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目次
この章では、BAT を使用して強制承認コード(FAC)とクライアント識別コード(CMC)を設定する方法について説明します。 CSV データ ファイルまたはカスタムのテキストベース CSV ファイルを使用して CMC または FAC の設定を作成、更新、削除、または追加することができます。
強制承認コード(FAC)とクライアント識別コード(CMC)を使用すると、コールへのアクセスとアカウンティングを管理できます。 CMC は、課金可能なクライアントに対するコール アカウンティングと課金を支援し、強制承認コードは特定のユーザが発信できるコールのタイプを規定します。
クライアント識別コード機能を有効にすると、コールが特定のクライアントに関連していることを示すコードをユーザが入力する必要があります。 コール アカウンティングと課金の目的で、顧客、学生などのユーザにクライアント識別コードを割り当てることができます。 強制承認コード機能を有効にすると、ユーザがコールを確立する前に有効な承認コードを入力する必要があります。
CMC 機能と FAC 機能を使用するには、ルート パターンを変更し、ダイヤル プラン ドキュメントを更新して各ルート パターンに対する FAC や CMC の有効化または無効化を反映させる必要があります。
BAT を使用して CMC または FAC を設定する前に、次の情報を確認します。
CMC と FAC で別々の CSV ファイルを作成します。 1 つの CSV ファイルにこの 2 つの機能を混在させないでください。
CMC または FAC の設定を初めて追加する場合は、BAT.xlt を使用して CSV ファイルを作成するか、カスタムのテキストベース CSV ファイルを作成することができます。
CMC または FAC の設定を更新、削除、または追加する(初めての追加ではない)場合は、既存の CSV ファイルを編集するか、カスタムのテキストベース CSV ファイルを作成することができます。
ファイルおよびスプレッドシートでは、1 行に 2 つ以上のコード(およびそれに対応する設定値)を入力しないでください。 各コード(およびそれに対応する設定値)に 1 行を指定します。 たとえば、強制承認コード用のコードを入力する場合は、次の形式になります。
(承認コード,承認コード名,承認レベル)
1234,John Smith,20
1235,Lisa Mendez,10
5551,Debbie Dunn,30
ファイルから情報を削除してブランクにしても、その情報は Cisco Unified Communications Manager データベースから削除されません。つまり、ブランクの値ではデータベース内の既存の値は上書きされません。 データベース内の既存の値は、値を更新すると上書きされます。
該当する CSV ファイルを、 Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードしたことを確認します。
CSV ファイルを作成または変更する際は、その CSV ファイルを BAT に挿入して、 Cisco Unified Communications Manager データベースを更新する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager 一括管理(BAT)を使用して、CMC 機能と FAC 機能を実装することができます。
![]() (注) |
CMC 機能と FAC 機能を使用するには、ルート パターンを変更し、ダイヤル プラン ドキュメントを更新して各ルート パターンに対する FAC や CMC の有効化または無効化を反映させる必要があります。 |
BAT スプレッドシート(BAT.xlt)を使用して、CMC 用または FAC 用の CSV ファイルを作成することができます。 個別に 2 つの CSV ファイル(CMC 用と FAC 用の CSV ファイル)を作成する必要があります。
![]() (注) |
BAT.xlt ファイルは Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノード上にありますが、通常、このサーバには Microsoft Excel がインストールされていません。 その場合は、最初のノードからこのファイルをコピーして、Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンに移動してください。 |
BAT を使用して CMC または FAC を設定する前に、BAT を使用した CMC と FAC の設定に記載されている重要な考慮事項を確認します。
ステップ 1 | [ファイルの検索/一覧表示(Find and List Files)] の順に選択します。 ウィンドウが開きます。 | ||
ステップ 2 | [検索(Find)] をクリックして、BAT.xlt ファイルをダウンロードします。 | ||
ステップ 3 | BAT.xlt を Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンにコピーします。 | ||
ステップ 4 | BAT.xlt ファイルを見つけ、ダブルクリックして、BAT スプレッドシートを開きます。 | ||
ステップ 5 | プロンプトが表示されたら、[マクロを有効にする] ボタンをクリックして、スプレッドシート機能を使用します。 | ||
ステップ 6 | 次のタブのいずれかをクリックします。 | ||
ステップ 7 |
各カラムに CMC または FAC の設定値を入力します。 設定値の説明については、表 1を参照してください。
|
||
ステップ 8 |
Excel スプレッドシート形式を CSV ファイルに変換するために、[BAT形式にエクスポート(Export to BAT Format)] をクリックします。 CSV ファイルが自動的にローカル マシンの C:\XlsDatafiles に保存されます。
|
CSV ファイルを Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードします。
CSV ファイルを BAT に追加し、ファイルを挿入して、 Cisco Unified Communications Manager データベースを更新する必要があります。
テキスト エディタを使用して、クライアント識別コードおよび強制承認コードのテキストベースの CSV データ ファイルを作成することができます。 カンマ区切り値(CSV)ファイルでは、テキスト情報は表形式で与えられます。また、このファイルには、値がカンマで区切られた ASCII テキストの行が含まれます。
既存の CSV ファイルを手動で更新するか、テキスト エディタを使用して新しい CSV ファイルを作成して、既存のコードを更新します。
CMC 用 CSV ファイルを更新する場合は、たとえば、「5555,Acme Toys」のように入力することができます。ここで、5555 は [クライアント識別コード(Client Matter Code)](必須)、Acme Toys は [説明(Description)] にそれぞれ相当します。
FAC 用 CSV ファイルを更新する場合は、たとえば、「1234,John Smith,20」のように入力することができます。ここで、1234 は [強制承認コード(Forced Authorization Code)]、John Smith は [承認コード名(Authorization Code Name)]、20 は [承認レベル(Authorization Level)] にそれぞれ相当します。
既存のレコードの任意の部分を変更できますが、認証に必要な強制承認コードやクライアント識別コードなどは必ず含める必要があります。 情報を削除したりブランクにしたりしても、その情報はデータベースから削除されません。データベース内の既存の値は、ブランクの値では上書きされませんが、前述の例にある値を Acme Toys, Inc. や John L. Smith などに更新すると上書きされます。
ステップ 1 | 既存の CSV データ ファイルを編集するには、 Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードからローカル ワークステーションに CSV ファイルをダウンロードします。 | ||
ステップ 2 |
テキスト エディタを使用して、既存の CSV ファイルを開き、編集します。 既存の設定値を削除したり、新しいコードを追加したり、既存の設定値を更新したりします。 CMC と FAC の設定値の説明については、表 1を参照してください。
|
CSV ファイルを Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードします。
CSV ファイルを BAT に追加し、ファイルを挿入して、 Cisco Unified Communications Manager データベースを更新する必要があります。
次の表で、CMC 用および FAC 用の CSV データ ファイルの設定値について説明します。
設定/カラム |
説明 |
||
---|---|---|---|
CMC 用 CSV ファイル |
|||
[クライアント識別コード(Client Matter Code)] |
ユーザがコールを発信するときに入力する 16 桁以内の固有のコードを入力します。 クライアント識別コードは、このコードを使用するコールの CDR に表示されます。 |
||
[説明(Description)] |
このオプションのフィールドは、クライアント コードとクライアントの関連付けに役立ちます。 説明には、任意の言語で最大 50 文字を指定できますが、二重引用符(")、パーセント記号(%)、アンパサンド(&)、バックスラッシュ(\)、山カッコ(<>)は使用できません。 |
||
FAC 用 CSV ファイル |
|||
[承認コード(Authorization Code)] |
16 桁以内の固有の承認コードを入力します。 ユーザは FAC 対応のルート パターンでコールを発信するときにこのコードを入力します。 |
||
[承認コード名(Authorization Code Name)] |
50 文字以内の固有の名前を入力します。 この承認コード名は、承認コードを特定のユーザまたはユーザのグループに結び付けます。この名前は、このコードを使用するコールの CDR に表示されます。
|
||
[承認レベル(Authorization Level)] |
0 ~ 255 の範囲内の 3 桁の承認レベルを入力します(デフォルトは 0)。 承認コードに割り当てるレベルによって、ユーザが FAC 対応のルート パターンでコールをルーティングできるかどうかが決まります。 コールを正常にルーティングするには、ユーザの承認レベルがそのコールのルート パターンに指定された承認レベル以上である必要があります。 |
Cisco Unified Communications Manager データベースを更新するには、BAT を使用して、CMC 用または FAC 用の CSV データ ファイルを挿入する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager を更新する前に、CMC 用または FAC 用の CSV ファイルを作成または編集する必要があります。
ステップ 1 | Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、次のいずれかのオプションを選択します。 | ||
ステップ 2 |
[ファイル名(File Name)] ドロップダウン リスト ボックスで、更新されたコードが含まれる CSV ファイルを選択します。
|
||
ステップ 3 |
既存のコードのリストを更新する場合は、[既存の設定の上書き(Override the existing configuration)] チェックボックスをオンにします。 設定の詳細については、データベース内の CMC および FAC を更新するための BAT の設定を参照してください。 |
||
ステップ 4 | [ジョブ情報(Job Information)] 領域に、ジョブの説明を入力します。 | ||
ステップ 5 | 挿入の方法を選択します。 次のいずれかを実行します。 | ||
ステップ 6 | FAC および CMC を挿入するジョブを作成するには、[送信(Submit)] をクリックします。 [一括管理(Bulk Administration)] メイン メニューの [ジョブスケジューラ(Job Scheduler)] オプションを使用して、このジョブのスケジュールやアクティブ化を行います。 |
BAT の設定 |
説明 |
---|---|
[ファイル名(File Name)] |
ドロップダウン リスト ボックスから、挿入する CMC ファイルまたは FAC ファイルを選択します。 |
[既存の設定の上書き(Override the existing configuration)] |
このチェックボックスは、既存の設定のコードを更新する場合に適用されます。 このチェックボックスをオンにすると、既存の承認コード名(FAC)、承認レベル(FAC)、または説明(CMC)が、挿入するファイルに含まれている情報で上書きされます(既存の承認コードとクライアント識別コードは変更されません)。 このチェックボックスをオフにすると、該当の承認コードまたはクライアント識別コードがすでに存在することを示すエラーがログ ファイルに書き込まれ、更新は行われません。 |
目次
- クライアント識別コードと強制承認コード
- BAT を使用した CMC と FAC の設定
- CMC および FAC 機能の実装
- BAT.xlt を使用した CMC 用および FAC 用の CSV データ ファイルの作成
- テキスト エディタを使用したクライアント識別コードおよび強制承認コード用の CSV データ ファイルの作成
- 既存の CMC または FAC 用の CSV データ ファイルの編集
- CMC 用および FAC 用の CSV データ ファイルの設定値
- BAT を使用した CUCM データベース内の CMC または FAC の更新
- データベース内の CMC および FAC を更新するための BAT の設定
- CMC と FAC の設定に関連する項目
この章では、BAT を使用して強制承認コード(FAC)とクライアント識別コード(CMC)を設定する方法について説明します。 CSV データ ファイルまたはカスタムのテキストベース CSV ファイルを使用して CMC または FAC の設定を作成、更新、削除、または追加することができます。
- BAT を使用した CMC と FAC の設定
- CMC および FAC 機能の実装
- BAT.xlt を使用した CMC 用および FAC 用の CSV データ ファイルの作成
- テキスト エディタを使用したクライアント識別コードおよび強制承認コード用の CSV データ ファイルの作成
- 既存の CMC または FAC 用の CSV データ ファイルの編集
- CMC 用および FAC 用の CSV データ ファイルの設定値
- BAT を使用した CUCM データベース内の CMC または FAC の更新
- データベース内の CMC および FAC を更新するための BAT の設定
- CMC と FAC の設定に関連する項目
BAT を使用した CMC と FAC の設定
強制承認コード(FAC)とクライアント識別コード(CMC)を使用すると、コールへのアクセスとアカウンティングを管理できます。 CMC は、課金可能なクライアントに対するコール アカウンティングと課金を支援し、強制承認コードは特定のユーザが発信できるコールのタイプを規定します。
クライアント識別コード機能を有効にすると、コールが特定のクライアントに関連していることを示すコードをユーザが入力する必要があります。 コール アカウンティングと課金の目的で、顧客、学生などのユーザにクライアント識別コードを割り当てることができます。 強制承認コード機能を有効にすると、ユーザがコールを確立する前に有効な承認コードを入力する必要があります。
CMC 機能と FAC 機能を使用するには、ルート パターンを変更し、ダイヤル プラン ドキュメントを更新して各ルート パターンに対する FAC や CMC の有効化または無効化を反映させる必要があります。
BAT を使用して CMC または FAC を設定する前に、次の情報を確認します。
CMC と FAC で別々の CSV ファイルを作成します。 1 つの CSV ファイルにこの 2 つの機能を混在させないでください。
CMC または FAC の設定を初めて追加する場合は、BAT.xlt を使用して CSV ファイルを作成するか、カスタムのテキストベース CSV ファイルを作成することができます。
CMC または FAC の設定を更新、削除、または追加する(初めての追加ではない)場合は、既存の CSV ファイルを編集するか、カスタムのテキストベース CSV ファイルを作成することができます。
ファイルおよびスプレッドシートでは、1 行に 2 つ以上のコード(およびそれに対応する設定値)を入力しないでください。 各コード(およびそれに対応する設定値)に 1 行を指定します。 たとえば、強制承認コード用のコードを入力する場合は、次の形式になります。
(承認コード,承認コード名,承認レベル)
1234,John Smith,20
1235,Lisa Mendez,10
5551,Debbie Dunn,30
ファイルから情報を削除してブランクにしても、その情報は Cisco Unified Communications Manager データベースから削除されません。つまり、ブランクの値ではデータベース内の既存の値は上書きされません。 データベース内の既存の値は、値を更新すると上書きされます。
該当する CSV ファイルを、 Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードしたことを確認します。
CSV ファイルを作成または変更する際は、その CSV ファイルを BAT に挿入して、 Cisco Unified Communications Manager データベースを更新する必要があります。
CMC および FAC 機能の実装
手順Cisco Unified Communications Manager 一括管理(BAT)を使用して、CMC 機能と FAC 機能を実装することができます。
(注)
CMC 機能と FAC 機能を使用するには、ルート パターンを変更し、ダイヤル プラン ドキュメントを更新して各ルート パターンに対する FAC や CMC の有効化または無効化を反映させる必要があります。
関連情報
BAT.xlt を使用した CMC 用および FAC 用の CSV データ ファイルの作成
BAT スプレッドシート(BAT.xlt)を使用して、CMC 用または FAC 用の CSV ファイルを作成することができます。 個別に 2 つの CSV ファイル(CMC 用と FAC 用の CSV ファイル)を作成する必要があります。
(注)
BAT.xlt ファイルは Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノード上にありますが、通常、このサーバには Microsoft Excel がインストールされていません。 その場合は、最初のノードからこのファイルをコピーして、Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンに移動してください。
はじめる前に手順BAT を使用して CMC または FAC を設定する前に、BAT を使用した CMC と FAC の設定に記載されている重要な考慮事項を確認します。
ステップ 1 [ファイルの検索/一覧表示(Find and List Files)] の順に選択します。 ウィンドウが開きます。 ステップ 2 [検索(Find)] をクリックして、BAT.xlt ファイルをダウンロードします。 ステップ 3 BAT.xlt を Microsoft Excel がインストールされているローカル マシンにコピーします。 ステップ 4 BAT.xlt ファイルを見つけ、ダブルクリックして、BAT スプレッドシートを開きます。 ステップ 5 プロンプトが表示されたら、[マクロを有効にする] ボタンをクリックして、スプレッドシート機能を使用します。 ステップ 6 次のタブのいずれかをクリックします。 ステップ 7 各カラムに CMC または FAC の設定値を入力します。 設定値の説明については、表 1を参照してください。
(注) ステップ 7 を繰り返し、すべてのコードを入力します。
ステップ 8 Excel スプレッドシート形式を CSV ファイルに変換するために、[BAT形式にエクスポート(Export to BAT Format)] をクリックします。 CSV ファイルが自動的にローカル マシンの C:\XlsDatafiles に保存されます。
ヒント 別のロケーションを選択するには、[参照(Browse)] をクリックします。
次の作業CSV ファイルを Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードします。
CSV ファイルを BAT に追加し、ファイルを挿入して、 Cisco Unified Communications Manager データベースを更新する必要があります。
関連情報
既存の CMC または FAC 用の CSV データ ファイルの編集
手順既存の CSV ファイルを手動で更新するか、テキスト エディタを使用して新しい CSV ファイルを作成して、既存のコードを更新します。
CMC 用 CSV ファイルを更新する場合は、たとえば、「5555,Acme Toys」のように入力することができます。ここで、5555 は [クライアント識別コード(Client Matter Code)](必須)、Acme Toys は [説明(Description)] にそれぞれ相当します。
FAC 用 CSV ファイルを更新する場合は、たとえば、「1234,John Smith,20」のように入力することができます。ここで、1234 は [強制承認コード(Forced Authorization Code)]、John Smith は [承認コード名(Authorization Code Name)]、20 は [承認レベル(Authorization Level)] にそれぞれ相当します。
既存のレコードの任意の部分を変更できますが、認証に必要な強制承認コードやクライアント識別コードなどは必ず含める必要があります。 情報を削除したりブランクにしたりしても、その情報はデータベースから削除されません。データベース内の既存の値は、ブランクの値では上書きされませんが、前述の例にある値を Acme Toys, Inc. や John L. Smith などに更新すると上書きされます。
ステップ 1 既存の CSV データ ファイルを編集するには、 Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードからローカル ワークステーションに CSV ファイルをダウンロードします。 ステップ 2 テキスト エディタを使用して、既存の CSV ファイルを開き、編集します。 既存の設定値を削除したり、新しいコードを追加したり、既存の設定値を更新したりします。 CMC と FAC の設定値の説明については、表 1を参照してください。
注意 コードの更新と同時に新規コードを追加する場合は、必要な情報をすべて入力してください。
ブランクの値ではデータベース内の既存の値は上書きされませんが、値を更新するとデータベース内の既存の値が上書きされます。
次の作業CSV ファイルを Cisco Unified Communications Manager サーバの最初のノードにアップロードします。
CSV ファイルを BAT に追加し、ファイルを挿入して、 Cisco Unified Communications Manager データベースを更新する必要があります。
関連情報
CMC 用および FAC 用の CSV データ ファイルの設定値
次の表で、CMC 用および FAC 用の CSV データ ファイルの設定値について説明します。
表 1 CMC および FAC の設定値 設定/カラム
説明
CMC 用 CSV ファイル
[クライアント識別コード(Client Matter Code)]
ユーザがコールを発信するときに入力する 16 桁以内の固有のコードを入力します。 クライアント識別コードは、このコードを使用するコールの CDR に表示されます。
[説明(Description)]
このオプションのフィールドは、クライアント コードとクライアントの関連付けに役立ちます。 説明には、任意の言語で最大 50 文字を指定できますが、二重引用符(")、パーセント記号(%)、アンパサンド(&)、バックスラッシュ(\)、山カッコ(<>)は使用できません。
FAC 用 CSV ファイル
[承認コード(Authorization Code)]
16 桁以内の固有の承認コードを入力します。 ユーザは FAC 対応のルート パターンでコールを発信するときにこのコードを入力します。
[承認コード名(Authorization Code Name)]
50 文字以内の固有の名前を入力します。 この承認コード名は、承認コードを特定のユーザまたはユーザのグループに結び付けます。この名前は、このコードを使用するコールの CDR に表示されます。
ヒント システム内のすべてのユーザに承認コードを割り当てる場合は、コード名にユーザの識別情報を含めるようにしてください。この識別情報には、ユーザ名やその他の機密性のない固有の識別情報(たとえば、電子メールのエイリアス、社員番号、学生番号)などを使用してください。 承認コード名は CDR に書き込まれ、安全でないため、社会保障番号などの識別情報は使用しないでください。 [承認レベル(Authorization Level)]
0 ~ 255 の範囲内の 3 桁の承認レベルを入力します(デフォルトは 0)。 承認コードに割り当てるレベルによって、ユーザが FAC 対応のルート パターンでコールをルーティングできるかどうかが決まります。 コールを正常にルーティングするには、ユーザの承認レベルがそのコールのルート パターンに指定された承認レベル以上である必要があります。
BAT を使用した CUCM データベース内の CMC または FAC の更新
手順Cisco Unified Communications Manager データベースを更新するには、BAT を使用して、CMC 用または FAC 用の CSV データ ファイルを挿入する必要があります。
ステップ 1 Cisco Unified Communications Manager の管理ページで、次のいずれかのオプションを選択します。 ステップ 2 [ファイル名(File Name)] ドロップダウン リスト ボックスで、更新されたコードが含まれる CSV ファイルを選択します。
ヒント 挿入するファイルの内容を表示するには、[ファイルの表示(View File)] をクリックします。
ステップ 3 既存のコードのリストを更新する場合は、[既存の設定の上書き(Override the existing configuration)] チェックボックスをオンにします。 設定の詳細については、データベース内の CMC および FAC を更新するための BAT の設定を参照してください。
ステップ 4 [ジョブ情報(Job Information)] 領域に、ジョブの説明を入力します。 ステップ 5 挿入の方法を選択します。 次のいずれかを実行します。 ステップ 6 FAC および CMC を挿入するジョブを作成するには、[送信(Submit)] をクリックします。 [一括管理(Bulk Administration)] メイン メニューの [ジョブスケジューラ(Job Scheduler)] オプションを使用して、このジョブのスケジュールやアクティブ化を行います。
データベース内の CMC および FAC を更新するための BAT の設定
次の表で、CMC および FAC 用の BAT の更新設定について説明します。
表 2 CSV ファイルを挿入するための BAT の設定 BAT の設定
説明
[ファイル名(File Name)]
ドロップダウン リスト ボックスから、挿入する CMC ファイルまたは FAC ファイルを選択します。
[既存の設定の上書き(Override the existing configuration)]
このチェックボックスは、既存の設定のコードを更新する場合に適用されます。
このチェックボックスをオンにすると、既存の承認コード名(FAC)、承認レベル(FAC)、または説明(CMC)が、挿入するファイルに含まれている情報で上書きされます(既存の承認コードとクライアント識別コードは変更されません)。 このチェックボックスをオフにすると、該当の承認コードまたはクライアント識別コードがすでに存在することを示すエラーがログ ファイルに書き込まれ、更新は行われません。