Cisco Extension Mobility(XML ベースの認証機能)は、
Cisco Extension Mobility アプリケーションおよび
Cisco Extension Mobility サービスで構成されています。 エクステンション モビリティ(EM)を有効にするには、
Cisco Unified Serviceability から
Cisco Extension Mobility サービスをアクティブにする必要があります。
Cisco Extension Mobility サービスは、Cisco Tomcat Web Service 上でアプリケーションとして動作します。
各サービスは、 で有効および無効にすることができます。 詳細については、『Cisco Unified Serviceability Administration Guide』を参照してください。
(注) |
Cisco Extension Mobility は、
Cisco Unified Communications Manager の管理ページで設定された電話機間でのみ動作します。
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(注) |
Cisco Extension Mobility Cross Cluster は、異なる複数の
Cisco Unified Communications Manager クラスタ内にある電話機で動作します。
Cisco Extension Mobility Cross Cluster 機能の詳細については、クラスタ間のエクステンション モビリティの章を参照してください。
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Cisco Unified Communications Manager の管理ページを使用して、
Cisco Extension Mobility サービスを(
Cisco Unified Serviceability の管理ページで)開始し、[サービス パラメータ(Service Parameters)] ウィンドウ()を使用して、各機能がシステムでどのように動作するかを定義し、[デフォルトのデバイスプロファイル(Default Device Profile)] ウィンドウ()を使用して、この機能をサポートする電話機を定義します。
システム管理者は、各ユーザのデバイス プロファイルを設定することができます。 ユーザは Cisco Unified Communications セルフ ケア ポータルを使用して、このプロファイルにアクセスしたり、Cisco Extension Mobility のようなサービスの追加などの変更を行うことができます。
ユーザは、
Cisco Unified IP Phone のサービス ボタンまたはアプリケーション ボタンを押して
Cisco Extension Mobility にアクセスし、
Cisco Unified Communications Manager ユーザ ID および個人識別番号(暗証番号)のフォームにログイン情報を入力します。 ユーザに複数のユーザ デバイス プロファイルがある場合は、
Cisco Extension Mobility で使用するデバイス プロファイルの選択を求めるプロンプトが電話機に表示されます。
ユーザの電話機が Change Credential IP Phone サービスに登録されている場合、そのユーザは、Change Credential IP Phone サービスを使用して、ユーザの暗証番号を変更できます。
ユーザがログインすると、
Cisco Extension Mobility アプリケーションはユーザ認証用の XML-over-HTTP 要求を受け取り、
Cisco Unified Communications Manager Directory に対して情報を確認します。 (次の図を参照してください)
図 1.
Cisco Extension Mobility
認証の際、ログイン プロファイルがログイン デバイスと一致すると(つまり、
Cisco Unified IP Phone 7975 用に設定されたユーザ デバイス プロファイルを持つユーザが
Cisco Unified IP Phone 7975 にログインすると)、
Cisco Extension Mobility は次のように動作します。
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電話機は、個別のユーザ デバイス プロファイル情報を使用して自動的に再設定されます。
ユーザにユーザ デバイス プロファイルが 1 つある場合は、システムはこのプロファイルを使用します。 ユーザ デバイス プロファイルが複数ある場合、ユーザは使用するユーザ デバイス プロファイルをリストから選択できます。
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ユーザは、デバイス プロファイルで設定したサービスをすべて使用できます。
同じユーザが、設定済みのユーザ デバイス プロファイルのない
Cisco Unified IP Phone にログインした場合は、認証時にログイン プロファイルがログイン デバイスと一致しません。 このシナリオでは、その電話機モデルのデフォルトのデバイス プロファイルが電話機にロードされ、
Cisco Extension Mobility が次のように動作します。
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システムは、デバイスに依存しない設定(つまり、ユーザ保留音源、ユーザ ロケール、ユーザ ID、スピード ダイヤル、「このデバイスの回線設定」の設定を除く電話番号設定)をすべて、ユーザ デバイス プロファイルからログイン デバイスへコピーします。
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システムは、電話テンプレートとソフトキー テンプレートの設定にその電話機のデフォルトのデバイス プロファイルを使用し、電話機がアドオン モジュールをサポートできる場合にはアドオン モジュールにもデフォルトを使用します。
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ログイン デバイスが電話ボタン テンプレートの機能セーフをサポートしており、ログイン プロファイルで設定されている電話テンプレートがボタンの数と一致する場合、システムはログイン プロファイルの電話テンプレートを使用します。 一致しない場合、システムは電話機のデフォルトのデバイス プロファイルを使用して電話テンプレートを設定します。
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電話機が
Cisco Unified IP Phone サービスをサポートし、サービスが設定されている場合は、ユーザ デバイス プロファイルからサービスがコピーされます。
ユーザ デバイス プロファイルに
Cisco Unified IP Phone サービスが設定されていない場合、システムはログイン時にアクセスされるログイン デバイス用の、デフォルトのデバイス プロファイルで設定されている
Cisco Unified IP Phone サービスを使用します。 加入者サービス用のパラメータが存在する場合、システムはパラメータをデフォルトのデバイス プロファイルからコピーするので、パラメータが正しい情報を反映していないことがあります。
たとえば、
Cisco Unified IP Phone 7975 用に設定されたユーザ デバイス プロファイルを持つユーザが
Cisco Unified IP Phone 7906 にログインし、デフォルトのデバイス プロファイルが電話機にロードされる場合、次のようなシナリオが発生します。
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ユーザは、ユーザの保留音源、ユーザ ロケール、ユーザ ID、スピード ダイヤル、電話番号設定にアクセスできます。 ユーザは電話回線設定にはアクセスできません。システムは、
Cisco Unified IP Phone 7906 用に設定されたデフォルトのデバイス プロファイルから電話回線設定を行っています。
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ユーザは、
Cisco Unified IP Phone 7906 の電話テンプレートとソフトキー テンプレートにアクセスできます。
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Cisco Unified IP Phone 7906 はアドオン モジュールをサポートしていないため、ユーザはアドオン モジュールにアクセスできません。
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Cisco Unified IP Phone サービスが Cisco Unified IP Phone 7906 用に設定されている場合、ユーザはサービスにアクセスできますが、加入者サービスのパラメータはCisco Unified Communications Self Care Portal でユーザが選択したパラメータではなく、デフォルトのデバイス プロファイルを反映します。
ユーザは、[サービス] ボタンを押して、[ログアウト] を選択すると、
Cisco Extension Mobility からログアウトします。 ユーザが自分でログアウトしない場合は、サービス パラメータを設定しておくと、システムが自動的にユーザをログアウトします。あるいは、電話機の次のユーザが前のユーザをログアウトさせることもできます。 ログアウト後、
Cisco Unified Communications Manager はログアウト プロファイルを電話機に送信し、電話機を再起動します。