概要
この章では、電源障害によるシャットダウン時にルータが接続されているデバイスにアラートを送信できるようにする、Dying Gasp 機能について説明します。
この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブ ランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、電源障害によるシャットダウン時にルータが接続されているデバイスにアラートを送信できるようにする、Dying Gasp 機能について説明します。
Cisco IOS XE Release 17.15.1 以降は、IR1101 ルータで Dying Gasp のサポートを利用できます。Dying Gasp は、電源障害によりルータがシャットダウンしようとしているときに生成される信号またはアラートです。IR1101 ルータは、設定されたファストイーサネットおよびギガビットイーサネットのポートを介して、接続されたデバイスにパケットとして Dying Gasp アラートを送信します。プライマリおよびセカンダリの宛先プロトコルを指定して、SNMP、Syslog、または Ethernet OAM プロトコルの Dying Gasp パケットを設定することができます。
![]() (注) |
IR1101 ルータは、選択された宛先プロトコルに基づいて Dying Gasp パケットを作成します。 |
Syslog、SNMP、または Ethernet OAM を介した Dying Gasp 通知を有効にするには、Dying Gasp コマンドを使用します。
コマンド |
説明 |
---|---|
dying-gasp primary {syslog | snmp-trap | ethernet-oam} secondary {syslog | snmp-trap | ethernet-oam} dying-gasp |
|
ステップ 1 |
特権 EXEC モードを開始します。
|
ステップ 2 |
コンフィギュレーション モードを開始します。
|
ステップ 3 |
Syslog、SNMP、または Ethernet OAM を介した Dying Gasp 通知を有効にします。
|
ステップ 4 |
グローバル コンフィギュレーション モードを終了し、特権 EXEC モードに戻ります。
|
次に、Ethernet OAM をプライマリ宛先、SNMP をセカンダリ宛先として設定する例を示します。
Router> enable
Router# configure terminal
Router# (config)#int gi0/0/0
Router(config-if)# ethernet-oam
Router(config-if)# exit
Router(config)# int fa0/0/2
Router(config-if)# ethernet-oam
Router(config-if)# exit
Router(config)# snmp-server host 192.168.10.20 ver 2c xyz
Router(config)# dying-gasp primary ethernet-oam secondary snmp-trap
例に示されているように show コマンドを使用して、プライマリおよびセカンダリの宛先プロトコルを確認します。
Router#show dying-gasp status
Dying Gasp Configuration
Ethernet OAM Enabled
SNMP Trap Enabled
Syslog Disabled
例に示されているように show コマンドを使用して、Dying Gasp パケットを確認します。
Router# show dying-gasp packets
SNMP Trap packet for server 192.168.10.20,
link type IP interface, via GigabitEthernet0/0/0,
local IP address 192.168.10.30 encap type is ARPA,
local hardware address 90eb.5027.7800 next hop IP address 192.168.10.20,
next hop hardware address 90eb.5027.de80
Ethernet OAM packet for interface GigabitEthernet0/0/0,
link type LINK_ETHER_OAM encap type is ARPA,
local hardware address 90eb.5027.7800 remote hardware address 0180.c200.0002 Ethernet OAM packet for interface FastEthernet0/0/2,
link type LINK_ETHER_OAM encap type is ARPA,
local hardware address 90eb.5027.7802 remote hardware address 0180.c200.0002
Ethernet OAM packet for interface FastEthernet0/0/2,
link type LINK_ETHER_OAM encap type is ARPA,
local hardware address 90eb.5027.7802 remote hardware address 0180.c200.0002