セルラー プラガブル インターフェイス モジュール設定ガイド

「Cisco 4G LTE-Advanced Configuration」の章は『Cellular Pluggable Interface Module Configuration Guide』という新しい独立したガイドに置き換えられました。このガイドには、Cisco Cellular PIM の使用に関するあらゆる最新情報が含まれています。


重要


プラガブルモジュールはホットスワップ可能ではありません。新しいモジュールを取り付けた後にルータをリロードする必要があります。

LTE プラガブルモジュールでの Galileo サポート

Cisco IOS XE 17.11.1a 以前では、サポートされている GNSS コンスタレーションは GPS のみでした。このリリースでは、Galileo のサポートが導入されています。


(注)  


一度に有効にできるコンステレーションは 1 つだけです。

新しいコンステレーションをサポートするために使用できる新しい CLI オプションがあります。

コンフィギュレーション コマンド

config# controller cellular <slot/port>
(config-controller)# <no> lte gps constellation <gps | galileo | gnss >

例:

(config-controller)#lte gps constellation ?
  galileo  select Galileo as active constellation
  gps      select GPS as active constellation
  gnss      select multiple GNSS as active constellation

(注)  


デフォルト設定は gps モードです。

上記の CLI の新しい galileo および gnss オプションは、Galileo および複数/同時 GNSS(GPS + Galileo など)をそれぞれ設定するために使用されます。

GPS 設定を無効にする場合は、GPS モード設定と一致するコンステレーションが設定されていないことを確認してください。次に例を示します。

config# controller Cellular 0/1/0
(config-controller)# no lte gps constellation gps

コマンドの表示

次に、現在の GNSS コンステレーションを Galileo として表示する例を示します。

#show cellular 0/1/0 gps detail
GPS Feature =  enabled
GPS Mode Configured =  standalone
Current Constellation Configured =  galileo | gps | gnss
GPS Port Selected =  Dedicated GPS port
GPS Status =  GPS acquiring

設定を変更した場合は、ルータを再起動する必要があります。

詳細については、『Cellular Pluggable Interface Module Configuration Guide』を参照してください。

Syslog メッセージを使用したセルラーテレメトリの無線信号パラメータおよび GPS 座標の監視

セルラーテレメトリの概要

セルラーテレメトリを使用すると、システムログを介してセルラー接続のパフォーマンスをリアルタイムで監視および分析できます。これは、トラブルシューティング、ネットワークパフォーマンスの最適化、および信頼性の高い接続の確保のために役立ちます。セルラーテレメトリ機能では、セルラー網から無線周波数(RF)パラメータと Global Positioning System(GPS)座標が収集されて、60 秒の固定間隔で表示されます。

監視できるセルラーテレメトリのパラメータは次のとおりです。

  • 受信信号強度インジケータ(RSSI)

  • 基準信号受信電力(RSRP)

  • 基準信号受信品質(RSRQ)

  • 物理セル ID(PCI)

  • 信号対雑音比(SNR)

  • Global Positioning System(GPS)座標

制限事項

Cisco Catalyst WAN Manager は、セルラーテレメトリをサポートしていません。

セルラーテレメトリの有効化

CLI を使用してコントローラ セルラー インターフェイス 0/x/0 でセルラーテレメトリ機能を有効にします。

始める前に

  • セルラー Pluggable Interface Module(PIM)を IR デバイスに挿入します。

  • GPS 座標を syslog に表示するために、コントローラで GPS を有効にします。

手順


ステップ 1

グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

例:

Router#configure terminal

ステップ 2

セルラー コンフィギュレーション モードを開始します。

例:

Router (config)#controller cellular 0/1/0

ステップ 3

RF パラメータと GPS 座標を有効にします。

例:

Router (config-controller)#lte modem serviceability signal-parameters
Router (config-controller)#end

セルラーテレメトリの無効化

セルラーテレメトリ機能を無効にするには、例に示されているように、lte modem serviceability signal-parameters コマンドの no 形式を使用します。

Router#Configure terminal
Router(config)#controller cellular 0/1/0
Router(config-controller)#no lte modem serviceability signal-parameters
Router(config-controller)#end

セルラーテレメトリの監視

セルラーインターフェイスの RF パラメータと GPS 座標を表示するには、show logging コマンドを使用するか、コンソール出力を確認します。

次に、RF パラメータと GPS 座標が 1 分間隔で表示される例を示します。

Router#show logging
*Sep  3 17:08:42.081: %CELLWAN-2-MODEM_SIGNAL_PARAM: Cellular0/1/0: 4G: RSSI = -54 dBm RSRP = -76 dBm RSRQ = -9 dB PCI = 1 SNR = 27.4 dB
Latitude =  12 Deg 56 Min 8.9260 Sec North
Longitude =  77 Deg 41 Min 44.1641 Sec East

*Sep  3 17:09:42.080: %CELLWAN-2-MODEM_SIGNAL_PARAM: Cellular0/1/0: 4G: RSSI = -54 dBm RSRP = -76 dBm RSRQ = -9 dB PCI = 1 SNR = 29.0 dB
Latitude =  12 Deg 56 Min 8.8989 Sec North
Longitude =  77 Deg 41 Min 44.1570 Sec East

次に、コントローラで GPS が有効になっていないため、RF パラメータのみが表示されて GPS 座標は表示されない例を示します。

Router#show logging
*Sep  3 17:08:42.081: %CELLWAN-2-MODEM_SIGNAL_PARAM: Cellular0/1/0: 4G: RSSI = -54 dBm RSRP = -76 dBm RSRQ = -9 dB PCI = 1 SNR = 27.4 dB

*Sep  3 17:09:42.080: %CELLWAN-2-MODEM_SIGNAL_PARAM: Cellular0/1/0: 4G: RSSI = -54 dBm RSRP = -76 dBm RSRQ = -9 dB PCI = 1 SNR = 29.0 dB