CSV データ ファイルを使用したユーザ情報の更新
一括管理(BAT)スプレッドシートで作成したカンマ区切り値(CSV)データファイルを使用して データベース内の既存のユーザー情報を更新することも、テキストベースのカスタム CSV ファイルを使ってユーザーファイル形式を更新することもできます。
Unified CM ディレクトリにすでに保存されている既存のユーザ情報と設定値を保持することができます。
(注) |
テキスト ベースのカスタム CSV ファイルを使用したユーザ更新トランザクションでは、ユーザ テンプレートは必要ありません。ユーザ テンプレートを選択した場合、CSV で指定されていないフィールドがテンプレートから更新用に取得されます。それ以外の場合はフィールドが無視されます。また、無視すべきフィールド用に別の値(# など)を指定した場合、値 # を持つフィールドが無視されます。そのようなフィールドでは、空白は無視すべき値ではないためです。 すでにエンド ユーザに関連付けられたデバイスを関連付け解除するために一括管理ツール(BAT)を使用することはできません。エクスポート済みエンド ユーザ レコードから管理対象デバイスを手動で削除した後、変更したユーザ レコードを Cisco Unified Communications Manager データベースにカスタム CSV データ ファイルとして挿入し直した場合、 を使ってジョブ結果を確認すると、挿入操作が成功したように見えます。しかし、エンド ユーザ ページに管理対象デバイスが表示されたままになります。 |
手順
ステップ 1 |
更新するユーザごとの値を定義した CSV データ ファイルを作成します。 |
ステップ 2 |
データベースに存在する更新されたユーザーレコードを挿入するには、 を使用します。 |
更新中の既存のユーザ情報の保持
userid,#,department,,,123456789012,
保存済みの値を保持するために使用すべき値を識別するには、次の手順に従います。
手順
ステップ 1 |
の順に選択します。 [ユーザ更新の設定(User Update Configuration)] ウィンドウが表示されます。 |
ステップ 2 |
[無視するフィールドの値(Value for fields to be ignored)] フィールドに注目してください。更新後のユーザ値を含む CSV データ ファイルを挿入するときには、このボックスで値の保持用に使用した記号を入力する必要があります。 |
ステップ 3 |
値を保持するために使用する記号を決定します。 |
ステップ 4 |
[無視するフィールドの値(Value for fields to be ignored)] フィールド内のこの値を、BAT スプレッドシート ボックスに入力します。 |
ステップ 5 |
BAT スプレッドシート フィールド内のこの記号を、保持すべき値に対して使用します。 |
BAT スプレッドシートを使用したユーザ更新用 CSV データ ファイルの作成
BAT スプレッドシートを使用して、既存のユーザのグループを更新するための CSV データ ファイルを作成できます。
BAT スプレッドシートで行を追加した後、その内容を CSV 形式のデータ ファイルにエクスポートできます。エクスポート済みの CSV 形式ユーザ更新データ ファイルには、次のようなデフォルトのファイル名が割り当てられます:
Update_Users-timestamp.txt
ここで、<timestamp>
はファイルが作成された正確な日時を表します。
システムはデフォルトのファイル名を使用して、ファイルを C:\XlsDataFiles\ に保存します。または、ローカル ワークステーション上の既存の別のフォルダにファイルを保存することもできます。エクスポートしたファイルをローカル ワークステーションに保存したら、CSV 形式のデータファイルの名前を変更できます。いずれかのフィールドにカンマを入力すると、BAT 形式にエクスポートする際に BAT.xlt はそのフィールド エントリを二重引用符で囲みます。
(注) |
CSV ファイル名にカンマが含まれていると(例:abcd,e.txt)、 サーバにアップロードできません。 スプレッドシートに空の行を含めた場合、システムでは空の行をファイルの終わりとして扱います。空白行の後ろに入力したデータは、BAT 形式に変換されません。 |
すでにエンド ユーザに関連付けられたデバイスを関連付け解除するために一括管理ツール(BAT)を使用することはできません。エクスポート済みエンドユーザーレコードから管理対象デバイスを手動で削除した後、変更したユーザーレコードを Unified Communications Manager データベースにカスタム CSV データファイルとして挿入し直した場合、 を使ってジョブ結果を確認すると、挿入が成功したように見えます。しかし、管理対象デバイスは Cisco Unified Communications Manager Administration の [エンドユーザの設定(End User Configuration)] ウィンドウのリストに引き続き含まれます。
手順
ステップ 1 |
BAT.xlt ファイルをダウンロードして開きます。 |
ステップ 2 |
スプレッドシートの機能を使用するように求められたら、[マクロを有効にする(Enable Macros)] をクリックします。 |
ステップ 3 |
ユーザ情報を追加するには、スプレッドシートの下部にある [ユーザの更新(Update Users)] タブをクリックします。 |
ステップ 4 |
すべての必須フィールドと関連するオプション フィールドに値を入力します。 |
ステップ 5 |
[無視するフィールドの値(Value for fields to be ignored)] フィールドでは、DC ディレクトリに保存されていた値を保持するよう BAT に指示するために使用する記号を入力します。保持するフィールドの値に、同じ値を入力します。 |
ステップ 6 |
BAT Excel スプレッドシートから CSV ファイルにデータを転送するには、[BAT にエクスポート(Export to BAT)] をクリックします。 システムはデフォルトのファイル名 CSV データ ファイルの読み取り方法を確認するには、BAT 内の [ユーザの更新(Update Users)] ウィンドウの [サンプルファイルの表示(View Sample File)] リンクをクリックしてください。 |
次のタスク
BAT から CSV データ ファイルにアクセスできるようにするには、CSV データ ファイルを Unified CM サーバの最初のノードにアップロードする必要があります。
BAT スプレッドシートのユーザ データ更新フィールドの説明
次の表では、BAT スプレッドシートでユーザ詳細を更新するためのフィールドについて説明します。
フィールド |
説明 |
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ユーザー ID |
電話ユーザの姓を、1 文字以上 128 文字以下で入力します。 |
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[マネージャ ユーザ ID(Manager User ID)] |
この電話ユーザに対して、マネージャのユーザ ID を 128 文字以内で入力します。 |
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パスワード(Password) |
ユーザが Cisco IP Phone Configuration ウィンドウにアクセスするために必要なパスワードを、最大 128 文字で入力します。 ユーザ テンプレートを追加するときには、CSV データ ファイルで、または、BAT ユーザ インターフェイスを使用してパスワードを指定する必要があります。各ユーザまたはユーザ グループの個々のパスワードを適用する場合、CSV ファイルでパスワードの情報を指定します。すべてのユーザにデフォルトのパスワードを使用する場合は、ユーザを BAT に挿入するときにデフォルトのパスワードを指定します。 |
||
[部署名(Department)] |
この電話ユーザに対して、部署番号を 64 文字以内で入力します。 |
||
[デフォルトのプロファイル(Default Profile)] |
このユーザとデバイスのデフォルト プロファイルを、50 文字以内で入力します。BAT で表示される Unified CM の管理の、既存の UDP のリストから、ユーザ デバイス プロファイルを選択できます。 |
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[ユーザ ロケール(User Locale)] |
このユーザと関連付ける言語と国のセットを、50 文字以内で入力します。この選択により、このユーザに対して存在する文化依存属性と、Unified CM のユーザ ウィンドウと電話機でユーザに表示される言語が決まります。 |
||
パスワード(Password) |
ユーザが Cisco IP Phone Configuration ウィンドウにアクセスするために必要なパスワードを、最大 128 文字で入力します。 ユーザ テンプレートを追加するときには、CSV データ ファイルで、または、BAT ユーザ インターフェイスを使用してパスワードを指定する必要があります。各ユーザまたはユーザ グループの個々のパスワードを適用する場合、CSV ファイルでパスワードの情報を指定します。すべてのユーザにデフォルトのパスワードを使用する場合は、ユーザを BAT に挿入するときにデフォルトのパスワードを指定します。 |
||
PIN |
エクステンション モビリティに使用する個人識別番号(PIN)を、128 桁以下の数字で入力します。 ユーザ テンプレートを追加するときには、CSV データ ファイルで、または、BAT ユーザ インターフェイスを使用して PIN を入力する必要があります。各ユーザまたはユーザのグループの個々の PIN を適用する場合は、CSV ファイルで PIN を指定します。すべてのユーザにデフォルトの PIN を使用する場合は、ユーザを BAT に挿入するときにデフォルトの PIN を指定します。 |
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[電話番号(Telephone Number)] |
電話機のプライマリ エクステンション(通常は、回線 1)の電話番号を最大 64 桁の数字で入力します。 |
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[プライマリ エクステンション(Primary Extension)] |
このフィールドはユーザを追加した後に表示され、そのユーザのプライマリ電話番号を表します。デバイスをユーザに関連付ける場合は、プライマリ ラインを選択しません。ユーザは、電話機に複数の回線を接続できます。 Unity Ingegration 用にシステムを設定する場合は、[ボイス メールボックスの作成(Create Voice Mailbox)] リンクが表示されます。 |
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[関連付けられた PC(Associated PC)] |
Cisco SoftPhone および Unified CM Attendant Console のユーザに必要なこのフィールドは、ユーザが追加された後に表示されます。 |
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[IPCC 内線(IPCC Extension)] |
このユーザの IPCC 内線を最大 50 文字で入力します。 |
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[メールID(Mail ID)] |
ユーザの電子メール アドレスを、255 文字以下で入力します。 |
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[BLF プレゼンス グループ(BLF Presence Group)] |
データベース番号(プレゼンス エンティティ)のステータスを監視する BLF プレゼンス グループを入力します。 BLF プレゼンス機能の詳細については、『Feature Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』を参照してください。 |
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[SUBSCRIBE コーリングサーチスペース(Subscribe Calling Search Space)] |
Unified CM 管理で設定されたすべてのコーリング サーチ スペースが、[SUBSCRIBE コーリングサーチスペース(Subscribe Calling Search Space)] ドロップダウン リスト ボックスに表示されます。 SUBSCRIBE コーリング サーチ スペースは、Unified CM がユーザから発信された Presence サブスクリプション要求をルーティングする方法を決定します。この目的で明示的にコーリング サーチ スペースを設定するには、すべてのコーリング サーチ スペースを設定する場合と同じようにコーリング サーチ スペースを設定します( )。 コーリング サーチ スペースをセットアップするには、『 Cisco Unified Communications Manager Online Help』を参照してください。 |
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[Digest Credentials(ダイジェスト信用証明書)] |
SIP を実行している電話のダイジェスト認証を設定する場合、電話が Unified Communications Manager に SIP リクエストを送信するたびに、Unified CM は電話のアイデンティティを確認します。このフィールドに入力したダイジェスト資格情報は、[電話の設定(Phone Configuration)] ウィンドウで、ダイジェスト ユーザを選択した場合に、電話機に関連付けられます。 最大で 128 文字の英数字を使用する文字列を入力します。 ダイジェスト認証の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Security Guide』を参照してください。 |
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[ユーザ グループ(User Group)] |
ユーザが所属するユーザ グループを入力します。
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[Directory URI] |
このユーザのプライマリ エクステンションに関連付けるプライマリ ディレクトリ URI を入力します。username@host の形式で入力してください。最大 47 文字の英数字からなるユーザ名を入力します。ホスト アドレスには、IPv4 アドレスまたは完全修飾ドメイン名を入力します。
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[セルフサービス ユーザ ID(Self-Service User ID)] |
セルフサービス ユーザ ID は、ユーザを識別するために使用される DTMF 数字列です(通常はユーザの電話番号と同じです)。 |
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[プロファイル(User Profile)] |
[ユーザ プロファイル(User Profile)] は、ユーザのグループ全体にわたって共有される設定の集合です。このプロファイルは、新しいデバイスを作成する際に使用されます。 |
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[EM 最大ログイン時間(EM MAX LOGIN TIME)] |
Extension Mobility(EM; エクステンション モビリティ)および Extension Mobility Cross Cluster のユーザの最大ログイン時間を入力します。値を分単位で入力します。値の範囲は 0 ~ 10080 分(7 日間)です。 |