この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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この章では、[一括管理(Bulk Administration)] メニューを使用して、Cisco Unified Communications Manager に構成データをインポートする方法について説明します。
[インポート/エクスポート(Import/Export)] を使用して更新できるのは、既存のエンタープライズ パラメータまたはサービス パラメータだけです。インポートする .csv ファイルに IPMA に固有のテンプレートがある場合は、必ずターゲット サーバ上で IPMA ウィザードを実行してから、インポートのトランザクションに進んでください。
[一括管理(Bulk Administration)] メニューを使用して、Cisco Unified Communications Manager に設定データをインポートできます。
エンタープライズ パラメータまたはサービス パラメータを正常にインポートするためには、インポート場所で Cisco Unified Communications Manager Administration の [エンタープライズ パラメータ(Enterprise Parameter)] または [サービス パラメータ(Service Parameter)] ウィンドウからパラメータを更新する必要があります。その場合は、インポートを実行する前に、Cisco Unified Communications Manager Administration の [エンタープライズ パラメータ(Enterprise Parameter)] または [サービス パラメータ(Service Parameter)] ウィンドウで、何も変更せずに [保存(Save)] をクリックしてください。
インポート/エクスポートを使用して更新できるのは、既存のエンタープライズ パラメータまたはサービス パラメータだけです。データベースで一部のパラメータが欠落している場合、パラメータのインポートが失敗します。
[既存の設定の上書き(Override the existing configuration)]"" オプションを使用すると、アイテムがすでにサーバに存在する場合はそれを更新し、存在しない場合はそれを挿入するよう BPS に指示できます。この上書き(オーバーライド)オプションを使って電話機やユーザ デバイス プロファイルをインポートするとき、IP 電話サービスは更新されず、既存のエンティティのセットに付加されるだけです。
![]() (注) | 同じ名前の複数の IP 電話サービスが存在する可能性がありますが、このようなサービスを区別する一意のキーが存在しないため、インポート/エクスポート操作でどのサービスを更新すか特定できず、代わりにサービスを付加します。 |
インポート .csv ファイルに IPMA 固有のテンプレートが含まれている場合は、インポート トランザクションを実行する前に、ターゲット サーバ上で IPMA ウィザードを必ず実行してください。
ジョブの実行が失敗した後、修正済みの同じ tar ファイルを実行するときに「上書き」を使用できます。
![]() (注) | Cisco Unified Communications Manager サーバが作成されるとき、バックグラウンドでデータベース トリガーが起動し、これによって会議ブリッジ(CFB)やメディア ターミネーション ポイント(MTP)などのエンティティが自動的に作成されます。これらのエンティティには CFB_1 や MTP_1 などの名前が付けられます。 ユーザがこの情報を TAR ファイルにエクスポートして、それを別の Cisco Unified Communications Manager サーバにインポートすると、システムは CFB や MTP などのアイテムを作成します。新しい Cisco Unified Communications Manager サーバ上の名前は、インポート前の名前と同じになることも、異なる名前になることもあります。 |
Cisco Unified Communications Manager の一部のエンティティは、別のエンティティをインポートしないと、あるエンティティをインポートできない、というように相互に依存しています。そのようなエンティティのインポート/エクスポートでは、2 段階でインポート プロセスを実行します。
循環型依存関係が機能する方法を理解するために、以下の例を考えてみましょう。
デバイス プールとメディア リソース グループ リスト(MRGL):まず、デバイス プール(優先度の高いエンティティ)がインポートされ、MRGL(対応するエンティティ)の値は同時に使用できないため、空白になります。.tar ファイル内のすべてのエンティティをインポートした後、インポート/エクスポートはデバイス プールを更新して、空白の値を MRGL の真の値で置き換え、インポート プロセスを完了します。
循環型依存関係に縛られるエンティティとして、次のものがあります。
DEVICE POOL NAME,CISCO UNIFIED CALLMANAGER GROUP,DATE/TIME GROUP,REGION,SRST REFERENCE,CALLING SEARCH SPACE FOR AUTO-REGISTRATION,AAR CALLING SEARCH SPACE,DEVICE MOBILITY CALLING SEARCH SPACE,MEDIA RESOURCE GROUP LIST,LOCATION,NETWORK LOCALE,CONNECTION MONITOR DURATION,DEVICE MOBILITY GROUP,AAR GROUP,REVERTED CALL FOCUS PRIORITY,LOCAL ROUTE GROUP,CALLING PARTY TRANSFORMATION CSS,CALLED PARTY TRANSFORMATION CSS,INCOMING CALLING PARTY NATIONAL NUMBER PREFIX,INCOMING CALLING PARTY INTERNATIONAL NUMBER PREFIX,INCOMING CALLING PARTY UNKNOWN NUMBER PREFIX,INCOMING CALLING PARTY SUBSCRIBER NUMBER PREFIX,PHYSICAL LOCATION
Branch_0000,CMG 1 Phones,Central,region_0001,Disable,NULL,NULL,NULL,Intrn_MRGL-1_Volkswagen Intn.,,NULL,-1,NULL,NULL,Default,NULL,NULL,NULL,Default,Default,Default,Default,NULL
NAME,MEDIA RESOURCE GROUP 1,SORT ORDER 1
Intrn_MRGL-1_Volkswagen Intn.,,
![]() (注) | インポート/エクスポートは、依存関係にあるエンティティをインポートする度に、2 つのログ ファイルを生成します。最初のログ ファイルは最初のエンティティの挿入のステータスを示し、もう一方のログ ファイルは対応するエンティティの値によって、最初のエンティティが正常に更新されたかどうかを示します。 |
[インポート/エクスポート(Import/Export)] では、Cisco Unified Communications Manager データベースの以下のエンティティに対する挿入機能はサポートされません。これらのエンティティは、更新/オーバーライドのみ行えます。
Cisco Unified CM
LDAP システム(LDAP System)
エンタープライズ パラメータ
サービス パラメータ
モビリティ設定
アナンシエータ/MOH サーバ:Cisco Unified Communications Manager サーバを作成すると、データベース トリガーが MOH サーバやアナンシエータなどのエンティティを作成します。この情報を TAR ファイルにエクスポートして、それを別の Cisco Unified Communications Manager サーバにインポートすると、システム トリガーが MOH サーバやアナンシエータなどのアイテムを作成します。[インポート/エクスポート(Import/Export)] は、既存の MOH サーバ(サーバ アソシエーション/アナンシエータ)の更新のみをサポートします。インポートする前に CSV ファイルに有効な関連付けが存在するように、TAR ファイルを編集できます。最初にサーバをインポートすることをお勧めします。その次に、作成した関連付けに基づいて、CSV ファイルを編集して、インポートしてオーバーライドを実行できます。
[デバイスのデフォルト(Device Defaults)]
クレデンシャル ポリシーのデフォルト(Credential Policy Default)
証明書:Cisco Unified Communications Manager Administration から新規証明書を作成/アップロードできないため、[インポート/エクスポート(Import/Export)] は、既存の証明書の更新のみをサポートします。証明書の [キャッシュの有効期間(Duration in Cache)] パラメータのみ、更新できます。
セルフプロビジョニング
Cisco Unified CallManager 4.x リリースからアップグレードした後にエンティティをインポートする場合は、次の点に注意してください。
BAT は、同じバージョンの Cisco Unified Communications Manager 間のインポート/エクスポートのみをサポートします。Cisco Unified CallManager 4.x リリースからアップグレードした後、ソース サーバとターゲット サーバの両方で同じバージョンの Cisco Unified Communications Manager が使用されていることを確認してください。
アップグレード前にソース サーバで実行されていた以前の Cisco Unified CallManager 4.x バージョンに該当するアプリケーション ユーザに関連付けられたユーザ グループの中には、ターゲット サーバで実行される Cisco Unified Communications Manager バージョンに該当しないものが含まれている可能性があります。このようなユーザ グループのインポート トランザクションは失敗します。