プッシュ通知の概要
クラスタでプッシュ通知が有効になっていると、Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスは、Apple のクラウド ベースのプッシュ通知サービスを使用して、音声コール、ビデオ コール、インスタント メッセージ、および Cisco Webex 招待状に関する通知を、保留モードで実行されている iPhone および iPad 版 Cisco Jabber クライアントにプッシュします。プッシュ通知を使用すると、システムが Cisco Jabber と永続的な通信を維持することができます。プッシュ通知は、エンタープライズ ネットワーク内から接続する Cisco Jabber for iPhone and iPad クライアントと、Expressway のモバイルおよびリモート アクセス(MRA)機能を使用してオンプレミス展開に登録しているクライアントの両方に必要です。
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プッシュ通知は、iPhone および iPad 版 Cisco Jabber クライアントにのみ必要です。この機能は Android ではサポートされません。また、Windows ユーザと Mac ユーザには適用されません。 |
プッシュ通知の仕組み
起動時に、iPhone および iPad デバイスにインストールされている Cisco Jabber クライアントは、Cisco Unified Communications Manager、IM and Presence サービス、および Apple クラウドに登録されます。MRA の導入により、Cisco Jabber for iPhone または iPad のクライアントは、Expressway 経由でオンプレミス サーバに登録されます。Jabber クライアントがフォアグラウンド モードのままであれば、Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスは Jabber クライアントにコールとインスタント メッセージを直接送信できます。
ただし、Cisco Jabber クライアントが(たとえばバッテリ寿命を長持ちさせるために)保留モードに移行すると、標準の通信チャネルは使用できなくなり、Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence Service はクライアントと直接通信することができなくなります。プッシュ通知は、Cisco と Apple のクラウドを介して Jabber クライアントに到達するための別のチャネルを提供します。
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次のいずれかの条件が当てはまる場合、Cisco Jabber は保留モードで動作しているとみなされます。
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上記の図は、iPhone および iPad 版 Cisco Jabber クライアントがバックグラウンドで実行されているか、または停止しているときにどうなるかを示しています。この図には、(1)Cisco Jabber クライアントが Expressway 経由でオンプレミスの Cisco Unified Communications Manager および IM and Presence サービスの展開に接続している MRA 展開と、(2)エンタープライズ ネットワーク内からオンプレミス展開に直接接続する Cisco Jabber for iPhone または iPad のクライアントが示されています。
それぞれの使用例で起こることの詳細については、次の表を参照してください。
Jabber クライアントの実行モード |
Cisco Unified Communications Manager と IM and Presence サービスによるプッシュ通知の送信先 |
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フォアグラウンド モード |
音声、ビデオ、IM and Presence には標準的な通信チャネルが使用されます。
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保留モード |
音声コールまたはビデオ コール 標準的な通信チャンネルは使用できません。Cisco Unified Communications Manager は、プッシュ通知チャネルを使用します。 通知を受信すると、Jabber クライアントは自動的に再びフォアグラウンド モードに戻り、クライアントが呼び出し音を鳴らします。 インスタント メッセージ 標準的な通信チャンネルは使用できません。IM and Presence サービスはプッシュ通知チャネルを使用して、次のように IM 通知を送信します。
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