エンド ユーザ管理の概要
IM and Presence Service ノードへユーザを割り当てて、ユーザを IM and Presence Service 用に設定する手順については、以下のガイドを参照してください。
エンド ユーザを管理するための管理タスクの一環として、以下のタスクを管理する必要がある場合があります。
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プレゼンス要求を承認するためのデフォルト ポリシーの設定
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重複した、あるいは無効なユーザ ID およびディレクトリ URI に対してスケジュールされたシステム チェックの設定
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問題発生時のユーザ ID およびディレクトリ URI の修正
エンド ユーザのインポートおよび設定方法の詳細は、Cisco Unified Communications Manager システム設定ガイドの「エンド ユーザの設定」セクションを参照してください。
ユーザ連絡先リストの一括インポートおよびエクスポートの詳細は、連絡先リストの一括管理を参照してください。
プレゼンス認証の概要
プレゼンス サブスクリプション要求の場合は、プレゼンス認証ポリシーを割り当てる必要があります。プレゼンス認証ポリシーは、システム レベルで、プレゼンスが要求されているエンド ユーザの認証を要求せずに、システム上のエンド ユーザが他のエンド ユーザのプレゼンス ステータスを表示することができるかどうかを決定します。この設定は、プレゼンス設定 の設定ウィンドウの 確認プロンプトなしで、ユーザが他のユーザのプレゼンス ステータスを表示できるようにする チェックボックスで行います。利用できる設定は、展開されたプロトコルに一部左右されます。
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SIP ベースのクライアントの場合、すべてのプレゼンス登録要求を自動的に承認するようにIM and Presence Service を設定する必要があります。でないと、プレゼンスは正しく機能しません(これはデフォルト設定です)。このオプションが設定された場合、IM and Presence Service は1つの例外を除いて、すべての要求を自動的に承認します。例外ケースは、プレゼンスが要求されているユーザが、要求を行うユーザを含むブロック リストを Cisco Jabberクライアントに設定している場合です。この場合、ユーザはプレゼンス要求を承認するように促されます。
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XMPP ベースのクライアントの場合は、IM and Presence Service で他のユーザからのプレゼンス要求を許可するようにユーザに要求するかどうか、あるいはそのプレゼンス要求を自動的に許可するかどうかを設定することができます。
(注) |
認可システム設定は、エンド ユーザが Cisco Jabber クライアント内で設定可能なユーザ ポリシー設定によって上書きされる場合もあります。 |
Jabber のユーザ ポリシー設定
プレゼンス要求を承認する際、IM and Presence Service は、ユーザが Cisco Jabber クライアント内で設定したユーザ ポリシーも参照します。エンド ユーザは他のユーザをブロック リストに追加して、他のユーザが許可なしにプレゼンス状態を表示できないようにしたり、許可リストに追加して、自身のプレゼンス状態の表示を許可することができます。これらの設定は、システムのデフォルト設定を上書きします。
エンド ユーザは、Cisco Jabber クライアント内で以下の事項を設定することができます。
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ブロックリスト:ユーザは、他のユーザ(ローカル ユーザと外部ユーザの両方)をブロックリストに追加することができます。ブロックされたユーザのいずれかがそのユーザのプレゼンスを表示した場合、ユーザの実際のステータスとは関係なく、そのユーザの可用性ステータスは常に応対不可として表示されます。ユーザはフェデレーション ドメイン全体を拒否することもできます。
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許可リスト:ユーザは、他のローカルおよび外部のユーザが常に応対可能性の閲覧を許可することができます。外部(フェデレーション)ドメイン全体を許可することもできます。
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デフォルト ポリシー:ユーザのデフォルト ポリシーの設定。ユーザは、すべてのユーザを拒否するか、すべてのユーザを許可するようにポリシーを設定できます。
ユーザ ID およびディレクトリ URI の検証
単一クラスタ展開の場合、同じクラスタ内で重複するユーザを割り当てることはできないため、重複するユーザ ID およびディレクトリURIは問題にはなりません。ただし、クラスタ間展開の場合、異なるクラスタの異なるユーザに対して、意図せずに同じユーザ ID またはディレクトリ URI 値を割り当てる可能性があります。
IM and Presence Service は、ユーザ ID およびディレクトリ URI の重複を確認するために、以下の検証ツールを提供します。
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Cisco IM and Presence Data Monitorサービス:このサービスを使用して、継続的なシステム チェックを設定することができます。Cisco IM and Presence Data Monitor サービスは、Active Directory エントリで、すべての IM and Presence Service クラスタの重複ユーザ ID および空または重複ディレクトリ URI をチェックします。管理者は、アラームまたはアラートを介して通知を受けることができます。Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool を使用すると、アラームを監視し、重複した UserID および DuplicateDirectoryURI エラーに対して電子メール アラートを設定することができます。
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システムのトラブルシューティング:システムのトラブルシューティングを使用して、ディレクトリ URI およびユーザ ID の重複を含めたシステムのエラーチェックをアドホックに実行する場合は、システムのトラブルシューティングを利用します。トラブル シューティングが詳細を提供するユーザは、最大 10 人までです。システム トラブルシューティングは、Cisco Unified CM IM and Presence の管理インターフェイスからアクセスすることができます(
を選択します)。 -
コマンドライン インターフェイス(CLI):重複した URI およびユーザ ID の完全で詳細なレポートを入手するには、
utils users validate all
CLI コマンドを実行します。