この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco Unity Connection には、システムの管理、モニタ、およびトラブルシューティング用の一連のツールが用意されています。システム管理者はこれらのツールを使用して、Unity Connection サーバをプロビジョニングしたり、豊富な機能のサービス(統合ボイス メッセージングやオーディオ テキスト アプリケーションなど)をエンタープライズ レベルのビジネスに提供したりできます。
Unity Connection でサポートされている管理ツールを次に示します。
Cisco Unity Connection Administration:ほとんどの管理タスク(ユーザ設定のカスタマイズ、コール管理プランの実施など)で使用されるツール。また、Unity Connection Administration から一括管理ツール(BAT)、カスタム キーパッド マッピング、タスク管理、移行ユーティリティなどの各種ツールにアクセスすることもできます。Cisco Unity Connection Administration ユーザ インターフェイスを参照してください。
Cisco Unified Serviceability:Unity Connection と Cisco Unified Communications Manager の間で共有されるサービスアビリティに関するモニタリングおよびトラブルシューティング ツール。このツールでは、レポートの生成、アラームの有効化、トレース情報の設定、プラットフォームの汎用サービスのアクティブ化/非アクティブ化を実行できます。
Cisco Unity Connection Serviceability:Unity Connection だけが使用する、サービスアビリティに関するモニタリングおよびトラブルシューティング ツール。このツールでは、レポートの生成、アラームの有効化、トレース情報の設定、Unity Connection クラスタの管理、Unity Connection 特有のサービスのアクティブ化/非アクティブ化を実行できます。詳細については、『Administration Guide for Cisco Unity Connection Serviceability Release 12.x』(https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/connection/12x/serv_administration/b_12xcucservag.html )を参照してください。
Cisco Unified Operating System Administration:このツールを使用して、オペレーティング システムの設定(IP アドレスや NTP サーバなど)の変更、ハードウェアおよびソフトウェアの設定情報(メモリ容量や Cisco Unified Communications オペレーティング システムのバージョンなど)の表示、SSL 証明書の管理、(一緒にアップグレードされる)Unity Connection およびオペレーティング システムのアップグレード、Unity Connection サーバへのリモート アクセスの有効化を行います。詳細については、『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide for Cisco Unity Connection』(https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/connection/12x/os_administration/b_12xcucosagx.html)を参照してください。
ディザスタ リカバリ システム:完全なデータ バックアップおよび復元機能を必要に応じて実行できるツール。詳細については、『Install, Upgrade, and Maintenance Guide for Cisco Unity Connection Release 12.x』(https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/connection/12x/install_upgrade/guide/b_12xcuciumg.html)の「Backing Up and Restoring Cisco Unity Connection Components」の章を参照してください。
Real-Time Monitoring Tool(RTMT):クライアント側アプリケーションとして実行されるツール。システム パフォーマンスのモニタリング、システム アラームとアラートの表示、詳細なデバッグのためのトレース情報の収集を行います。詳細については、『Cisco Unified Real-Time Monitoring Tool Administration Guide Release 12.0(1)』(http://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/cucm/service/10_0_1/rtmt/CUCM_BK_CA30A928_00_cisco-unified-rtmt-administration-100.html)を参照してください。
Cisco Unity Connection 8.6(2) 以降のバージョンは、Windows ベースのシングル サインオン機能をサポートしています。この機能により、エンド ユーザは一度ログインするだけで、再度サインオンすることなく次の Cisco Unity Connection アプリケーションを使用できます。
シングル サインオン機能を実装するには SAML SSO を使用できます。この機能を使用すると、クライアント アプリケーションへのシングル サインオン アクセスを提供するための業界標準オープン プロトコル SAML を使って SSO を実装できます。SAML SSO の詳細については、『Quick Start Guide for SAML SSO in Cisco Unity Connection, Release 12.x』を参照してください。このガイドは https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/connection/12x/quick_start/guide/b_12xcucqssamlsso.html から入手できます。
すべての管理ツールと Web アプリケーションにアクセスするには、ご使用のオペレーティング システムに応じて、Microsoft Internet Explorer や Mozilla Firefox(による)などのサポート対象 Web ブラウザを管理者ワークステーション上にインストールする必要があります。正しいブラウザの設定に必要なソフトウェアがインストールされていることを確認します。各オペレーティング システムでサポートされる Web ブラウザについては、『System Requirements for Cisco Unity ConnectionRelease 12.x』(https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/connection/12x/requirements/b_12xcucsysreqs.html)の「Software Requirements—Administrator Workstations」のセクションを参照してください。
(注) | Unity Connection が正常にインストールされた後、Cisco Unity Connection Administation または関連する Web ページにログインする際、信頼済みサイトと例外の追加を必ず実行してください。 表 1-1 に、Web アプリケーションにアクセスする前に各ブラウザで実行する必要のある設定手順を示します。 |
Cisco Unity Connection Administration に初めてログインするときには、インストール時に指定した管理者アカウントのデフォルト ユーザ名とパスワードを使用します。次回からは、[Cisco Unity Connection の管理(Cisco Unity Connection Administration)] ページで作成した新しい管理者アカウントのユーザ名とパスワードを使用できます。
Unity Connection Administration インターフェイスは、次の表に示す 4 つの領域で構成されています。
(注) | Unity Connection では、アクセシビリティ ショートカット キーを使用して Unity Connection Administration や他の Web アプリケーションにアクセスできます。詳細については、アクセシビリティの章を参照してください。 |
次の表に、システム管理者が組織のニーズに応じて Unity Connection でさまざまなタスクを設定する際に使用できる、いくつかのシナリオを示します。
最初に収集する情報のグループは、ユーザ要件です。これには、社内のユーザ総数、ユーザのロケーション、ユーザが現在導入しているボイス メッセージング ソリューション、およびユニファイド メッセージング製品としての Unity Connection に対する期待などがあります。これにより、管理者はメッセージングのニーズに基づいてユーザを設定できます。詳細は、各ユーザのボイス メッセージングの設定のセクションを参照してください。 |
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適切な導入のためには、既存のテレフォニー インフラストラクチャを慎重に分析し、ユニファイド メッセージング環境でボイスメールを導入および管理するための正しい計画手順を実施する必要があります。詳細は、Unity Connection でのテレフォニーの設定のセクションを参照してください。 |
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組織におけるメッセージングのニーズに応じて、異なる場所にある複数の Unity Connection サーバをネットワークで接続できます。これは拡張性の高いソリューションであり、ユーザ設定をサーバあたり最大 10, 0000 ユーザまで拡張可能です。詳細は、ネットワークのさまざまな場所の接続のセクションを参照してください。 |
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ユーザのボイス メッセージは、サーバのインストール中に作成されるボイス メールボックスで、保存、取得、同期されます。管理者は、ユーザのボイス メールボックス内のボイス メッセージと、Microsoft Business Productivity Online Suite(BPOS 専用)環境または他のサードパーティ ホスト型 Exchange 環境で設定されたユーザ Exchange メールボックスとを同期するように Unity Connection を統合できます。詳細は、各ユーザのメールボックス ストレージと E メール アカウントの設定のセクションを参照してください。 |
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Unity Connection では、メッセージング エクスペリエンスを強化する目的でシステム管理者が追加のパラメータを設定できます。詳細は、詳細設定のセクションを参照してください。 |
Unity Connection のインストール時には、アプリケーション管理者とプラットフォーム管理者の 2 人のユーザが作成されます。これらのユーザ アカウントを使用して、Unity Connection のさまざまな Web ページを管理できます。
アプリケーション管理者は、Cisco Unity Connection Administration、Cisco Unified Serviceability、および Cisco Unity Connection Serviceability の Web ページへのアクセスを提供する、メールボックスのないユーザです。
プラットフォーム管理者は、コマンド ライン インターフェイス(CLI)、Cisco Unified Operating System Administration、および災害復旧システム(DRS)へのアクセスを提供します。
組織で音声メッセージングを設定するには、次の手順を実行します。
次のセクションで、音声メッセージング コンポーネントの重要性を理解してください。
ユーザ テンプレートとユーザ アカウント:ユーザ テンプレートは、新しいユーザに設定を適用するための 1 つの手段です。ユーザ テンプレートは、認証規則、サービス クラス、スケジュール、その他のオプションや設定で構成されています。テンプレートに何らかの変更を加えても、このテンプレートに基づいてすでに作成済みのユーザは影響を受けません。ただし、このテンプレートに基づいて作成される新しいユーザには、テンプレートに加えられたすべての新しい変更内容が適用されます。デフォルトでは、管理者テンプレートとボイスメール ユーザ テンプレートの 2 つのユーザ テンプレートがあります。また、独自のカスタマイズ済みユーザ テンプレートを作成することもできます。
Unity Connection により管理者は、「メールボックスあり」のユーザと「メールボックスなし」のユーザを設定できます。メールボックスのないユーザの例として、音声メッセージを送信/受信/転送できないデフォルト アプリケーション管理者ユーザがあり、管理者テンプレートを使ってこのユーザが作成されます。一方、メールボックスのあるユーザは、電話や Web クライアントを使用して他のユーザとの間でメッセージを送信/受信/転送でき、ボイスメール ユーザ テンプレートに基づいて作成されます。また、ユーザは、他のボイスメール ユーザにビデオ グリーティングを送信することもできます。さまざまなユーザ テンプレートと設定の詳細については、通話管理の章を参照してください。
ユーザの作成:ユーザを手動で追加することも、Cisco Unity Connection Administration ページで LDAP ディレクトリまたは Cisco Unified CM 設定済み AXL サーバからユーザをインポートすることもできます。また、一括管理ツール(BAT)を使用して、メールボックスあり/なしのユーザを作成することもできます。ユーザの作成の詳細については、ユーザの章を参照してください。
サービス クラスとメンバーシップのステータス:サービス クラス(Class of service、COS)は、Unity Connection の使用におけるさまざまな制限や許可を定義するパラメータです。メールボックスがあるユーザ用に COS を設定することができ、COS はメッセージ長や IMAP 機能の使用など、さまざまな機能やアプリケーションへのユーザ アクセスを制御します。業務上の必要に応じて COS を編集したり新規作成したりすることにより、さまざまなオプションを COS で扱う方法をカスタマイズできます。サービス クラスの詳細については、サービス クラスの項を参照してください。
個々のユーザ アカウントのサービス クラス メンバーシップ ステータスを変更することにより、インストール中に定義されるデフォルト COS を使用して、さまざまな機能のアクセス権限を制限することができます。サービス クラスとサービス クラス メンバーシップの詳細については、ユーザ属性の章を参照してください。
配布リスト:配布リストは、同じ種類の情報を必要とする複数ユーザとの間で音声メッセージを送受信することを目的として、Unity Connection 内の複数ユーザをグループにまとめるための系統的な手段です。配布リストの詳細については、システム同報リストの章を参照してください。
連絡先:連絡先は、Unity Connection ユーザと頻繁に通信するユーザです。連絡先は、Unity Connection サーバ以外のボイス メールボックス アカウントを伴うボイス メッセージング システムの一部です。VPIM メッセージングの一部として連絡先を設定でき、ディレクトリ アクセス、名前ダイヤル アクセス、およびバーソナル着信転送ルールを使って連絡先にアクセスできます。連絡先の詳細については、連絡先の章を参照してください。
通知テンプレート:通知機能を使用すると、電子メールやボイス メッセージの配信などの事象に関して、Web ページのコンテキスト外でユーザにアラートを送ることができます。希望のメール アドレスに対する HTML 通知の対象として、Unity Connection 内のユーザ アカウントを設定できます。デフォルト通知テンプレートまたは管理者によってカスタマイズされた通知テンプレートを使用すると、HTML 通知デバイスが使用可能になり、サブスクライバ メッセージに容易にアクセスできます。たとえば管理者は、ヘッダー、フッター、ロゴ、画像、MWI ステータス、Mini Web Inbox へのハイパーリンクを含む HTML テンプレートを設定できます。通知テンプレートの詳細については、通知の章を参照してください。
Unity Connection 統合は、1 つまたは複数のポート グループを含む電話システム設定を使用して構築されます。各ポート グループには、電話システムと Unity Connection の間の接続をサポートするために使用できる 1 つ以上のポートが含まれています。
組織内のテレフォニー統合を設定するには、次に示す手順を実行することができます。
テレフォニーの統合:これにより、Unity Connection の電話システムを管理し、電話コールの送受信など、コール処理機能のためのコール エージェントに統合することができます。テレフォニーの統合の詳細については、テレフォニー統合の章を参照してください。
電話システム:Unity Connection の電話システムは、コール処理冗長性のための PBX または Cisco Unified CM システムとの単一統合を記述します。電話システムには、すべてのポート グループに影響を与える SIP や SCCP など、統合に適用されるグローバルな設定が含まれています。電話システムの詳細については、テレフォニー統合の章を参照してください。
ポート:ポートは、着信コールに応答し、メッセージを記録および取得したり、着信転送を処理したりする、Unity Connection 内のエンドポイントです。またポートは、MWI やメッセージ通知の場合のように発信コールを開始することができます。たとえば、ユーザがクライアント(Cisco ViewMail for Microsoft Outlook)を使用してボイスメールを取得する場合、メッセージをダウンロードしてワークステーション スピーカで聞く限り、この操作でポートが使用されことはありません。しかし、ユーザがメッセージの送受信に IP Phone を選択した場合、ポートが使用されます。この操作には、テレフォニーの記録と再生(TRAP)用に設定されたポートが必要です。ポートは、1 つのポート グループにのみ関連付けられます。ポートの詳細については、テレフォニー統合の章を参照してください。
ポート グループ:ポート グループには、1 つ以上のポートが含まれます。ポート グループには、メッセージ待機インジケータ(MWI)、電話システムの IP アドレスまたはホスト名、ポート番号、アドバタイズされるコーデック、およびポート グループ内のポートに適用されるその他の設定など、統合設定のほとんどが含まれています。SCCP や PIMG/TIMG など、通信に使用される統合方式の種類に応じて複数のポート グループを設定できます。1 つの電話システムの下で複数のポート グループが追加されます。ポート グループの詳細については、テレフォニー統合の章を参照してください。
ダイヤル プラン:Unity Connection のダイヤル プランは、パーティションとコーリング サーチ スペースの使用により、さまざまなリソース、ユーザ、および機能へのアクセスと柔軟性を提供します。組織はパーティションを使用して、ダイヤル、転送、メッセージ、アドレス指定、マルチテナント機能などの目的で Unity Connection 内のリソースをセグメント化できます。ダイヤル プランは、ネットワーク管理者によって定義されるアドレス指定方式です。パーティションは到達可能性の点で類似するデバイスからなる論理グループであり、サーチ スペースは複数のパーティションの順序付きリストです。1 つのパーティション内では内線が一意でなければなりませんが、サーチ スペースの場合はこれが必須ではありません。ダイヤル プランの詳細については、通話管理の章を参照してください。
通話ルーティング:通話ルーティングは、コール エージェントから Unity Connection への通話をルーティングするための手段を提供します。ルーティング ルールは、ボイスメール ポート上で着信コールが Unity Connection に提示される際のコール ルーティングに影響を与えます。ボイスメール番号に直接向かうコール、またはユーザが話中のときに転送されるコールに対して適用できる 2 つのルーティング ルールとして、直接ルーティング ルールと転送ルーティング ルールがあります。発信元の種類(内部または外部の発信者)に応じて、ユーザ エクスペリエンスが異なります。コール ルーティング テーブルの詳細については、通話管理の章を参照してください。
コール管理ハンドラ:Unity Connection には、コール管理計画の一部として、システム コール ハンドラ、ディレクトリ ハンドラ、およびインタビュー ハンドラを含むさまざまなハンドラが提供されています。
システム コール ハンドラは、コールに応答したり、他のユーザまたは他のコール ハンドラに対して録音済みアナウンスを再生したりするなど、Unity Connection でさまざまな機能を実行します。コール ハンドラは、定義済みコール ハンドラ テンプレートに基づくものであり、その機能は現在のコール ルーティング ルールに応じて異なります。ディレクトリ ハンドラは、記録された名前のサブスクライバに到達するための容易なアクセス方式を提供します。インタビュー ハンドラは、一連の質問を再生し、その応答を録音することによって、発信者からの情報を収集する手段となります。優れたユーザ エクスペリエンスを提供するために、電話でハンドラをカスタマイズできます。コール管理ハンドラの詳細については、通話管理の章を参照してください。
Unity Connection クラスタのネットワーキングを利用すると、システム管理者は他の音声メッセージング システムとの間でネットワーク内接続でき、相互運用性と高いスケーラビリティが達成されます。組織におけるメッセージングのニーズに応じて、複数の Unity Connection ディレクトリ(Unity Connection サーバまたはクラスタ)を組み合わせて 1 つのサイトを形成したり、複数の Unity Connection サイトを相互にリンクして 1 つのボイスメール組織を形成したりすることができます。
Unity Connection には、次に示すさまざまなネットワーキング オプションが備わっており、拡大するビジネス ニーズに対応できます。
VPIM:ユニファイド メッセージング システムとしての Unity Connection には、オン ランプ(別のボイスメール ネットワーキング プロトコルから VPIM に接続するゲートウェイ)およびオフ ランプ(VPIM から別のボイスメール ネットワーキング プロトコルに接続するゲートウェイ)を伴う VPIM ゲートウェイが備わっており、Avaya Solutions や Unity Connection など、類似のメッセージング システムや類似していないメッセージング システムの統合を可能にします。
Voice Profile for Internet Mail(VPIM)プロトコルは、異なるボイス メッセージング システム間で、ボイス メッセージとテキスト メッセージをインターネットまたは任意の TCP/IP ネットワーク経由で交換することを可能にする業界標準です。これは、シンプル メール転送プロトコル(SMTP)および多目的インターネット メール拡張(MIME)プロトコルに基づいています。VPIM の詳細については、ネットワーキングの章を参照してください。
(注) | Unity Connection は、Unity Connection ディレクトリ内で最大 10 の VPIM ロケーションおよび 100,000 の VPIM 連絡先をサポートします。 |
レガシ ネットワーキング:Unity Connection は、さまざまな Unity Connection クラスタ間でのサイト内およびサイト間ネットワーキングをサポートしています。
サイト内ネットワーキング:単一の Unity Connection サーバまたはクラスタ ペアでサポート可能な数を超えるユーザが組織に存在する場合、2 つ以上の Unity Connection サーバまたはクラスタ(最大 10 個)を結合して、適切に接続された 1 つのネットワークを形成できます。これは Unity Connection サイトと呼ばれます。サイトに結合されるサーバは、ロケーションと呼ばれます。(Unity Connection クラスタの設定時に、サイト内ではそのクラスタを 1 つのロケーションとして数えます。)各ロケーションは、サイト内リンクを介してサイト内の他のすべてのロケーションとリンクしているものと見なされます。Unity Connection サイトの概念は、Unity Connection リリース 7.x ではデジタル ネットワークと呼ばれていました。サイトを他のサイトにリンクしない限り、同じ Unity Connection サイト内で Unity Connection 7.x ロケーション、8.x ロケーション、9.x ロケーション、10.x ロケーション、11.x、および 12.x ロケーションを結合できます。ユーザ、システム配布リスト、パーティション、サーチ スペース、および Unity Connection ロケーションは、サイト間で複製されます。
サイト間ネットワーキング:サイト間リンクを使用して、1 つの Unity Connection サイトを別の Unity Connection サイトに接続したり、Unity Connection を Unity サーバにネットワーク間接続したりできます。20 個のロケーションに関してサイト間リンクを設定できます。レガシー ネットワーキングの詳細については、ネットワーキングの章を参照してください。
(注) | Cisco Unity と Unity Connection サイトの間のネットワーク間接続をサポートするには、サイト内のすべてのサーバが Unity Connection バージョン 10.x 以降を実行している必要があります。 |
HTTPS:Unity Connection 10.0(1) では、ネットワーク内のさまざまな Unity Connection サーバとクラスタを接続するために新しいネットワーキング概念(HTTPS ネットワーキング)が導入されています。新しいネットワークを HTTPS ネットワークとして展開する必要があります。1 つの HTTPS ネットワークで、最大 25 個の Unity Connection ロケーションを接続できます。ネットワーク内で、各ロケーションはディレクトリ情報のやり取りに HTTP または HTTPS を、またボイス メッセージのやり取りに SMTP を使用します。HTTPS の詳細については、ネットワーキングの章を参照してください。
SRSV:Cisco Unity Connection Survivable Remote Site Voicemail(Unity Connection SRSV)は、WAN の障害発生時に中央ロケーションおよび全リモート ロケーションにボイスメール サービスを提供するために、Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony(SRST)と共に動作するバックアップ ボイスメール ソリューションです。SRSV の詳細については、「Complete Reference Guide for Cisco Unity Connection Survivable Remote Site Voicemail (SRSV) for Release 12.x」(https://www.cisco.com/c/en/us/td/docs/voice_ip_comm/connection/12x/srsv/guide/b_12xcucsrsvx.html)を参照してください。
(注) | SRSV 展開は Unity Connection 9.1.2 以降でサポートされています。 |
Unity Connection には、インストール済みのメールボックス ストアがあります。Unity Connection は、ディレクトリ設定データベースを作成することにより、ユーザ メールボックス アカウントや音声メッセージなどのユーザ プロパティを処理します。実際のメッセージングの必要に応じて、メールボックス ストアを設定する必要があります。
メールボックス ストア:メールボックス ストアは、メッセージや Unity Connection ディレクトリ情報を格納するために使用されるリポジトリです。インストール時に単一のメールボックス ストアが作成され、UnityMbxDb1 という名前が付けられます。パフォーマンスを向上させるために、追加のメッセージ ストレージを追加できます。メッセージ ストレージの詳細については、メッセージ ストレージの章を参照してください。
メールボックス クォータ:メールボックス クォータにより、Unity Connection でのユーザのボイス メールボックスのサイズ制限を定義することができます。Unity Connection の設定には、システム全体のメールボックス サイズ クォータが含まれています。これをカスタマイズして、ユーザ音声メッセージの送信または受信に関する制限を設定できます。メールボックス クォータの詳細については、メッセージ ストレージの章を参照してください。
メッセージ エージング ポリシー:メールボックス ストアが作成されると、ユーザ音声メッセージ用のディスク領域が最大サイズで作成されます。割り当てられたディスク領域を、指定されたメールボックス クォータ内に維持する目的で、Unity Connection にはメッセージ エージング ポリシーが提供されています。音声メッセージが格納されるディスク スペースがいっぱいにならないように、いくつかのルールがユーザ メールボックスに適用されます。エージング ポリシーがアクティブになると、メッセージの状態が変更されます。たとえば、新しいメッセージは保存状態に移り、指定された期間内に保存状態から削除状態に移ります。メッセージ エージング ポリシーの詳細については、メッセージ ストレージの章を参照してください。
ユニファイド メッセージング サービス:Unity Connection でサポートされるユニファイド メッセージング サービス(UMS)により、音声メッセージングがメール アカウントに統合され、音声メッセージを電子メールと共にメールボックスに保存できます。UMS により、電子メール クライアントまたは電話ユーザ インターフェイス(TUI)を使用して音声メッセージにアクセスすることができます。
Unity Connection と Exchange の間の通信を可能にするために、Exchange の種類(Exchange 2010、Exchange 2013、または Exchange 2016、Office 365)に応じてユニファイド メッセージング サービスを設定できます。UMS には、Unity Connection の TTS(音声合成)機能を使用して Exchange 電子メールを音声で聞いたり、Exchange の予定表や連絡先にアクセスしたり、Unity Connection の音声メッセージと Exchange のメールボックスをシングル インボックスとして同期したりするための機能が備わっています。
シングル インボックス(単一の受信トレイ):これは Unity Connection の豊富なユニファイド メッセージング機能の 1 つであり、Unity Connection の音声メッセージと Exchange のメールボックスを同期化します。あるユーザのシングル インボックスが有効になると、そのユーザに送信されるすべての Unity Connection 音声メッセージは、Cisco Unity Connection ViewMail for Microsoft Outlook(VMO)から送信されたメッセージを含め、まず Unity Connection に格納され、すぐに複製されてそのユーザの Exchange メールボックスに入れられます。ViewMail for Outlook は、Microsoft Outlook 2010 または 2016 の中から音声メッセージを聞いたり作成したりできるようにするためのアドインです。
Unity Connection では、ユーザ エクスペリエンスとシステム パフォーマンスを拡張する目的でさまざまなオプションやツールを有効にすることができます。さらに、以下のセクションで説明する追加の設定を行うことで、組織のボイス メッセージング システムの導入と設定をカスタマイズできます。
Unity Connection ツールの一部を次に説明します。
一括管理ツール(BAT):デフォルト テンプレートをエクスポートおよびインポートすることで、オブジェクト プロパティ(ユーザや同報リストなど)を追加、削除、編集できます。
カスタム キーパッド マッピング:電話メニュー キーを押す操作をユーザ向けにカスタマイズできます。ユーザは電話ユーザ インターフェイス(TUI)を使用して、ボイス メッセージの送受信に使用する Cisco IP Phone の DTMF キーを変更できます。
タスク管理:Unity Connection サービスがリストされます。これらのサービスは、スケジュールに基づいて実行され、さまざまなトラブルシューティング タスクやシステム保守タスクに使用できます。
リアルタイム監視ツール:システム パフォーマンスとポートの使用状況を監視するための Unity Connection 機能拡張として使用されるアプリケーション プラグインです。
Unity Connection のツールの詳細については、ツールの章を参照してください。
システム設定:Unity Connection では、システム管理者がさまざまなオブジェクト プロパティに関してシステム全体のパラメータを指定できます。これには、サブスクライバ サーバのインストール時点でのクラスタ設定、ユーザのボイス メールボックスの Web パスワードとボイスメール PIN の定義に関する認証規則、Cisco Smart Software Manager(CSSM)または Cisco Smart Software Manager サテライトに登録されている Unity Connection のライセンスの状態を表示するためのライセンス、役割の変更、桁数の多い内線番号の規制テーブルの設定、スマート ホスト設定などがあります。システム設定の詳細については、システム設定の章を参照してください。
詳細設定:さまざまな機能(コール転送設定のカンバセーション、ユーザ メールボックスのメッセージング、ディスク サイズを判別するためのディスク容量、クラスタ ステータスの変更のためのクラスタ設定、UMS の予定表処理に関連するユニファイド メッセージング サービス設定など)を有効または無効にするためのチェックボックスがあります。詳細設定の詳細については、詳細システム設定の章を参照してください。