Cisco CMTS ルータ用 Cisco Network Registrar

この章は、Cisco Network Registrar(CNR)のマニュアルを捕捉するものであり、Cisco ユニバーサル ブロードバンド ルータをネットワークのヘッドエンドの CMTS として使用して光同軸ハイブリッド(HFC)ネットワークをプロビジョニングする場合の追加のケーブルについて説明します。


(注)  


CNR サーバでの IPv6 プロビジョニングについては、「IPv6 on Cable」を参照してください。


機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、http:/​/​tools.cisco.com/​ITDIT/​CFN/​ からアクセスできます。http:/​/​www.cisco.com/​ のアカウントは必要ありません。

目次

Cisco cBR シリーズ ルータに関するハードウェア互換性マトリクス


(注)  


Cisco IOS-XE の特定のリリースで追加されたハードウェア コンポーネントは、特に明記しない限り、以降のすべてのリリースでもサポートされます。


表 1 Cisco cBR シリーズ ルータに関するハードウェア互換性マトリクス

Cisco CMTS プラットフォーム

プロセッサ エンジン

インターフェイス カード

Cisco cBR-8 コンバージド ブロードバンド ルータ

Cisco IOS-XE リリース 16.5.1 以降のリリース

Cisco cBR-8スーパーバイザ

  • PID:CBR-CCAP-SUP-160G

  • PID:CBR-CCAP-SUP-60G

  • PID:CBR-SUP-8X10G-PIC

Cisco IOS-XE リリース 16.5.1 以降のリリース

Cisco cBR-8 CCAP ライン カード:

  • PID:CBR-LC-8D30-16U30

  • PID:CBR-LC-8D31-16U30

  • PID:CBR-RF-PIC

  • PID:CBR-RF-PROT-PIC

  • PID:CBR-CCAP-LC-40G-R

Cisco cBR-8 ダウンストリーム PHY モジュール:

  • PID:CBR-D30-DS-MOD

  • PID:CBR-D31-DS-MOD

Cisco cBR-8 アップストリーム PHY モジュール:

  • PID:CBR-D30-US-MOD

  • PID:CBR-D31-US-MOD

HFC ネットワークに必要なサーバ

HFC ネットワークでの双方向データ ケーブル モデムをサポートするには、TFTP サーバ、DHCP サーバ、および Time-of-day(TOD)サーバが必要です。これらのサーバを使用できない場合、ケーブル モデムはブートしません。ログ サーバとセキュリティ サーバは、ケーブル モデムの設定と動作に必要ありません。ログ サーバまたはセキュリティ サーバが存在しない場合、ケーブル モデムは警告メッセージを生成しますが、正常にブートして機能し続けます。

図 1. 双方向 HFC ネットワークに必要なサーバ

このプロビジョニング モデルでは、TOD および TFTP サーバは RFC 868 および RFC 1350 仕様の標準的なインターネット実装です。UNIX ベースのオペレーティング システムを実行するコンピュータにはたいてい、標準的なソフトウェア機能として TOD サーバおよび TFTP サーバが搭載されています。通常、TOD サーバは UNIX inetd に組み込まれており、追加設定は必要ありません。TFTP サーバは標準ソフトウェアで通常ディセーブルになっていますが、ユーザがイネーブルにすることができます。Microsoft NT のサーバ ソフトウェアには、サービス コントロール パネルによりイネーブル化できる TFTP サーバが含まれています。Microsoft NT に TOD サーバは含まれません。Microsoft NT の TOD サーバのパブリック ドメイン バージョンは複数のサイトからダウンロードできます。

上の図に示された DHCP およびドメイン ネーム システム(DNS)サーバは、Cisco Network Registrar バージョン 2.0 以降で利用可能な DHCP/DNS サーバである必要があります。CNR は IP アドレスのポリシーベースの割り当てを実施する唯一の DHCP サーバです。ヘッドエンドは、Cisco cBR-8 コンバージド ブロードバンド ルータである必要があります。リモート アクセス サーバは、単方向(ダウンストリームのみ)の通信に制限された HFC ネットワークでのみ必要です。一方向 HFC ネットワークでは、PC からヘッドエンドを経由したインターネットへのアップストリーム データは、ダイヤルアップ接続により伝送されます。アップストリーム データのこのダイヤルアップ接続は、Telco リターンと呼ばれます。単純化するため、モデルにはログ サーバとセキュリティ サーバは含まれません。『CiscoNetworkRegistrarUserManual』で説明しているように、ケーブル モデムのポリシーに適切な DHCP オプションを含めることにより、ログ サーバとセキュリティ サーバを使用するようにケーブル モデムを設定できます。

Cisco Network Registrar について

CNR は、Windows または Solaris上で動作するダイナミック IP アドレス管理システムであり、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を使用してブロードバンド ネットワーク上のケーブル インターフェイス、PC、およびその他のデバイスに IP アドレスを割り当てます。CNR ツールには、ケーブル システム管理者が個々の DHCP オプションの定義と表示、ネットワーク上のデバイスの ID またはタイプの定義、および事前定義されたクラスまたはグループへのデバイス割り当てを実行できるスクリプト拡張が含まれています。

ケーブル システム管理者は、CNR ツールを使って以下を提供するポリシーを指定できます。

  • 統合された DHCP サーバおよびドメイン ネーム サーバ(DNS)サービス
  • ネットワークのサイズに基づく Time-of-Day(ToD)および Trivial File Transfer Protocol(TFTP)サーバ
  • DHCP セーフ フェールオーバーおよびダイナミック DNS 更新

(注)  


これは、CNR 3.0 以上でのみ使用可能です。

スクリプトの概要のセクションで示されている CNR ツールおよび拡張スクリプトを使用すると、ケーブル システム管理者は、各加入者サイトでサポートするサービスと構成に基づいて、ネットワークおよび各ケーブル インターフェイスの範囲、ポリシー、およびオプションを指定できます。


(注)  


範囲とは、TCP/IP アドレスの管理グループを指します。範囲内にあるすべての IP アドレスは同じサブネットにある必要があります。

ケーブル システム管理者は、すべての標準オプションのシステム デフォルト ポリシーを定義し、特定のサブネットに関連するオプション(ケーブル インターフェイスなど)について範囲固有のポリシーを使用します。これにより、DHCP は IP アドレスを使用して情報を送信できます。

スクリプトには 7 つのエントリ ポイントがあります。

  • post-packet-decode
  • pre-client-lookup
  • post-client-lookup:クライアント クラス プロセスの結果を検査して対処し、データ項目を pre-packet-encode 拡張ポイントで使用する環境ディクショナリ内に配置します(DHCP リレー オプションを含む)
  • check-lease-acceptable
  • pre-packet-encode
  • post-sent-packet
  • pre-dns-add-forward

DHCP を使用する CNR の概要

Cisco Network Registrar(CNR)は、Dynamic Host Configuration Protocol(DHCP)を使用してサービス クラスなどの事前定義されたポリシー セットに基づいてネットワーク上の PC や他の装置に IP アドレスを割り当てる、ダイナミック IP アドレス管理システムです。CNR は、要求側装置の ID またはタイプと適用されているポリシーに基づき、アドレス プールから使用可能な IP アドレスを割り当てます。たとえば、CNR は登録済みの装置と未登録の装置、および特定のサービス クラスに割り当てられている登録済み装置を判別できます。

また、CNR にはプログラムまたはスクリプトによるカスタマイズ可能な拡張機能が提供され、これにより、個々の DHCP オプションを表示したり、オプションの内容に基づいて装置の ID またはタイプを決定したり、事前定義されたクラスまたはグループに装置を割り当てたりできるようになります。これらの拡張機能を使用して、PC とケーブル モデムを区別して、それらに異なるアドレス プールからの IP アドレスを割り当てることができます。

典型的な Data-over-Cable 環境では、サービス プロバイダーは、加入者の顧客宅内装置(CPE)について収集する必要がある情報の量を低減するプロビジョニングの簡略化に関心があります。現行のプロビジョニング モデルをサポートするためには、加入者の住居や職場に現場技術者を派遣してケーブル モデムを設置および設定する必要があります。技術者は現場訪問中に顧客のアカウントのデータベースにケーブル モデムのシリアル番号と MAC アドレスを登録することになる場合があります。ケーブル モデムを再設置するためには現場技術者が加入者サイトに実際に赴く必要があるため、プロバイダーはモデムの情報を容易に追跡できます。

困難なのは、ケーブル加入者の PC に関する情報を手動で登録、追跡することです。加入者が新しい PC を購入したり、ネットワーク インターフェイス カード(NIC)を交換していても、その変更を知らせてこない場合があります。CNR による自動プロビジョニングは、顧客の機器を追跡するのに必要なカスタマー サービスの介入を減らします。このマニュアルで説明するプロビジョニング モデルを使用するために、ケーブル モデムのシリアル番号と MAC アドレスの追跡は依然として必要ですが、加入者サイトに設置された PC または NIC カードに関する情報を追跡する必要はありません。

このマニュアルの残りの部分では、このモデルをサポートするための CNR の設定方法について説明します。以下の項では、ケーブル ヘッドエンドに必要な機器とサーバについて説明し、DOCSIS 互換ケーブル モデムと Cisco ユニバーサル ブロードバンド ルータ間のインタラクションの概要を示します。また、このプロビジョニング モデルをサポートするための CNR の設定方法に関する手引きを提供します。

Cisco コンバージド ブロードバンド ルータとケーブル モデムの動作

Cisco コンバージド ブロードバンド ルータとケーブル モデムは、Data Over Cable Service Interface Specification(DOCSIS)標準規格に基づいています。これらの標準規格は、Multimedia Cable Network Systems, Ltd.(MCNS)と呼ばれるケーブル サービス プロバイダーのコンソーシアムによって作成され、そのケーブル ヘッドエンドとさまざまなベンダーが製造するケーブルモデム機器が相互運用することを目的にしています。主な DOCSIS 標準規格では、ケーブル モデムが任意のヘッドエンド機器と通信したり、ヘッドエンド機器が任意のケーブル モデムと通信したりするための基盤を提供します。

アクティビティが複数のチャネルに分散されるように、ケーブル モデムは特定のケーブル チャネル上で動作するように割り当てられます。ヘッドエンドに取り付けられた各 Cisco cBR-8 ルータは、特定のチャネルを処理します。ネットワーク計画の一環として、各ケーブル モデムが使用できるチャネルを決定してください。

ケーブル モデムは、次のイベントが発生するまでネットワークに接続できません。

  • ケーブル モデムは初期化して、ヘッドエンドと通信するために使用できる最初の周波数が見つかるまで使用可能な周波数の範囲を調べます。ケーブル モデムは別のベンダーの DOCSIS 互換デバイスの可能性があり、ヘッドエンドは Cisco cBR-8 ルータが取り付けられている可能性があります。初期接続のこの時点では、ケーブル モデムは、適切なチャネルで通信しているかどうかを判断できません。
  • ケーブル モデムが DHCP サーバ プロセスを実行し、サーバからコンフィギュレーション ファイルを受信します。
  • コンフィギュレーション ファイル内のいずれかのパラメータで、使用できるチャネルをケーブル モデムに通知します。
  • 割り当てられたチャネルがケーブル モデムに現在接続されている Cisco cBR-8 ルータで使用できない場合、ケーブル モデムは自身をリセットし、割り当てられたチャネルで起動します。
  • この 2 回目の DHCP プロセス中に、モデムは正しい CMTS に接続されます。今度はコンフィギュレーション ファイルがロードされます。DOCSIS 互換ケーブル モデムがネットワークにアクセスするには、DHCP サーバに 2 回、2 つの異なるネットワークを介してアクセスすることになります。そのため、クライアントあたり 1 リースの IP アドレッシングが重要です。

ケーブル モデムの DHCP フィールドとオプション

DHCP オプションおよびパケット フィールドは、ケーブル モデムが正常に起動して動作するために必要です。以下の表は、必須の DHCP オプションとフィールドを示しています。

表 2 必須の DHCP フィールドとオプション

必須フィールド/オプション

Cisco Network Registrar のフィールド/オプション

値および説明

フィールド

giaddr

-

[IP Address]。DHCP パケットがリレー エージェントを DHCP サーバにパススルーするときに、リレー エージェントは一意の IP アドレスをパケットに指定してこのフィールドに保存します。リレー エージェントは、iphelper 属性が定義されている cBR-8 ルータです。

subnet-mask

-

giaddr フィールドに保存されている IP アドレスのサブネット マスク。この値は、リレー エージェントによって DHCP パケットにも保存されます。

file

Packet-file-name

TFTP サーバから読み取られるケーブル モデム コンフィギュレーション ファイルの名前。

siaddr

Packet-siaddr

コンフィギュレーション ファイルが保存されている TFTP サーバの IP アドレス。

オプション

Time-servers

-

RFC 868 標準で指定されたタイム サーバを実行しているホストのリスト。

Time-offset

-

ケーブル モデムの内部クロックの協定世界時(UTC)からのタイム オフセット。この値は、エラー ログにタイムスタンプを付けるときに保存される現地時刻を計算するためにケーブル モデムによって使用されます。

MCNS-security-server

-

セキュリティ サーバの IP アドレス。これはセキュリティが必要になったときに設定してください。詳細については、RFC 1533 を参照してください。

Cisco Network Registrar の構成例

テスト構成で Cisco Network Registrar を設定するために、次の情報を使用できます。この構成は、DHCP 関連の設定のみを説明します。DNS の設定やダイナミック DNS(DDNS)の設定については扱いません。範囲、プライマリ範囲、セカンダリ範囲、範囲選択タグ、クライアント クラス、CNR ポリシーなど、重要な CNR の概念を理解しておく必要があります。これらの概念の詳細については、『Using Network Registrar』パブリケーションを参照してください。

テスト構成では、次の操作を実行するように CNR を構成できます。

  • 複数のネットワーク番号をサポートするポートを介して、HFC ネットワーク上のケーブル モデムや PC から DHCP 要求を受信します。ヘッドエンドの Cisco cBR-8 ルータをフォワーダとして設定する必要があります(iphelper が構成されます)。
  • net-10 ネットワーク(インターネットへのルーティング不可能)と net-24 ネットワーク(インターネットへのルーティング可能)という 2 つのネットワークで IP アドレスを提供します。
  • デバイスの MAC アドレスに基づいてケーブル モデムと PC との違いを通知し、net-24 アドレスを PC へ、および net-10 アドレスをケーブル モデムへ提供します。
  • 認識されていない MAC アドレスへ IP アドレスの提供を拒否します。

これらのオプションを実行するには、次の CNR の構成項目を実装する必要があります。

  • 2 つの範囲選択タグを作成します。1 つは PC 用、もう 1 つはケーブル モデム用です。
  • 2 つのクライアント クラスを作成します。1 つは PC 用、もう 1 つはケーブル モデム用です。
  • ケーブル モデム デバイスに適したリース ポリシーを作成します。
  • PC デバイスに適したリース ポリシーを作成します。
  • クラス A net-24(ルーティング可能)アドレスが含まれる範囲を作成します。
  • クラス A net-10(ルーティング不可能)アドレスが含まれる範囲を作成します。
  • net-24 アドレスが含まれる範囲をプライマリ範囲として識別し、net-10 アドレスが含まれる別の範囲を net-24 範囲に対するセカンダリとして構成します。

(注)  


Cisco cBR-8 ルータのアップストリーム ポートは、net-24 ネットワーク上のプライマリ ネットワーク アドレスで構成する必要があります(24.1.1.1 など)。
  • 適切な範囲にポリシーを割り当てます。
  • ケーブル モデムと PC の MAC アドレスをクライアント エントリ リストに追加します。
  • ルーティング可能なアドレスを含む範囲と PC タグを関連付けます。
  • ルーティング不可能なアドレスを含む範囲とケーブル モデム タグを関連付けます。
  • ケーブル モデム クライアント クラスとケーブル モデム タグを関連付けます。
  • PC クライアント クラスと PC タグを関連付けます。
  • PC クラスに PC MAC を割り当てます。
  • ケーブル モデム クラスにケーブル モデム MAC を割り当てます。
  • クライアント クラス処理を有効にします。

次の図は、HFC ネットワークにおけるテスト CNR 構成を示しています。

図 2. HFC ネットワークにおけるテスト構成

これらの構成項目とその関連付けは、CNR 管理グラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)またはコマンドライン インターフェイス(CLI)を使用して作成できます。次のサンプル スクリプトは、サンプル サーバの DHCP を構成します。

File: cabledemo.rc
Command line: nrcmd -C <cluster> -N <user name> -P <password> -b < cabledemo.rc
---------------------------------------------------------------------------------------
scope-selection-tag tag-CM create
scope-selection-tag tag-PC create
client-class create class-CM 
client-class class-CM set selection-criteria=tag-CM
client-class create class-PC 
client-class class-PC set selection-criteria=tag-PC
policy cmts-cisco create
policy cmts-cisco setleasetime 1800
policy cmts-cisco setoption domain-name-servers 192.168.10.2
policy cmts-cisco setoption routers 10.1.1.1
policy cmts-cisco setoption time-offset  604800
policy cmts-cisco setoption time-servers 192.168.10.20
policy cmts-cisco set packet-siaddr=192.168.10.2
policy cmts-cisco setoption log-servers 192.168.10.2
policy cmts-cisco setoption mcns-security-server 192.168.10.2
policy cmts-cisco set packet-file-name=golden.cfg
policy cmts-cisco set dhcp-reply-options=packet-file-name,packet-siaddr,mcns-security-server
policy pPC create
policy pPC set server-lease-time 1800
policy pPC setleasetime 1800
policy pPC setoption domain-name-servers 192.168.10.2
policy pPC setoption routers 24.1.1.1
scope S24.1.1.0 create 24.1.1.0 255.255.255.0
scope S24.1.1.0 addrange 24.1.1.5 24.1.1.254
scope S24.1.1.0 set policy=pPC
scope S24.1.1.0 set selection-tags=tag-PC
scope S10.1.1.0 create 10.1.1.0 255.255.255.0
scope S10.1.1.0 addrange 10.1.1.5 10.1.1.254
scope S10.1.1.0 set policy=cmts-cisco
scope S10.1.1.0 set selection-tags=tag-CM
scope S10.1.1.0 set primary-scope=S24.1.1.0
client 01:02:03:04:05:06 create client-class-name=class-PC
client ab:cd:ef:01:02:03 create client-class-name=class-CM
client default create action=exclude
dhcp enable client-class
dhcp enable one-lease-per-client
save
dhcp reload

DHCP サーバの設定に加えて、パケット トレースを有効にできます。パケット トレースを有効にすると、サーバは要求と応答の両方を分析してからログに追加します。トレースを有効にすると、パフォーマンスに悪影響が生じ、ログがすぐにロールオーバーします。

パケット トレースを設定するには、次の nrcmd コマンドを使用します。

DHCP set log-settings=incoming-packet-detail,outgoing-packet-detail

ケーブル モデム DHCP 応答フィールド

ブロードバンド ネットワークの各ケーブル インターフェイスには、DHCP 応答で次のフィールドが必要です。

  • CM の IP アドレス
  • CM のサブネット マスク

(注)  


ネットワークの経験が少ないケーブル オペレータは、ネットワーク番号に基づく推測を入力し、IP ネットワークの分割方法を示すことができます。
  • ケーブル インターフェイス用に意図された、TFTP サーバの DOCSIS コンフィギュレーション ファイルの名前
  • ケーブル インターフェイスの協定世界時(UTC)からのタイム オフセット。エラー ログにタイムスタンプを付けるときに、現地時刻を計算するためにケーブル インターフェイスで使用されます
  • ケーブル インターフェイスが現在時刻を取得する元になるタイム サーバ アドレス

DOCSIS DHCP のフィールド

DOCSIS DHCP オプションの要件は次のとおりです。

  • TFTP ブートストラップ プロセスで使用される次のサーバの IP アドレス。これは siaddr フィールドで返されます
  • ケーブル インターフェイスが TFTP サーバからダウンロードする DOCSIS コンフィギュレーション ファイル

(注)  


リレー エージェントを使用する別のネットワーク上に DHCP サーバがある場合は、リレー エージェントが DHCP 応答のゲートウェイ アドレス フィールドを設定する必要があります。
  • セキュリティが必要な場合は、セキュリティ サーバの IP アドレスを設定する必要があります

DHCP リレー オプション(DOCSIS オプション 82)

DOCSIS Option82 は、DHCPDISCOVER パケットを修正して、ケーブル インターフェイスと CPE デバイスまたはそれらの背後にある「クライアント」とを区別します。DOCSIS Option82 は次の 2 つのサブオプションで構成されます。

  • サブオプション 1、回路 ID:
Type 1 (1 byte)
Len 4 (1 byte)
Value (8 bytes)
<bit 31,30,....................0)
<xYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY>

MSB は、接続されたデバイスがケーブル インターフェイスであるかどうかを示します。

x=1 ケーブル モデム REQ

x=0 CPE デバイス(サブオプション 2 に示すケーブル インターフェイスの MAC アドレスが設定されたケーブル インターフェイスの背後)

残りのビットは、CMTS インターフェイスに対する SNMP インデックスを構成します。

Y=0xYYYYYYY は、CMTS インターフェイスに対する SNMP インデックスです。

  • サブオプション 2、ケーブル インターフェイスの MAC アドレス:
Type 2 (1 byte)
Len 6 (1 byte)
Value xxxx.xxxx.xxxx (6 bytes)

スクリプトの概要

ここでは、ケーブル インターフェイス設定に適用できるスクリプトを示します。

双方向ケーブル モデムのスクリプト

加入者サイトでの双方向設定をサポートするには、次のスクリプトを使用します。

  • Relay.tcl
  • SetRouter.tcl

Telco リターン ケーブル モデムのスクリプト

同じケーブル インターフェイス カードまたはシャーシ上の Telco リターンおよび双方向ケーブル インターフェイス設定をサポートするには、次のスクリプトを使用します。

  • PostClientLookup.tcl
  • PrePacketEncode.tcl

スクリプトの配置

Windows NT の場合

Windows NT 上で稼働している CNR の場合は、適切なスクリプトを次のディレクトリに置いてください。

\program files\network registrar\extensions\dhcp\scripts\tcl

Solaris

Solaris 上で稼働している CNR の場合は、適切なスクリプトを次のディレクトリに置いてください。

/opt/nwreg2/extensions/dhcp/scripts/tcl

Cisco Network Registrar でのスクリプトの有効化

適切なディレクトリにスクリプトを配置したら、このスクリプトを次のように有効化します。

手順
    ステップ 1   テキスト エディタを開きます。
    ステップ 2   nrcmd> コマンド プロンプトでスクリプトの 1 つを開きます。
    ステップ 3   拡張ポイントを作成し、このポイントをシステムに追加します。
    (注)      最も簡単な方法は、スクリプトからコマンド ラインを切り取り、nrcmd> コマンド ラインに貼り付けるだけです。
    ステップ 4   拡張ポイントを作成して追加したら、dhcp をリロードします。

    スクリプトが有効化されます。


    スクリプトを使用するための Cisco CMTS ルータの設定

    各ケーブル インターフェイスは、BOOTP フォワーダとして設定し、リレー オプションを有効にする必要があります。各ケーブル インターフェイスのプライマリおよびセカンダリ IP アドレスは、CNR ツールと同期する必要があります。

    システムでスクリプトと正しく通信するために、Cisco CMTS ルータで次のコマンドを使用します。

    • オプション 82 を有効にするには、ipdhcprelayinfooption コマンドを使用します。
    • 転送される BOOTREPLY メッセージ内の DHPC リレー エージェント情報の検証を無効にするには、noipdhcprelayinformationoptioncheck コマンドを使用します。

    (注)  


    パケットが DHCP サーバに転送される前にリレー IP アドレスを提供するために、ケーブル インターフェイス コンフィギュレーション モードで cable dhcp giaddr コマンドを使用して DHCPDISCOVER および DHCPREQUEST パケットの GIADDR フィールドを変更できます。このコマンドを使用して、プライマリ アドレスが CM に使用され、セカンダリ アドレスが CM の背後にあるホストに使用されるように「policy」オプションを設定します。

    システム デフォルト ポリシーの構成

    以下のためにシステム デフォルト ポリシーにこれらのオプションを追加します。

    • ケーブル モデムがネットワークでサポートされるようにするため
    • PC がネットワークの各ケーブル インターフェイスの背後でサポートされるようにするため

    ケーブル モデム

    CNR ツール ドキュメントに従ってこれらの設定を定義します。

    • BOOTP を使用するケーブル インターフェイスの TFTP サーバ(IP アドレス)
    • タイム サーバ(IP アドレス)
    • タイム オフセット(16 進数値、東部標準時間の場合は 1440)
    • packet-siaddr(CNR の IP アドレス)
    • ルータ(0.0.0.0 に設定)
    • boot-file(BOOTP を使用するケーブル インターフェイスの .cm ファイル名)
    • packet-file-name(.cm ファイル名)

    PC

    CNR ツール ドキュメントに従ってこれらの設定を定義します。

    • ドメイン名
    • ネーム サーバ(DNS サーバの IP アドレス)

    選択タグのスコープの作成

    全般

    範囲選択タグを作成する場合:

    手順
      ステップ 1   範囲選択タグ作成コマンドをスクリプトから切り取り、nrcmd> コマンド ラインに貼り付けます。
      (注)      この名前は、スクリプトに記載された名前と完全に一致する必要があります。
      ステップ 2   次に選択タグを適切なスクリプトに追加します。

      例:

      CM_Scope tagCablemodem

      PC_Scope tagComputer


      Cisco cBR-8 ルータの Telco リターン

      はじめる前に


      (注)  


      telco リターンで prepacketencode および postclientlookup .tcl スクリプトを使用する場合、telco リターン範囲には、この範囲に関連する選択タグが含まれます。

      手順
        ステップ 1   Telcocablemodem をプライマリ ケーブル インターフェイス範囲に配置し、その代わりにプールからアドレスを取得します。
        ステップ 2   上記と同じ手順を実行しますが、telco 固有のコマンドが設定された別の .cm ファイルを含む telco リターン ポリシーを使用します。

        ネットワーク範囲の作成

        次に、ネットワークの範囲を作成する例を示します。この例では、2 つの場所に 2 台の Cisco cBR-8 コンバージド ブロードバンド ルータがあり、1 台の Cisco cBR-8 上に Telco リターン用のケーブル インターフェイス カード が 1 つ構成されています。

        cm-toledo1_2-0 10.2.0.0 255.255.0.0 assignable 10.2.0.10-10.2.254.254 tagCablemodem tagTelcomodem Default GW=10.2.0.1 (assigned by scripts)
        cm-toledo1_3-0 10.3.0.0 255.255.0.0 assignable 10.3.0.10-10.3.254.254 tagCablemodem tagTelcomodem Default GW=10.3.0.1 (assigned by scripts)
        pc-toledo1_2-0 208.16.182.0 255.255.255.248 assignable 208.16.182.2-208.16.182.6 tagComputer Default GW=208.16.182.1 (assigned by scripts)
        pc-toledo1_3-0 208.16.182.8 255.255.255.248 assignable 208.16.182.10-208.16.182.14 tagComputer Default GW=208.16.182.9 (assigned by scripts)
        telco_return_2-0 192.168.1.0 255.255.255.0 (No assignable addresses, tag was put on cable modem primary scope to force telco-return cable modem to pull address from primary scope)
        cm-arlington1_2-0 10.4.0.0 255.255.0.0 assignable 10.4.0.10-10.4.254.254 tagCablemodem Default GW=10.4.0.1 (assigned by scripts)
        cm-arlington1_3-0 10.5.0.0 255.255.0.0 assignable 10.5.0.10-10.5.254.254 tagCablemodem Default GW=10.5.0.1 (assigned by scripts)
        pc-arlington1_2-0 208.16.182.16 255.255.255.248 assignable 208.16.182.17-208.16.182.22 tagComputer Default GW=208.16.182.17 (assigned by scripts)
        pc-toledo1_3-0 208.16.182.24 255.255.255.248 assignable 208.16.182.2-208.16.182.30 tagComputer Default GW=208.16.182.25 (assigned by scripts)

        (注)  


        .248 サブネット範囲で最後の有効なアドレスがブロードキャスト アドレスであることに注意してください。このアドレスは使用しないでください。

        サービス クラスのポリシーまたはケーブル モデムの Cisco IOS イメージのアップグレードのためのポリシーの作成

        サービス クラス(CoS)をサポートするには、次を定義します。

        • 範囲選択タグ:範囲設定タイプを定義する ID

        (注)  


        これは Option82 で必須です。
        • クライアント クラス:クライアント グループに関連付けられているクラス

        (注)  


        範囲選択タグは、クライアント クラスから除外またはクライアント クラスに追加されます。
        • クライアント:特定の DHCP クライアントと、そのクライアントが属する定義済みクラス

        CoS を割り当てたり、Option82 を使用したりするには、MAC アドレスを使用してクライアント エントリを作成し、適切なポリシーを指定します。クライアントベースの MAC プロビジョニングを使用するには、クライアント エントリ「default - exclude」を追加し、クライアント タブですべてのデバイス(たとえば、ケーブル インターフェイスと PC)の MAC アドレスを入力して、適切なタグなど、使用するポリシーを選択します。

        サブインターフェイスをサポートする CNR 手順

        サブインターフェイスを設定している場合は、CNR の設定方法が異なります。次に例を示します。Cisco cBR-8 ルータで 2 つの ISP サブインターフェイスと 1 つの管理サブインターフェイスを設定している場合は、この管理サブインターフェイスが設定する最初のサブインターフェイスであることを確認します。ケーブル インターフェイス 3(c3/0/0)を使用している場合、3 つのサブインターフェイスとして、c3/0/0.1、c3/0/0.2、および c3/0/0.3 を作成し、最初のサブインターフェイスである c3/0/0.1 を管理インターフェイスとして設定します。


        (注)  


        Cisco cBR-8 ルータには、初回の初期化時に CM から DHCP パケットをルーティングするために管理インターフェイスが必要です。それは、CNR から DHCP 応答メッセージをグリーニングして IP アドレスが割り当てられるまで、Cisco cBR-8 ルータの属するサブインターフェイスが分からないためです。

        CNR でそのような設定を行うには、次の手順を実行してください。

        手順
          ステップ 1   2 つのスコープ選択タグ isp1-cm-tag と isp2-cm-tag を作成します。
          ステップ 2   たとえば、mgmt-scope、isp1-cm-scope、isp2-cm-scope のように 3 つのスコープを設定し、isp1-cm-scope と isp2-cm-scope のそれぞれでプライマリ スコープに設定する mgmt-scope を定義します。
          ステップ 3   また、isp1-pc-scope と isp2-pc-scope の 2 つのスコープを各 ISP の PC にも設定します。スコープ isp1-cm-scope の場合、isp1-cm-tag をスコープ選択タグに設定します。スコープ isp2-cm-scope の場合、isp2-cm-tag をスコープ選択タグに設定します。
          ステップ 4   isp1-client-class と isp2-client-class などの 2 つのクライアント クラスを設定します。
          ステップ 5   ISP1 に属する CM の MAC アドレスを持つクライアント エントリを作成し、そのエントリを isp1-client-class に割り当てます。また、スコープ選択タグ isp1-cm-tag も割り当てます。
          ステップ 6   ISP2 に属する CM のクライアント クラスを作成し、そのクラスを isp2-client-class に割り当てます。また、スコープ選択タグ isp2-cm-tag も割り当てます。
          ステップ 7   scope-selection-tag ウィンドウでクライアント クラス処理を有効にします。

          ソフトウェアは DHCP 応答が実際に属するサブインターフェイスを見つけるために DHCP 応答をグリーニングするため、これらのサブインターフェイスで重複するアドレス範囲を設定することはできません。CNR では重複するアドレス範囲スコープを設定できますが、CNR を使用してこれらのスコープからアドレスを割り当てることはできません。


          その他の参考資料

          次に、Cisco CMTS ルータを使用する場合の Cisco Network Registrar に関連する資料を紹介します。

          シスコのテクニカル サポート

          説明

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