この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、ANSI および ETSI シェルフ アセンブリの Cisco ONS 15454 ハードウェアについて説明します。カードの説明は、 第2章「共通コントロール カード」 、 第3章「OSC」 、 第4章「光増幅器カード」 、 第5章「マルチプレクサ カードとデマルチプレクサ カード」 、 第6章「光アド/ドロップ カード」 、または 第8章「トランスポンダ カードおよびマックスポンダ カード」 を参照してください。機器のインストレーションについては、『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』の「Install the Shelf and Common Control Cards」の章を参照してください。
(注) 特に指定のないかぎり、[ONS 15454] は ANSI と ETSI の両方のシェルフ アセンブリを意味します。
• 「概要」
• 「前面扉」
• 「ONS 15454 ANSI のバックプレーン カバー」
• 「ONS 15454 ETSI フロント マウント電気接続」
• 「EAP」
• 「ONS 15454 ANSI のアラーム、タイミング、LAN、およびクラフト ピンの接続」
(注) Cisco ONS 15454 シェルフ アセンブリは、通信機器とだけ組み合わせて使用できます。
ここでは Cisco ONS 15454 ANSI および Cisco ONS 15454 ETSI の概要について説明します。
ONS 15454 は、次の地域および国内の電気規格に合わせて設置してください。
• 米国:National Fire Protection Association(NFPA; 米国防火協会)70、米国電気工事規定
• カナダ:Canadian Electrical Code、Part I、CSA C22.1
• その他の国:地域および国内の電気規格を入手できない場合は、IEC 364 の Part 1~7 を参照してください。
装置ラックに設置する場合には、ONS 15454 ANSI のアラームの接続ポイントと配電を 1 カ所に集中できるように、通常は ONS 15454 ANSI アセンブリをヒューズ アラーム パネルに接続します。ヒューズ アラーム パネルはサードパーティ製の機器なので、このマニュアルでは説明していません。ヒューズ アラーム パネルの要件または仕様が不明な場合は、使用する機器のマニュアルを参照してください。ONS 15454 ANSI の前面扉を開くと、シェルフ アセンブリ、ファン トレイ アセンブリ、およびファイバ ストレージ 領域があります。バックプレーンには、アラーム端子、外部インターフェイス端子、電源端子、および BNC/SMB コネクタがあります。
ONS 15454 ANSI は、19 インチまたは 23 インチ ラック(482.6 mm または 584.2 mm)に取り付けることができます。シェルフ アセンブリの重量は、カードを装着していない状態で約 55 ポンド(約 25 kg)です。
ONS 15454 ANSI の電源は、-48 VDC 電源です。マイナス、リターン、およびアースの電源端子は、バックプレーンにあります。
(注) ONS 15454 ANSI は Telcordia GR-1089-CORE Type 2 および Type 4 に準拠して設計されています。ONS 15454 ANSI の配線やケーブル接続は、外部の施設とは直接行わないようにしてください。設置に適した環境としては、Central Office Environment(COE)、Electronic Equipment Enclosure(EEE)、Controlled Environment Vault(CEV)、仮設施設、Customer Premise Environment(CPE; 顧客宅内環境)などがあります。
装置ラックに設置する場合には、ONS 15454 ETSI のアラームの接続ポイントと配電を 1 カ所に集中できるように、通常は ONS 15454 ETSI アセンブリをヒューズ アラーム パネルに接続します。ヒューズ アラーム パネルはサードパーティ製の機器なので、このマニュアルでは説明していません。ヒューズ アラーム パネルの要件または仕様が不明な場合は、使用する機器のマニュアルを参照してください。ONS 15454 ETSI の前面扉を開くと、シェルフ アセンブリ、ファン トレイ アセンブリ、およびファイバ ストレージ 領域があります。シェルフの上部にある FMEC カバーから、電源コネクタ、外部アラームおよび外部制御、タイミングの入力および出力、クラフト インターフェイス端末を利用できます。
ONS 15454 ETSI は、ETSI ラックに取り付けることができます。シェルフ アセンブリの重量は、カードを装着していない状態で約 57 ポンド(約 26 kg)です。シェルフ アセンブリは、セキュリティ強化用の前面扉および Front Mount Electrical Connection(FMEC; フロント マウント電気接続)カバー、冷却用のファン トレイ モジュール、およびファイバ ストレージ用の広いスペースを備えています。
ONS 15454 ETSI の電源は、-48 VDC 電源です。マイナス、リターン、およびアースの電源端子は、MIC-A/P および MIC-C/T/P FMEC で接続されています。
ONS 15454 ANSI は、19 インチまたは 23 インチ(482.6 mm または 584.2 mm)装置ラックに搭載できます。シェルフ アセンブリは、ラックの前面から 5 インチ(127 mm)飛び出しています。Electronic Industries Alliance(EIA; 電子工業会)標準ラックにも Telcordia 標準ラックにも取り付けられます。シェルフ アセンブリの横幅は、取り付け金具なしの状態で約 17 インチ(431.8 mm)です。弊社ではリング ランを提供していないので、スペースに制限がある場合は、シェルフを横に並べて設置できないこともあります。
ONS 15454 ANSI アセンブリの高さは 18.5 インチ(469.9 mm)、横幅は 19 インチまたは 23 インチ(482.6 mm または 584.2 mm、取り付け金具の装着方法によって異なる)、奥行は 12 インチ(304.8 mm)です。7 フィート(2133.6 mm)の装置ラックには、ONS 15454 ANSI を 4 台まで取り付けることができます。ONS 15454 ANSI では、冷却ファンへの通気を確保するため、設置したシェルフ アセンブリの下には 1 インチ(25.4 mm)の隙間を空ける必要があります。シェルフ アセンブリの下に ONS 15454 ANSI を新たに増設する場合には、下側のシェルフ アセンブリの上部にあるエアー ランプで必要な隙間を確保しているので、このランプを改造しないでください。図1-1 に、ONS 15454 ANSI の各部寸法を示します。
(注) ONS 15454 ANSI 10 Gbps クロスコネクト(XC10G)カードがシェルフに取り付けられている場合は、10 Gbps 互換シェルフ アセンブリ(15454-SA-ANSI または 15454-SA-HD)およびファン トレイ アセンブリ(15454-FTA3、15454-FTA3-T、または 15454-CC-FTA)が必要になります。
図1-1 Cisco ONS 15454 ANSI シェルフの寸法
シェルフ アセンブリは、23 インチ(584.2 mm)ラックに取り付けるように設定して出荷されていますが、取り付けブラケットを逆向きに取り付けることにより、19 インチ(482.6 mm)ラックにも搭載できます。
ONS 15454 ANSI シェルフをラックに取り付ける場合は、少なくとも本体高さ 18.5 インチ(469.9 mm)に 1 インチ(25.4 mm)の通気用スペースを加えた縦方向のラック スペースが必要です。確実に取り付けるために、シェルフ アセンブリの両側をそれぞれ 2 ~ 4 本の #12-24 取り付けネジで固定します。図1-2 に、ONS 15454 ANSI シェルフのラック取り付け位置を示します。
図1-2 ラックへの ONS 15454 ANSI シェルフの取り付け
シェルフ アセンブリの取り付け作業は 2 人で行ってください。ただし、付属の仮止めネジを使用すれば、1 人でも作業できます。シェルフ アセンブリは、持ち上げやすいように内部を空にしておいてください。また、前面扉を外すことでシェルフ アセンブリをさらに軽くできます。
大部分の標準(Telcordia GR-63-CORE、19 インチ [482.6 mm] または 23 インチ [584.2 mm])の 7 フィート(2.133 m)ラックには、4 台の ONS 15454 ANSI シェルフとヒューズ アラーム パネルを取り付けることができます。ただし、不等フランジ ラックの場合には、3 台の ONS 15454 ANSI シェルフとヒューズ アラーム パネルを取り付けるか、または 4 台の ONS 15454 ANSI シェルフと隣接ラックのヒューズ アラーム パネルを取り付けます。
外部(底部用)ブラケットを使ってファン トレイのエアー フィルタを取り付けた場合には、標準 7 フィート(2.133 m)ラックに 3 台のシェルフ アセンブリを搭載できます。外部(底部用)ブラケットを使用しない場合は、4 台のシェルフ アセンブリを搭載できます。底部用ブラケットを使用する利点は、ファン トレイを外すことなく、エアー フィルタを交換できることです。
Cisco ONS 15454 ANSI ベイ アセンブリの場合、シェルフ アセンブリを 7 フィート(2.133 m)ラックに取り付けた状態で発注できるため、ONS 15454 ANSI シェルフの発注と設置が簡単になります。ベイ アセンブリには、3 シェルフ構成と 4 シェルフ構成があります。3 シェルフ構成には、3 台の ONS 15454 ANSI シェルフ アセンブリ、配線済みのヒューズ アラーム パネル、2 つのファイバ ストレージ トレイが含まれます。4 シェルフ構成には、4 台の ONS 15454 ANSI シェルフ アセンブリと、配線済みのヒューズ アラーム パネルが含まれます。オプションのファイバ チャネルをいずれかの構成で注文できます。取り付け手順については、Cisco ONS 15454 ANSI ベイ アセンブリに付属の『 Unpacking and Installing the Cisco ONS 15454 Four-Shelf and Zero-Shelf Bay Assembly 』を参照してください。
ONS 15454 ETSI シェルフ アセンブリ(15454-SA-ETSI)は、23 インチ(600 × 600 mm)または 11.8 インチ(600 × 300 mm)の機器キャビネットまたはラックに搭載できます。シェルフ アセンブリは、ラックの前面から 9.45 インチ(240 mm)飛び出しています。ETSI 標準ラックに取り付けることができます。シェルフ アセンブリの横幅は、取り付け金具なしの状態で合計 17.35 インチ(435 mm)です。弊社ではリング ランを提供していないので、スペースに制限がある場合は、シェルフを横に並べて設置できないこともあります。
ONS 15454 ETSI シェルフ アセンブリの高さは 24.27 インチ(616.5 mm)、横幅は 21.06 インチ(535 mm)、奥行は 11.02 インチ(280 mm)です。7 フィート(2133.6 mm)の装置ラックには、ONS 15454 ETSI シェルフを 3 台まで取り付けることができます。ONS 15454 ETSI シェルフでは、冷却ファンへの通気を確保するため、設置したシェルフ アセンブリの下には 1 インチ(25.4 mm)の隙間を空ける必要があります。2 つめの ONS 15454 ETSI をシェルフ アセンブリの下に設置する場合は、適切な通気を確保するために 2 つのシェルフ間にETSI エアー ランプ ユニットを設置する必要があります。
図1-3 に、ONS 15454 ETSI シェルフ アセンブリの寸法を示します。
図1-3 ONS 15454 ETSI シェルフ アセンブリの寸法
ONS 15454 ETSI では、ファンの吸気口のエアフローを確保するため、24.24 インチ(616.5 mm)以上の縦方向のラック スペースと、設置したシェルフ アセンブリの下に 1 インチ(25 mm)の隙間が必要です。2 つめの ONS 15454 ETSI をシェルフ アセンブリの上部に設置する場合は、シェルフ間のエアー ランプがエアフロー用のスペースとなります。取り付けを確実に行うためには、シェルフ アセンブリの各側に 2~4 本の M6 取り付けネジを使用します。ラック内に他の装置を設置しない場合は、シェルフ アセンブリを一番下の段に設置します。
図1-4 に ONS 15454 ETSI シェルフのラック取り付け位置を示します。
図1-4 ラックへの ONS 15454 ETSI シェルフの取り付け
シェルフ アセンブリの取り付け作業は 2 人で行ってください。ただし、付属の仮止めネジを使用すれば、1 人でも作業できます。シェルフ アセンブリは、持ち上げやすいように内部を空にしておいてください。また、前面扉を外すことでシェルフ アセンブリをさらに軽くできます。
大部分の標準(Telcordia GR-63-CORE、23 インチ [584.2 mm])の 7 フィート(2133 mm)ラックには、3 台の ONS 15454 ETSI シェルフ、2 つのエアー ランプ、およびヒューズ アラーム パネルを取り付けることができます。図1-5 に、3 シェルフ ONS 15454 ETSI ベイ アセンブリを示します。
図1-5 3 シェルフ ONS 15454 ETSI ベイ アセンブリ
Cisco ONS 15454 FlexLayer DWDM システムには次のコンポーネントが含まれます。
FlexLayer シェルフ アセンブリの高さは 1 ラック ユニット(RU)であり、19 インチ(482.6 mm)または 23 インチ(584.2 mm)のラックに実装できます(2 サイズ兼用取り付けブラケット使用)。FlexLayer シェルフ アセンブリは、FlexLayer モジュールと Y 字ケーブル モジュールを収容するために使用されます。
2 チャネル アド/ドロップ FlexLayer モジュールは完全にパッシブな単方向コンポーネントで、ONS 15454 チャネル計画の範囲内で 2 チャネルを挿入または抽出できます。このモジュールは、ポイントツーポイント、1 チャネル、増幅システム構成にだけ使用されます。
32 チャネル帯域幅すべてをカバーするために、16 の専用モジュールを使用できます。表1-1 に、FlexLayer アド/ドロップ モジュールが、サポート対象チャネルとの関連でどのようにグループ化されるかを示します。
|
|
|
|
フレックス モジュール |
---|---|---|---|---|
図1-6 に、このモジュールの機能ブロック図を示します。図1-6 からわかるように、装置をドロップ コンポーネントとして使用する場合は信号が左から右に流れ、装置をアド コンポーネントとして使用する場合は信号が右から左に流れます。
図1-6 2 チャネル アド/ドロップ FlexLayer モジュールのブロック図
モジュールをドロップ コンポーネントとして使用した場合、DROP-COM-RX ポートから入ってきた Wave-Division Multiplexing(WDM; 波長分割多重)コンポジット信号は 2 つのフィルタにかけられます。フィルタによって抽出されたチャネルは 2 つの DROP-CH-TX ポートにドロップされます。残りの WDM コンポジット信号は DROP-COM-TX ポートに送られます。WDM コンポジット信号入力は、2% タップ カプラ DROP-MON を使用してモニタリングできます。
モジュールをアド コンポーネントとして使用した場合、2 つの ADD-CH-RX ポートから入ってきた 2 チャネルが ADD-COM-RX ポートから入ってきた WDM コンポジット信号に追加されます。多重化された WDM コンポジット信号は ADD-COM-TX ポートに送られます。多重化された WDM コンポジット信号は、2% タップ カプラ ADD-MON を使用してモニタリングできます。
図1-7 に、ONS 15454 の 2 チャネル アド/ドロップ FlexLayer モジュールの物理的な外観を示します。
図1-7 ONS 15454 の 2 チャネル光アド/ドロップ FlexLayer モジュール
このモジュールには、ポートがどのようにマッピングされているかを示すためのラベルが用意されています。このモジュールの用途(ドロップまたはアド コンポーネント)を示すラベルの添付は、ユーザの責任で行ってください。
図1-8 に、コンポーネントをドロップ コンポーネントとして使用する場合の、コネクタのマッピングと前面パネルのラベルを示します。COM-RX はポート 1 に、COM-TX はポート 12 に、2 つのドロップ チャネル TX ポートはポート 9 と 10 に、それぞれマッピングされています。また、2% タップ MON ポートはポート 6 にマッピングされています。ポート 7 はアクティブではありません。
図1-8 2 チャネル ドロップ コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
図1-9 に、コンポーネントをアド コンポーネントとして使用する場合の、コネクタのマッピングと前面パネルのラベルを示します。COM-TX はポート 1 に、COM-RX はポート 12 に、追加チャネルは 2 つの RX ポート 9 と 10 に、それぞれマッピングされています。また、2% タップ MON ポートはポート 7 にマッピングされています。ポート 6 はアクティブではありません。
図1-9 2 チャネル アド コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
Y 字ケーブル保護モジュールは双方向モジュールです。これには、2 つのパッシブ スター カプラがあり、1 つはスプリッタとして、もう 1 つはカプラとして使用されます。
(注) 今回のリリースでは、この機器のモジュールはいずれも Video on Demand(VoD; ビデオ オン デマンド)アプリケーションには対応していません。
(注) ADM-10G カードは、トランスポンダまたはマックスポンダとしてプロビジョニングできますが、Y 字ケーブル保護をサポートしていません。
このモジュールの目的は、TXP_MR_10G、TXP_MR_10E、TXP_MR_2.5G のようなトランスポンダ(TXP)カードのクライアント側に Y 字ケーブルの保護を提供することにあります(図1-10)。この装置には 2 つの種類があります。1 つはマルチモード用(CS-MM-Y)、もう 1 つはシングルモード用(CS-SM-Y)です。
1 つの Y 字ケーブル保護モジュールを使用すると、2 つの TXP カードにある 1 つのクライアント信号と、4 つの TXP カードにある 2 つのクライアント信号を保護できます。
このモジュールを、信号がカプラへ向かう方向で使用した場合は、CPL-RX n ポートから入ってきた個々の信号がこのモジュールを通り、パッシブ スター カプラを経て CPL-TX ポートへ送られます。「カプラ」という言葉は、クライアントの保護カードと現用カードの信号を合流させるという意味で使われているわけではありません。保護ペアの反対のインターフェイスに障害が起きた場合は、このモジュールによって、クライアントの現用伝送インターフェイスのパスでネットワークに接続できます(保護インターフェイスが現用インターフェイスに切り替わります)。
このモジュールを、信号がスプリッタへ向かう方向で使用した場合は、SPL-RX ポートから入ってきた信号がこのモジュール内のパッシブ スター カプラで分割され、SPL-TX n ポートへ送られます。このモジュールは ONS 15454 の 32 チャネル計画に関連する波長が通過できるように設計されていますが、特定の波長だけを選択して通過させることはできません(モジュールは、波長をフィルタリングしません)。
図1-11 に、Y 字ケーブル保護モジュールを使用したブロック図を示します。
図1-11 1:2 スプリッタおよび 2:1 カプラ(Y 字ケーブル保護)モジュールのブロック図
図1-12 と 図1-13 に、ONS 15454 の Y 字ケーブル保護 FlexLayer モジュールの物理的な外観を示します。このモジュールには 2 つの種類があり、一方はシングルモード用、もう一方はマルチモード用です。
図1-12 ONS 15454 の Y 字ケーブル保護 FlexLayer モジュール(シングルモード)
図1-13 ONS 15454 の Y 字ケーブル保護 FlexLayer モジュール(マルチモード)
図1-14 に、モジュールの前面パネルにあるポートがどのようにマッピングされるかを示したラベルを示します。このマッピングとラベルは、マルチモード モジュールとシングルモード モジュールで違いはありません。
図1-14 Y 字ケーブル保護コンポーネント コネクタのマッピングとラベリング
表1-2 で、シングルモードおよびマルチモードの前面パネル Protection A のマッピングを説明します。また、モジュールのコンバイナ機能を使用して、2 つの DWDM 受信入力(クライアント現用および保護)が 1 つの出力信号をカスタマー クライアント機器に送信する方法を示します。
|
|
|
|
表1-3 で、シングルモードおよびマルチモードの前面パネル Protection A のマッピングを説明します。また、機器から送信された 1 つの受信入力を、モジュールが TXP クライアント ポートに対し、2 つの DWDM 出力信号(現用および保護)に分割する方法も示します。
|
|
|
|
表1-4 で、シングルモードおよびマルチモードの前面パネル Protection B のマッピングを説明します。また、モジュールのコンバイナ機能を使用して、2 つの DWDM 受信入力(クライアント現用および保護)が 1 つの出力信号を装置に送信する方法を示します。
|
|
|
|
表1-5 で、シングルモードおよびマルチモードの前面パネル Protection B のマッピングを説明します。また、装置から送信された 1 つの受信入力を、モジュールがクライアントに対し、2 つの DWDM 出力信号(現用および保護)に分割する方法も示します。
|
|
|
|
Y 字ケーブル保護は次のマックスポンダ(MXP)カードとトランスポンダ(TXP)カードで使用できます。
(注) MXP_MR_10DME_C カードの前面プレートには、10DME-C とラベル付けされています。MXP_MR_10DME_L カードの前面プレートには、10DME-L とラベル付けされています。
Y 字ケーブル保護のもう 1 つのオプションには、Y 字ケーブル モジュール トレイがあります。各トレイには、最大で 8 つの Y 字ケーブル モジュールを個別に保持できます(図1-15)。
これらの Y 字ケーブル モジュールのポートは、対象となる信号タイプ(クライアント TX/RX、TXP 現用 TX/RX、TXP 保護 TX/RX)に応じてラベルが付けられています。トレイの前面でこのポート ラベルを使用して各モジュールのポートを識別することができます(図1-16)。
一般的な Dense Wavelength Division Multiplexing(DWDM; 高密度波長分割多重)には次のアプリケーションがあります。
• 1 つの Dispersion Compensation Unit(DCU; 分散補償ユニット)
• 1 RU または 2 RU の大きさの 7 枚のパッチ パネル(またはファイバストレージ トレイ)
–1 RU:ファイバストレージ トレイおよび 64 チャネル パッチ パネル
–2 RU:Y 字ケーブル パッチパネル、64 チャネル パッチパネル、80 チャネル パッチ パネル、およびメッシュ パッチ パネル(4 レベルまたは 8 レベル)
• 1 RU または 2 RU の大きさの 6 つの標準パッチ パネル トレイ(またはファイバ ストレージ トレイ)、または 3 つの深型パッチ パネル トレイ
–1 RU:ファイバストレージ トレイおよび 64 チャネル パッチ パネル
–2 RU:Y 字ケーブル パッチパネル、64 チャネル パッチパネル、80 チャネル パッチ パネル、およびメッシュ パッチ パネル(4 レベルまたは 8 レベル)
一般的なラック レイアウトについては、図1-17 を参照してください。
(注) 正確なシェルフ レイアウトを判別するには、Cisco TransportPlanner によって生成されたラック レイアウトを使用してください。
図1-17 ONS 15454 ANSI ラックの一般的な DWDM 機器レイアウト
パッチ パネルまたはファイバ ストレージ トレイを ONS 15454 シェルフの下に設置する場合は、シェルフとパッチ パネル/ファイバ管理トレイの間にエアー ランプを設置するか、または 1 ラック ユニット(RU)分のスペースを空けておいてください。
前面扉からは、Critical、Major、および Minor の各アラーム LED が見えるので、ONS 15454 シェルフのどこかでクリティカル、メジャー、あるいはマイナー アラームが発生しているかどうかがわかります。ONS 15454 シェルフまたはネットワークで何らかのアラームが発生しているかどうか技術者が素早く判断できるように、これらの LED が常に見えるようにしておく必要があります。LCD は、アラームの原因をさらに調べるために使用できます。前面扉(図1-18)を開くと、シェルフ アセンブリ、ファイバ ストレージ トレイ、ファン トレイ アセンブリ、および LCD 画面が見えます。
ONS 15454 ANSI には標準扉が同梱されていますが、ケーブル接続のためのスペースをさらに確保するために、奥扉および拡張したファイバ クリップ(15454-DOOR-KIT)を取り付けることもできます(図1-19)。ONS 15454 ETSI では奥扉はサポートされていません。
図1-19 Cisco ONS 15454 ANSI の奥扉
ONS 15454 の扉はシェルフ アセンブリに付属しているピン付き六角キーで施錠します。シェルフ アセンブリの右側のボタンを押すと、扉が開きます。前面扉は、シェルフ アセンブリの前面にアクセスしやすいように取り外すことができます。
(注) 奥扉の付いた ONS 15454 ANSI にエアー ランプを取り付けるために、取り付けブラケット(19 インチの奥扉用に Cisco P/N 700-25319-01、23 インチの奥扉用に 700-25287-01)が付属しています。標準シャーシおよび奥扉付きシャーシにエアー ランプを取り付ける手順については、『Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide』の「Install the Shelf and Common Control Cards」の章を参照してください。
前面扉のアース ストラップ(図1-20)を取り外してから、ONS 15454 の前面扉を取り外してください。
図1-20 ONS 15454 ANSI の前面扉のアース ストラップ
図1-21 に ONS 15454 ANSI の前面扉の取り外し方法を示します。
図1-21 ONS 15454 ANSI の前面扉の取り外し
図1-22 に ONS 15454 ETSI の前面扉の取り外し方法を示します。
図1-22 ONS 15454 ETSI の前面扉の取り外し
前面扉の内側には、消去が可能なラベルが貼り付けてあります。このラベルには、ONS 15454 のスロット割り当て、ポート割り当て、カードのタイプ、ノード ID、ラック ID、およびシリアル番号を記入できます。
図1-23 に ONS 15454 ANSI シェルフの書き込み/消去可能なラベルを示します。
図1-23 ONS 15454 ANSI の前面扉の書き込み/消去可能なラベル
図1-24 に ONS 15454 ETSI シェルフの書き込み/消去可能なラベルを示します。
図1-24 ONS 15454 ETSI の前面扉の書き込み/消去可能なラベル
前面扉のラベルには、クラス 1 およびクラス 1M のレーザーに関する警告も表示されています。図1-25に、ONS 15454 ANSI のレーザーに関する警告を示します。
図1-25 ONS 15454 ANSI の前面扉ラベルのレーザー警告
図1-26 に、ONS 15454 ETSI のレーザーに関する警告を示します。
図1-26 ONS 15454 ETSI の前面扉ラベルのレーザーに関する警告
バックプレーンに Electrical Interface Assembly(EIA; 電気インターフェイス アセンブリ)パネルが取り付けられていない場合は、2 つの金属製バックプレーン カバー(バックプレーンの両側にそれぞれ 1 つ)が必要になります。図1-27 を参照してください。それぞれのカバーは、9 本の 6-32 x 3/8 インチのプラス ネジで取り付けられています。
NS 15454 ANSI バックプレーンの下部は、透明プラスチック製プロテクタ(15454-SA-ANSI)または金属製カバー(15454-SA-HD)のいずれかでカバーされ、このカバーは 5 本の 6-32 x 1/2 インチ ネジで固定されています。Alarm Interface Panel(AIP; アラーム インターフェイス パネル)、アラーム ピン フィールド、フレーム アースおよび電源端子にアクセスする場合は、バックプレーン下部カバーを取り外します(図1-28)。
ONS 15454 ANSI には、オプションの透明プラスチック製背面カバーがあります。この透明プラスチック製カバーは、バックプレーンのケーブルおよびコネクタを保護するために使用します。図1-29 に、背面カバーのネジ穴の位置を示します。
ケーブルと背面カバーの間にさらにスペースが必要な場合には、オプションのスペーサを取り付けることもできます(図1-30)。
図1-30 スペーサを使用したプラスチック製背面カバーの取り付け
AIP は、バックプレーン下部のアラーム接点の上にあります。AIP は、ONS 15454 ANSI をサージから保護します。また、バックプレーンからファン トレイ アセンブリおよび LCD へのインターフェイスも備えています。AIP は、バックプレーンに 96 ピンの DIN コネクタで接続され、2 本のネジで取り付けられます。パネルには、一意のノードアドレス(MAC[メディア アクセス制御]アドレス)を格納している不揮発性メモリ チップがあります。MAC アドレスは、回線をサポートしているノードの識別に使われます。Cisco Transport Controller(CTC)では、MAC アドレスによって回線の始点、終点、およびスパンを判別します。ONS 15454 ANSI の TCC2/TCC2P カードは、ノード データベースを保存する際に MAC アドレスを使用します。
(注) ファン トレイ アセンブリ(15454-FTA3 または 15454-CC-FTA)を設置する場合には、シェルフ アセンブリ(15454-SA-ANSI または 15454-SA-HD)に取り付けられている 5-A AIP(73-7665-XX)が必要です。
(注) AIP ボードのヒューズが切れると、LCD が消灯します。
AIP が故障すると、CTC Alarms メニューに MAC 障害アラームが表示されるか、ファン トレイ アセンブリの LCD が消灯するか、その両方になります。AIP のイン サービス交換を行う場合は、Cisco Technical Assistance Center(TAC)にお問い合わせください。連絡方法については、「マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、およびセキュリティ ガイドライン」 を参照してください。
トラフィックに影響を与えることなく(リリース 4.0 より前のソフトウェアを実行しているノードのイーサネット トラフィックを除く)、稼働中のシステムで AIP を交換できます。回線修復機能を使用して、MAC アドレス変更の影響を受けた回線をノードごとに修復できます。回線の修復は、すべてのノードで同じソフトウェア バージョンを実行している場合に正しく行われます。AIP のアップグレードごとに、個別の回線修復が必要になります。AIP の交換が 2 つのノードで行われた場合は、回線修復を 2 回行う必要があります。AIP の交換は必ず、メンテナンスをしている間に行ってください。
(注) 影響を受けたネットワーク上のすべてのノードで同じソフトウェア バージョンを実行していることを確認してから、AIP の交換と回線の修復を行ってください。ノードのソフトウェアをアップグレードして同じソフトウェア バージョンにする場合は、ソフトウェアのアップグレードが完了するまで、ハードウェアの交換や回線の修復は行わないでください。
ONS 15454 ETSI の正および負の電源端子は、Electrical Facility Connection Assembly(EFCA)の FMEC カード上にあります。アース線接続は、シェルフの側面にある接地用レセプタクルです。
シェルフの上面にある ONS 15454 SDH EFCA には、左から右に連番(18~29)を付けた 12 の FMEC スロットがあります。スロット 18~22 および 25~29 は電源接続用です。スロット 23 と 24 はそれぞれ、MIC-A/P カードと MIC-C/T/P カードのホストです。また、MIC-A/P および MIC-C/T/P カードは、アラーム、タイミング、LAN、およびクラフト接続を ONS 15454 ETSI に行うためにも使用します。
MIC-A/P カードと MIC-C/T/P カードの詳細は、 第2章「共通コントロール カード」 を参照してください。
オプションの ONS 15454 ANSI Alarm Expansion Panel(AEP; アラーム拡張パネル)を AIC-I カードで使用して、ONS 15454 ANSI に追加の 48 のドライ アラーム接点を提供します。このうち 32 は入力用、16 は出力用です。AEP はプリント基板アセンブリで、バックプレーンに取り付けられます。図1-31 に AEP ボードを示します。左側のコネクタは入力コネクタで、右側のコネクタは出力コネクタです。
AEP なしの AIC-I には、直接アラーム接点がすでに含まれています。これらの直接 AIC-I アラーム接点は、バックプレーンを通して、シェルフの背面からアクセスできるワイヤラップ ピンに配線されます。AEP を取り付ける場合は、ワイヤラップ ピンではアラーム接点を使用できません。AIC-I の詳細については、 第2章「共通コントロール カード」 を参照してください。
図1-32 に、AEP のブロック図を示します。
各 AEP アラーム入力ポートでは、ラベルと重大度をプロビジョニングすることができます。それぞれのアラーム入力は、光カプラにより分離されます。それらには 1 つの共通の 32 VDC 出力と、最大 2 mA の各入力があります。それぞれの光 Metal Oxide Semiconductor(MOS; 金属酸化膜半導体)アラーム出力は、定義可能なアラーム条件、最大オープン回路電圧 60 VDC、および最大電流 100 mA で運用されます。詳細は、「外部アラームと制御」 を参照してください。
図1-33に、AEP 接続に使用されるシェルフ バックプレーンのワイヤ ラップ接続を示します。
図1-33 バックプレーン ピンへの AEP ワイヤラップ接続
表1-6 にバックプレーン ピン割り当てと AIC-I および AEP の対応する信号を示します。
|
|
|
|
---|---|---|---|
図1-34 はアラーム入力の回線図です(この例では入力 1 と 48 が示されています)。
表1-7 に外部アラーム発信元への接続を示します。
ピン番号 |
|
|
|
---|---|---|---|
図1-35 はアラーム出力の回線図です(この例では出力 1 と 16 が示されています)。
外部制御によって切り替えられる外部要素への接続には、表1-8 のピン番号を使用してください。
|
|
|
|
---|---|---|---|
Ethernet Adapter Panel(EAP; イーサネット アダプタ パネル)は、マルチシェルフ構成用に ANSI または ETSI 装置ラックに必要です。マルチシェルフ構成には 2 つの EAP が必要で、MS-ISC-100T カードごとに 1 つ使用します。図1-36 に、2 つの EAP を取り付けて、EAP と、ノード コントローラ シェルフとサブテンド シェルフとの間を接続した例を示します。
EAP ケーブルは、MS-ISC-100T カード ポートと EAP との接続に使用します(図1-37)。9 個のコネクタ エンドが MS-ISC-100T カードの ポート 0 ~ 8 に接続され、マルチポート コネクタは EAP に接続されます。MS-ISC-100T カードのポート 0 と 1 は、DCN ポートです。ポート 2 ~ 7 は SSC ポートです。クロス(CAT-5)LAN ケーブルは、EAP の DCN ポートとサブテンド シェルフにある TCC2/TCC2P カードの前面パネルとの接続に使用します。
図1-36 EAP とノード コントローラおよびサブテンド シェルフとの接続
フィラー カードは、Cisco ONS 15454 の空のマルチサービス スロットや AIC-I スロット(スロット 1 ~ 6、9、および 12 ~ 17)で使用するように設計されています。フィラー カードは クロスコネクト(XC)スロット(スロット 8 と 10)や TCC2/TCC2P スロット(スロット 7 と 11)には使用できません。フィラー カードは CTC によって検出されます。
フィラー カードの装着は、適切なエアフローと EMI 要件を維持するのに役立ちます。
図1-38 に、カードの前面プレートを示します。フィラー カードにはカードレベルの LED インジケータはありません。
ONS 15454 ケーブル管理ファシリティには、次のものが含まれます。
• シェルフ アセンブリの幅方向(折畳式の扉の後ろ)に配置されたケーブル配線路チャネル(図1-39)
• ケーブル配線路チャネルの両側にある馬蹄形のプラスチック製ファイバ ガイド。ファイバの曲げ半径を適切に維持するためのものです(ファイバの容量)。
(注) さらに大きなスペースが必要になった場合(たとえば、CAT-5 イーサネット ケーブルを外側に出す場合)に、ファイバ ガイドを必要に応じて取り外すことができます。ファイバ ガイドを取り外すには、シェルフ アセンブリの側面に固定している 3 本のネジを外します。
• ケーブルをカバー パネルに固定する EIA 上のケーブル タイ ラップ ファシリティ(ANSI のみ)
• フィンを必要な向きに合わせて取り付け、ケーブルをどちら側からでも引き出せるようにする、両方向ジャンパ配線フィン
• 他の装置に接続したケーブルのたるみを減らす、各側面パネルのジャンパたるみ取りリール(2)
(注) ジャンパたるみ取りリールを取り外すには、各リールの中央のネジを外します。
• オプションのファイバ ストレージ トレイ(DWDM ノードの場合推奨)
図1-39 に、ケーブル配線路チャネルおよびジャンパ配線フィンを含む、折畳式の前面扉からアクセスできるケーブル管理ファシリティを示します。
ジャンパ配線フィンは、シェルフの両側からファイバ ジャンパを配線できるように設計されています。スロット 1~6 は左側へ、スロット 12~17 は右側へ出ています。図1-40 は、左側のスロットのカードから配線したファイバをフィンに通して下方へ伸ばし、左側のファイバ チャネルから外に出したところです。ファイバ配線チャネルの最大容量は、ファイバ ジャンパのサイズによって変わります。
表1-9 は、ファイバ チャネルを通るイーサネット ケーブルのファイバ サイズと数に応じた、ANSI シェルフの片側のファイバ チャネルの最大容量を示しています。
|
|
||
---|---|---|---|
|
|
|
|
表1-10 は、ファイバ サイズとファイバ チャネルを通るイーサネット ケーブルの数に応じた、ETSI シェルフの片側のファイバ チャネルの最大容量を示しています。
|
|
||
---|---|---|---|
|
|
|
|
ファイバのサイズは、シェルフの両側に取り付けたカードおよびポートの数に従って決定してください。たとえば、ポートの組み合わせで 36 のファイバが必要であれば、0.11 インチ(3 mm)のファイバが適しています。ポートの組み合わせで 68 のファイバが必要であれば、0.07 インチ(2 mm)以下のファイバを使用する必要があります。
オプションのパッチ パネル トレイでは、複数の Fiber Push-On(MPO)ケーブルを各単一ファイバ接続(LC ケーブル)に分離することで、マルチプレクサ/デマルチプレクサと TXP カードとの間の接続を管理します。パッチ パネル トレイは、金属製のシェルフ、引き抜きの引出し、ドロップイン パッチ パネル モジュール、およびケーブルの各種ルーティング メカニズムから構成されます。
32 チャネル カードで使用されるパッチ パネル トレイには、標準トレイ(1 RU の深さ)と深型トレイ(2 RU の深さ)の 2 種類があります。標準パッチ パネル トレイの引出しには、最大 8 本のリボン ケーブル(それぞれに 8 本のファイバが含まれる)、または最大 64 本のケーブル(外径が最大 0.079 インチ [2 mm])を収容できます。深型パッチ パネルには 8 つのパックで構成されたバルクヘッドがあります。それぞれのパックが 8 つの LC アダプタを収容できるので、内部のファイバのルーティングの空間が増え、ケーブルの引き込みと引き出しのクリアランスも大きくなります。深型パッチ パネルにはあらかじめ MPO-LC ケーブルが取り付けられています。
標準および深型パッチ パネル トレイはそれぞれ 64 接続を収容できるので、一般に、ハブおよび ROADM ノードにはそれぞれ 2 つ、他の DWDM ノードには 1 つの標準パッチ パネル モジュールが必要です(端末ノードには、標準または深型パッチ パネル トレイが 1 つだけ必要です)。このモジュールは、両面使用可能なブラケットを使用することにより、19 インチおよび 23 インチ(482.6 mm および 584.2 mm)ANSI ラックと 23.6 インチ(600 mm)× 11.8 インチ(300 mm)ETSI ラックに取り付けることができます。
図1-41 に、部分的にファイバ接続された標準パッチ パネル トレイを示します。
図1-42 に、部分的にファイバ接続された深型パッチ パネル トレイを示します。
図1-43に、各ポートの波長を識別するパッチ パネル上のラベルを示します。
40 チャネル パッチ パネル トレイは 2 RU の深型で、あらかじめ MPO-LC ケーブルが取り付けられています。このパッチ パネル トレイは最大 10 本のリボン ケーブル(それぞれファイバ数は 8)を収容できるので、合計で 80 接続に対応可能であり、拡張 ROADM、端末、ハブ、およびメッシュ ノードで使用されます。一般に、拡張ハブおよび ROADM ノードは 40 チャネル パッチ パネル モジュールをそれぞれ 2 つ必要とし、端末ノードは 40 チャネル パッチ パネル トレイを 1 つ、メッシュ ノードは 40 チャネル パッチ パネル トレイ各方向に 1 つを必要とします。
このモジュールは、両面使用可能なブラケットを使用することにより、19 インチおよび 23 インチ(482.6 mm および 584.2 mm)ANSI ラックと 23.6 インチ(600 mm)× 11.8 インチ(300 mm)ETSI ラックに取り付けることができます。
図1-44 に、40 チャネル パッチ パネル トレイを示します。
図1-45 に、40 チャネル パッチ パネルのポートおよび対応する波長を示します。
図1-45 40 チャネル(15454-PP-80)パッチ パネル ポートの波長
メッシュ パッチ パネル トレイには、4 レベル(PP-MESH-4)および 8 レベル(PP-MESH-8)の 2 種類があり、メッシュ ノードで使用されます。両トレイとも 2 RU の深さです。4 レベル パッチ パネルはメッシュ ノード当たり最大 4 面を使用することができ、8 レベル パッチ パネルはメッシュ ノード当たり最大 8 面を使用できます。4 レベル パッチ パネル トレイは最大 4 本の MPO-MPO ケーブルと 4 本の LC-LC ケーブルを収容することができ、8 レベル パッチ パネル トレイは最大 8 本の MPO-MPO ケーブルと 8 本の LC-LC ケーブルを収容することができます。このモジュールは、両面使用可能なブラケットを使用することにより、19 インチおよび 23 インチ(482.6 mm および 584.2 mm)ANSI ラックと 23.6 インチ(600 mm)× 11.8 インチ(300 mm)ETSI ラックに取り付けることができます。
図1-46 に、4 レベル パッチ パネル トレイを示します。
図1-47 に、8 レベル パッチ パネル トレイを示します。
オプションの Y 字ケーブル モジュール トレイは、パッチコードを単一接続に分離することで、TXP カードとの接続を管理します。パッチ パネル トレイは、金属製のシェルフ、引き抜きの引出し、および最大で 8 つの Y 字ケーブル モジュールから構成されます。
図1-48に、ファイバ接続された Y 字ケーブル モジュール トレイを示します。
Y 字ケーブル方式による異なるカードからのファイバのダイバーシティを保証するには、ローカル サイトの慣例に従って、1 組のファイバ(例:アクティブ トランスポンダから)は、2 組めのファイバ(例:スタンバイ トランスポンダ)の反対側に出す必要があります。
DWDM アプリケーションに対する光ファイバ ケーブル管理を容易にするために、マルチノード ラックにファイバ ストレージ トレイを 1 つ以上取り付けることを推奨します。このトレイは、単一ノード内にあるカード間に取り付けられたケーブルをたるまないように収納するために使用するものです。一般的な取り付け場所については、図1-17 を参照してください。
表1-11 にトレイごとのファイバ容量を示します。
|
|
---|---|
図1-49 に、光ファイバ ケーブルを通したファイバ管理トレイの例を示します。必要に応じて、ケーブル ラウンダの両側からケーブルを通してラウンダの周りに配線することができます。設置場所の構成に応じてファイバを配線します。
ANSI シャーシの背面に 5 インチ(127 mm)タイダウン バーを取り付けることができます。タイラップや他のサイト固有の部材を使用して、ケーブル配線を束ねてバーに取り付けることにより、ラックから外部へのケーブルをより簡単にルーティングできます。
図1-50 にタイダウン バー、ONS 15454 ANSI、およびラックを示します。
図1-50 Cisco ONS 15454 ANSI シェルフ アセンブリ上のタイダウン バー
ファン トレイ アセンブリは、ONS 15454 シェルフ アセンブリの一番下にあります。ファン トレイは取り外し可能な引出しで、ONS 15454 のファンおよびファン制御回路が格納されています。前面扉を付けたままにすることも、ファン トレイ アセンブリを取り付ける前に前面扉を取り外すこともできます。いったんファン トレイを取り付けたあとでは、ファンが故障するか、ファン トレイ エアー フィルタを交換または清掃する場合以外には、アクセスする必要はありません。ファントレイ アセンブリの清掃と交換については、『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』の「Maintain the Node」の章を参照してください。
ファン トレイ アセンブリの前面には、LCD 画面があります。この画面には、クリティカル、メジャー、およびマイナー アラームのそれぞれの数を含め、すべてのカード スロットに関するスロットおよびポートレベル情報が表示されます。
ファン トレイ アセンブリのトレイ底部にはエアー フィルタがあり、工具なしで取り付けおよび取り外しができます。このフィルタは、30 日ごとに取り外して、汚れ具合を点検してください。予備のフィルタを用意しておいてください。ファン トレイ エアー フィルタの清掃と保守については、『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』の「Maintain the Node」の章を参照してください。図1-51 に、ONS 15454 ETSI のファン トレイ アセンブリの位置を示します(15454 ANSI のファン トレイ アセンブリも同様の位置にあります)。
(注) 15454-CC-FTA は、ソフトウェア リリース 2.2.2 以降のシェルフ アセンブリ 15454-SA-HD と 15454-SA-ANSI に対して互換性があります。15454E-CC-FTA は、ソフトウェア リリース 4.0 以降のシェルフ アセンブリ 15454-SA-ETSI に対して互換性があります。
図1-51 ONS 15454 ETSI ファン トレイ アセンブリの位置
ファンの回転速度は、TCC2/TCC2P カードの温度センサーで制御します。このセンサは、ファン トレイ アセンブリの吸気温度を測定します。ファンの回転速度は、低、中、高のいずれかを選択できます。TCC2/TCC2P カードが故障すると、ファンは自動的に高速回転に切り替わります。TCC2/TCC2P センサで測定された温度は、LCD 画面に表示されます。
ファン トレイ アセンブリのファンが 1 つまたは複数故障した場合は、アセンブリ全体を交換します。個々のファンを交換することはできません。1 つまたは複数のファンが故障すると、ファン トレイ前面にあるレッドのファン障害 LED が点灯します。正常なファントレイを取り付けると、レッドのファン障害 LED は消灯します。
ONS 15454 には、ファントレイ アセンブリの下、または ONS 15454 ANSI の場合オプションの外部フィルタ ブラケット内に取り付ける、再使用可能なエアー フィルタ(ANSI:15454-FTF2、ETSI:15454E-ETSI-FTF)があります。
再使用可能なエアー フィルタはグレーの開放気泡ポリウレタン フォーム製で、耐火性と抗菌性を高めるために特別なコーティングが施されています。ONS 15454 のすべてのバージョンで、再使用可能なエアー フィルタが使用できます。予備のフィルタを用意しておいてください。エアーフィルタは、30 日ごとに検査して、3 ~ 6 カ月ごとに清掃してください。交換は 2 ~ 3 年ごとに行います。強力な洗浄剤や溶剤でエアー フィルタを清掃することは避けてください。
ONS 15454 ANSI シェルフの古いバージョンでは、使い捨て式のエアー フィルタがファン トレイ アセンブリの下にだけ取り付けられていました。ただし、再使用可能なエアー フィルタには下位互換性があります。
Telcordia 規格または国や地域の規定に従って機器を接地してください。ここでは、ONS 15454 シェルフの電源とアースについて説明します。
次の配線規定を推奨していますが、お客様の規定を優先してください。
• レッドのワイヤはバッテリ接続(-48 VDC)に使用します。
• ブラックのワイヤはバッテリ リターン接続(0 VDC)に使用します。
• Telcordia GR-1089-CORE、Issue 3 の定義に従って、バッテリ リターン接続は DC-I として扱われます。
ONS 15454 ANSI のシェルフ アセンブリ バックプレーンには、冗長 -48 VDC の #8 電源端子があります。端子には BAT1、RET1、BAT2、RET2 の表示があり、バックプレーン下部の透明プラスチック製カバーの奥にあります。
冗長電源の給電には、4 本の電源ケーブルと 1 本のアース用ケーブルを使用します。1 つの給電には、2 本の電源ケーブル(#10 AWG、銅心線、194 °F [90 °C])と 1 本のアース用ケーブル(#6 AWG)を使用します。また、回路の過電流保護のため、低インピーダンスの導体を使用してください。ただし、導体は、発生する可能性のある異常電流を安全に流せる必要があります。
(注) 電源装置を Release 3.0 以前の ONS 15454 ANSI シェルフ アセンブリ(15454-SA-NEBS3E、15454-SA-NEBS3、および 15454-SA-R1)に取り付ける場合は、#12 ~ #14 AWG 電源ケーブルと #14 AWG アース用ケーブルを使用します。
既存の接地ポストは #10-32 ボルトです。提供されているナットは #10 AWG で、ロック ワッシャが付いています。ラグ端子は 2 穴タイプで #6 AWG 定格ケーブルでなければなりません。ONS 15454 ANSI には、2 穴タイプのラグ端子に対応する、2 つのアース ポストがあります。図1-52 にアース ポストの位置を示します。
図1-52 ONS 15454 ANSI バックプレーンのアース ポスト
ONS 15454 ETSI には、MIC-A/P および MIC-C/T/P 前面プレートに -48 VDC 冗長電源コネクタがあります。冗長電源の給電には、ONS 15454 ETSI に付属の電源ケーブル 2 本と 1 本のアース用ケーブルを使用します。詳細は、「MIC-A/P FMEC」 および 「MIC-C/T/P FMEC」 を参照してください。
ピン接続は ONS 15454 ANSI のバックプレーン上にあります。ONS 15454 ETSI 接続の詳細については、「ONS 15454 ETSI フロント マウント電気接続」 を参照してください。
バックプレーン ピン フィールドは、ONS 15454 ANSI のバックプレーン下部にあります。バックプレーン ピン フィールドには、外部アラーム、タイミングの入力と出力、およびクラフト インターフェイス端子を接続するために、0.045 平方インチ(29 mm 2 )のワイヤ ラップ ピンがあります。ここでは、バックプレーン ピン フィールドと、そのピン割り当てについて説明します。図1-54 に、バックプレーン ピン フィールドのワイヤ ラップ ピンを示します。それぞれのワイヤ ラップ ピンの下にはフレーム アース用ピンがあります。フレーム アース用ピンは、FG1、FG2、FG3 のようにラベル付けされています。バックプレーンに接続されたケーブルのアース シールドは、使用したピン フィールドに対応するアース用ピンに接続します。
(注) AIC-I には、リリース 3.4.0 以降のソフトウェアを実行するシェルフ アセンブリが必要です。ANSI シェルフのバックプレーンにはワイヤ ラップ フィールドがあり、図1-53 に示すレイアウトのピンが割り当てられています。シェルフ アセンブリは既存のシェルフで、ソフトウェア リリース 3.4 以降にアップグレードされています。この場合、バックプレーンのピン ラベリングは図1-54に示すように表示されますが、図1-53に示すような、AIC-I のピン割り当てを使用してください。
図1-53 Cisco ONS 15454 バックプレーンのピン割り当て(リリース 3.4 以降)
図1-54 ONS 15454 ANSI バックプレーンのピン割り当て
アラーム ピン フィールドは、4 つの音声アラーム、4 つのビジュアル アラーム、1 つの Alarm Cutoff(ACO; アラーム カットオフ)、およびユーザ定義可能な 4 つのアラーム入力接点と 4 つのアラーム出力接点を含め、最大 17 個までのアラーム接点をサポートします。
音声アラーム接点は LOCAL ALARM AUD ピン フィールドにあり、ビジュアル アラーム接点は LOCAL ALARM VIS ピン フィールドにあります。これら 2 種類のアラームは、LOCAL ALARMS カテゴリに分類されます。ユーザ定義可能なアラーム端子は、ENVIR ALARM IN(外部アラーム)および ENVIR ALARM OUT(外部制御)ピン フィールドにあります。これらのアラームは、ENVIR ALARMS カテゴリに分類されます。ENVIR ALARMS を使用するためには、AIC-I カードを取り付ける必要があります。アラーム端子は Normally Open(N/O; ノーマル オープン)で、対応するアラーム条件が存在するときにクローズします。それぞれのアラーム接点は、シェルフ アセンブリ バックプレーン上の 2 本のワイヤ ラップ ピンで構成されます。ビジュアル アラームと音声アラームの接点は、クリティカル、メジャー、マイナー、およびリモートに分けられています。図1-53 および図1-54 に、アラームのピン割り当てを示します。
ビジュアル アラームと音声アラームは、通常、対応する接点が閉じたときに中央アラーム収集ポイントで点灯するか、ベルが鳴るように配線されています。ACO ピンは、音声アラームのリモート ACO をアクティブにするために使用します。ACO 機能は、TCC2/TCC2P カードの前面プレートにある ACO ボタンを押してアクティブにすることもできます。ACO 機能をアクティブにすると、音声アラームの表示はすべてクリアされます。音声アラームの表示をクリアしても、CTC の Alarms タブには音声アラームが表示されたままとなります。
ONS 15454 ANSI のバックプレーンは、2 つの Building Integrated Timing Supply(BITS; ビル内統合タイミング供給源)クロック ピン フィールドをサポートしています。行 3 および 4 にある最初の 4 つの BITS ピンは、第 1 の外部タイミング装置からの入力および出力をサポートします。行 1 および 2 にある最後の 4 つの BITS ピンは、第 2 の外部タイミング装置からの入力および出力をサポートします。 表1-12 に、BITS タイミング ピン フィールドのピン割り当てを示します。
(注) タイミング接続の場合には、100 Ω シールド付き BITS クロック ケーブル ペア #22 または #24 AWG(0.020 インチ [0.51 mm²] または 0.0252 インチ [0.64 mm²])、ツイストペア T1 タイプを使用します。
|
|
|
|
---|---|---|---|
(注) タイミング基準のプロビジョニングの詳細は、Telcordia SR-NWT-002224 を参照してください。
ONS 15454 ANSI をワークステーションやイーサネット LAN に、またはノードへのリモート アクセスのために LAN モデムに接続するには、ONS 15454 ANSI バックプレーンの LAN ピンを使用します。TCC2/TCC2P 前面プレートの LAN ポートを使用して、ONS 15454 ANSI をワークステーションやネットワークに接続することもできます。 表1-13 に、LAN ピンの割り当てを示します。
ONS 15454 ANSI を他の ONS 15454 ANSI シェルフまたは LAN に接続する前に、ONS 15454 ANSI の出荷時に設定されているデフォルトの IP アドレス(192.1.0.2)を変更する必要があります。
|
|
|
---|---|---|
LAN 1 |
||
LAN 1 |
||
ONS 15454 ANSI バックプレーン上のクラフト ピンまたは TCC2/TCC2P 前面プレート上の EIA/TIA-232 ポートを使用して、ONS 15454 ANSI への TL1 クラフト インターフェイスとして機能する VT100 エミュレーション ウィンドウを作成できます。ストレート ケーブルを使用して EIA/TIA-232 ポートに接続します。 表1-14 にクラフト ピン フィールドのピン割り当てを示します。
(注) クラフト バックプレーンのピンと TCC2/TCC2P カード上の EIA/TIA-232 ポートを同時に使用することはできません。
(注) バックプレーン上のシリアル ポート クラフト インターフェイスのワイヤラップ ピンを使用するには、バックプレーン ポート上のワイヤラップ ピンの DTR 信号を接続し、アクティブにする必要があります。
|
|
|
---|---|---|
ONS 15454 のカードの背面には、シェルフ アセンブリ バックプレーン上の電気コネクタに接続する電気接続プラグがあります。イジェクタが完全に閉じると、カードはアセンブリ バックプレーンに接続されます。図1-55 に ONS 15454 ANSI シェルフのカード取り付けを示します。
図1-55 ONS 15454 ANSI へのカードの取り付け
図1-56 に ONS 15454 ETSI シェルフへのカード取り付けを示します。
図1-56 ONS 15454 ETSI シェルフへのカード取り付け
ONS 15454 シェルフ アセンブリには 17 本のカード スロットがあり、左から順に番号が付けられています。スロット 7 および 11 は、TCC2/TCC2P カード専用です。スロット 9 は、オプションの AIC-I カードのために予約されています。
シェルフ アセンブリのスロットには、装着できるカードのタイプを示す記号が表示してあります。それぞれの ONS 15454 カードには、対応する記号が表示してあります。カード上の記号とスロットの記号とは、必ず一致していなければなりません。
表1-15 に、スロットおよびカードに付いている記号の定義を示します。
ONS 15454 カードを同じタイプの別カードに交換する場合は、データベースに変更を加える必要はありません。古いカードを取り外し、新しいカードを取り付けます。カードを異なるタイプのカードに交換する場合は、古いカードを物理的に取り外し、新しいカードを取り付けてから、元のカードを CTC から削除します。詳細については、『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』にある「Maintain the Node」の章を参照してください。
(注) CTC からカードを削除せずにカードを取り外す(再装着する)と、不適切な取り外しであることを知らせるアラーム(IMPROPRMVL)が発生します。このアラームは、カードの交換が完了したときにクリアされます。