クライアントを有効なユーザ名とパスワードで設定する必要があります。
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PEAP-MSCHAPV2
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(Protected Extensible Authentication Protocol - Microsoft Challenge Handshake Authentication Protocol Version 2)
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この方法を選択した場合、Wi-Fi ホットスポットに接続しようとする Wi-Fi クライアントを有効なユーザ名とパスワードで設定する必要があります。
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PEAP-GTC
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(Protected Extensible Authentication Protocol - Generic Token Card)
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この方法を選択した場合、Wi-Fi ホットスポットに接続しようとする Wi-Fi クライアントを有効なユーザ名とパスワードで設定する必要があります。
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WPA2-PSK
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(Wi-Fi Protected Access Pre-Shared Key)
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この方法では、Advanced Encryption Standard(AES)暗号化を使用します。 この方法を選択した場合は、パスフレーズを入力する必要があります。パスフレーズは 8 ~ 63 文字の ASCII 文字列または 64 文字の 16 進数文字列です。
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WPA-PSK
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この方法では、Temporal Key Integrity Protocol(TKIP)暗号化を使用します。 この方法を選択した場合は、パスフレーズを入力する必要があります。パスフレーズは 8 ~ 63 文字の ASCII 文字列または 64 文字の 16 進数文字列です。
-
WEP
-
(Wired Equivalent Privacy)
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WEP では、WEP キーが必要です。WEP キーは、5 または 13 文字の ASCII 文字列、あるいは 10 または 26 文字の 16 進数文字列です。
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None
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認証は必要ありません。
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[サーバの設定(Server Settings)] |
[ホスト名/IPアドレス(Host Name/IP Address)] |
認証サーバの DNS ホスト名(255 文字まで)または IP アドレスを入力します。 |
[ポート(Port)] |
ポート番号を入力します。 1812 がデフォルト ポートです。 使用可能なポートの範囲は 1 ~ 65535 です。 |
[共有秘密(Shared Secret)] |
共有秘密を入力します。 この値は 1 ~ 32 文字で指定できます。 共有秘密は、認証サーバに対して認証するために使用されます。 Wi-Fi ホットスポット プロファイルで指定された共有秘密は、認証サーバで指定された共有秘密と一致する必要があります。 |
(注) |
サーバの設定値は、認証方法として EAP-FAST、PEAP-MSCHAPv2、または PEAP-GTC を選択した場合にのみ表示されます。 |
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Wi-Fi ホットスポット プロファイルの作成
新しい Wi-Fi ホットスポット プロファイルを作成するには、次の手順を使用します。 Wi-Fi ホットスポット プロファイルを作成した後、エンタープライズ パラメータ、共通の電話プロファイル、または個々の電話機レベルで適用できます。
手順
ステップ 1 |
Cisco Unified Communications Manager の管理ページから、 を選択します。 |
ステップ 2 |
[新規追加(Add New)] をクリックします。 Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定値ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 3 |
Wi-Fi ホットスポット プロファイルの設定値を入力します。 |
ステップ 4 |
[保存(Save)] をクリックします。 Wi-Fi ホットスポット プロファイルが作成されます。 |
作成する各 Wi-Fi ホットスポット プロファイルについて、この手順を繰り返します。