Cisco cBR コンバージド ブロードバンド ルータ DOCSIS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド（Cisco IOS XE Fuji 16.7.x 用）

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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。

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Cisco cBR コンバージド ブロードバンド ルータ DOCSIS ソフトウェア コンフィギュレーション ガイド（Cisco IOS XE Fuji 16.7.x 用）

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Cisco cBR シリーズ ルータのケーブル モニタリング機能

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Updated:
2018年2月17日

章のタイトル： Cisco cBR シリーズ ルータのケーブル モニタリング機能

Cisco cBR シリーズ ルータのケーブル モニタリング機能

ケーブル モニタリングを設定すると、ケーブル インターフェイス上の選択したパケットのコピーが、Cisco CMTS ルータ上の別のインターフェイスに接続された外部 LAN アナライザに転送されます。このコマンドは、ネットワークとアプリケーションで発生した問題のトラブルシューティングに役立ちます。


（注）  

この機能は、サービス妨害攻撃や他のタイプのネットワーク攻撃を防ぐ目的でトラフィックをモニタリングするのではありません。ケーブル モニタリング機能を設定しても、トラフィックが送信される宛先は変わらず、選択したパケットのコピーだけが CALEA サーバまたは LAN アナライザに転送されます。


（注）  

この機能は、ライン カード高可用性（LCHA）をサポートしていません。

機能情報の確認

ご使用のソフトウェア リリースでは、このモジュールで説明されるすべての機能がサポートされているとは限りません。最新の機能情報と注意事項については、ご使用のプラットフォームとソフトウェア リリースに対応したリリース ノートを参照してください。このモジュールに記載されている機能の詳細を検索し、各機能がサポートされているリリースのリストを確認する場合は、このマニュアルの最後にある機能情報の表を参照してください。

プラットフォームのサポートおよびシスコ ソフトウェア イメージのサポートに関する情報を検索するには、Cisco Feature Navigator を使用します。Cisco Feature Navigator には、http:/​/​tools.cisco.com/​ITDIT/​CFN/​ からアクセスできます。http:/​/​www.cisco.com/​ のアカウントは必要ありません。

目次

cBR のケーブル モニタ コマンドの概要

cable monitor コマンドは、特定のケーブル インターフェイス経由で送られる特定の種類のトラフィックのパケットのコピーを LAN アナライザに送信します。これにより、ネットワークの問題のトラブルシューティングでそれを使用できます。このコマンドでは、次の 1 つ以上のパラメータを使用して、転送するパケットを選択できます。

  • 着信パケットまたは発信パケットのいずれか

  • 特定の MAC アドレス（送信元および宛先）に一致するパケット

  • 特定のサービス ID（SID）が設定されたパケット

トラブルシューティングに役立つよう、パケットにタイムスタンプを追加することもできます。その後、指定した 10 ギガビット イーサネット ポートからパケットが LAN アナライザに転送され、さらに分析されます。

次の図に、DOCSIS 双方向構成のファスト イーサネット ポートに接続された LAN パケット アナライザを示します。

図 1. DOCSIS 双方向構成での LAN パケット アナライザ


（注）  
ケーブル モニタリングに使用する WAN ポートは、LAN パケット アナライザ専用にしてください。

cBR ルータのケーブル モニタリングの設定

特定のケーブル インターフェイスでケーブル トラフィック モニタリング機能を有効にするには、特権 EXEC モードから開始して、次の手順に従います。

手順
     コマンドまたはアクション目的
    ステップ 1enable


    例： 
    Router> enable


    例： 
    Router#
     

    特権 EXEC モードをイネーブルにします。パスワードを入力します（要求された場合）。

     
    ステップ 2configureterminal


    例： 
    Router# configure terminal


    例： 
    Router(config)#
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 3cable monitor


    例： 
    Router(config)# cable monitor


    例： 
    Router(config-cable-monitor)#
     

    ケーブル モニタ コンフィギュレーション モードを開始します。

     
    ステップ 4sniff card <slot num> <ds/us> <sniff point> <filter> dest cmon-tunnel <cmon-tunnel num>


    例：ダウンストリーム トラフィック：各チャネル用
    Router(config-cable-monitor)sniff card 3 outbound
 docsis integrated-Cable 3/0/0:0 dest cmon-tunnel 3


    例：ダウンストリーム トラフィック：各ワイドバンド チャネル用
    Router(config-cable-monitor)sniff card 3 outbound
 pre-docsis wideband-Cable 3/0/0:0 dest cmon-tunnel 3


    例：ダウンストリーム トラフィック：各 MAC アドレス用
    Router(config-cable-monitor)sniff card 3 outbound
 docsis mac-address 0100.5e01.0101 dest cmon-tunnel 3


    例：アップストリーム トラフィック：各チャネル用
    Router(config-cable-monitor)# sniff card 3 incoming
 post-docsis upstream-cable 3/0/0 us-channel 0 dest cmon-tunnel 3


    例：アップストリーム トラフィック：各 MAC アドレス用（ケーブル モデムまたは CPE）
    Router(config-cable-monitor)#sniff card 3 incoming
 docsis mac-address e448.c70c.9c27 dest cmon-tunnel 3


    例：アップストリーム トラフィック：MD/SID 用
    Router(config-cable-monitor)#sniff card 3 incoming
 docsis cable 3/0/0 sid 12 upstream 0 dest cmon-tunnel 3
     

    スニッフィングされたパケットを転送するようにカードを設定します。

    • slot number：ライン カードのスロット番号

    • ds/us：ダウンストリームまたはアップストリーム

    • sniff point：ダウンストリームまたはアップストリーム FPGA（フィールド プログラマブル ゲート アレイ）のスニッフィング ポイント

    • filter：パケット タイプ フィルタ

    • dest cmon-tunnel：キャプチャされたパケットのケーブル モニタ トンネル

    • cmon-tunnel num：キャプチャされたパケットのケーブル モニタ トンネル番号

     
    ステップ 5end


    例： 
    Router(config)# end


    例： 
    Router#
     

    グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

     
    次の作業

    スニッフィングされたパケットをキャプチャして、それを外部サーバまたはローカル ハード ディスクに転送できます。詳細については、スニッフィングされたパケットのキャプチャを参照してください。

    スニッフィングされたパケットのキャプチャ

    キャプチャされたトラフィックを外部サーバに転送するには、トンネルを設定する必要があります。外部サーバは直接接続されない場合もあり、CMTS から離れていることもあります。

    スニッフィングされたパケットをキャプチャするには、次のいずれかの手順に従います。

    • 外部ホストを使用して出力パケットをキャプチャする

    • ハード ディスクを検出することによってパケットをキャプチャする

    外部ホストでスニッフィングされたパケットのキャプチャ

    キャプチャされたトラフィックを外部サーバに転送するには、トンネルを設定する必要があります。外部サーバは直接接続されない場合もあり、CMTS から離れていることもあります。

    手順
       コマンドまたはアクション目的
      ステップ 1configureterminal


      例： 
      Router# configure terminal


      例： 
      Router(config)#
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

       
      ステップ 2interface cmon-tunnel number


      例： 
      Router(config)# interface CMON-Tunnel 3
Router(config-if)#
       

      スニッフィングされたパケットをキャプチャするには、インターフェイス cmon-tunnel モードを開始します。

       
      ステップ 3tunnel destination IP address, tunnel source IP address

      例： 
      Router(config-if)#tunnel destination 10.10.21.11
Router(config-if)#tunnel source 10.10.21.1
       

      外部ホストが出力パケットをキャプチャするための宛先 IP アドレスと送信先 IP アドレスを設定します。

       
      ステップ 4end


      例： 
      Router(config)# end


      例： 
      Router#
       

      グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

       
      次の作業

      Wireshark プラグインを使用して、キャプチャされたパケットをデコードします。

      ローカル ハード ドライブでのスニッフィングされたパケットのキャプチャ

      キャプチャされたパケットをローカル ハード ドライブに転送するには、次の手順に従います。

      手順
         コマンドまたはアクション目的
        ステップ 1configure terminal


        例： 
        Router#configure CMON-Tunnel 3


        例： 
        Router(config)#
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを開始します。

         
        ステップ 2interface cmon-tunnel number


        例： 
        Router(config)#interface CMON-Tunnel 3
Router(config-if)#
         

        インターフェイス cmon-tunnel モードを開始します。

         
        ステップ 3mode buffer


        例： 
        Router(config-if)#mode buffer
         

        ハード ディスクを指定することによってパケットをキャプチャするために cmon-tunnel 内のモード バッファを有効にします。

         
        ステップ 4end


        例： 
        Router(config-if)#end
Router#
         

        グローバル コンフィギュレーション モードを終了します。

         
        ステップ 5show platform software interface r0 name-string CMON-Tunnel number


        例： 
        Router# show platform software interface r0 name-string CMON-Tunnel3
   Name: CMON-Tunnel3, ID: 14585, QFP ID: 0, Schedules: 0
Monitor Type: 0, Instance ID: 0, Mode: 3
Monitor Tunnel Source: 0.0.0.0, Destination: 0.0.0.0
Router# test platform hardware qfp active feature docsis cmon-copy 3 14585  
Router# dir harddisk: | in CMON  
  105  -rw-         11161490  
Aug 27 2016 15:32:30 +08:00  CMON_7_20151207-153225.pcap
  106  -rw-         10874548  
Aug 27 2015 15:47:56 +08:00  CMON_7_20151207-154751.pcap
                  		 
        次の作業

        Wireshark プラグインを使用して、キャプチャされたパケットをデコードします。

        ケーブル モニタリングに関する機能情報

        Cisco Feature Navigator を使用すると、プラットフォームおよびソフトウェア イメージのサポート情報を検索できます。Cisco Feature Navigator を使用すると、ソフトウェア イメージがサポートする特定のソフトウェア リリース、フィーチャ セット、またはプラットフォームを確認できます。Cisco Feature Navigator には、http:/​/​www.cisco.com/​go/​cfn からアクセスします。Cisco.com のアカウントは必要ありません。


        （注）  

        次の表は、特定のソフトウェア リリース トレインで各機能のサポートが導入されたときのソフトウェア リリースのみを示しています。その機能は、特に断りがない限り、それ以降の一連のソフトウェア リリースでもサポートされます。

        表 1 ケーブル モニタリングに関する機能情報

        機能名

        リリース

        機能情報

        ケーブル モニタリング

        Cisco IOS XE Everest 16.6.1

        この機能が Cisco cBR シリーズ コンバージド ブロードバンド ルータ上の Cisco IOS XE Everest 16.6.1 に統合されました。

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