ルータ アドバタイズメント(RA)は、使用可能なルータを検出し、IPv6 アドレス、リンク MTU などを生成するネットワーク プレフィクスを取得するためにホストで使用される IPv6 ネイバー探索プロトコル(NDP)パケットの 1 つです。ルータは、定期的またはホスト
ルータ送信要求メッセージへの応答として RA を送信します。
IPv6 ワイヤレス クライアント モビリティは IPv6 RA パケットを管理します。集約アクセスデバイスは、リンクローカル全ノード マルチキャスト RA パケットをローカルおよび RA が受信される同じ VLAN にマップされたローミング ワイヤレス ノードに転送します。
図 1 では、ワイヤレス ノード モビリティでのリンクローカル全ノード マルチキャスト RA の転送の問題について説明します。
図 2 では、ローミング クライアント「MN」が外部スイッチで VLAN 200 から RA をどのように受信するか、および新しい IP アドレスを取得してどのように L3 モビリティの PoP(Point of Presence)に入るかを示しています。
RA スロットリングと NS 抑制
頻繁な非請求タイプの定期的 RA による制約を受けないように省電力ワイヤレス クライアントを保護するため、コントローラで非請求タイプのマルチキャスト RA をスロットルできます。
IPv6 アドレス ラーニング
IPv6 クライアントで IPv6 アドレスを取得するには、次の 3 つの方法があります。
ステートレス アドレス自動設定(SLAAC)
ステートフル DHCPv6
静的設定
これらの方法の場合、IPv6 クライアントは常に NS DAD(重複アドレス検出)要求を送信して、ネットワークに重複する IP アドレスがないようにします。デバイスはクライアントの NDP および DHCPv6 パケットをスヌープして、そのクライアント IP アドレスについて学習し、コントローラ データベースを更新します。データベースは、クライアントの新しい IP アドレスについて通知します。
複数の IP アドレスの処理
RUN 状態後に新しい IP アドレスが受信されると、追加の場合も削除の場合も、コントローラは表示目的でそのローカル データベース上の新しい IP アドレスを更新します。基本的に、IPv6 は既存または IPv4 の場合と同じ PEM ステート
マシン コード フローを使用します。IP アドレスが、たとえば、外部エンティティによって Prime Infrastructure から要求されると、コントローラは、すべての使用可能な IP アドレス、IPv4 および IPv6 を外部エンティティへの
API/SPI インターフェイスに含めます。
IPv6 クライアントは、様々な目的でスタックから複数の IP アドレスを取得できます。たとえば、リンクローカル トラフィックのリンクローカル アドレスおよびルーティング可能な固有のローカル アドレスまたはグローバル アドレスがあります。
クライアントが DHCP 要求状態にあり、コントローラが IPv4 または IPv6 アドレス用にデータベースから最初の IP アドレスの通知を受信すると、PEM はクライアントを RUN 状態に移行させます。
RUN 状態後に新しい IP アドレスが受信されるときは、追加の場合も削除の場合も、コントローラは表示目的でそのローカル データベース上の新しい IP アドレスを更新します。
IP アドレスが、たとえば、外部エンティティによって Prime Infrastructure から要求されると、コントローラは、使用可能な IP アドレス、IPv4 および IPv6 を外部エンティティに提供します。