コンフィギュレーション ファイルの管理の前提条件
-
ユーザには、少なくとも Cisco IOS 環境とコマンドライン インターフェイスに関する基本的な知識が必要です。
-
システムでは、少なくとも最小限の設定が実行されていることが必要です。基本コンフィギュレーション ファイルは、setup コマンドを使用して作成できます。
この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
ユーザには、少なくとも Cisco IOS 環境とコマンドライン インターフェイスに関する基本的な知識が必要です。
システムでは、少なくとも最小限の設定が実行されていることが必要です。基本コンフィギュレーション ファイルは、setup コマンドを使用して作成できます。
このドキュメントで説明されている Cisco IOS コマンドの多くが使用可能であり機能するのは、デバイスの特定のコンフィギュレーション モードでのみです。
Cisco IOS コンフィギュレーション コマンドのいくつかは、特定のデバイス プラットフォームでのみ使用可能であり、コマンド構文はプラットフォームによって異なる可能性があります。
コンフィギュレーション ファイルには、Cisco デバイスの機能をカスタマイズするための Cisco IOS ソフトウェア コマンドが含まれています。コマンドは、システムを起動したとき(startup-config ファイルから)、またはコンフィギュレーション モードで CLI にコマンドを入力したときに、Cisco IOS ソフトウェアによって解析(変換および実行)されます。
スタートアップ コンフィギュレーション ファイル(startup-config)は、ソフトウェアを設定するためにシステムの起動時に使用されます。実行コンフィギュレーション ファイル(running-config)には、ソフトウェアの現在の設定が含まれています。2 つのコンフィギュレーション ファイルは別々の設定にできます。たとえば、コンフィギュレーションを永続的ではなく短期間で変更する場合があります。このような場合、configure terminal EXEC コマンドを使用して実行コンフィギュレーションを変更しますが、copy running-config startup-config EXEC コマンドを使用して設定を保存することはありません。
実行コンフィギュレーションを変更するには、「CLI でのコンフィギュレーション ファイルの変更」の説明に従って、configure terminal コマンドを使用します。Cisco IOS コンフィギュレーション モードの使用時には、通常コマンドはすぐに実行され、入力直後またはコンフィギュレーション モードを終了した時点で実行コンフィギュレーション ファイルに保存されます。
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルを変更するには、copy running-config startup-config EXEC コマンドを使用してスタートアップ コンフィギュレーションに実行コンフィギュレーション ファイルを保存するか、ファイル サーバからスタートアップ コンフィギュレーションにコンフィギュレーション ファイルをコピーします(詳細については、「TFTP サーバからルータへのコンフィギュレーション ファイルのコピー」を参照してください)。
デバイス上でコンフィギュレーション モードを開始するには、特権 EXEC プロンプトで configure コマンドを入力します。Cisco IOS ソフトウェアは次のプロンプトで応答し、端末、メモリ、またはネットワーク サーバ(ネットワーク)上に格納されたファイルのいずれかを、コンフィギュレーション コマンドのソースとして指定するように要求されます。
Configuring from terminal, memory, or network [terminal]?
端末からの設定では、コマンドラインにコンフィギュレーション コマンドを入力できます(次の項を参照してください)。 詳細については、「スタートアップ コンフィギュレーション ファイルでのコンフィギュレーション コマンドの再実行」の項を参照してください。
ネットワークからの設定では、ネットワーク経由でコンフィギュレーション コマンドをロードして実行できます。詳細については、「TFTP サーバからスイッチへのコンフィギュレーション ファイルのコピー」の項を参照してください。
Cisco IOS ソフトウェアは、1 行につき 1 つのコンフィギュレーション コマンドを受け入れます。コンフィギュレーション コマンドは、必要なだけ入力できます。コンフィギュレーション ファイルには、入力したコマンドを説明するコメントを追加できます。コメントの先頭には、感嘆符(!)を付けます。コメントは NVRAM にもコンフィギュレーション ファイルのアクティブ コピーにも格納されないため、show running-config または more system:running-config EXEC コマンドでアクティブな設定のリストを表示しても、コメントは表示されません。show startup-config または more nvram:startup-config EXEC モード コマンドでスタートアップ コンフィギュレーションのリストを表示しても、コメントは表示されません。コメントは、コンフィギュレーション ファイルがデバイスにロードされたときにコンフィギュレーション ファイルから削除されます。ただし、ファイル転送プロトコル(FTP)、リモート コピー プロトコル(RCP)、または Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ上に格納されているコンフィギュレーション ファイルのコメントのリストは表示できます。CLI を使用してソフトウェアは設定するときは、ユーザの入力に従ってソフトウェアによりコマンドが実行されます。
コンフィギュレーション ファイルは、次の場所に格納されます。
実行コンフィギュレーションは RAM に格納されます。
クラス A フラッシュ ファイル システム プラットフォーム以外のすべてのプラットフォーム上では、スタートアップ コンフィギュレーションは不揮発性 RAM(NVRAM)に格納されます。
クラス A フラッシュ ファイル システム プラットフォーム上では、スタートアップ コンフィギュレーションは CONFIG_FILE 環境変数で指定された場所に格納されます(詳細については、セクション「クラス A フラッシュ ファイル システムでの CONFIG_FILE 環境変数の指定」を参照してください)。CONFIG_FILE 変数は、デフォルトでは NVRAM になりますが、次のファイル システムのファイルも指定できます。
nvram: (NVRAM)
bootflash: (内部フラッシュ メモリ)
usbflash0: (フラッシュ ファイル システム)
TFTP、rcp、または FTP サーバからデバイスの実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーできます。この機能は、次のいずれかの理由により実行する場合があります。
バックアップ コンフィギュレーション ファイルを復元するため。
別のデバイスにコンフィギュレーション ファイルを使用するため。たとえば、別のデバイスをネットワークに追加して、そのコンフィギュレーションを元のデバイスと同様にする場合です。新しいデバイスにファイルをコピーすることにより、ファイル全体を再作成するのではなく、該当部分を変更できます。
同一のコンフィギュレーション コマンドをネットワーク内のすべてのデバイスにロードして、すべてのデバイスのコンフィギュレーションを同様にするため。
コマンドラインにコマンドを入力した場合と同様に、copy {ftp: | rcp: | tftp: system:running-config } EXEC コマンドはデバイスにコンフィギュレーション ファイルをロードします。コマンドを追加する前に、デバイスにより既存の実行コンフィギュレーションが消去されることはありません。コピーされたコンフィギュレーション ファイル内のコマンドによって既存のコンフィギュレーション ファイル内のコマンドが置き換えられると、既存のコマンドは消去されます。たとえば、コピーされたコンフィギュレーション ファイルに格納されている特定のコマンドの IP アドレスが、既存のコンフィギュレーションに格納されている IP アドレスと異なる場合は、コピーされたコンフィギュレーション内の IP アドレスが使用されます。ただし、既存のコンフィギュレーション内の一部のコマンドには、置き換えられたり無効になったりしないものもあります。このようなコマンドがある場合は、既存のコンフィギュレーション ファイルとコピーされたコンフィギュレーション ファイルが組み合わされた(コピーされたコンフィギュレーション ファイルが優先する)コンフィギュレーション ファイルが作成されます。
コンフィギュレーション ファイルをサーバ上に格納されているファイルの正確なコピーとして復元するには、そのコンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーションに直接コピーし(copy ftp: | rcp: | tftp: } nvram:startup-config コマンドを使用)、デバイスをリロードする必要があります。
サーバからデバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、次の項で説明する作業を実行します。
使用するプロトコルは、使用中のサーバのタイプに応じて異なります。FTP および rcp のトランスポート メカニズムは、TFTP よりも高速でデータ配信の信頼性も優れています。これらの改善は、FTP および rcp のトランスポート メカニズムがコネクション型の TCP/IP スタック上に構築されており、これを使用しているために可能になりました。
一部の TFTP 実装では、TFTP サーバ上にダミー ファイルを作成し、読み取り、書き込み、および実行を許可してから、ダミー ファイルを上書きする形でファイルをコピーする必要があります。詳細については、ご使用の TFTP のマニュアルを参照してください。
デバイスから RCP サーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーできます。
ネットワークを UNIX コミュニティでリソースとして使用する最初の試みの 1 つは、リモート シェル(RSH)およびリモート コピー(rcp)機能が含まれた、リモート シェル プロトコルの設計および実装につながりました。rsh および rcp により、ユーザはリモートでコマンドを実行し、ネットワーク上のリモート ホストまたはサーバにあるファイル システムからまたはファイル システムへファイルをコピーすることが可能になります。シスコの rsh および rcp 実装は、標準実装と相互運用できます。
rcp の copy コマンドは、リモート システム上の rsh サーバ(またはデーモン)に依存します。rcp を使用してファイルをコピーするために、TFTP のようにファイル配布用のサーバを作成する必要はありません。必要なのは、リモート シェル(rsh)をサポートするサーバへのアクセスだけです(ほとんどの UNIX システムは rsh をサポートしています)。ファイルをある場所から別の場所へコピーするため、コピー元ファイルに対する読み取り権限と、コピー先ファイルに対する書き込み権限が必要です。コピー先ファイルが存在しない場合は、rcp により作成されます。
シスコの rcp 実装は UNIX の rcp 実装(ネットワーク上のシステム間でファイルをコピー)の関数をエミュレートしたものですが、シスコのコマンド構文は UNIX の rcp コマンド構文とは異なります。シスコの rcp サポートは、rcp をトランスポート メカニズムとして使用する一連の copy コマンドを提供しています。これらの rcp copy コマンドは、シスコの TFTP copy コマンドに類似していますが、高速で信頼性の高いデータ配信を実現する代替方法を備えているという点が異なります。これらの改善は、rcp のトランスポート メカニズムがコネクション型の TCP/IP スタック上に構築されており、これを使用しているために可能になりました。rcp コマンドを使用して、デバイスからネットワークサーバ、またはその逆へシステム イメージおよびコンフィギュレーション ファイルをコピーできます。
また、rcp サポートをイネーブルにし、リモート システムのユーザがデバイスから、またはその逆へファイルをコピーできるようにすることも可能です。
リモート ユーザによるデバイスとのファイルのコピーができるように Cisco IOS ソフトウェアを設定するには、ip rcmd rcp-enable グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用します。
RCP プロトコルでは、クライアントは RCP 要求ごとにリモート ユーザ名をサーバに送信する必要があります。RCP を使用してデバイスからサーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合、Cisco IOS ソフトウェアによって、次の順番で最初に発見された有効なユーザ名が送信されます。
copy EXEC コマンドで指定されたユーザ名(ユーザ名が指定されている場合)。
ip rcmd remote-username グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたユーザ名(コマンドが設定されている場合)。
現在の TTY(端末)プロセスに関連付けられているリモート ユーザ名。たとえば、ユーザが Telnet を介してデバイスに接続されており、username コマンドを介して認証された場合は、Telnet ユーザ名がリモート ユーザ名としてデバイス ソフトウェアによって送信されます。
デバイスの管理ホスト名。
RCP コピー要求を正常に実行するためには、ネットワーク サーバ上にリモート ユーザ名のアカウントを定義する必要があります。このサーバがディレクトリ構造をとっている場合、コンフィギュレーション ファイルまたはイメージは、サーバ上のリモート ユーザ名と関連付けられたディレクトリに書き込まれるか、そのディレクトリからコピーされます。たとえば、システム イメージがサーバ上のユーザのホーム ディレクトリにある場合は、そのユーザの名前をリモート ユーザ名として指定できます。
ip rcmd remote-username コマンドを使用して、すべてのコピーに対してユーザ名を指定します。(rcmd は、スーパーユーザ レベルで使用される UNIX ルーチンで、予約されたポート番号に基づいた認証スキームを使用してリモート マシン上でコマンドを実行します。rcmd は「Remote Command(リモート コマンド)」の略です)。特定のコピー操作にのみ使用するユーザ名を指定する場合は、copy コマンド内でユーザ名を指定します。
サーバに書き込む場合、デバイス上のユーザからの RCP 書き込み要求を受け入れるよう、RCP サーバを適切に設定する必要があります。UNIX システムの場合は、RCP サーバ上のリモート ユーザ用の .rhosts ファイルにエントリを追加する必要があります。たとえば、デバイスに次の設定行が含まれているとします。
hostname Device1
ip rcmd remote-username User0
デバイスの IP アドレスが デバイス1.example.com に変換される場合、RCP サーバ上の User0 の .rhosts ファイルには、次の行が含まれることになります。
Device1.example.com Device1
RCP プロトコルでは、クライアントは RCP 要求ごとにリモート ユーザ名をサーバに送信する必要があります。RCP を使用してデバイスからサーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合、Cisco IOS ソフトウェアによって、次の順番で最初に発見された有効なユーザ名が送信されます。
copy EXEC コマンドで指定されたユーザ名(ユーザ名が指定されている場合)。
ip rcmd remote-username グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたユーザ名(コマンドが設定されている場合)。
現在の TTY(端末)プロセスに関連付けられているリモート ユーザ名。たとえば、ユーザが Telnet を介してデバイスに接続されており、username コマンドを介して認証された場合は、Telnet ユーザ名がリモート ユーザ名としてデバイス ソフトウェアによって送信されます。
デバイスの管理ホスト名。
RCP コピー要求を実行するためには、ネットワーク サーバ上にリモート ユーザ名のアカウントを定義する必要があります。このサーバがディレクトリ構造をとっている場合、コンフィギュレーション ファイルまたはイメージは、サーバ上のリモート ユーザ名と関連付けられたディレクトリに書き込まれるか、そのディレクトリからコピーされます。たとえば、システム イメージがサーバ上のユーザのホーム ディレクトリにある場合は、そのユーザの名前をリモート ユーザ名として指定します。
詳細については、ご使用の RCP サーバのマニュアルを参照してください。
デバイスから FTP サーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーできます。
FTP プロトコルでは、FTP 要求ごとにリモート ユーザ名およびパスワードを、クライアントがサーバに送信する必要があります。FTP を使用してデバイスからサーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーする場合、Cisco IOS ソフトウェアは、次の順番で最初に発見した有効なユーザ名を送信します。
copy EXEC コマンドで指定されたユーザ名(ユーザ名が指定されている場合)。
ip ftp username グローバル コンフィギュレーション コマンドで設定されたユーザ名(コマンドが設定されている場合)。
Anonymous
デバイスは次の順番で最初に発見した有効なパスワードを送信します。
copy コマンドで指定されたパスワード(パスワードが指定されている場合)。
ip ftp password コマンドで設定されたパスワード(コマンドが設定されている場合)。
デバイスは、username @デバイスname.domain というパスワードを生成します。変数 username は現在のセッションと関連付けられたユーザ名、デバイスname は設定済みホスト名、domain はデバイスのドメインです。
ユーザ名およびパスワードは、FTP サーバのアカウントに関連付けられている必要があります。サーバに書き込む場合、デバイス上のユーザからの FTP 書き込み要求を受け入れるよう、FTP サーバを適切に設定する必要があります。
このサーバがディレクトリ構造をとっている場合、コンフィギュレーション ファイルまたはイメージは、サーバ上のユーザ名と関連付けられたディレクトリに書き込まれるか、そのディレクトリからコピーされます。たとえば、システム イメージがサーバ上のユーザのホーム ディレクトリにある場合は、そのユーザの名前をリモート ユーザ名として指定します。
詳細については、ご使用の FTP サーバのマニュアルを参照してください。
ip ftp username および ip ftp password グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して、すべてのコピーに対してユーザ名とパスワードを指定します。当該のコピー操作だけに対してユーザ名を指定する場合は、copy EXEC コマンドにユーザ名を含めます。
copy コマンドで指定した VRF インターフェイス経由でファイルをコピーできます。設定の変更リクエストを使用せずに直接送信元インターフェイスを変更できるので、copy コマンドで VRF を指定するほうが簡単で効率的です。
次の例に、copy コマンドを使用して、VRF 経由でファイルをコピーする方法を示します。
Device# copy scp: flash-1: vrf test-vrf
Address or name of remote host [10.1.2.3]?
Source username [ScpUser]?
Source filename [/auto/tftp-server/ScpUser/vrf_test.txt]?
Destination filename [vrf_test.txt]?
Getting the vrf name as test-vrf
Password:
Sending file modes: C0644 10 vrf_test.txt
!
223 bytes copied in 22.740 secs (10 bytes/sec)
あるスイッチから別のスイッチに設定をコピーすることができます。これは 2 ステップ プロセスです。スイッチから TFTP サーバに設定をコピーし、次に TFTP から別のスイッチに設定をコピーします。
スイッチから現在の設定をコピーするには、copy startup-config tftp: コマンドを実行し、続く指示に従います。設定が TFTP サーバにコピーされます。
次に、別のスイッチへログインし、copy tftp: startup-config コマンドを実行して、続く指示に従います。これで、設定は別のスイッチにコピーされます。
設定をコピーした後、その設定を保存するには、write memory コマンドを使用し、その後スイッチをリロードするか、または copy startup-config running-config コマンドを実行します。
詳細については、『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference, Cisco IOS XE Release 16.1 (Catalyst 3850 Switches)』を参照してください。
NVRAM より大きいコンフィギュレーション ファイルを維持管理するには、以降の項の情報を知っておく必要があります。
service compress-config グローバル コンフィギュレーション コマンドは、コンフィギュレーション ファイルを圧縮して NVRAM に格納することを指定します。コンフィギュレーション ファイルが圧縮されると、デバイスは正常に機能します。システムの起動時に、システムはコンフィギュレーション ファイルが圧縮されていることを認識し、圧縮されたコンフィギュレーション ファイルを展開して、正常に処理を進めます。more nvram:startup-config EXEC コマンドにより、コンフィギュレーションが展開されてから表示されます。
コンフィギュレーション ファイルを圧縮する前に、適切なハードウェアのインストレーションおよびメンテナンス マニュアルを参照してください。ご利用のシステムの ROM がファイル圧縮をサポートしていることを確認します。サポートしていない場合、ファイル圧縮をサポートしている新しい ROM をインストールできます。
コンフィギュレーションのサイズは、NVRAM のサイズの 3 倍を超えてはいけません。NVRAM のサイズが 128 KB の場合、展開できる最大のコンフィギュレーション ファイルのサイズは 384 KB です。
service compress-config グローバル コンフィギュレーション コマンドは、Cisco IOS ソフトウェア リリース 10.0 以降のブート ROM を使用している場合に限り実行できます。新しい ROM をインストールするのは 1 回限りの操作で、ROM に Cisco IOS Release 10.0 がない場合だけ必要です。ブート ROM が圧縮コンフィギュレーションを認識しない場合は、次のメッセージが表示されます。
Boot ROMs do not support NVRAM compression Config NOT written to NVRAM
クラス A フラッシュ ファイル システムのデバイス上では、内部フラッシュ メモリのファイルまたは PCMCIA スロットのフラッシュ メモリのファイルに CONFIG_FILE 環境変数を設定することにより、スタートアップ コンフィギュレーションをフラッシュ メモリに格納できます。
詳細については、「クラス A フラッシュ ファイル システムでの CONFIG_FILE 環境変数の指定」を参照してください。
大きいコンフィギュレーションを編集または変更する場合は、注意する必要があります。フラッシュ メモリ領域は copy system:running-config nvram:startup-config EXEC コマンドが発行されるたびに使用されます。フラッシュ メモリのファイル管理(空き領域の最適化などの)は自動的には行われないため、利用可能なフラッシュ メモリに十分注意を払う必要があります。squeeze コマンドを使用して、使用済み領域を再要求します。20 MB 以上の大容量フラッシュ カードを使用することを推奨します。
コンフィギュレーションが大きい場合は、FTP、RCP、TFTP のいずれかのサーバに格納しておき、システムの起動時にダウンロードすることもできます。ネットワーク サーバを大きいコンフィギュレーションの保存に使用するためのコマンドの詳細については、セクション「Copying a Configuration File from the Switch to a TFTP Server」および「Configure the Switch to Download Configuration Files」を参照してください。
システムの起動時に 1 つまたは 2 つのコンフィギュレーション ファイルをロードするようにデバイスを設定できます。コンフィギュレーション ファイルは、コマンドラインにコマンドを入力した場合と同様に、メモリにロードされ読み込まれます。そのため、デバイスのコンフィギュレーションは、元のスタートアップ コンフィギュレーションと 1 つまたは 2 つのダウンロードされたコンフィギュレーション ファイルが混在したものになります。
歴史的な理由から、デバイスが最初にダウンロードするファイルは、ネットワーク コンフィギュレーション ファイルと呼ばれます。デバイスが 2 番目にダウンロードするファイルは、ホスト コンフィギュレーション ファイルと呼ばれます。2 つのコンフィギュレーション ファイルは、ネットワーク上のすべてのデバイスが同一コマンドの多くを使用する場合に使用できます。ネットワーク コンフィギュレーション ファイルには、すべてのデバイスを設定するために使用される標準コマンドが含まれます。ホスト コンフィギュレーション ファイルには、特定の 1 つのホストに固有のコマンドが含まれます。2 つのコンフィギュレーション ファイルをロードする場合、ホスト コンフィギュレーション ファイルを、もう 1 つのファイルより優先させる必要があります。ネットワーク コンフィギュレーション ファイルとホスト コンフィギュレーション ファイルの両方とも、TFTP、RCP、FTP のいずれかを介して到達可能なネットワーク サーバ上にあり、読み取り可能である必要があります。
コンフィギュレーション ファイルに関する情報を表示するには、このセクションの手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
show boot 例:
|
BOOT 環境変数の内容(設定されている場合)、CONFIG_FILE 環境変数によって指定されているコンフィギュレーション ファイルの名前、および BOOTLDR 環境変数の内容を示します。 |
ステップ 3 |
more file-url 例:
|
指定されたファイルの内容を表示します。 |
ステップ 4 |
show running-config 例:
|
実行コンフィギュレーション ファイルの内容を表示します( more system:running-config コマンドのコマンド エイリアス)。 |
ステップ 5 |
show startup-config 例:
|
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルの内容を表示します。(more nvram:startup-config コマンドのコマンド エイリアス)。 クラス A フラッシュ ファイル システム プラットフォーム以外のすべてのプラットフォーム上では、通常、デフォルトの startup-config ファイルは NVRAM に格納されます。 クラス A フラッシュ ファイル システム プラットフォーム上では、CONFIG_FILE 環境変数はデフォルトの startup-config ファイルを指定します。 CONFIG_FILE 変数のデフォルトは NVRAM になります。 |
Cisco IOS ソフトウェアは、1 行につき 1 つのコンフィギュレーション コマンドを受け入れます。コンフィギュレーション コマンドは、必要なだけ入力できます。コンフィギュレーション ファイルには、入力したコマンドを説明するコメントを追加できます。コメントの先頭には、感嘆符(!)を付けます。コメントは NVRAM にもコンフィギュレーション ファイルのアクティブ コピーにも格納されないため、 show running-config または more system:running-config EXEC コマンドでアクティブな設定のリストを表示しても、コメントは表示されません。また、show startup-config または more nvram:startup-config EXEC モード コマンドでスタートアップ コンフィギュレーションのリストを表示しても、コメントは表示されません。コメントは、コンフィギュレーション ファイルがデバイスにロードされたときにコンフィギュレーション ファイルから削除されます。ただし、ファイル転送プロトコル(FTP)、リモート コピー プロトコル(RCP)、または Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ上に格納されているコンフィギュレーション ファイルのコメントのリストは表示できます。CLI を使用してソフトウェアは設定するときは、ユーザの入力に従ってソフトウェアによりコマンドが実行されます。CLI を使用してソフトウェアを設定するには、特権 EXEC モードを開始して次のコマンドを使用します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
||
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
||
ステップ 3 |
configuration command 例:
|
必要なコンフィギュレーション コマンドを入力します。Cisco IOS マニュアル セットに、テクノロジー別に編成されたコンフィギュレーション コマンドが説明されています。 |
||
ステップ 4 |
次のいずれかを実行します。
例:
|
コンフィギュレーション セッションを終了し、EXEC モードに戻ります。
|
||
ステップ 5 |
copy system:running-config nvram:startup-config 例:
|
実行コンフィギュレーション ファイルをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルとして保存します。 copy running-config startup-config コマンド エイリアスも使用できますが、このコマンドは精度が高くないため、注意する必要があります。ほとんどのプラットフォーム上では、このコマンドによりコンフィギュレーションは NVRAM に保存されます。クラス A フラッシュ ファイル システムのプラットフォーム上では、この手順によりコンフィギュレーションは CONFIG_FILE 環境変数によって指定された場所に保存されます(デフォルトの CONFIG_FILE 変数では、ファイルの保存先は NVRAM に指定されています)。 |
次の例では、デバイスのデバイスプロンプト名が設定されています。感嘆符(!)で示されたコメント行では、いずれのコマンドも実行されません。hostname コマンドは、デバイスから new_name へデバイス名を変更するために使用されます。Ctrl-Z(^Z)キーを押すか、end コマンドを入力すると、コンフィギュレーション モードが終了します。copy system:running-config nvram:startup-config コマンドにより、現在のコンフィギュレーションがスタートアップ コンフィギュレーションに保存されます。
Device# configure terminal
Device(config)# !The following command provides the switch host name.
Device(config)# hostname new_name
new_name(config)# end
new_name# copy system:running-config nvram:startup-config
スタートアップ コンフィギュレーションが NVRAM にある場合は、現在の設定情報がコンフィギュレーション コマンドとしてテキスト形式で格納され、デフォルト以外の設定だけが記録されます。破損データから保護するために、メモリはチェックサム算出されます。
(注) |
一部の特定のコマンドは、NVRAM に保存されない場合があります。これらのコマンドは、マシンをリブートしたときに再入力する必要があります。これらのコマンドは、マニュアルに記載されています。リブート後にすばやくデバイスを再設定できるように、これらの設定のリストを保管しておくことを推奨します。 |
TFTP ネットワーク サーバ上の設定をコピーするには、以下の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
copy system:running-config tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] 例:
|
TFTP サーバへ実行コンフィギュレーション ファイルをコピーします。 |
ステップ 3 |
copy nvram:startup-config tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] 例:
|
TFTP サーバへスタートアップ コンフィギュレーション ファイルをコピーします。 |
次に、デバイスから TFTP サーバへコンフィギュレーション ファイルをコピーする例を示します。
Device# copy system:running-config tftp://172.16.2.155/tokyo-confg
Write file tokyo-confg on host 172.16.2.155? [confirm] Y
Writing tokyo-confg!!! [OK]
copy コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
デバイスから RCP サーバへスタートアップ コンフィギュレーション ファイルまたは実行コンフィギュレーション ファイルをコピーするには、特権 EXEC モードを開始して次のコマンドを使用します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip rcmd remote-username username 例:
|
(任意)デフォルトのリモート ユーザ名を変更します。 |
ステップ 4 |
end 例:
|
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 |
次のいずれかを実行します。
例:
|
|
次に、rtr2-confg という名前の実行コンフィギュレーション ファイルを IP アドレス 172.16.101.101 のリモート ホスト上の netadmin1 ディレクトリにコピーする例を示します。
Device# copy system:running-config rcp://netadmin1@172.16.101.101/runfile2-confg
Write file runfile2-confg on host 172.16.101.101?[confirm]
Building configuration...[OK]
Connected to 172.16.101.101
Device#
次に、RCP を使用してファイルをコピーすることによって、サーバ上にスタートアップ コンフィギュレーション ファイルを格納する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# ip rcmd remote-username netadmin2
Device(config)# end
Device# copy nvram:startup-config rcp:
Remote host[]? 172.16.101.101
Name of configuration file to write [start-confg]?
Write file start-confg on host 172.16.101.101?[confirm]
![OK]
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
デバイスから FTP サーバへスタートアップ コンフィギュレーション ファイルまたは実行コンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
デバイス上で、グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
ip ftp username username 例:
|
(任意)デフォルトのリモート ユーザ名を指定します。 |
ステップ 4 |
ip ftp password password 例:
|
(任意)デフォルトのパスワードを指定します。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 2 および 3 を参照)。 |
ステップ 6 |
次のいずれかを実行します。
例:
|
FTP サーバの指定された場所へ実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーション ファイルをコピーします。 |
次に、runfile-confg という名前の実行コンフィギュレーション ファイルを IP アドレス 172.16.101.101 のリモート ホスト上の netadmin1 ディレクトリにコピーする例を示します。
Device# copy system:running-config ftp://netadmin1:mypass@172.16.101.101/runfile-confg
Write file runfile-confg on host 172.16.101.101?[confirm]
Building configuration...[OK]
Connected to 172.16.101.101
Device#
次に、FTP を使用してファイルをコピーすることによって、サーバ上にスタートアップ コンフィギュレーション ファイルを格納する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# ip ftp username netadmin2
Device(config)# ip ftp password mypass
Device(config)# end
Device# copy nvram:startup-config ftp:
Remote host[]? 172.16.101.101
Name of configuration file to write [start-confg]?
Write file start-confg on host 172.16.101.101?[confirm]
![OK]
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
TFTP サーバからデバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
copy tftp: [[[// location]/ directory]/ filename] system:running-config 例:
|
TFTP サーバから実行コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。 |
ステップ 3 |
copy tftp: [[[// location]/ directory]/ filename] nvram:startup-config 例:
|
TFTP サーバからスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。 |
ステップ 4 |
copy tftp: [[[// location]/ directory]/ filename]flash-[n]:/directory/startup-config 例:
|
TFTP サーバからスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。 |
次に、IP アドレス 172.16.2.155 にある、tokyo-confgという名前のファイルからソフトウェアを設定する例を示します。
Device# copy tftp://172.16.2.155/tokyo-confg system:running-config
Configure using tokyo-confg from 172.16.2.155? [confirm] Y
Booting tokyo-confg from 172.16.2.155:!!! [OK - 874/16000 bytes]
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
rcp サーバから実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
(任意)端末からコンフィギュレーション モードを開始します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名を上書きする場合にだけ必要です(ステップ 3 を参照)。 |
ステップ 3 |
ip rcmd remote-username username 例:
|
(任意)リモート ユーザ名を指定します。 |
ステップ 4 |
end 例:
|
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 2 を参照)。 |
ステップ 5 |
次のいずれかを実行します。
例:
|
rcp サーバから実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。 |
次に、host1-confg という名前のコンフィギュレーション ファイルを、IP アドレスが 172.16.101.101 のリモート サーバ上の netadmin1 ディレクトリからコピーし、デバイスでコマンドをロードし実行する例を示します。
Device# copy rcp://netadmin1@172.16.101.101/host1-confg system:running-config
Configure using host1-confg from 172.16.101.101? [confirm]
Connected to 172.16.101.101
Loading 1112 byte file host1-confg:![OK]
Device#
%SYS-5-CONFIG: Configured from host1-config by rcp from 172.16.101.101
次に、リモート ユーザ名 netadmin1 を指定する例を示します。次に host2-confg という名前のコンフィギュレーション ファイルを、IP アドレスが 172.16.101.101 のリモート サーバ上の netadmin1 ディレクトリからスタートアップ コンフィギュレーションへコピーします。
Device# configure terminal
Device(config)# ip rcmd remote-username netadmin1
Device(config)# end
Device# copy rcp: nvram:startup-config
Address of remote host [255.255.255.255]? 172.16.101.101
Name of configuration file[rtr2-confg]? host2-confg
Configure using host2-confg from 172.16.101.101?[confirm]
Connected to 172.16.101.101
Loading 1112 byte file host2-confg:![OK]
[OK]
Device#
%SYS-5-CONFIG_NV:Non-volatile store configured from host2-config by rcp from 172.16.101.101
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
FTP サーバから実行コンフィギュレーションまたはスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを開始できます。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 3 および 4 を参照)。 |
ステップ 3 |
ip ftp username username 例:
|
(任意)デフォルトのリモート ユーザ名を指定します。 |
ステップ 4 |
ip ftp password password 例:
|
(任意)デフォルトのパスワードを指定します。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 3 および 4 を参照)。 |
ステップ 6 |
次のいずれかを実行します。
例:
|
FTP を使用して、ネットワーク サーバから実行メモリまたはスタートアップ コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。 |
次に、host1-confg という名前のコンフィギュレーション ファイルを、IP アドレスが 172.16.101.101 のリモート サーバ上の netadmin1 ディレクトリからコピーし、デバイスでコマンドをロードし実行する例を示します。
Device# copy ftp://netadmin1:mypass@172.16.101.101/host1-confg system:running-config
Configure using host1-confg from 172.16.101.101? [confirm]
Connected to 172.16.101.101
Loading 1112 byte file host1-confg:![OK]
Device#
%SYS-5-CONFIG: Configured from host1-config by ftp from 172.16.101.101
次に、リモート ユーザ名 netadmin1 を指定する例を示します。次に host2-confg という名前のコンフィギュレーション ファイルを、IP アドレスが 172.16.101.101 のリモート サーバ上の netadmin1 ディレクトリからスタートアップ コンフィギュレーションへコピーします。
Device# configure terminal
Device(config)# ip ftp username netadmin1
Device(config)# ip ftp password mypass
Device(config)# end
Device# copy ftp: nvram:startup-config
Address of remote host [255.255.255.255]? 172.16.101.101
Name of configuration file[host1-confg]? host2-confg
Configure using host2-confg from 172.16.101.101?[confirm]
Connected to 172.16.101.101
Loading 1112 byte file host2-confg:![OK]
[OK]
Device#
%SYS-5-CONFIG_NV:Non-volatile store configured from host2-config by ftp from 172.16.101.101
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
NVRAM のサイズを超えるコンフィギュレーション ファイルを保守するには、以降のセクションで説明するタスクを実行します。
コンフィギュレーション ファイルを圧縮するには、このセクションの手順を実行してください。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
service compress-config 例:
|
コンフィギュレーション ファイルを圧縮することを指定します。 |
ステップ 4 |
end 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 5 |
次のいずれかを実行します。
例:
|
新しいコンフィギュレーションを入力します。
「[buffer overflow - file-size /buffer-size bytes]。」 |
ステップ 6 |
copy system:running-config nvram:startup-config 例:
|
実行コンフィギュレーションの変更が終わったら、新しいコンフィギュレーションを保存します。 |
次に、129 KB のコンフィギュレーション ファイルを 11 KB に圧縮する例を示します。
Device# configure terminal
Device(config)# service compress-config
Device(config)# end
Device# copy tftp://172.16.2.15/tokyo-confg system:running-config
Configure using tokyo-confg from 172.16.2.155? [confirm] y
Booting tokyo-confg from 172.16.2.155:!!! [OK - 874/16000 bytes]
Device# copy system:running-config nvram:startup-config
Building configuration...
Compressing configuration from 129648 bytes to 11077 bytes
[OK]
スタートアップ コンフィギュレーションをフラッシュ メモリに格納するには、このセクションの手順を実行してください。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
copy nvram:startup-config flash-filesystem:filename 例:
|
新しい場所に現在のスタートアップ コンフィギュレーションをコピーして、コンフィギュレーション ファイルを作成します。 |
ステップ 3 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
boot config flash-filesystem: filename 例:
|
CONFIG_FILE 環境変数を設定することにより、フラッシュ メモリにスタートアップ コンフィギュレーション ファイルを格納することを指定します。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
次のいずれかを実行します。
例:
|
新しいコンフィギュレーションを入力します。 |
ステップ 7 |
copy system:running-config nvram:startup-config 例:
|
実行コンフィギュレーションの変更が終わったら、新しいコンフィギュレーションを保存します。 |
以下に、usbflash0: に格納したコンフィギュレーションの例を示します。
Device# copy nvram:startup-config usbflash0:switch-config
Device# configure terminal
Device(config)# boot config usbflash0:switch-config
Device(config)# end
Device# copy system:running-config nvram:startup-config
ネットワーク サーバを使用して、大きなコンフィギュレーションを保存するには、このセクションの手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
copy system:running-config {ftp: | rcp: | tftp: } 例:
|
実行コンフィギュレーションを FTP、RCP、TFTP のいずれかのサーバに保存します。 |
ステップ 3 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
boot network {ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | rcp: [[[// [username@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ]} 例:
|
起動時にスタートアップ コンフィギュレーション ファイルをネットワーク サーバからロードすることを指定します。 |
ステップ 5 |
service config 例:
|
システムの起動時にコンフィギュレーション ファイルをダウンロードするようにスイッチをイネーブルにします。 |
ステップ 6 |
end 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 7 |
copy system:running-config nvram:startup-config 例:
|
設定を保存します。 |
フラッシュ メモリから現在の NVRAM にあるスタートアップ コンフィギュレーションまたは実行コンフィギュレーションへコンフィギュレーション ファイルを直接コピーするには、ステップ 2 のいずれかのコマンドを入力します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
次のいずれかを実行します。
例:
|
|
次に、usbflash0 にあるフラッシュ メモリ PC カードのパーティション 4 からデバイスのスタートアップ コンフィギュレーションへ ios-upgrade-1 という名前のファイルをコピーする例を示します。
Device# copy usbflash0:4:ios-upgrade-1 nvram:startup-config
Copy 'ios-upgrade-1' from flash device as 'startup-config' ? [yes/no] yes
[OK]
複数のフラッシュ メモリ ファイル システムを備えたプラットフォーム上では、内部フラッシュ メモリなどのフラッシュ メモリ ファイル システムから他のフラッシュ メモリ ファイル システムへファイルをコピーできます。異なるフラッシュ メモリ ファイル システムへファイルをコピーすると、使用中のコンフィギュレーションのバックアップ コピーを作成し、他のデバイスにコンフィギュレーションを複製できます。フラッシュ メモリ ファイル システム間でコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、EXEC モードで次のコマンドを使用します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
show source-filesystem: 例:
|
フラッシュ メモリのレイアウトと内容を表示して、ファイル名を確認します。 |
ステップ 3 |
copy source-filesystem: [partition-number: ][filename ] dest-filesystem: [partition-number: ][filename ] 例:
|
フラッシュ メモリ デバイス間でコンフィギュレーション ファイルをコピーします。
|
次に、内部フラッシュ メモリのパーティション 1 からデバイス上の usbflash0 のパーティション 1 へ running-config という名前のファイルをコピーする例を示します。この例では、コピー元のパーティションが指定されていないため、デバイスからパーティション番号を要求されます。
Device# copy flash: usbflash0:
System flash
Partition Size Used Free Bank-Size State Copy Mode
1 4096K 3070K 1025K 4096K Read/Write Direct
2 16384K 1671K 14712K 8192K Read/Write Direct
[Type ?<no> for partition directory; ? for full directory; q to abort]
Which partition? [default = 1]
System flash directory, partition 1:
File Length Name/status
1 3142748 dirt/network/mars-test/c3600-j-mz.latest
2 850 running-config
[3143728 bytes used, 1050576 available, 4194304 total]
usbflash0 flash directory:
File Length Name/status
1 1711088 dirt/gate/c3600-i-mz
2 850 running-config
[1712068 bytes used, 2482236 available, 4194304 total]
Source file name? running-config
Destination file name [running-config]?
Verifying checksum for 'running-config' (file # 2)... OK
Erase flash device before writing? [confirm]
Flash contains files. Are you sure you want to erase? [confirm]
Copy 'running-config' from flash: device
as 'running-config' into usbflash0: device WITH erase? [yes/no] yes
Erasing device... eeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee ...erased!
[OK - 850/4194304 bytes]
Flash device copy took 00:00:30 [hh:mm:ss]
Verifying checksum... OK (0x16)
FTP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にだけ必要です(ステップ 3 および 4 を参照)。 |
ステップ 3 |
ip ftp username username 例:
|
(任意)リモート ユーザ名を指定します。 |
ステップ 4 |
ip ftp password password 例:
|
(任意)リモート パスワードを指定します。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
(任意)コンフィギュレーション モードを終了します。このステップが必要になるのは、デフォルトのリモート ユーザ名を上書きする場合のみです(ステップ 3 および 4 を参照)。 |
ステップ 6 |
copy ftp: [[// location]/ directory ]/ bundle_nameflash: 例:
|
FTP を使用してネットワーク サーバからフラッシュ メモリ デバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。 |
copy EXEC コマンドを発行した後、追加情報またはアクションの確認を求めるプロンプトが表示される場合があります。表示されるプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt グローバル コンフィギュレーション コマンドの現在の設定によって異なります。
RCP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
(任意)グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にのみ必要です(ステップ 3 を参照)。 |
ステップ 3 |
ip rcmd remote-username username 例:
|
(任意)リモート ユーザ名を指定します。 |
ステップ 4 |
end 例:
|
(任意)コンフィギュレーション モードを終了します。この手順は、デフォルトのリモート ユーザ名またはパスワードを上書きする場合にのみ必要です(ステップ 3 を参照)。 |
ステップ 5 |
copy rcp: [[[// [username@ ]location ]/ directory] / bundle_name]flash: 例:
|
RCP を使用してネットワーク サーバからフラッシュ メモリ デバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーします。追加情報または確認を要求するデバイスからのプロンプトに対し応答します。このプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt コマンドの現在の設定によって異なります。 |
TFTP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへコンフィギュレーション ファイルをコピーするには、以下の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
copy tftp: [[[// location ]/ directory ]/ bundle_nameflash: 例:
|
TFTP サーバからフラッシュ メモリ デバイスへファイルをコピーします。追加情報または確認を要求するデバイスからのプロンプトに対し応答します。このプロンプトは、copy コマンドで入力した情報量および file prompt コマンドの現在の設定によって異なります。 |
次に、TFTP サーバから usbflash0 に挿入されているフラッシュ メモリ カードへ、switch-config という名前のコンフィギュレーション ファイルをコピーする例を示します。コピーされたファイルの名前は new-config に変更されます。
Device#
copy tftp:switch-config usbflash0:new-config
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルのコマンドを再実行するには、このセクションの手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
configure memory 例:
|
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルでコンフィギュレーション コマンドを再実行します。 |
スタートアップ コンフィギュレーションから設定情報を消去できます。デバイスをスタートアップ コンフィギュレーションなしで再起動した場合は、デバイスを最初から設定できるように、デバイスは、Setup コマンド ファシリティに移行します。スタートアップ コンフィギュレーションの内容をクリアするには、次の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
||
ステップ 2 |
erase nvram 例:
|
スタートアップ コンフィギュレーションの内容をクリアします。
|
特定のフラッシュ デバイスの指定された設定を削除するには、このセクションの手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
||
ステップ 2 |
delete flash-filesystem: filename 例:
|
特定のフラッシュ デバイス上の指定されたコンフィギュレーション ファイルを削除します。
|
クラス A フラッシュ ファイル システムでは、CONFIG_FILE 環境変数で指定されたスタートアップ コンフィギュレーション ファイルをロードするように Cisco IOS ソフトウェアを設定できます。CONFIG_FILE 変数のデフォルトは NVRAM になります。CONFIG_FILE 環境変数を変更するには、このセクションの手順を実行してください。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
copy [flash-url | ftp-url | rcp-url | tftp-url | system:running-config | nvram:startup-config ] dest-flash-url 例:
|
フラッシュ ファイル システムにコンフィギュレーション ファイルをコピーします。再起動時には、ここからデバイスにファイルがロードされます。 |
ステップ 3 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 4 |
boot config dest-flash-url 例:
|
CONFIG_FILE 環境変数を設定します。この手順により、実行時の CONFIG_FILE 環境変数が変更されます。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
copy system:running-config nvram:startup-config 例:
|
スタートアップ コンフィギュレーションにステップ 3 で実行されたコンフィギュレーションを保存します。 |
ステップ 7 |
show boot 例:
|
(任意)CONFIG_FILE 環境変数の内容を確認できます。 |
次の例は、実行コンフィギュレーション ファイルをデバイスにコピーします。その後、システムが再起動されるとこのコンフィギュレーションがスタートアップ コンフィギュレーションとして使用されます。
Device# copy system:running-config usbflash0:config2
Device# configure terminal
Device(config)# boot config usbflash0:config2
Device(config)# end
Device# copy system:running-config nvram:startup-config
[ok]
Device# show boot
BOOT variable = usbflash0:rsp-boot-m
CONFIG_FILE variable = nvram:
Current CONFIG_FILE variable = usbflash0:config2
Configuration register is 0x010F
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルの場所を指定すると、nvram:startup-config コマンドは、スタートアップ コンフィギュレーション ファイルの新しい場所のエイリアスとなります。more nvram:startup-config EXEC コマンドにより、スタートアップ コンフィギュレーションが、その場所に関係なく表示されます。erase nvram:startup-config EXEC コマンドにより、NVRAM の内容が消去され、CONFIG_FILE 環境変数で指定されたファイルが削除されます。
copy system:running-config nvram:startup-config コマンドを使用して設定を保存した場合、デバイスにより、コンフィギュレーション ファイルの完全バージョンは CONFIG_FILE 環境変数で指定した場所に保存され、抽出バージョンは NVRAM に保存されます。抽出バージョンとは、アクセス リスト情報を含まないバージョンです。NVRAM に完全バージョンのコンフィギュレーション ファイルが含まれている場合、デバイスは、完全バージョンを抽出バージョンで上書きすることを確認するプロンプトを表示します。NVRAM に抽出コンフィギュレーションが含まれている場合、デバイスは確認のプロンプトを表示しないで NVRAM にある既存の抽出バージョンのコンフィギュレーション ファイルを上書きする処理を続行します。
(注) |
フラッシュ デバイスにあるファイルを CONFIG_FILE 環境変数として指定した場合、copy system:running-config nvram:startup-config コマンドでコンフィギュレーション ファイルを保存するたびに、古いコンフィギュレーション ファイルは「deleted」とマークされ、新しいコンフィギュレーション ファイルがそのデバイスに保存されます。それでも古いコンフィギュレーション ファイルがメモリを使用するため、最終的にフラッシュ メモリは一杯になります。squeeze EXEC コマンドを使用して、古いコンフィギュレーション ファイルを完全に削除してから、領域を再要求してください。 |
ネットワーク コンフィギュレーションおよびホスト コンフィギュレーション ファイル名の順序付きリストを指定できます。Cisco IOS XE ソフトウェアは、適切なネットワークまたはホスト コンフィギュレーション ファイルをロードするまで、このリストをスキャンします。
システムの起動時にコンフィギュレーション ファイルをダウンロードするようにデバイスを設定するには、次の項で説明する作業を少なくとも 1 つ実行します。
起動中にコンフィギュレーション ファイルをロードできなかった場合、要求されたファイルがホストから提供されるまで、デバイスは 10 分ごと(デフォルト設定)に再試行します。試行が失敗するごとに、デバイスにより以下のメッセージがコンソール端末に表示されます。
Booting host-confg... [timed out]
スタートアップ コンフィギュレーション ファイルになんらかの問題がある場合、またはコンフィギュレーション レジスタが NVRAM を無視するように設定されている場合は、デバイスは Setup コマンド ファシリティに移行します。
起動時にサーバからネットワーク コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするように Cisco IOS ソフトウェアを設定するには、次の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
boot network {ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | rcp: [[[// [username@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ]} 例:
|
起動時にダウンロードするネットワーク コンフィギュレーション ファイルおよび使用されるプロトコル(TFTP、RCP、または FTP)を指定します。
|
ステップ 4 |
service config 例:
|
再起動時にネットワーク ファイルを自動的にロードするようにシステムをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
copy system:running-config nvram:startup-config 例:
|
実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存します。 |
起動時にサーバからホスト コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするように Cisco IOS ソフトウェアを設定するには、次の手順を実行します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 |
enable 例:
|
特権 EXEC モードをイネーブルにします。
|
ステップ 2 |
configure terminal 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。 |
ステップ 3 |
boot host {ftp: [[[// [username [: password ]@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | rcp: [[[// [username@ ]location ]/ directory ]/ filename ] | tftp: [[[// location ]/ directory ]/ filename ] } 例:
|
起動時にダウンロードするホスト コンフィギュレーション ファイルおよび使用されるプロトコル(FTP、RCP、または TFTP)を指定します。
|
ステップ 4 |
service config 例:
|
再起動時にホスト ファイルを自動的にロードするようにシステムをイネーブルにします。 |
ステップ 5 |
end 例:
|
グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。 |
ステップ 6 |
copy system:running-config nvram:startup-config 例:
|
実行コンフィギュレーションをスタートアップ コンフィギュレーション ファイルに保存します。 |
次に、hostfile1 という名前のホスト コンフィギュレーション ファイルおよび networkfile1 という名前のネットワーク コンフィギュレーション ファイルをダウンロードするようにデバイスを設定する例を示します。デバイスは TFTP およびブロードキャスト アドレスを使用してファイルを取得します。
Device# configure terminal
Device(config)# boot host tftp:hostfile1
Device(config)# boot network tftp:networkfile1
Device(config)# service config
Device(config)# end
Device# copy system:running-config nvram:startup-config
関連項目 |
マニュアル タイトル |
---|---|
Cisco IOS コマンド |
|
Cisco IOS コンフィギュレーション コマンド |
『Cisco IOS Configuration Fundamentals Command Reference』 |
説明 | リンク |
---|---|
このリリースのシステム エラー メッセージを調査し解決するために、エラー メッセージ デコーダ ツールを使用します。 |
https://www.cisco.com/cgi-bin/Support/Errordecoder/index.cgi |
規格 |
Title |
---|---|
この機能がサポートする新しい規格または変更された規格はありません。また、この機能による既存規格のサポートに変更はありません。 |
-- |
MIB |
MIB のリンク |
---|---|
|
選択したプラットフォーム、Cisco ソフトウェア リリース、およびフィーチャ セットの MIB を検索してダウンロードする場合は、次の URL にある Cisco MIB Locator を使用します。 |
RFC |
Title |
---|---|
新しい RFC または変更された RFC はサポートされていません。また、既存の RFC に対するサポートに変更はありません。 |
-- |
説明 |
Link |
---|---|
★枠で囲まれた Technical Assistance の場合★右の URL にアクセスして、シスコのテクニカル サポートを最大限に活用してください。これらのリソースは、ソフトウェアをインストールして設定したり、シスコの製品やテクノロジーに関する技術的問題を解決したりするために使用してください。この Web サイト上のツールにアクセスする際は、Cisco.com のログイン ID およびパスワードが必要です。 |