この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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この章では、Cisco Unified Communications Manager Assistant 用にマネージャの電話機とアシスタントの電話機を共有回線またはプロキシ回線のいずれかで設定することに関する情報を提供します。BAT スプレッドシートを使用したマネージャ-アシスタント関連付けの追加と更新、およびマネージャ-アシスタント用のデフォルトおよびカスタムの CSV データ ファイルの作成に関する情報も提供します。
Cisco Unified Communications Manager 一括管理(BAT)を使用して、Cisco Unified Communications Manager で Cisco Unified Communications Manager Assistant 機能を管理できます。一括トランザクションで、マネージャまたはアシスタントをその関連付けとともに追加、更新、および削除することができます。
Cisco Unified Communications Manager Assistant に関するタスクと情報の詳細については、『Feature Configuration Guide for Cisco Unified Communications Manager』(http://www.cisco.com/c/en/us/support/unified-communications/unified-communications-manager-callmanager/products-installation-and-configuration-guides-list.html)を参照してください。
Cisco Unified CM Assistant 機能は、いくつかの Cisco Unified IP Phone モデルおよびデバイス プロファイルで機能します。Cisco Unified CM Assistant では、Cisco Unified CM Assistant 機能と共に使用するために、マネージャとアシスタントの回線を設定するモードが 2 つ提供されています。
プロキシ モード:プライマリ マネージャ回線は、アシスタントの電話機上に異なる電話番号を持つプロキシ回線と関連付けられます。
共有回線モード:マネージャとアシスタントには、それらの電話機上に、同じ電話番号とパーティションを使用する共有回線があります。
(注) | ユーザをデバイスまたは電話機に関連付けることができるのは、デバイスまたは電話機で Unified CM Assistant をサポートしている場合だけです。 |
Unified CM Assistant プロキシ回線サポート用にマネージャ電話機とアシスタント電話機の設定を準備するには、次のタスクを実行する必要があります。
次の表に、Unified CM Assistant マネージャ電話テンプレートのデフォルト設定のリストを示します。
フィールド |
デフォルト値(Default Value) |
---|---|
ソフトキー テンプレート(Softkey Template) |
標準のソフトキー テンプレート マネージャ |
電話ボタンテンプレート(Phone Button Template) |
Standard Cisco Unified IP Phone 7960(2 回線) |
[回線 1(Line 1)] |
プライマリ回線 |
回線 2 |
着信インターコム回線 |
サービス |
アシスタント プライマリ サービス |
次の表に、Unified CM Assistant アシスタント電話テンプレートのデフォルト設定のリストを示します。
フィールド |
デフォルト値(Default Value) |
---|---|
ソフトキー テンプレート(Softkey Template) |
ソフトキー アシスタント |
電話ボタンテンプレート(Phone Button Template) |
Standard Cisco Unified IP Phone 7960 Assistant |
拡張モジュール 1(Expansion Module 1) |
14 ボタン拡張モジュール |
[電話本体に 1 回線、拡張モジュールに 5 回線(One line on base phone and five lines on expansion module)] |
プロキシ回線では、[電話本体に 1 回線、拡張モジュールに 5 回線(One line on base phone and five lines on expansion module)] のデフォルト設定は以下の通りです。 |
[回線 7(Line 7)] (拡張モジュール(On Expansion Module)) |
インターコム回線 |
BAT は、電話機のプライマリ マネージャ回線をアシスタント電話機のプロキシ回線にマップすることによって、Unified CM Assistant 回線設定を割り当てます。Unified CM Assistant ウィザードで作成した Unified CM Assistant のマネージャとアシスタントのデフォルト テンプレートを使用すると、1 ~ 5 本のマネージャ回線を 1 台のアシスタント電話機に関連付けることができます。次の例に、Unified CM Assistant テンプレートを使用して設定した電話機に対して、2 台のマネージャ電話機を 1 台のアシスタント電話機に関連付けるときの回線設定を示します。
回線 4 ~ 6 は、他のマネージャとの関連付けに使用できます。
複数のマネージャを 1 台のアシスタント電話機に関連付けると、BAT は、CSV データ ファイル内での順序に基づいてプロキシ回線を作成します。BAT は、マネージャとアシスタント間の最初の回線を作成するとき、すべてのプライマリ マネージャ回線をアシスタント電話機の未割り当て回線にプロキシ回線として割り当てます。BAT はアシスタント電話機のすべての回線が割り当てられるまで、または CSV レコード内のすべてのマネージャが関連付けられるまで、CSV レコードの順序に基づいて、マネージャとアシスタント間のプロキシ回線を 1 つずつ作成し続けます。
複数のアシスタントを 1 本のマネージャ プライマリ回線に関連付けると、BAT は、CSV データ ファイル内での順序に基づいてアシスタントをマネージャに割り当てます。BAT は、使用可能な回線の最初のアシスタント番号を基に、プライマリ マネージャ回線を割り当てます。たとえば、マネージャの電話機にプライマリ回線が 2 本あるとします。CSV データ ファイルで最初にリストされているアシスタントには、使用可能な回線が 1 本しかありません。その結果 BAT は、マネージャの 1 本のプライマリ回線と、CSV レコードにリストされているすべてのアシスタント電話機の 1 本のプロキシ回線を関連付けます。
次の表に、マネージャ - アシスタント関連付けを使用する際に BAT で設定できる、マネージャ電話で可能なすべての回線設定を示します。
使用可能な回線の数 |
設定(Configuration) |
---|---|
1 回線 |
回線 1:プライマリ回線(Unified CM Assistant により制御) インターコム回線(なし) |
2 回線 (デフォルトの Unified CM Assistant マネージャ電話テンプレート) |
回線 1:プライマリ回線(Unified CM Assistant により制御) 回線 2:インターコム回線(オプション) |
3 回線以上 |
最後の回線がインターコム回線として設定されます。 アシスタント電話で使用可能な回線の数は、プロキシ回線と関連付けられるマネージャ回線の数を決定します。 |
次の表では、マネージャ/アシスタント アソシエーション操作で BAT によって設定されるアシスタント電話機のデフォルトの回線設定を示します。
使用可能な回線数 |
設定(Configuration) |
---|---|
1 回線 |
回線 1:プロキシ回線 インターコム回線(なし) |
2 回線 |
回線 1:プライマリ回線 回線 2:プロキシ回線 インターコム回線(なし) |
3 回線 |
回線 1:プライマリ回線 回線 2:プロキシ回線 回線 3:インターコム回線 |
4 回線以上 |
回線 1:プライマリ回線 回線 2:プロキシ回線 最後の回線はインターコム回線として設定される 他のすべての回線はプロキシ回線として設定される |
7 回線 (デフォルトの Unified CM Assistant アシスタント電話機テンプレート) |
回線 1:プライマリ回線 回線 2 ~ 6 はプロキシ回線として設定可能で、最大 5 つのマネージャをサポートできる 回線 7:インターコム回線 |
それぞれが 3 つの既存の回線を持つ 2 つのマネージャを 6 つの未割り当ての回線を持つアシスタント電話に関連付けます。BAT は、マネージャおよびアシスタントの電話で以下の回線設定を設定します。
既存のプライマリ回線を持つマネージャの電話を関連付ける場合、アシスタントの電話の未割り当て回線の数が、マネージャの電話のプライマリ回線の数と同数またはそれ以上あることを確認する必要があります。たとえば、BAT で、4 つの設定済みプライマリ回線が存在するマネージャと 3 つの使用可能な回線しかないアシスタントの間に関連付けを作成することはできません。
新しい Unified CM Assistant マネージャ電話機とアシスタント電話機でプロキシ回線を使用するようにセットアップすることができます。
ステップ 1 |
の順に選択します。 [電話テンプレートの設定(Phone Template Configuration)] ウィンドウが表示されます。
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ステップ 2 | 次のオプションを使用して、マネージャ電話機用の CSV データ ファイルとアシスタント電話機用の別のファイルを作成します。 |
データベースへの電話機の追加の手順に従って、新しい電話機を挿入します。
既存の Unified CM Assistant マネージャ電話機とアシスタント電話機でプロキシ回線を使用するようにセットアップすることができます。
ステップ 1 | [電話回線の追加(Phone Add Lines)] の順に選択します。 ウィンドウが表示されます。 | ||
ステップ 2 | BAT 用に Unified CM Assistant テンプレートをコピーして変更しなければならない場合があります。 デフォルトのマネージャ電話機テンプレート フィールドの説明については表 1を、デフォルトのアシスタント電話機テンプレート フィールドの説明については表 2を参照してください。
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ステップ 3 | 次のオプションのいずれかを使用して、マネージャ電話機用の CSV データ ファイルとアシスタント電話機用の別のファイルを作成します。 |
Cisco Unified Communications Manager データベースに新しい電話機を追加するための BAT テンプレートを作成するときに、共有回線を使用するようマネージャ電話機とアシスタント電話機をセットアップできます。BAT を使用して新しい電話機をセットアップするための手順に従います。
Cisco Unified Communications Manager での共有回線サポート用に Unified CM Assistant サービス パラメータをセットアップする必要があります。
(注) | Cisco Unified IP Phone モデル 7960 では、5 回線以上を含む電話ボタン テンプレートが必要です。 |
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Unified CM Assistant 制御用にマネージャ回線とアシスタント回線を関連付ける必要があります。マネージャ - アシスタント関連付け用 CSV データ ファイルの手順を実行します。
BAT テンプレートを作成して、新しいマネージャ電話を共有回線に追加、または既存のマネージャ電話を共有回線で更新するときには、次の電話設定を使用します。
BAT テンプレートを作成して共有回線による新しいアシスタント電話機を追加するか既存のアシスタント電話機を更新する場合、次の電話設定を使用します。
ソフトキー テンプレートを割り当てます:標準アシスタント
付加的な回線に Cisco 14 ボタン拡張モジュール(7914)を使用している場合、BAT テンプレートで拡張モジュールのタイプを指定します。
(注) | Cisco Unified IP Phone 7960 電話ボタン テンプレートには、拡張モジュール回線が含まれます。 |
パーソナル プライマリ回線を追加します。
関連する各マネージャ用の共有回線を追加します。マネージャの電話のプライマリ ラインと同じ電話番号とパーティションを使用します。
着信インターコム回線を追加します(オプション)
短縮ダイヤルをマネージャのインターコム回線に追加します(オプション)
ユーザ ロケールを設定します。
BAT は、Cisco Unified CM Assistant の回線設定を、マネージャおよびアシスタントの電話機に割り当てられている共有回線に関連付けます。マネージャをアシスタントに関連付けるときには、マネージャの設定で共有回線モードを設定します。
共有回線モードでは、マネージャ回線が、アシスタント電話機の共有回線に対応します。たとえば、2 人のマネージャと 1 人のアシスタントを関連付けるには、アシスタントの電話機に、マネージャの電話機のプライマリ回線と同じ電話番号およびパーティションを使用する 2 回線を追加します。
回線 1:アシスタントのプライマリ回線(DN は 3356)
回線 2:マネージャ 1 との共有回線(DN は 2355)
回線 3:マネージャ 2 との共有回線(DN は 2875)
回線 4 ~ 6 は使用可能
回線 7:インターコム回線(オプション)
回線 4 ~ 6 は他のマネージャ用の共有回線として追加できます。
複数のマネージャ回線をアシスタントの電話機に追加した場合は、アシスタントの電話機のすべての回線で共有回線モードを使用する必要があります。アシスタントの電話機でプロキシ回線と共有回線を混在させることはできません。同様に、マネージャ 1 人に対し複数のアシスタントがいる場合は、すべての関連付けで共有回線モードを使用する必要があります。
共有回線モードを使用するマネージャに複数のアシスタントを関連付けると、BAT が Unified CM Assistant の関連付けを、共有回線モードを使用しているアシスタントにのみ適用します。
BAT を使用してマネージャ - アシスタントの関連付けを Cisco Unified Communications Manager データベースに挿入する際に、新しい関連付けの追加や、既存の関連付けの更新ができます。
マネージャ - アシスタントの関連付けを追加または更新するのに必要な CSV データ ファイルは、次の 2 つの方法のいずれかで作成できます。BAT スプレッドシートを使用するか、テキスト エディタを使用して、CSV 形式のテキスト ファイルを作成します。
新しいマネージャに対する関連付けを作成する場合は、デバイス名を入力する必要があります。既存の Unified CM アシスタント レコードを使用してマネージャを更新する場合、これらのフィールドはオプションです。マネージャの回線数が 3 以上の場合、BAT はマネージャのインターコム回線をアシスタントのプロキシ回線に割り当てることを許可しません。
BAT スプレッドシートを使用して、Unified CM Assistant アソシエーションを新規で追加したり、既存のものを更新したりします。BAT スプレッドシートには、マネージャ/アシスタント アソシエーションの追加、更新、削除を簡単にするマクロが付いたデータ ファイル テンプレートが含まれます。
BAT スプレッドシートには、マクロを使用するデータ ファイル テンプレートが含まれているため、マネージャとアシスタントの関連付けを簡単に追加、更新、または削除できます。
BAT スプレッドシートを使用して Unified CM Assistant の新しい関連付けを追加するときには、次の 2 つの方法でマネージャとアシスタントの関連付けを設定できます。
BAT スプレッドシートを使用して、プロキシ モードと共有モードの両方でデフォルトのマネージャおよびアシスタントの関連付けを挿入、更新、削除するための CSV データ ファイルを作成します。
BAT スプレッドシート内のすべてのフィールドの編集が終了したら、その内容を CSV 形式のデータ ファイルにエクスポートできます。ファイルは、ローカル ワークステーション上の C:\XLSDataFiles または選択された既存の別のフォルダに保存され、次のデフォルトのファイル名が割り当てられます。
<type of operation>ManagerAssistants-timestamp.txt
ここで、<type of operation> は insert または delete のいずれかになります。"timestamp" はファイルが作成された正確な日時を表します。
ステップ 1 | BAT.xlt ファイルをダウンロードして開き、BAT スプレッドシートを開きます。 | ||
ステップ 2 | スプレッドシートの機能を使用するように求められたら、[マクロを有効にする(Enable Macros)] をクリックします。 | ||
ステップ 3 | マネージャおよびアシスタントの関連付けオプションを表示するには、スプレッドシートの下部にある [デフォルトのマネージャ-アシスタント(Default Managers-Assistants)] タブをクリックします。 | ||
ステップ 4 | オプション ボタンが表示されるまで、テンプレートの右側にスクロールし、このトランザクションの関連付けのタイプを選択します。 | ||
ステップ 5 | すべての必須フィールドと関連するオプション フィールドに値を入力します。 | ||
ステップ 6 | 実行する操作を選択します。 | ||
ステップ 7 | BAT スプレッドシートから CSV データ ファイルにデータを転送するには、[BAT 形式にエクスポート(Export to BAT Format)] をクリックします。
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CSV データ ファイルを Cisco Unified Communications Manager の最初のノード データベース サーバにアップロードすれば、BAT からその CSV データ ファイルにアクセスできるようになります。
既存の電話機をマネージャ/アシスタント アソシエーションを使ってセットアップするには、BAT スプレッドシートの [カスタムマネージャ/アシスタント アソシエーション(Custom Managers-Assistants)] タブを使用することができます。BAT スプレッドシートを使用して、アシスタント電話機上のプロキシ回線用のマネージャ/アシスタント アソシエーションを挿入または更新するためのカスタム CSV データ ファイルを作成します。
BAT スプレッドシート内のすべてのフィールドの編集が終了したら、その内容を CSV 形式のデータ ファイルにエクスポートできます。システムはデフォルトのファイル名 Custom Manager-Assistants-timestamp.txt を使用して、C:\XLSDataFiles またはローカル ワークステーション上の選択した別の既存のフォルダにファイルを保存します。
ステップ 1 | Cisco Unified Communications Manager サーバから、BAT.xlt ファイルをダウンロードします。 | ||
ステップ 2 | BAT.xlt ファイルを開きます。スプレッドシートの機能を使用するように求められたら、[マクロを有効にする(Enable Macros)] をクリックします。 | ||
ステップ 3 | マネージャ/アシスタント アソシエーション オプションを表示するには、スプレッドシートの下部にある [カスタムマネージャ/アシスタント アソシエーション(Custom Managers-Assistants)] タブをクリックします。 | ||
ステップ 4 | テンプレートの右側にスクロールして、[プロキシ回線数(Number of Proxy Lines)] ボックスを表示させます。このボックスで、アシスタントに割り当てるプロキシ回線の数を入力します。入力された数に基づいて [プロキシ回線 DN(Proxy Line DN)] 列と [マネージャ回線 DN(Manager Line DN)] 列がスプレッドシートに追加されます。 すべての必須フィールドと該当するオプション フィールドに値を入力します。
# 記号は、マネージャに関連付けられるプロキシ回線の数を表します。 | ||
ステップ 5 | BAT スプレッドシートから CSV データ ファイルにデータを転送するには、[BAT形式にエクスポート(Export to BAT Format)] ボタンをクリックします。
システムはデフォルトのファイル名 Custom Manager-Assistants-timestamp.txt を使用して、C:\XLSDataFiles またはローカル ワークステーション上の選択した別の既存のフォルダにファイルを保存します。 |
BAT から CSV データ ファイルにアクセスできるようにするには、CSV データ ファイルを Cisco Unified Communications Manager の最初のノード データベース サーバにアップロードする必要があります。