Microsoft Lync トラフィックをモニタする方法
Prime Infrastructure を使用して、ネットワーク内の Microsoft Lync トラフィックをモニタすることができます。Microsoft Lync Software Defined Network(SDN)API に備わっているインターフェイスを使用すると、ネットワーク管理システムは Microsoft Lync ネットワーク診断データにアクセスして、Lync ネットワーク トラフィックの監視と Microsoft Lync の Quality of Service の最適化を行うことができます。Prime Infrastructure は、Microsoft Lync の品質アップデート メッセージを処理およびフィルタリングし、Microsoft Lync コールを集約します。ボリュームの傾向を時系列で表示でき、時間および場所のグループに基づくフィルタリングなどの、コール タイプの概要を取得できます。また、個々のコールを表示したり、個々のコール ストリームをトラブルシューティングできます。
(注) |
Prime Infrastructure は、SDN 2.2 以降のバージョンをサポートしていません。 |
Lync モニタリングのセットアップ
Microsoft Lync がネットワーク内でどのように展開されているかをモニタして集中型ビューを提供するには、Microsoft Lync データの受信側として Prime Infrastructure を登録する必要があります。
SDN サーバで、次の行を追加するには LyncDialogListener.exe ファイルを編集します。LyncDialogListener.exe.config ファイルは、次のデフォルトの場所の Lync SCN API インストール ディレクトリにあります:C:\Program Files\Microsoft Lync Server\Microsoft Lync SDN API
<add key=“submituri” value=“https://PI_server_name/webacs/lyncData”/>
https://PI_server_name は、信頼されたルート証明機関の証明書で指定されている Prime Infrastructure の名前です。
<add key= “clientcertificateid” value=“value”/>
value は、信頼されたルート証明機関の証明書で指定されている Prime Infrastructure サーバの証明書の値です。
または、Microsoft SDN インターフェイスを使用して Prime Infrastructure サーバの詳細を入力する場合は、セキュア HTTP 経由での XML 通信を可能にするために SSL 証明書を受け入れる必要があります。
Prime Infrastructure を Microsoft Lync データの受信側として登録すると、Microsoft Lync の全詳細が Prime Infrastructure に送信されます。
Microsoft Lync の一般データの表示
Prime Infrastructure を Microsoft Lync データの受信側として登録すると、Microsoft Lync の全詳細が Prime Infrastructure に送信されます。Microsoft Lync データをモニタするには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
[Services] > [Application Visibility & Control] > [Lync Monitoring] の順に選択します。 |
ステップ 2 |
さまざまなコール タイプと、指定した時間帯にわたるそれぞれのコール量を表す色付きバーのいずれかをクリックして、追加の詳細を表示します。[Lync Conversations] テーブルには、選択したコール タイプの集約されたカンバセーションがリストされます。 |
ステップ 3 |
[Lync Conversations] テーブルから、発信者の横にある矢印をクリックして、発信者から呼び出し先へのそのカンバセーションの詳細を展開して表示します。たとえば、ビデオ会話を展開する場合は、次の詳細を示す 4 つの行があります。
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ステップ 4 |
[Filter] アイコンをクリックして、特定の発信者サイトから、または特定の呼び出し先サイトからの、選択した時間内のカンバセーションのリストを表示します。 |
ユーザの Microsoft Lync コールの問題のトラブルシューティング
エンドユーザがコールの問題を抱えていることを示すコールを受信した場合は、Prime Infrastructure を使用して、特定のユーザの Microsoft Lync コールを表示し、ジッターが最も多い(またはパケット損失が最も著しい)コールのリストを表示できます。
手順
ステップ 1 |
[Services] > [Application Visibility & Control] > [Lync Monitoring] の順に選択します。 |
ステップ 2 |
[Filter] アイコンをクリックし、エンドユーザが属するサイトを選択します。 Prime Infrastructure に、過去 6 時間におけるコール量が表示されます。 |
ステップ 3 |
エンドユーザでコールの問題が発生していた時間がわかっている場合は、[Filter] アイコンをクリックし、[Time Filter] に目的の時間のパラメータを入力します。 |
ステップ 4 |
問題が発生した期間の音声コールに対応する色付きバーをクリックします。[Lync Conversations] テーブルには、選択したコール タイプの集約されたカンバセーションがリストされます。 |
ステップ 5 |
[Lync Conversations] テーブルから、コール問題を経験したエンドユーザの横にある矢印をクリックして、発信者から呼び出し先へのそのカンバセーションの詳細を展開して表示します。たとえば、ビデオ会話を展開する場合は、次の詳細を示す 4 つの行があります。
Prime Infrastructure に、メッセージ交換(カンバセーション)のコール メトリックが表示されます。 |
サイト間 Microsoft Lync データの表示
Prime Infrastructure を使用して、サイト間の Microsoft Lync データを表示できます。たとえば、特定のサイトから特定のサイトに発信されるすべての Microsoft Lync コールをモニタできます。
手順
ステップ 1 |
[Services] > [Application Visibility & Control] > [Lync Monitoring] の順に選択します。 |
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ステップ 2 |
[Filter] アイコンをクリックし、[Caller Site] で Microsoft Lync コールの発信元となるサイトを選択します。 |
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ステップ 3 |
[Filter] アイコンから、[Callee Site] で、Microsoft Lync コールが受信されるサイトを選択します。 Prime Infrastructure に、選択したサイト間の各タイプのすべてのコール(ビデオ、音声およびアプリケーション共有)について、過去 6 時間のコール量が 5 分刻みで表示されます。 |
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ステップ 4 |
[サービス(Services)] > [アプリケーションの可視性と制御(Application Visibility & Control)] > [Lync モニタリング(Lync Monitoring)] > [コール タイプ(Call type)]([音声(audio)]、[ビデオ(video)]、または [アプリケーション共有(application sharing)])を選択してコール メトリックを表示します。 音声通話の詳細には平均オピニオン評点(MOS)の数値が含まれています。Prime Infrastructure はこの値に対して、次の表に示すエンドユーザに提供されるエクスペリエンスの音声品質を表す値を割り当てます。
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