ソフトウェア イメージ管理のセットアップ
デバイスを最新ソフトウェア バージョンに手動でアップグレードするとエラーが発生することがあり、時間もかかります。Cisco Prime Infrastructure は、ソフトウェア イメージの更新の計画、スケジュール設定、ダウンロード、およびモニタリングを支援することで、デバイスに対するソフトウェア更新のバージョン管理とルーチン展開を簡素化します。また、ソフトウェア イメージの詳細の表示、推奨されるソフトウェア イメージの表示、およびソフトウェア イメージの削除を行うこともできます。ソフトウェア イメージの管理ページでは、ソフトウェア イメージ管理ライフサイクル ウィジェット、ソフトウェア イメージ概要、ジョブ詳細など、ソフトウェア イメージ管理をさまざまな面から確認できます。
Prime Infrastructure は、ネットワーク上にあるデバイスのすべてのソフトウェア イメージを保存します。イメージは、イメージのタイプとバージョンに従って保存されます。
ソフトウェア イメージをアップグレードする前に、Telnet または SSH のクレデンシャルでデバイスを設定する必要があります。また、デバイスが Prime Infrastructure に追加された際に入力されたコミュニティ ストリングと一致する、SNMP 読み取り/書き込みコミュニティ ストリングが設定されている必要があります。
SSH または Telnet は、デバイスからイメージをインポートできるように設定する必要があります。
デバイスが正しく構成されていることを確認する
Prime Infrastructure場合、SNMP 読み取り/書き込みコミュニティをあなたのデバイスで構成されている文字列に一致にデバイスが追加されたときに指定された文字列にのみデバイスからファイルを転送できます Prime Infrastructure 。
(注) |
セキュリティを強化するために、Prime Infrastructure では、旧バージョンの Cisco IOS-XE と IOS-XR で使用される SSH CBC(暗号ブロック連鎖)暗号方式の一部を使用しなくなりました。それらは脆弱であると見なされたためです。Cisco IOS-XE を実行するデバイスの場合は、16.5.x 以降のバージョンにアップグレードしていることを確認します。Cisco IOS-XR を実行するデバイスの場合は、6.1.2 以降のバージョンにアップグレードします。それ以外の場合は、ソフトウェア イメージ管理の複数の操作が失敗します。 |
(注) |
Cisco Nexus 7000 シリーズ スイッチの NAT 環境および子の仮想デバイス コンテキスト(VDC)では SWIM 操作はサポートされていません。 |
Prime Infrastructure サーバでの FTP/TFTP/SFTP/SCP 設定の確認
FTP、TFTP、SFTP、または SCP を使用する場合は、それが有効で適切に設定されていることを確認してください。
インベントリ収集中にイメージ リポジトリに保存されたイメージの制御方法
ソフトウェア イメージの収集はデータ収集プロセスを遅くする可能性があるため、デフォルトでは、Prime Infrastructure は、インベントリ収集の実行時には、イメージ リポジトリでのデバイス ソフトウェア イメージの収集および保存を実行しません。次に説明する手順を使用して設定を変更できるのは、管理権限を持つユーザです。
手順
ステップ 1 |
を選択し、次に を選択します。 |
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ステップ 2 |
Prime Infrastructure によるインベントリ収集の実行時にデバイス イメージを取得してイメージ リポジトリに保存するには、[インベントリ収集と同時にイメージを収集(Collect images along with inventory collection)] チェック ボックスをオンにします。 |
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ステップ 3 |
[保存(Save)] をクリックします。 |
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ステップ 4 |
取得されたイメージを表示するには、 セクションの [ソフトウェアイメージリポジトリ(Software Image Repository)] の隣にある [リンク(Link)] をクリックします。 を選択し、[便利なリンク(Useful Links)]
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ソフトウェア イメージの管理プロセスとサポートされているデバイス
(注) |
イメージのインポート中にサポートされているプロトコル、ローカル ファイル サーバを介したイメージの配布、ソフトウェア イメージの管理サーバ、TFTP フォールバックのサポート、配布なしの ISSU および有効化などのプラットフォームに関する追加情報については、「Supported Device List」を参照してください。 |
ソフトウェア イメージの管理プロセス |
説明 |
Unified WLC |
3850 Cisco IOS XE 3.2.2 |
5760 Cisco IOS XE 3.2.2 |
Mobility Express コントローラ |
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デバイスからのイメージのインポート |
すでに Prime Infrastructure によって管理されているデバイスからソフトウェア イメージをインポートする機能。ソフトウェア イメージはその後、他のデバイスに配布できます。 |
ソフトウェア イメージはパッケージに再構築することができないため、サポートされていません。 |
サポートあり
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サポートあり
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未サポート |
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ファイルからのイメージのインポート |
ファイル サーバの既知の場所から Prime Infrastructure にソフトウェア イメージをインポートする機能。ソフトウェア イメージはその後、他のデバイスに配布できます。 |
サポート対象 |
サポート対象 |
サポート対象 |
サポート対象 |
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URL からのイメージのインポート |
ネットワーク上のアクセス可能な場所(URI/URL)から Prime Infrastructure にソフトウェア イメージをインポートする機能。ソフトウェア イメージはその後、他のデバイスに配布できます。 |
サポート対象 |
サポート対象 |
サポート対象 |
サポート対象 |
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プロトコルを使用したイメージのインポート |
FTP のロケーションから Prime Infrastructure にソフトウェア イメージをインポートする機能。ソフトウェア イメージはその後、他のデバイスに配布できます。 |
サポート対象 |
サポート対象 |
サポート対象 |
サポート対象 |
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イメージのアップグレード/配布 |
から管理対象デバイスのソフトウェア イメージをアップグレードする機能。この機能を使用すると、オンデマンドまたは後でスケジュールされている時点で、複数デバイスのPrime Infrastructureソフトウェア イメージをアップグレードできます。フィードバックとステータスがアップグレード時に表示され、必要に応じてデバイスを再起動できます。大規模な展開では、あるサイトのサービスがアップグレード期間に完全にダウンしないように、リブートをずらすことができます。 |
サポート対象 |
サポート対象 |
サポート対象 |
配布とアクティブ化のサポート
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イメージの推奨 |
Prime Infrastructure から管理され、Cisco.com からダウンロードされるデバイスに対し互換性のあるイメージを推奨する機能。 |
フラッシュ要件が使用できないため、サポートされません。 |
サポート対象 |
サポート対象 |
サポート対象 |
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イメージのアップグレード分析 |
ソフトウェア アップグレードを実行する前にハードウェアのアップグレードが必要かどうかを判断するためにソフトウェア イメージを分析する機能。 |
RAM または ROM には最小要件がないため、サポートされません。新しくアップグレードされたイメージは、アップグレード後に既存のイメージに置き換わります。 |
サポート対象 |
サポート対象 |
未サポート |
(注) |
Prime Infrastructure は、冗長スーパーバイザ エンジンで設定された Cisco Catalyst 4500 デバイスでのソフトウェア イメージの配布をサポートしていません。 Prime Infrastructure は、デュアル スーパーバイザを搭載した Cisco Catalyst 6000 および Cisco Catalyst 9400 デバイスでのソフトウェア イメージの配布をサポートしています。Prime Infrastructure は、アクティブとスタンバイの両方のスーパーバイザ エンジンでソフトウェア イメージを配布します。 |
(注) |
現在、Prime Infrastructure では、eWLC デバイスの動作モードをインストールするためのインストールのみがサポートされています。バンドル モードでデバイスを管理できます。ただし、このモードでは、SWIM 操作を実行できません。 |
Cisco.com のイメージ推奨事項に応じた基準の調整
Cisco.com を使用して、指定した条件に基づいて推奨されるイメージに関する情報を取得できます。次に、これらの推奨事項を調整する手順を示します。また、次の表にデフォルトの設定も示します。
(注) |
これらの機能を使用するには、デバイスがイメージの推奨事項をサポートしている必要があります。 |
(注) |
現在、Prime Infrastructure で推奨されているのは、Cisco.com で提供されるイメージ バージョンの最新リンクのみです。 |
手順
ステップ 1 |
[インベントリ(Inventory)] > [ソフトウェアイメージ管理(Software Image management)] を選択します。 の順に選択し、次に |
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ステップ 2 |
次のように、推奨設定を調整します。
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ステップ 3 |
[保存(Save)] をクリックします。 |
イメージの転送および配布設定の調整
Prime Infrastructure がイメージをソフトウェア イメージ管理サーバからデバイスに転送する際にデフォルトで使用するプロトコルを指定するには、この手順を使用します。また、Prime Infrastructure がイメージの転送と配布に関連するさまざまなタスクをデフォルトで実行するように設定することもできます。たとえば、アップグレードの前に現在のイメージをバックアップする、アップグレード後にデバイスを再起動する、シリアル アップグレードが失敗した場合に次のデバイスをアップグレードするなどのタスクを実行するように設定できます。次に説明する手順を使用して設定を変更できるのは、管理権限を持つユーザです。
この手順では、デフォルトのみを設定します。これらのデフォルトは、実際の配布操作を実行する際にオーバーライドできます。
手順
ステップ 1 |
を選択し、次に を選択します。 |
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ステップ 2 |
[イメージ転送プロトコルの順序(Image Transfer Protocol Order)] で、Prime Infrastructure がイメージを転送する際にデフォルトで使用するプロトコルを指定します。優先順位でプロトコルを並べ替えます。最初にリストされているプロトコルが失敗した場合、Prime Infrastructure は次にリストされているプロトコルを使用します。
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ステップ 3 |
[イメージ設定プロトコルの順序(Image Config Protocol Order)] 領域で、Prime Infrastructure がイメージをデバイスに設定する際にデフォルトで使用するプロトコルを指定します。優先順位でプロトコルを並べ替えます。 |
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ステップ 4 |
Prime Infrastructure がイメージを配布する際に実行するタスクを指定します。
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ステップ 5 |
[保存(Save)] をクリックします。 |
デバイス グループを管理するソフトウェア イメージ管理サーバの追加
イメージをデバイスのグループに配布するには、ソフトウェア イメージ管理サーバを追加し、イメージ配布に使用するプロトコルを指定します。最大 3 つのサーバを追加できます。Prime Infrastructure は、外部サーバとして Linux サーバのみをサポートします。
開始する前に、 フィールドで選択できます。
で、ロケーション グループを作成する必要があります。この作成したロケーション グループは、 の [対象サイト(Sites Served)]手順
ステップ 1 |
サーバを追加します。
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ステップ 2 |
サーバ プロトコル設定を構成します。
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ソフトウェア イメージ操作に関する Cisco.com クレデンシャルの変更
Prime Infrastructure が Cisco.com に接続してソフトウェア イメージの管理操作を実行する場合(たとえば、イメージ推奨事項の確認など)、[アカウント設定(Account Settings)] ページに保存されているクレデンシャルを使用します。これらの設定は、次の手順を使用して変更できます。
手順
ステップ 1 |
を選択し、 を選択します。 |
ステップ 2 |
[Cisco.com クレデンシャル(Cisco.com Credentials)] タブをクリックします。 |
ステップ 3 |
設定を変更してから [保存(Save)] をクリックします。 |