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この章では、ONS 15454 で使用できる ONS 15454 Dense Wavelength Division Multiplexing(DWDM; 高密度波長分割多重)ノード タイプについて説明します。DWDM ノード タイプは、ONS 15454 に取り付けられている増幅器やフィルタ カードによって決まります。また、この章では、DWDM Automatic Power Control(APC; 自動電力制御)、Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexing(ROADM; 再設定可能な光分岐挿入)電力等化、スパン損失確認、Automatic Node Setup(ANS; 自動ノード設定)についても説明します。
(注) 特に指定のないかぎり、[ONS 15454] は ANSI と ETSI の両方のシェルフ アセンブリを意味します。
(注) この章では、[OPT-BST]は OPT-BST、OPT-BST-E、OPT-BST-L カード、および OPT-LINE(光ブースター)モードでプロビジョニングされる OPT-AMP-L カードと OPT-AMP-17-C カードを指します。[OPT-PRE]は OPT-PRE カード、および OPT-PRE(プリアンプ)モードでプロビジョニングされる OPT-AMP-L カードと OPT-AMP-17-C カードを指します。
• 「ANS」
ONS 15454 では、ハブ、端末、Optical Add/Drop Multiplexing(OADM; 光分岐挿入)、ROADM、anti-Amplified Spontaneous Emission(anti-ASE; 反増幅時自発放射)、回線増幅器、Optical Service Channel(OSC; 光サービス チャネル)再生回線、マルチシェルフ ノード、およびメッシュ ネットワークのノード設定などの、DWDM ノード設定がサポートされます。すべてのノード設定は、OADM および anti-ASE ノードを除く C 帯域または L 帯域のカードによりプロビジョニングできます。これらのノードでは、AD-xB-xx.x カードまたは AD-xC-xx.x カード(C 帯域のみ)が必要です。すべてのノード設定は、シングルシェルフまたはマルチシェルフです。
(注) Cisco TransportPlanner ツールで、増幅器の配置と適切なノード機器の計画を作成できます。
(注) メッシュ DWDM ネットワークで複数の光サイドをサポートする場合、イーストおよびウェストは、もはや ONS 15454 シェルフの左側および右側の参照に使用されません。以前のソフトウェアリリースが動作しているネットワークをこのリリースにアップグレードした場合、ウェストは A、イーストは B にマッピングされます。ハブまたは ROADM ノードなどの両側のあるノードでは、サイド A はスロット 1 ~ 6 を参照し、サイド B はスロット 12 ~ 17 を参照します。端末ノードの片側には、カードが装着されているスロットに関係なく、[A] のラベルが付いています。メッシュ DWDM ネットワークでの ONS 15454 の設定の詳細については、「メッシュ DWDM ネットワークの設定」 を参照してください。
ハブ ノードは、2 枚の TCC2/TCC2P カードと次のカードの組み合わせのいずれかが搭載されたシングル ONS 15454 ノードです。
• 2 枚の 32MUX-O カードと 2 枚の 32DMX-O カードまたは 32DMX カード
• 2 枚の 32WSS カードと 2 枚の 32DMX または 32DMX-O カード
• 2 枚の 32WSS-L カードと 2 枚の 32DMX-L カード
• 2 枚の 40-WSS-C または 40-WSS-CE カードと 2 枚の 40-DMX-C または 40DMX-CE カード
(注) 32WSS/32WSS-L/40-WSS-C/40-WSS-CE および 32DMX/32DMX-L/40-DMX-C/40-DMX-CE カードは、通常は ROADM ノードに取り付けられますが、ハブ ノードや端末ノードに取り付けることもできます。カードをハブ ノードに取り付ける場合は、
32WSS/32WSS-L/40-WSS-C/40-WSS-CE エクスプレス ポート(EXP RX および EXP TX)は接続されていません。
また、必要に応じて Dispersion Compensation Unit(DCU; 分散補償ユニット)を追加することができます。ハブノードは、DWDM スロット要件に Time Division Multiplexing(TDM; 時分割多重)カード用の空きが必要ないため、DWDM と TDM アプリケーションを同時にサポートできません。図9-1 に、32MUX-O および 32DMX-O カードが装着されたハブ ノード構成を示します。
図9-1 32 チャネル C 帯域カードが装着されたハブ ノードの構成例
図9-2 に、40-WSS-C カードが装着された 40 チャネル ハブ ノード構成を示します。
図9-2 40-WSS-C カードが装着されたハブ ノードの構成例
図9-3 に、ハブ ノードのチャネル フローを示します。クライアント ポートからの最大 32 チャネルが、1 本のファイバに多重化および等化されます。多重化されたチャネルは、OPT-BST 増幅器に送信されます。OPT-BST の出力は、OSCM カードからの出力信号と結合され、もう一方の側に向けて送信されます。
受信した信号は OSCM カードと OPT-PRE カードの間で分割されます。OPT-PRE 増幅器が受信した信号には分散補償が適用され、信号は 32DMX-O カードに送られます。このカードでは入力信号の逆多重化と減衰が行われます。
端末ノードは、2 枚の TCC2/TCC2P カードと次のカードの組み合わせのいずれかが搭載されたシングル ONS 15454 ノードです。
• 1 枚の 32MUX-O カードと 1 枚の 32DMX-O カード
• 1 枚の 32WSS カードと、32DMX カードまたは 32DMX-O カードのどちらか 1 枚
• 1 枚の 32WSS-L カードと 1 枚の 32DMX-L カード
• 1 枚の 40-WSS-C または 40-WSS-CE カードと 1 枚の 40-DMX-C または 40-DMX-CE カード
• 1 枚の 40-MUX-C カードと 1 枚の 40-DMX-C または 40-DMX-CE カード
端末ノードは、スロット 1 ~ 6 またはスロット 12 ~ 17 に取り付けることができます。カードを取り付ける側は、常にサイド A として割り当てられます。図9-4 に、32MUX-O カードを搭載した端末構成の例を示します。端末ノードのチャネル フローはハブ ノードと同じです(図9-3 参照)。
図9-4 32MUX-O カードを搭載した端末ノードの構成例
図9-5 に、40-WSS-C カードを搭載した端末構成の例を示します。
図9-5 40-WSS-C カードを搭載した端末ノードの構成例
図9-6 に、40-MUX-C カードを搭載した端末構成の例を示します。
図9-6 40-WUX-C カードを搭載した端末ノードの構成例
OADM ノードは、両側にカードが装着され、少なくとも 1 枚の AD-xC-xx.x カードか 1 枚の AD-xB-xx.x カード、および 2 枚の TCC2/TCC2P カードを装着した ONS 15454 シングル ノードです。32MUX-O/40-MUX-C または 32DMX-O/40-DMX-C/40-DMX-CE カードは、OADM ノードに装着することはできません。OADM ノードでは、チャネルは各方向から単独でアドまたはドロップし、DWDM ノードですべての OADM を反映する帯域をパススルーすることができます(エクスプレス パス)。また、外部パッチコードを装着している場合は、TDM ITU-T ライン カードを使用せずに OADM カードから別の OADM カードへパススルーすることもできます(光パススルー)。
光パススルー チャネルは、エクスプレス パスとは異なり、変更されたリングで他のチャネルに影響を与えずに、あとからアド/ドロップ チャネルに変換できます。OADM 増幅器と必要なカードの配置は、Cisco TransportPlanner ツールを使用するか、サイト計画に従って決定します。
OADM ノードには増幅 OADM ノードまたはパッシブ OADM ノードがあります。増幅 OADM では、ブースター カードおよびプリアンプ カードがノードの両側に取り付けられます。図9-7 に、増幅 OADM ノードの構成例を示します。さらに、OADM ノードは非対称となる場合があります。増幅器を一方の側に取り付け、もう一方の側に取り付けないでおくことができます。または、一方の側にプリアンプを取り付け、もう一方の側にブースターを取り付けることができます。
図9-8 に、増幅 OADM ノードのチャネル フローの例を示します。32 波長プランは、8 帯域(各帯域に 4 チャネル)をベースとしているので、光アド/ドロップは、帯域レベルまたはチャネル レベル(個々のチャネルをドロップ可能)あるいはその両方で行うことができます。
図9-9 に、パッシブ OADM ノードの構成例を示します。パッシブ OADM ノードには、ノードの両側に帯域フィルタ、4 チャネル マルチプレクサ/デマルチプレクサ、およびチャネル フィルタが装備されています。
図9-10 に、パッシブ OADM ノードのトラフィック フローの例を示します。チャネルの信号フローは、OSC-CSM カードが OPT-BST および OSCM カードの代わりに使用されていることを除いて増幅 OADM と同じです。
図9-10 パッシブ OADM ノードのチャネル フローの例
ROADM ノードを使用すると、物理的なファイバ接続を変更しなくても、波長のアド/ドロップを行うことができます。ROADM ノードには、2 枚の TCC2/TCC2P カードと次のカードの組み合わせのいずれかが搭載されています。
• 2 枚の 32WSS カードと 2 枚の 32DMX または 32DMX-O カード(オプション)
• 2 枚の 32WSS-L カードと 2 枚の 32DMX-L カード(オプション)
• 2 枚の 40-WSS-C または 40-WSS-CE カードと 2 枚の 40-DMX-C または 40-DMX-CE カード(オプション)
トランスポンダ(TXP)およびマックスポンダ(MXP)を、スロット 6 と 12 に、また増幅器を使用しない場合には任意の空きスロットに取り付けることができます。
(注) ROADM ノードでは、32DMX-O カードは必要ではありませんが、使用することができます。Cisco TransportPlanner を使用すると、ネットワーク要件に基づいて ROADM ノードに最適なデマルチプレクサ カードが自動的に選択されます。
図9-11 に、32DMX カードを取り付けた増幅 ROADM ノードの構成例を示します。
図9-11 32DMX カードが取り付けられた ROADM ノード
図9-12 に、40-WSS-C カードを取り付けた増幅 ROADM ノードの構成例を示します。
図9-12 40-WSS-C カードが取り付けられた ROADM ノード
図9-13 に、32WSS-L および 32DMX-L カードを取り付けた ROADM ノードの例を示します。
図9-13 32WSS-L および 32DMX-L カードが取り付けられた ROADM ノード
図9-14 に、ROADM のサイド A からサイド B への光信号フローの例を示します。サイド B からサイド A への光信号フローは、サイド B の OSC-CSM および 32WSS または 40-WSS-C カードを経由して、同じパスを通ります。この例では、OSC-CSM カードが取り付けられているため、OPT-BST は必要ありません。
メッシュ リング ネットワークで ONS 15454 を運用する場合、Amplified Spontaneous Emission(ASE; 増幅時自発放射)の蓄積とレージングを防ぐノード構成(anti-ASE)が必要です。anti-ASE ノードは、ハブ ノードや OADM ノードにいくつかの修正を加えることで作成できます。チャネルはエクスプレス パスを通ることはできませんが、一方の側でチャネル レベルで逆多重化してドロップし、もう一方の側でアドして多重化することができます。
いくつかのチャネルがパススルー モードで接続されている場合、ハブ ノードを構成することを推奨します。チャネル数を制限する必要があるリングでは、AD-xB-xx.x カードと 4MD-xx.x カードを結合するか、AD-xC-xx.x カードをカスケードします。図9-8 を参照してください。
図9-15 に、パススルー モードですべての波長を使用する anti-ASE ノードを示します。Cisco TransportPlanner を使用して、anti-ASE ノードの最適な構成を決定します。
回線増幅器ノードは、光信号を長いスパンで増幅するために使用するシングル ONS 15454 ノードです。回線増幅器ノードには、次のカードのセットのいずれかを取り付けることができます。
• 2 枚の OPT-PRE カード、2 枚の OPT-BST カード、および 2 枚の OSCM カード
• 2 枚の OPT-PRE カードおよび 2 枚の OSC-CSM カード
• 2 枚の OPT-AMP-17-C カードおよび 2 枚の OSCM カード
各プリアンプと OPT-BST 増幅器の間に減衰器を置いて、光入力電力値を一致させ、増幅器のゲイン チルト値を保持する必要があります。
2 枚の OSCM カードを OPT-BST カードに接続し、OSC 信号をパススルー チャネルで多重化します。OPT-BST カードがないノードでは、構成に OSCM カードではなく OSC-CSM カードを使用する必要があります。図9-16 に、OPT-BST、OPT-PRE、および OSCM カードを使用した回線増幅器ノードの構成例を示します。
OSC 再生ノードは、次の 2 つの目的で DWDM ネットワークにアドします。
• スパン リンクが 37 dB 以上で、ペイロードの増幅およびアド/ドロップ機能が存在しない場合に、OSC チャネルを電気的に再生するため。Cisco TransportPlanner は、37 dB よりも長いスパンに OSC 再生ノードを配置します。OSC 再生ノードと隣の DWDM ネットワーク サイトの間のスパンは、最長で 31 dB です。
• 必要に応じてネットワークに Data Communications Network(DCN; データ通信ネットワーク)機能を追加するため
OSC 再生ノードでは、図9-17 に示すように、2 枚の OSC-CSM カードが必要です。カードはシェルフの両側に取り付けられます。
図9-18 に、OSC 再生回線ノードの信号フローを示します。
マルチシェルフ ノードとしてプロビジョニングされる ONS 15454 ノードは、最大 12 個のサブテンド シェルフを単一エンティティとして管理できます。
(注) サブテンド シェルフの数を 8 から 12 に増やす理由は、均一の帯域周波数グリッドで動作する新しい光カードおよび DWDM カードを収容して管理するためです。
ノード コントローラが主シェルフで、TCC2/TCC2P カードがマルチシェルフ機能を実行します。各サブテンド シェルフには、シェルフ機能を実行する TCC2/TCC2P カードを装備している必要があります。ノード コントローラ シェルフとサブテンド シェルフとの間の内部データ交換の場合、ノード コントローラ シェルフには冗長 MS-ISC-100T カードを装着するか、代わりに Catalyst 2950 スイッチを装備する必要があります。シスコでは、MS-ISC-100T カードを使用することを推奨しています。Catalyst 2950 を使用する場合、マルチシェルフ ラックの 1 つに取り付けられます。すべてのサブテンド シェルフは、通信 LAN をサポートするのに使用されているイーサネット スイッチから 328 フィート(100 m)以内の距離にある同一サイトに配置する必要があります。図9-19 に、マルチシェルフ ノードの構成例を示します。
マルチシェルフ ノードには、すべてのクライアント インターフェイス(Cisco Transport Controller [CTC]、Transaction Language One [TL1]、SNMP[簡易ネットワーク管理プロトコル]、HTTP)用に単一のパブリック IP アドレスがあります。クライアントは、サブテンド シェルフではなくノード コントローラ シェルフにのみ接続できます。ユーザ インターフェイスおよびサブテンド シェルフは、ストレート型(CAT-5)LAN ケーブルを使用してパッチパネルに接続されます。
ノード コントローラ シェルフには、次のような機能があります。
• IP パケット ルーティングおよびネットワーク トポロジ検出がノード コントローラ レベルで実行されます。
• Open Shortest Path First(OSPF)はノード コントローラ シェルフに集中化されています。
• オーバーヘッド回線は、マルチシェルフ ノード内でルーティングされず、サブテンド コントローラ シェルフにのみ管理されます。オーバーヘッド バイトを使用するには、AIC-I は端末先となるサブテンド シェルフに取り付けられていなければなりません。
• 各サブテンド シェルフは、タイミング ソース回線、TCC/TCC2P クロック、または Building Integrated Timing Supply(BITS; ビル内統合タイミング供給源)ソース回線として使用できる単一シェルフ ノードとして機能します。
マルチシェルフ構成は、Cisco TransportPlanner によって設定され、自動的に CTC ソフトウェアで検出されます。一般的なマルチシェルフの取り付けでは、すべての光ユニットがノード コントローラ シェルフに装備されていて、TXP/MXP カードが集約されたサブテンド シェルフに装着されています。さらに、ノード コントローラ シェルフ内のすべての空スロットには TXP/MXP カードを装着できます。DWDM メッシュ ネットワークでは、メッシュおよびリングで保護されている信号出力をサポートする異なるシェルフに装着されているクライアントカードおよび光カードにより、最大 8 つの光サイドを設定できます。
マルチシェルフ ノードは、シングルシェルフ ノードと同じ通信チャネルを提供します。
• OSC リンクは、OSCM/OSC-CSM カードで終端します。各 ONS 15454 ノード間に 2 つのリンクが必要です。2 つのノード間にある OSC リンクは、同じノードの組で終端されている同等の Generic Communications Channel/Data Communications Channel(GCC/DCC)リンクに置き換えることはできません。OSC リンクは必須で、ノードを Gateway Network Element(GNE; ゲートウェイ ネットワーク エレメント)と接続するのに使用できます。
ONS 15454 シェルフは、40-WXC-C 波長クロスコネクト カード、マルチシェルフ プロビジョニング、40 チャネル パッチ パネル、4 度パッチ パネル、および 8 度パッチ パネルを使用するメッシュ DWDM ネットワークに設定できます。ONS 15454 DWDM メッシュ構成は、4 度パッチ パネルが取り付けられている場合には最大 4 度(4 つの光方向)、8 度パッチ パネルが取り付けられている場合には最大 8 度(8 つの光方向)になります。回線終端メッシュノードとクロスコネクト(XC)終端メッシュ ノードの 2 つのメッシュ ノード タイプが使用できます。
回線終端メッシュ ノードは、ネイティブのソフトウェア リリース 8.5 メッシュ ネットワークに取り付けられています。回線終端メッシュ ノードは、1 ~ 8 個の回線終端をサポートすることができます。各回線方向では、40-WXC-C、40-MUX-C、40-DMX-C、または 40-DMX-CE カード、プリアンプ カード、およびブースター カードが必要です。この構成では、次の代替カードを使用できます。
• 40-MUX-C カードは、40-WSS-C/40-WSS-CE カードに交換できます。
• OPT-BST カードは、OPT-AMP-17-C カード(OPT-BST モード)や OPT-BST-E カードに交換できます。
• OPT-PRE は、OPT-AMP-17-C カード(OPT-LINE モード)に交換できます。
• 40-WXC-C COM-RX ポートは、プリアンプ出力ポートに接続します。
• 40-WXC-C COM-TX ポートは、ブースター増幅器 COM-RX ポートに接続します。
• 40-WXC-C DROP TX ポートは、40-DMX-C または 40-DMX-CE COM-RX ポートに接続します。
• 40-WXC-C ADD-RX ポートは、40-MUX-C COM-TX ポートに接続します。
• 40-WXC-C EXP-TX ポートは、メッシュ パッチ パネルに接続します。
• 40-WXC-C EXP-RX ポートは、メッシュ パッチ パネルに接続します。
図9-20 に、回線終端ノードからの 1 つのシェルフを示します(MMU カードおよび 4 度メッシュ トポロジのある ROADM ノードのレイアウト および 4 度回線終端メッシュ ノードのレイアウト に、4 度および 8 度のメッシュ ネットワークでの回線終端ノードの例を示します。)。
図9-21 に、40-WXC-C および 40-MUX-C カードを使用した 1 つの回線終端側の機能ブロック図を示します。
図9-21 回線終端メッシュ ノード側 ― 40-MUX-C カード
図9-22 に、40-WXC-C および 40-WSS-C カードを使用した回線終端側の機能ブロック図を示します。
図9-22 回線終端メッシュ ノード側 ― 40-WSS-C カード
図9-23 に、MMU カードが装着された ROADM を 2 つのネイティブ回線終端メッシュ側に相互接続するノードの機能ブロック図を示します。
図9-23 回線終端メッシュ ノード ― MMU カードが装着された ROADM
XC 終端メッシュ ノード(図9-24 に示す)は、もう 1 つのメッシュ ノード タイプです。非メッシュ ノードをメッシュ ノードにアップグレードするか、または 2 つの非メッシュ ノードを相互接続するために使用します。XC 終端メッシュ ノードには、次のカードが取り付けられています。
• OPT-PRE モードに設定された OPT-AMP-17-C カード
• 40-WXC-C COM-RX ポートは、MMU EXP-A-TX ポートに接続します。
• 40-WXC-C COM-TX ポートは、MMU EXP-A-RX ポートに接続します。
• 40-WXC-C EXP-TX ポートは、OPT-AMP-17-C COM-RX ポートに接続します。
• 40-WXC-C EXP-RX ポートは、OPT-AMP-17-C COM-TX ポートに接続します。
• 40-WXC-C EXP-TX ポートは、メッシュ パッチ パネルに接続します。
• 40-WXC-C EXP-RX ポートは、メッシュ パッチ パネルに接続します。
ONS 15454 メッシュ トポロジでは、4 度パッチ パネル(PP-MESH-4)または 8 度パッチ パネル(PP-MESH-8)を取り付ける必要があります。4 度パッチ パネルが取り付けられている場合、最大 4 度のメッシュ トポロジを作成できます。8 度パッチ パネルが取り付けられている場合、最大 8 度のメッシュ トポロジを作成できます。4 度パッチ パネルには 4 つの 1 × 4 光スプリッタが含まれており、8 度パッチ パネルには 8 つの 1 × 8 スプリッタが含まれています。各メッシュ パッチ パネルには、試験アクセス送受信ポートで使用される 2 × 8 スプリッタが含まれています。図9-25 に、4 度パッチ パネルのブロック図を示します。
メッシュ パッチ パネルでは、信号は 4 つの信号(4 度パッチ パネルを使用する場合)または 8 つの信号(8 度パッチ パネルを使用する場合)に分割されます。図9-26 に、4 度パッチ パネルでの信号フローを示します。40-WXC-C カードは、EXP TX および COM RX ポートの 4 度パッチ パネルに接続します。
メッシュ パッチ パネルは、40-WXC-C カードを相互接続し、4 度および 8 度のメッシュ トポロジを含むメッシュ ネットワークを作成します。さらに、40-WXC-C カードが装着されているシェルフは、メッシュ パッチ パネルで設定することにより、MMU ベースのマルチリング メッシュ ノードを作成することができます。MMU カードが装着されている ROADM ノードに 40-WXC-C カードを取り付けることにより、2 度の MMU ベース ROADM ノードを 4 度または 8 度のメッシュ ノードにアップグレードすることができます。図9-27 に、4 度メッシュ トポロジにアップグレードされたあとの MMU カードが装着された ROADM ノードを示します。
図9-27 MMU カードおよび 4 度メッシュ トポロジのある ROADM ノードのレイアウト
次の図は、シェルフ レベルでの異なるメッシュ構成を示しています。図9-28 に、図9-20 のシェルフ構成に基づく基本的な 4 度メッシュ ノードのレイアウトを示します。
図9-29 に、図9-20 のシェルフ構成に基づく、保護された 4 度メッシュ ノードのレイアウトを示します。
40-WXC-C カードが取り付けられている場合、マルチシェルフ モードで設定されている DWDM ノードは、最大 8 つの異なるスパンに接続できます。サイドは A、B、C、D、E、F、G、および H の文字で識別されます。図9-30 に示すように、サイドは Provisioning > WDM-ANS > Optical Sides タブから表示して管理します。各サイドは、ノードが接続されるスパンを識別します。
(注) ONS 15454 シェルフの両側を指す場合、サイド A とサイド B は、「ウェスト」と「イースト」の代わりになります。サイド A はスロット 1 ~ 6(以前は「ウェスト」)を指し、サイド B はスロット 12 ~ 17(以前は「イースト」)を指します。回線方向ポートのパラメータである East-to-West および West-to-East は、削除されました。
• TXP/MXP 段階 ― 物理ファイバ段階との間で多重化または逆多重化された信号を持つすべての TXP または MXP カードの仮想の分類
• ファイバ段階 ― スパンに直接的または間接的に直面するポートを持つ DWDM カードのセット
図9-31 に、相互接続側の概念図を示します。最大 8 つのサイドがサポートされており、各サイドに TXP/MXP、ファイバ、および A/D 段階が含まれています。
• スパンに直接接続されるカード。これらには、OSC-CSM、OPT-BST、OPT-BST-E、または OPT-BST-L カード、および OPT-LINE(ブースター増幅器)モードでプロビジョニングされた OPT-AMP-L または OPT-AMP-17-C カードが含まれます。
• OPT-PRE カード。これらには、OPT-PRE カード、および OPT-PRE(プリアンプ)モードでプロビジョニングされた OPT-AMP-L または OPT-AMP-17-C カードが含まれます。
表9-1 に、DWDM メッシュ ノードによりサポートされるファイバ段階のレイアウトを示します。この表の OPT-BST には、OPT-BST、OPT-BST-E、および OPT-BST-L カードが含まれます。OPT-AMP には、OPT-PRE または OPT-LINE のいずれかのモードで設定された OPT-AMP-L および OPT-AMP-17-C カードが含まれます。
(注) C 帯域および L 帯域の増幅器は、同じレイアウト内で混合させることはできません。
A/D 段階は、次の 3 つのノード タイプに分類されます。
• メッシュ ノード ― マルチシェルフ モードで設定された ONS 15454 ノードは、8 つの異なるサイドに接続できます。
• レガシー ― AD-xB-xx-x または AD-xC-xx.x カードがカスケードされた ROADM ノードまたは OADM ノードの半分
• 非 A/D ― A/D 機能を持たない回線ノードまたはサイドが A/D 段階に含まれています。
段階はアクティブ カードおよびパッチコードにより構築されます。ただし、相互接続側は、メッシュ パッチ パネル(4 度パッチ パネルまたは 8 度パッチ パネル)またはレガシー ノードの EXP-RX/EXP-TX ポートに接続されるパッチコードにより完了します。
ONS 15454 に装着されているすべての DWDM カードは、サイドに属しています。サイドは、文字(A、B、C、D、E、F、G、または H)またはスパンに物理的に接続されているポートにより識別できます。これらのポートは、「サイド ライン ポート」と呼ばれます。サイド ライン ポートには、次のものがあります。
• ファイバ段階を終了し、物理的に LINE と表示されているポート(OPT-BST および OSC-CSM カードのポートなど)
• DCN 終端を使用して外部スパンに物理的に接続できるすべてのポート(次のポートを含む)
–OPT-BST、OPT-BST-E、および OPT-BST-L LINE-RX および LINE-TX ポート
–OSC-CSM LINE-RX および LINE-TX ポート
–40-WXC-C COM-RX および COM-TX ポート
• 回線ノードのDCN 終端を使用して外部スパンに物理的に接続できるすべてのポート(次のポートを含む)
–OPT-PRE または OPT-AMP-L/OPT-AMP-17-C(OPT-PRE モード)COM-RX および COM-TX ポート
–OPT-BST、OPT-BST-E、および OPT-BST-L COM-TX ポート
ONS 15454 のスロット 1 ~ 6 およびスロット 12 ~ 17 は、各グループに 40-WXC-C カードが取り付けられている場合、各サイド ID を受信できます。
• レガシー ノード(プロビジョニングまたは装着された 40-WXC-C カードのないノード)では、許可されるサイド ID は A と B のみです。
• 4 枚以下の 40-WXC-C カードが装着されている 4 度メッシュ ノードでは、許可されるサイド ID は A、B、C、および D です。
• 8 枚以下の 40-WXC-C カードが装着されている 8 度メッシュ ノードでは、許可されるサイド ID は A、B、C、D、E、F、G、および H です。
サイド ID は自動的に割り当てられます。次の条件を満たす場合には、CTC または TL1 を使用して、サイドを手動で作成できます。
• シェルフに TX および RX 回線ポートが含まれている。
ONS 15454 ソフトウェアがユーザ定義のサイドを検出した場合、そのサイドにはユーザが割り当てたラベルを使用し、次のサイド ID ユーザ ラベル +1 を割り当てます。ユーザが割り当てたサイド ID 後ろの次のサイド ラベルが許可された番号を超える場合(たとえば、4 度メッシュ ノードの E)、サイドには [Unknown] のマークが付けられます。ノードに取り付けられたすべての光カードは、カードが取り付けられたスロットに割り当てられたサイド ID に関連付けられます。
サイドの値は、TXP、MXP、ADM-10G、GE_XP または 20GE_XP カードが取り付けられているシェルフには適用されません。これらのカードは、パッチコードの自動作成に関連していないからです。サイド ID を削除すると、このサイドに関連付けられたすべてのカードのサイド ID の値は、[Unknown] に変更されます。
(注) ONS 15454 のサイドを手動で作成または修正することは推奨しません。
次の表は、サイドを使用した ONS 15454 の構成例を示しています。 表9-2 に、サイド A および B がプロビジョニングされた標準の ROADM シェルフを示します。シェルフは TXP、MXP、ADM-10G、GE_XP、または 10GE_XP カードを含む 7 つのシェルフに接続されています。
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表9-3 に、保護された ROADM シェルフを示します。この例では、サイド A および B は、シェルフ 1 および 2 のスロット 1 ~ 6 です。40-WSS-C/40-WSS-CE/40-DMX-C または
40-WSS-CE/40-DMX-CE カードは、サイド A および B に取り付けられています。シェルフ 1 および 2 のスロット 12 ~ 17 には、TXP、MXP、ADM-10G、GE_XP、または 10GE_XP カードが含まれています。
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表9-4 に、4 度メッシュ ノードを示します。サイド A は、シェルフ 1 スロット 1 ~ 6 です。サイド B および C はシェルフ 2 スロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17、サイド D はシェルフ 3 スロット 1 ~ 6 です。回線終端モードの 40-WXC-C カードは、サイド A ~ D に取り付けられています。
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表9-5 に、保護された 4 度メッシュ ノード例を示します。この例では、サイド A ~ D は、シェルフ 1 ~ 4 のスロット 1 ~ 6 に割り当てられます。
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表9-6 に、保護された 4 度メッシュ ノード例を示します。この例では、サイド A ~ D はシェルフ 1 ~ 4 のスロット 1 ~ 4 に割り当てられ、TXP、MXP、ADM-10G、GE_XP、または 10 GE_XP カードは、シェルフ 1 ~ 4 スロット 12 ~ 17 およびシェルフ 5 ~ 8 スロット 1 ~6 と 12 ~ 17 に取り付けられています。
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表9-7 に、アップグレードとしてプロビジョニングされた 4 度メッシュ ノードを示します。この例では、サイド A ~ D は、シェルフ 1 および 2 のスロット 1 ~ 4 および 12 ~ 17 に割り当てられます。XC 終端モードの 40-WXC-C カードはサイド A および B、回線終端モードの 40-WXC-C カードはサイド C および D に取り付けられています。
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表9-8 に、8 度メッシュ ノードを示します。この例では、サイド A ~ H は、シェルフ 1 のスロット 1 ~ 6、シェルフ 2 ~ 4 のスロット 1 ~ 6 および 12 ~ 17、およびシェルフ 5 のスロット 1 ~ 6 に割り当てられます。回線終端モードの 40-WXC-C カードは、サイド A ~ H に取り付けられています。
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表9-9 に、別の 8 度メッシュ ノードを示します。この例では、サイド A ~ H は、すべてのシェルフ(シェルフ 1 ~ 8)のスロット 1 ~ 6 に割り当てられます。回線終端モードの 40-WXC-C カードは、サイド A ~ H に取り付けられています。
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表9-10 に、ユーザ定義サイドのある 4 度メッシュ ノードを示します。ソフトウェアがサイドを連続的に割り当て、メッシュ ノードが 4 度であるため、シェルフ 5 スロット 1 ~ 6 に割り当てられるサイドは [Unknown] です。
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C 1 |
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U 2 |
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通常、マルチディグリー メッシュ ノードでは、4 枚または 8 枚の 40-WXC-C カードと 1 つの 4 度または 8 度のパッチ パネルを使用します。各 40-WXC-C カードでは、40-MUX-C カードを使用してスパンに行く波長をアドし、40-DMX-C または 40-DMX-CE カードを使用してスパンから来る波長をドロップします。40-MUX-C および 40-DMX-C または 40-DMX-CE カードは、それぞれの TXP または MXP カードに接続されます。この新しいローカル アド/ドロップ チャネル管理構成では、マルチディグリー ノードの少なくとも 1 つの方向を使用して、ローカル アド/ドロップ トラフィックを管理できます。この構成の利点は、波長をローカルでアドまたはドロップするために必要な場合に、すべての TXP、MXP、40-MUX-C、および 40-DMX-C または 40-DMX-CE カードを統合することです。図9-32 に、ローカル アド/ドロップ構成の設定方法の例を示します。
Network Element(NE; ネットワーク要素)を図で示すように設定することにより、TXP または MXP カードの送信ポートを 40-MUX-C カードに接続後、40-MUX-C カードの出力を OPT-BST カードに接続することが可能であり、OPT-BST カードは、4 度または 8 度メッシュ ノードとして設定された NE で優先される 40-WXC-C カードに接続されます。ソフトウェアの設定により、優先 40-WXC-C カードに入る波長は、マルチディグリー パッチ パネルとその NE 内のもう 1 枚の 40-WXC-C カードを経由して、希望する送信方向に選択的に送信できます。着信方向では、40-WXC-C カードとマルチディグリー パッチ パネルを経由して NE に入る波長は、OPT-PRE カードおよび 40-DMX-C または 40-DMX-CE カードを含む NE に面する優先 40-WXC-C カードに選択的にルーティングできます。その後、これらの波長は、対応する TXP/MXP 受信ポートに送信されます。NE は別々の IP アドレスを持つ別々のシェルフに配置されていて、DCN 拡張により通信します。
この構成の利点は、すべてのトランスポンダ カード、40-MUX-C カード、および 40-DMX-C または 40-DMX-CE カードを 1 つの NE に配置できることであり、NE は 40-WXC-C カードとマルチディグリー パッチ パネルのみを含む別のメッシュ NE と通信します。通常、マルチディグリー ノード内の各 40-WXC-C カードには、独自の 40-MUX-C および 40-DMX-C または 40-DMX-CE カードとこれらに対応する TXP/MXP カードが含まれています。この新しい構成により、余分の 40-MUX-C カード、40-DMX-C または 40-DMX-CE カード、および対応する TXP および MXP カードは削除されます。現在では、マルチディグリー ノード内の希望する方向で波長を送受信できる専用の NE もあります。さらに、波長および波長がノードを出る方向は、ソフトウェアによる再設定が可能であり、手動でケーブルを配線し直す必要はありません。
図9-32 に、ローカル アド/ドロップ チャネル管理にメッシュ ノードを使用する例を示します。
図9-32 2 つの NE を使用するローカル アド/ドロップ管理
DWDM ノードのケーブル配線は、Cisco TransportPlanner Internal Connections テーブルによって指定されます。次のセクションでは、一般的な DWDM ノード タイプに一般的に取り付けられるケーブル配線の例を説明します。
(注) 次のセクションで示すケーブル配線の説明は例です。常に使用するサイトに適した
Cisco TransportPlanner Internal Connections テーブルを基にして、光ファイバケーブルを取り付けてください。
OSC リンク端末ケーブル配線には、次のような特徴があります。
• OPT-BST および OSC-CSM カードのみが、回線(スパン)ファイバに直接インターフェイスするカードです。
• OSCM カードは、DWDM チャネルではなく、光サービス チャネルのみを搬送します。
• OSCM と OSC-CSM カードをシェルフの同じ側(サイド B または サイド A)に取り付けることはできません。たとえば、サイド A に OSCM カード、サイド B に OSC-CSM カードというように、それぞれの側に異なるカードを取り付けることができます。
• OPT-BST カードと OSC-CSM カードの両方をノードの同じ側で使用すると、OPT-BST カードが監視チャネルと DWDM チャネルを結合し、OSC-CSM カードは OSCM カードとして動作するため DWDM トラフィックが搬送されません。
• OPT-BST カードと OSCM カードをサイド B に取り付けると、サイド B OPT-BST OSC RX ポートがサイド B OSCM TX ポートに接続され、サイド B OPT-BST OSC TX ポートがサイド B OSCM RX ポートに接続されます。
• OPT-BST カードと OSC-CSM カードをサイド B に取り付けると、サイド B OPT-BST OSC RX ポートがサイド B OSC-CSM LINE TX ポートに接続され、サイド B OPT-BST OSC TX ポートがサイド B OSC-CSM LINE RX ポートに接続されます。
• OPT-BST カードと OSCM カードをサイド A に取り付けると、サイド A OPT-BST OSC TX ポートがサイド A OSCM RX ポートに接続され、サイド A OPT-BST OSC RX ポートがサイド A OSCM TX ポートに接続されます。
• OPT-BST カードと OSC-CSM カードをサイド A に取り付けると、サイド A OPT-BST OSC TX ポートがサイド A OSC-CSM LINE RX ポートに接続され、サイド A OPT-BST OSC RX ポートがサイド A OSC-CSM LINE TX ポートに接続されます。
図9-33に、OSCM カードが取り付けられたハブ ノードの OSC ファイバの接続例を示します。
図9-33 OSC 端末のファイバ接続:OSCM カードが取り付けられたハブ ノード
ハブ ノードのケーブル配線には、一般的に次のルールが適用されます。
• サイド A OPT-BST または OSC-CSM カードの共通(COM)TX ポートは、サイド A OPT-PRE COM RX ポートまたはサイド A 32DMX-O/40-DMX-C/40-DMX-CE COM RX ポートに接続されます。
• サイド A OPT-PRE COM TX ポートは、サイド A 32DMX-O/40-DMX-C/40-DMX-CE COM RX ポートに接続されます。
• サイド A 32MUX-O/32WSS/32WSS-L COM TX ポートは、サイド A OPT-BST またはサイド A OSC-CSM COM RX ポートに接続されます。
• サイド B 32MUX-O/32WSS/32WSS-L COM TX ポートは、サイド B OPT-BST またはサイド B OSC-CSM COM RX ポートに接続されます。
• サイド B OPT-BST またはサイド B OSC-CSM COM TX ポートは、サイド B OPT-PRE COM RX ポートまたはサイド B 32DMX-O/32DMX COM RX ポートに接続されます。
• サイド B OPT-PRE COM TX ポートは、サイド B 32DMX-O/32DMX COM RX ポートに接続されます。
図9-34 に、ハブ ノードとそのケーブル配線の例を示します。この例では、OSCM カードが取り付けられています。OSC-CSM カードを取り付ける場合、通常スロット 1 と 17 に取り付けられます。
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サイド A DCU TX をサイド A OPT-PRE DC RX 3 に接続 |
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3.DCU が取り付けられていない場合、4 dB の減衰ループ(+/- -1 dB)を OPT-PRE DC ポートの間に取り付ける必要があります。 |
端末ノードのケーブル配線には、一般的に次のルールが適用されます。
• 端末サイトには、片側しかありません(これに対し、ハブ ノードには両側があります)。端末側には、サイド B または サイド A のいずれかがあります。
• 端末側 OPT-BST または OSC-CSM カードの COM TX ポートは、端末側 OPT-PRE COM RX ポートまたは 32DMX-O/40-DMX-C/40-DMX-CE COM RX ポートに接続されます。
• 端末側 OPT-PRE COM TX ポートは、端末側 32DMX-O/40-DMX-C/40-DMX-CE COM RX ポートに接続されます。
• 端末側 32MUX-O/40-MUX-C COM TX ポートは、端末側 OPT-BST または OSC-CSM COM RX ポートに接続されます。
回線増幅器ノードのケーブル配線には、一般的に次のルールが適用されます。
• 回線増幅器ノードのレイアウトでは、OPT-PRE カードと OPT-BST カードのあらゆる組み合わせが可能で、サイド A からサイド B 方向、およびサイド B からサイド A 方向の構成で非対称のカード選択を使用できます。指定された回線方向に対して、次の 4 つの構成が考えられます。
–プリアンプとブースター増幅の両方(ただし、回線増幅器ノードには少なくとも 1 方向での増幅があります)
• サイド A OPT-PRE カードが取り付けられている場合
–サイド A OSC-CSM または OPT-BST COM TX は、サイド A OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
–サイド A OPT-PRE COM TX ポートは、サイド B OSC-CSM または OPT-BST COM RX ポートに接続されます。
• サイド A OPT-PRE カードが取り付けられていない場合、サイド A OSC-CSM または OPT-BST COM TX ポートは、サイド B OSC-CSM または OPT-BST COM RX ポートに接続されます。
• サイド B OPT-PRE カードが取り付けられている場合
–サイド B OSC-CSM または OPT-BST COM TX ポートは、サイド B OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
–サイド B OPT-PRE COM TX ポートは、サイド A OSC-CSM または OPT-BST COM RX ポートに接続されます。
• サイド B OPT-PRE カードが取り付けられていない場合、サイド B OSC-CSM または OPT-BST COM TX ポートは、サイド A OSC-CSM または OPT-BST COM RX ポートに接続されます。
図9-35 に、回線増幅器ノードとそのケーブル配線の例を示します。
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サイド A DCU TX をサイド A OPT-PRE DC RX 4 に接続 |
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4.DCU が取り付けられていない場合、4 dB の減衰ループ(+/- 1 dB)を OPT-PRE DC ポートの間に取り付ける必要があります。 |
OSC 再生ノードのケーブル配線には、一般的に次のルールが適用されます。
• サイド A OSC-CSM COM TX ポートは、サイド B OSC-CSM COM RX ポートに接続されます。
• サイド A OSC-CSM COM RX ポートは、サイド B OSC-CSM COM TX ポートに接続されます。
• スロット 2 ~ 5 および 12 ~ 16 は、TXP カードおよび MXP カードに使用できます。
図9-36 に、OSC 再生ノードとそのケーブル配線の例を示します。
OADM ノードの両側が対称である必要はありません。Cisco TransportPlanner では、それぞれの側で、次の 4 つの構成のうちの 1 つを作成できます。
(注) 増幅 OADM ノードには、OPT-PRE カードまたは OPT-BST カード、またはその両方が含まれます。パッシブ OADM ノードにはどちらも含まれません。両ノードには、アド/ドロップ チャネルまたは帯域カードが含まれます。
OADM ノードのエクスプレス パス ケーブル接続には、一般的に次のルールが適用されます。
• TX ポートは RX ポートのみに接続されなければなりません。
• EXP ポートは、すべてサイド B に属する AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カード間の COM ポートのみに接続されます(つまり、これらのポートはデイジーチェーンになっています)。
• EXP ポートは、すべてサイド A に属する AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カード間の COM ポートのみに接続されます(つまり、これらのポートはデイジーチェーンになっています)。
• サイド A の最後の AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの EXP ポートは、サイド B の最初の AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの EXP ポートに接続されます。
• OPT-BST COM RX ポートは、スロット位置が最も近い AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x COM TX ポートに接続されます。
• OPT-PRE COM TX ポートは、スロット位置が最も近い AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x COM RX ポートに接続されます。
• OADM カードが隣接スロットに位置している場合、TCC2/TCC2P カードでは、前述のように EXP ポートおよび COM ポートの間がデイジーチェーンで接続されているとみなします。
• 最初のサイド A AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの COM RX ポートは、サイド A OPT-PRE または OSC-CSM COM TX ポートに接続されます。
• 最初のサイド A AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの COM TX ポートは、サイド A OPT-BST または OSC-CSM COM RX ポートに接続されます。
• 最初のサイド B AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの COM RX ポートは、サイド B OPT-PRE または OSC-CSM COM TX ポートに接続されます。
• 最初のサイド B AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x カードの COM TX ポートは、サイド B OPT-BST または OSC-CSM RX ポートに接続されます。
• サイド A OPT-PRE がある場合、サイド A OPT-BST または OSC-CSM COM TX ポートは、サイド A OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
• サイド B OPT-PRE がある場合、サイド B OPT-BST または OSC-CSM COM TX ポートは、サイド B OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
OADM ノードのアド/ドロップ パス ケーブル接続には、一般的に次のルールが適用されます。
• AD-xB-xx.x アド/ドロップ(RX または TX)ポートは、次のポートのみに接続されます。
–4MD-xx.x COM TX または 4MD-xx.x COM RX ポート
–もう 1 つの AD-xB-xx.x アド/ドロップ ポート(パススルー構成)
• AD-xB-xx.x アド/ドロップ帯域ポートは、同じ帯域に属している 4MD-xx.x カードのみに接続されます。
• それぞれの特定の AD-xB-xx.x カードに対して、その帯域カードのアド ポートとドロップ ポートは、同じ 4MD-xx.x カードの COM TX ポートおよび COM RX ポートに接続されます。
• AD-xB-xx.x および 4MD-xx.x カードは、同じ側にあります(接続されたポートは、すべて同じ回線方向です)。
OADM ノードのパススルー パス ケーブル接続には、一般的に次のルールが適用されます。
• パススルー接続は、同じ帯域またはチャネルおよび同じ回線方向のアド ポートとドロップ ポート間でのみ確立されます。
• AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x アド/ドロップ ポートは、他の AD-xC-xx.x または AD-xB-xx.x アド/ドロップ ポートに接続する必要があります(パススルー構成として)。
• アド(RX)ポートは、ドロップ(TX)ポートに接続する必要があります。
• 4MD-xx.x クライアント入出力ポートは、他の 4MD-xx.x クライアント入出力ポートに接続する必要があります。
• サイド A AD-xB-xx.x ドロップ(TX)ポートは、対応するサイド A 4MD-xx.x COM RX ポートに接続されます。
• サイド A AD-xB-xx.x アド(RX)ポートは、対応するサイド A 4MD-xx.x COM TX ポートに接続されます。
• サイド B AD-xB-xx.x ドロップ(TX)ポートは、対応するサイド B 4MD-xx.x COM RX ポートに接続されます。
• サイド B AD-xB-xx.x アド(RX)ポートは、対応するサイド B 4MD-xx.x COM TX ポートに接続されます。
図9-37 に、AD-1C-xx.x カードが取り付けられた増幅 OADM ノードの例を示します。
(注) 図9-37 は例です。常に使用するサイトに適した Cisco TransportPlanner Internal Connections テーブルを基にして、光ファイバケーブルを取り付けてください。
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サイド A DCU TX をサイド A OPT-PRE DC RX 5 に接続 |
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5.DCU が取り付けられていない場合、4 dB の減衰ループ(+/- 1 dB)を OPT-PRE DC ポートの間に取り付ける必要があります。 |
図9-38 に、2 枚の AD-1C-xx.x カードが取り付けられたパッシブ OADM ノードの例を示します。
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ROADM ノードのケーブル配線には、一般的に次のルールが適用されます。
• サイド A OPT-BST または OSC-CSM COM TX ポートは、サイド A OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
• サイド A OPT-PRE COM TX ポートは、サイド A 32WSS COM RX ポートに接続されます。
• サイド A OPT-BST または OSC-CSM COM RX ポートは、サイド A 32WSS COM TX ポートに接続されます。
• サイド A OPT-BST(使用している場合)OSC TX ポートは、サイド A OSCM RX ポートに接続されます。
• サイド A OPT-BST(使用している場合)OSC RX ポートは、サイド A OSCM TX ポートに接続されます。
• サイド A 32WSS EXP TX ポートは、サイド B 32WSS EXP RX ポートに接続されます。
• サイド A 32WSS EXP RX ポートは、サイド B 32WSS EXP TX ポートに接続されます。
• サイド A 32WSS DROP TX ポートは、サイド A 32DMX COM RX ポートに接続されます。
• サイド A 40-WSS-C/40-WSS-CE DROP TX ポートは、サイド A 40-DMX-C または 40-DMX-CE COM RX ポートに接続されます。
• サイド B OPT-BST または OSC-CSM COM TX ポートは、サイド B OPT-PRE COM RX ポートに接続されます。
• サイド B OPT-PRE COM TX ポートは、サイド B 32WSS COM RX ポートに接続されます。
• サイド B OPT-BST または OSC-CSM COM RX ポートは、サイド B 32WSS COM TX ポートに接続されます。
• サイド B OPT-BST(使用している場合)OSC TX ポートは、サイド B OSCM RX ポートに接続されます。
• サイド B OPT-BST(使用している場合)OSC RX ポートは、サイド B OSCM TX ポートに接続されます。
• サイド B 32WSS DROP TX ポートは、サイド B 32DMX COM RX ポートに接続されます。
• サイド B 40-WSS-C/40-WSS-CE DROP TX ポートは、サイド B 40-DMX-C または 40-DMX-CE COM RX ポートに接続されます。
図9-39 に、増幅 ROADM ノードとそのケーブル配線の例を示します。
(注) 図9-39 は例です。常に使用するサイトに適した Cisco TransportPlanner Internal Connections テーブルを基にして、光ファイバケーブルを取り付けてください。
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サイド A DCU TX をサイド A OPT-PRE DC RX 6 に接続 |
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6.DCU が取り付けられていない場合、4 dB の減衰ループ(+/- -1 dB)を OPT-PRE DC ポートの間に取り付ける必要があります。 |
Automatic Node Setup(ANS; 自動ノード設定)は、DWDM チャネル パス上の Variable Optical Attenuator(VOA;可変光減衰器)の値を、増幅器入力でのチャネルあたりの電力が等化されるように調整する TCC2/TCC2P の機能です。この電力等化は、起動時に、クライアント インターフェイス上の入力信号やノード内を信号が渡るパスとは関係なく、すべてのチャネルが同じ増幅器電力を持つことを意味します。この等化は、次の 2 つの理由により必要です。
• すべてのパスで、そのパスを通過する信号に異なるペナルティが課される。
• クライアント インターフェイスは、さまざまな電力レベルで ONS 15454 DWDM リングに信号を追加する。
ANS をサポートするために、内蔵 VOA とフォトダイオードが、次のカードに実装されています。
• AD-xB-xx.x カードのエクスプレスおよびドロップ パス
• AD-xC-xx.x カードのエクスプレスおよびアド パス
• 32WSS/40-WSS-C/40-WSS-CE/40-WXC-C のアドおよびパススルー パス
• 32DMX、40-DMX-C、40-DMX-CE カードの入力ポート
光パワーは VOA を調整することで等化されます。ANS は、チャネルごとの予測電力に基づき、次の方法で自動的に VOA 値を計算します。
• パス挿入損失(各 DWDM 伝送要素に保存されている)を取得する。
VOA は、次の 3 つの動作モードの 1 つで動作します。
• 自動 VOA シャットダウン ― このモードでは、VOA は最大減衰値に設定されます。自動 VOA シャットダウン モードは、電力が偶発的に挿入されるようなイベントでシステムの信頼性が保障されるようにチャネルがプロビジョニングされていない場合に設定します。
• 定減衰値 ― このモードでは、VOA は入力信号の値に関係なく一定の減衰値に調整されます。定減衰値モードは、集約パスに関連付けられた VOA で設定します。
• 定電力値 ― このモードでは、VOA 値は、入力電力信号が変化したときに一定の出力電力を保つように自動的に調整されます。この動作状態は、1 つのチャネル パスに関連付けられた VOA で設定します。
ANS は、次の VOA プロビジョニング パラメータを計算します。
ANS 値を DWDM のネットワーク要件に基づいて修正できるように、プロビジョニング パラメータは次の 2 つのコントリビューションに分類されています。
• 参照コントリビューション ― (表示専用)ANS が設定
• DWDM カードがエクスプレス パス上に接続されている順序
• パススルーとして構成されているチャネルまたは帯域、またはチャネルと帯域の数
ANS は、すべての DWDM ポートがノード側の 1 つのポートに関連付けられていることを前提にしています。ポートとサイドの関連付けは、プロビジョニングされた(または自動計算された)内部パッチコードから取り込まれるノード レイアウトに基づいています。CTC または TL1 では、次のことが実行できます。
ANS を起動すると、各 ANS パラメータに対して次のステータスのいずれかが表示されます。
• Success - Changed ― パラメータのセットポイントが正常に再計算されました。
• Success - Unchanged ― パラメータのセットポイントを再計算する必要はありませんでした。
• Unchanged - Port in IS state ― ポートが IS 状態のため、ANS はセットポイントを修正できませんでした。
• Not Applicable ― パラメータのセットポイントはこのノード タイプには適用されません。
• Fail - Out of Range ― 計算されたセットポイントが予想の範囲外にあります。
• Fail - Missing Input Parameter ― 必要なプロビジョニング データが不明または使用不可能であるため、パラメータを計算できませんでした。
光パッチコードは、2 つの端末地点によりモデル化されるパッシブ デバイスです。それぞれの地点には、スロットとポートが割り当てられています。ユーザによりプロビジョニングされた光パッチコードが存在する場合、ANS は新しい接続が実行可能かチェックし(組み込まれた接続ルールに従って)、ユーザ接続がルールのいずれかに違反している場合は、拒否のメッセージを返します。ANS は、予想される波長をプロビジョニングする必要があります。予測される波長のプロビジョニングを行う際には、次のルールが適用されます。
• カード名は総称してカード ファミリーで表され、特定の波長がサポートされるわけではありません(たとえば、AD-2C-xx.x はすべての 2 チャネルの OADM を表します)。
• プロビジョニング レイヤで、汎用カードを CTC や TL1 などを使って特定のスロットにプロビジョニングできます。
• 識別した値とプロビジョニングした値の不一致があると、ミスマッチ機器アラームが発生します。プロビジョニングするアトリビュートのデフォルト値は AUTO です。
ONS 15454 ANS パラメータは、ノードが正しく動作するために必要な値を設定します。Cisco TransportPlanner は、計画されたネットワークに対する要件に従って ANS パラメータを計算します。Cisco TransportPlanner は、そのパラメータを [NE Update] という名前の ASCII ファイルにエクスポートします。CTC では、NE Update ファイルをインポートして自動的にノードをネットワークにプロビジョニングできます。すべての ANS パラメータは、ノードビューの Provisioning > WDM-ANS > Provisioning タブで表示および手動による修正を行うことができます(図9-40 参照)。
Provisioning > WDM-ANS > Provisioning タブでは、次の情報が表示されます。
• Selector ― ツリー ビュー内に ANS パラメータを表示します。+ または - をクリックすると、個々のツリー要素が展開されたり折りたたまれたりします。ツリー要素をクリックすると、右側のテーブルに要素のパラメータが表示されます。たとえば、上部にあるノード名をクリックすると、すべてのノードの ANS パラメータが表示されます。Rx > Amplifier をクリックすると、増幅器の受信パラメータのみが表示されます。
• Value ― パラメータ値を表示します。値を手動で修正できます(ANS パラメータの手動修正は推奨しません)。ANS がパラメータを計算できなかった場合、Value カラムに [Unknown] が表示されます。
–Calculated ― Cisco TransportPlanner により計算された値
–Provisioned ― 手動でプロビジョニングされた値
• Note ― 計算できなかったパラメータ(Value カラムに Unknown が表示されているパラメータ)の情報を表示します。
表9-11 に、Provisioning > WDM-ANS > Provisioning タブの ANS パラメータで表示される次の情報を示します。
• サイド ― 光サイド。非メッシュ DWDM ネットワークの DWDM ノードでは A(スロット 1 ~ 6)または B(スロット 12 ~ 17)、DWDM メッシュ ネットワークでは A、B、C、D、E、F、G、または H です。
• カテゴリ ― パラメータのカテゴリを ANS パラメータ ツリーに表示します。
• Def ― デフォルト値(dB)。デフォルトには、これ以外に MC(メトロ コア)、CG(コントロール ゲイン)、U(不明)があります。
• 光タイプ ― パラメータの光タイプ。T(端末)、FC(チャネル数制限なしの端末)、O(OADM)、H(ハブ)、LS(回線増幅器)、R(ROADM)、U(不明)。
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i 7 |
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Side i Rx.Power.Add&Drop - Input Power(サイド i 受信電力アドおよびドロップ ― 入力電力) |
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Side i Rx.Power.Add&Drop - Drop Power(サイド i 受信電力アドおよびドロップ ― ドロップ電力) |
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Side i .Rx.Power.Band n .Drop Power(サイド i 受信電力帯域 n ドロップ電力、 n = 1 ~ 8) |
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Side i .Rx.Power.Channel n .Drop Power Side B(サイド i 受信電力チャネル n ドロップ電力サイド B、 n = 1 ~ 32 8 または 1 ~ 40 9 ) |
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Side i .Rx.Threshold.OSC LOS Threshold(サイド i 受信しきい値 OSC LOS しきい値) |
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Side i .Rx.Threshold.Channel LOS Threshold(サイド i 受信しきい値 チャネル LOS しきい値) |
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Side i Tx.Power.Add&Drop - Output Power(サイド i 送信電力アドおよびドロップ ― 出力電力) |
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Side i .Tx.Power.Add&Drop - By-Pass Power(サイド i 送信電力アドおよびドロップ ― バイパス電力) |
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Side i .Tx.Threshold.Fiber Stage Input Threshold(サイド i 送信しきい値 ファイバ段階入力しきい値) |
DWDM 機能ビューでは、DWDM カードおよび MSTP ノード内のこれらの内部接続をグラフィカルに表示します。また、機能ビューでは、カードとマルチディグリー MSTP ノード(最大 8 つのサイド)での接続も表示します。DWDM ノードの機能ビューにナビゲートするには、ノード ビューの CTC で次の移動パスを使用します。
Provisioning > WDM-ANS > Internal Patchcords > Functional View
図9-41 に、8 サイド ノードでの機能ビューの例を示します。
機能ビューには、2 つの主なペインがあります。上部ペインには、シェルフのツリー ビューとシェルフ機器のグラフィカル ビューがあります。下部ペインでは、アラームと回線を表形式で説明します。
図9-41 の上部ペインは、左ペインと右ペインに分かれています。左ペインでは、MSTP システム内のシェルフをツリー構造で表示します。シェルフのツリー ビューを展開して、そのシェルフでのスロットの使用状況を表示できます。右ペインは、シェルフ内のサイドのグラフィカル ビューです。図9-41 の場合、8 つのサイド(A ~ H)があります。サイド A は図で示した場所にあります。各サイドのすべてのカードは、グループ化できます。
• 選択 ― このアイコンを使用して、グラフィカル ビュー ペイン内のグラフィカルな要素を選択します。
• パッチコード ― このアイコンを使用して、カード間の内部パッチコードを作成します。
(注) パッチコード アイコンは、ソフトウェア リリース 8.5 では機能しません。
• ズーム イン/ズーム アウト ― これらのアイコンを使用して、グラフィカル表示ペイン内でズーム インまたはズーム アウトを行います。
• ビューの調整 ― このアイコンを使用して、グラフィカル ビューを画面で使用できるスペースに合わせます。
下部ペインを使用して、アラーム(Alarms タブを使用)または回線(Circuits タブを使用)を表示できます。Alarms タブをクリックすると、ネットワーク、ノード、またはカード ビューの Alarms タブと同じ情報が表示されます。Circuits タブをクリックすると、ネットワーク、ノード、またはカード ビューの Alarms タブと同じ情報が表示されます。
サイドをダブルクリックし、そのサイドの詳細を表示します。たとえば、図9-41 のサイド A をダブルクリックすると、図9-42 のように表示されます。
図のグリーンの矢印は、選択したサイド内の DWDM 光パスを表しています。この例での光パスは、次のように要約されます。
1. 光は光スパンから OPT-BST カード LINE-RX ポートに入ります。
2. パスは OPT-BST カード COM-TX ポートから OPT-PRE カードの COM-RX ポートへと続きます。
3. OPT-PRE カードは、COM-TX ポートからの光信号を 40-WXC COM-RX 入力ポートに送信します。
4. 40-WXC カードは、DROP-TX ポートからローカルでドロップされる信号を 40-DMX/40-DMX-CE カード COM-RX ポートに送信します。
5. 40-DMX/40-DMX-CE カードは、Multifiber Push On(MPO)コネクタの 1 つにドロップされた信号をブロック表示された MPO に送信します。MPO ブロックを展開すると(ダブルクリックするか、または右クリックして Down を選択する)、MPO ブロック内にマックスポンダ(MUX)カードが表示されます。MPO ケーブル内の 8 つの光ファイバの 1 つが MUX トランク ポートに接続されています。
6. MPO ブロック内の MXP カードのトランク ポートからの光信号は、5 つの MPO コネクタの 1 つにある 40-MUX カードに入ります。
7. 40-MUX カードは、COM-TX ポートからの光信号を 40-WXC カードの ADD-RX ポートに送信します。
8. MXP からアドされた信号は、40-WXC カードの COM-TX ポートから OPT-BST カードの COM-RX ポートに送信されます。
機能ビューのグラフィカル ペインでは、カードをダブルクリックして通常のカード ビューを起動できます。
また、マウスをカードの上に移動させると、カードの情報を表示できます。たとえば、マウスをサイド A の OPT-BST カードの上に置くと、ツールチップ テキストにより sh1/s1 (OPT-BST) と表示されます。これは、サイド A の OPT-BST カードがシェルフ 1 スロット 1 にあることを示しています。図9-43 を参照してください。
図9-43 サイド A OPT-BST カードのシェルフとスロットの情報
マウスをカードのポートの上に移動し、ポートの情報を表示します。たとえば、マウスをサイド A の 40-MUX カードの左上のポートの上に置くと、ツールチップ テキストにより
CARD_PORT-BAND-1-RX と表示されます。これは、マウスの置かれている 40-MUX ポートが最初の波長帯域(波長 1 ~ 8)を 40-MUX カードの光パスにアドするためのポートであることを示しています。これらの波長は、8 つの統合光ファイバを含む MPO コネクタのトランスポンダ(TXP)またはマックスポンダ(MXP)から 40-MUX カードに入ります。図9-44 を参照してください。
マウスをパッチコードの上に移動し、このパッチコードに関連付けられた出力および入力ポートの状態を表示します。図9-45 を参照してください。
MPO ブロック内の詳細を表示するには、ダブルクリックするか、または右クリックして Down を選択します。詳細な表示が見えたら、MPO ブロック内で右クリックし、Upper View を選択してブロックを折りたたみます。マウスを MPO ブロックの上に移動させると、関連付けられた波長がツールチップとして表示されます(図9-46 を参照)。
サイド表示内に、このサイドに影響を及ぼすクリティカル、メジャー、およびマイナーのアラームに関するアラーム カウントを与えるアラーム ボックスが表示されます。このアラームの要約はサイドのみに関する情報であり、システムのすべてのアラームが要約されている Alarms タブの下にあるアラームとは異なっています。たとえば、Alarms タブの下にあり、サイド A に関係のあるアラームが表示された場合、サイド A のアラーム ボックスにある適切なアラーム カウントのみが増分されます。ほかのノード(B ~ H)に関するアラーム ボックス内のアラーム カウントは増分されません。サイドのグラフィカル ビューでは、カード アイコンまたはポート アイコンは、カードに関連付けられたアラームの重大度を反映して色が変わります(レッド、オレンジ、またはイエロー)。MPO ブロックの色は、MPO ブロック内の要素にとって最高のアラーム重大度を反映しています。
パッチコードに接続されたすべての TXP および MXP カードは、MPO アイコンの下でグループ化されます。図9-41 で示すノードでは、40-MUX カードおよび 40-DMX/40-DMX-CE カードに接続されている MXP カードがサイド A にあります。MXP カードは、40-MUX カードを通して 40-WXC カードのアド ポートに接続されていて、40-DMX/40-DMX-CE カードを通して 40-WXC カードのドロップ ポートにも接続されています。40-MUX カードからの MXP カードとの接続を表示するには、MPO アイコンをダブルクリックします。図9-47 に、ダブルクリック前の MPO アイコン(図の左側)とダブルクリック後の結果(図の右側)を示します。
(注) 保護された TXP(TXPP)または MXP(MXPP)カードの場合、カードのアイコンには、アクティブ トランクと保護されたトランクを示すラベルがあります。
サイド ビュー内で右クリックすると、ショートカット メニューにより次に示すような内容を変更できます(図9-48 を参照)。
• Fit to View ― サイド ビューを使用できるディスプレイのスペースに合わせます。
• Delete Side ― 選択したサイドを削除します。
• Rotate Left ― サイドを反時計回りに 90 度回転します(すべての接続は維持されます)。
• Rotate Right ― サイドを時計回りに 90 度回転します(すべての接続は維持されます)。
• Horizontal Flip ― サイドを水平にフリップします(すべての接続は維持されます)。
• Vertical Flip ― サイドを垂直にフリップします(すべての接続は維持されます)。
サイドで Fit to View を選択したあと、サイド ビュー内で右クリックし、次の選択肢がある新しいメニューを起動できます(図9-49 を参照)。
• Go to Upper View ― 前のビューに戻ります。
• Perform AutoLayout ― カードの配置およびカード間の接続を最適化します。
図9-49 サイド A ビューのオプション(Fit to View の選択後)
Circuits タブを選択すると、機能ビューに関する回線が表示されます。パッチコードの線の色は、グラフィック表示では通常ブラックです。パッチコードの線がグリーンになるのは、選択した回線を搬送するパッチコードに関連付けられた回線を選択した場合のみです。
光パスに存在している光パワーを表示するには、表示したい光パス(グリーンの線)の上にマウスを移動させます。ツールチップにより、パワー(dBm)が光パスに沿って表示されます(図9-50 を参照)。