この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
(注) 「Unidirectional Path Switched Ring(単方向パス スイッチ型リング)」および「UPSR」という用語がシスコの文書に使用される場合があります。これらの用語は、単方向パス スイッチ型リング構成で ONS 15xxx 製品を使用することを意味してはいません。正確には、これらは、「Path Protected Mesh Network(パス保護メッシュ ネットワーク)」および「PPMN」と同様、シスコのパス保護機能を一般に意味するもので、どのトポロジ ネットワークでも使用できます。シスコは、特定のトポロジ ネットワーク構成でシスコのパス保護機能を使用することを推奨しません。
この章では、Cisco ONS 15454 の共通コントロール カードについて説明します。カードの装着と起動の手順については、『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』を参照してください。カードの安全保護と準拠については、『 Cisco Optical Transport Products Safety and Compliance Information 』を参照してください。
(注) 特に指定のないかぎり、[ONS 15454] は ANSI と ETSI の両方のシェルフ アセンブリを意味します。
• 「カードの概要」
各カードには、ONS 15454 シェルフ アセンブリのスロットに対応する記号が記載されています。同じ記号が表示されているスロットに、カードを装着します。スロットと記号のリストについては、「カード スロットの要件」 を参照してください。
DWDM カード、トランスポンダ カード、およびマックスポンダ カードの機能をサポートするには、次の共通コントロール カードが必要です。
• Advanced Timing, Communications, and Control(TCC2)または Advanced Communications, and Control Plus(TCC2P)
DWDM カード、トランスポンダ カード、およびマックスポンダ カードの機能をサポートするには、次の Front Mount Electrical Connection(FMEC)カードが必要です。
(注) TCC2 カードの仕様については、「TCC2 カードの仕様」を参照してください。
TCC2 カードは、ONS 15454 で、システムの初期化、プロビジョニング、アラームの報告、メンテナンス、診断、IP アドレスの検出および解決、SONET Section Overhead(SOH)Data Communications Channel/Generic Communications Channel(DCC/GCC)終端、Optical Service Channel(OSC; 光サービス チャネル)DWDM Data Communications Network(DCN; データ通信ネットワーク)終端、およびシステム障害の検出を行います。また、システムは TCC2 によって Stratum 3(Telcordia GR-253-CORE)タイミング要件を維持しています。TCC2P はシステムの供給電圧をモニタリングします。
(注) TCC2 カードの LAN インターフェイスは、32~149°F(0~65°C)の温度で長さが 328 フィート(100 m)のケーブルをサポートすることで、標準のイーサネット仕様を満たしています。
図2-1 に、TCC2 カードの前面プレートとブロック図を示します。
TCC2 カードは、最大 32 の DCC を終端させることができます。TCC2 ハードウェアは、今後のソフトウェア リリースで最大 84 の DCC に対応できる予定です。
ノード データベース、IP アドレス、およびシステム ソフトウェアは TCC2 不揮発性メモリに保存されるため、電源やカードに障害が発生した場合でも速やかに復旧できます。
TCC2 は、各 ONS 15454 のすべてのシステム タイミング機能を実行します。TCC2 は、各トラフィック カードからの再生クロックと、2 つの Building Integrated Timing Supply(BITS; ビル内統合タイミング供給源)ポートについて、周波数の精度をモニタリングします。TCC2 は、システムのタイミング基準として、再生クロック、BITS、または内部 Stratum 3 基準を選択します。どのクロック入力でも、プライマリまたはセカンダリ タイミング ソースとしてプロビジョニングできます。低速のタイミング基準トラッキング ループにより、TCC2 は、タイミング基準が失われたときに再生クロックと同期できます。これが、タイミング基準損失時のホールドオーバー機構となります。
TCC2 はシェルフ上の両方の供給電圧をモニタリングします。供給電圧入力のどちらかに指定した範囲外の電圧がある場合は、アラームが発生します。
冗長性を確保するためには、スロット 7 と 11 に TCC2 カードを装着します。アクティブな TCC2 カードに障害が発生した場合には、トラフィックは保護 TCC2 カードに切り替えられます。
TCC2 カードには、システムにアクセスするための 2 つの内蔵インターフェイス ポートがあります。RJ-45 10BaseT LAN インターフェイス、およびローカル クラフト アクセス用の EIA/TIA-232 ASCII インターフェイスです。また、バックプレーン経由のユーザ インターフェイス用に 10BaseT LAN ポートもあります。
ONS 15454 を、1 枚の TCC2 カードだけで運用する方法はサポートされません。機能を十分に利用し、システムの安全性を確保するためには、常に 2 枚の TCC2 カードで運用してください。
2 枚めの TCC2 カードをノードに装着すると、装着した TCC2 カードのソフトウェア、バックアップ ソフトウェア、およびデータベースをアクティブな TCC2 カードと同期します。装着した TCC2 カードのソフトウェア バージョンがアクティブな TCC2 カードのバージョンと一致しない場合には、装着した TCC2 カードはアクティブな TCC2 カードからソフトウェアをコピーします。このコピーが完了するまで 15~20 分ほどかかります。装着した TCC2 カードのバックアップ ソフトウェア バージョンがアクティブな TCC2 カードのバージョンと一致しない場合には、装着した TCC2 カードはアクティブな TCC2 カードからバックアップ ソフトウェアをコピーします。このコピーが完了するまで 15~20 分ほどかかります。アクティブな TCC2 カードからデータベースをコピーするのに 3 分ほどかかります。装着した TCC2 カードのソフトウェア バージョンとバックアップ バージョンに応じて、このコピー処理は全体で 3~40 分かかります。
TCC2 の前面プレートには 8 つの LED があります。 表2-1 では、TCC2 の前面プレートにある 2 つのカードレベルの LED について説明します。
表2-2 で、TCC2 の前面プレートにある 6 つのネットワークレベル LED について説明します。
(注) TCC2P カードの仕様については、「TCC2P カードの仕様」を参照してください。
TCC2P カードは、TCC2 カードの拡張版です。その主な拡張内容は、イーサネットのセキュリティ機能と、64 K の複合クロック BITS タイミングのサポートです。
TCC2P カードは、ONS 15454 で、システムの初期化、プロビジョニング、アラームの報告、メンテナンス、診断、IP アドレスの検出および解決、SONET SOH DCC/GCC 終端、およびシステム障害の検出を行います。また、システムは TCC2P によって Stratum 3(Telcordia GR-253-CORE)タイミング要件を維持しています。TCC2P はシステムの供給電圧をモニタリングします。
(注) TCC2P カードの LAN インターフェイスは、32~149°F(0~65°C)の温度で長さが 328 フィート(100 m)のケーブルをサポートすることで、標準のイーサネット仕様を満たしています。このインターフェイスは、最大長が 32.8 フィート(10 m)のケーブル、-40~32°F(-40~0°C)の温度で動作します。
図2-2 に、TCC2P カードの前面プレートとブロック図を示します。
TCC2P カードは、DCC に対するマルチチャネルの High-Level Data Link Control(HDLC; ハイレベル データ リンク制御)の実行をサポートします。最大 84 の DCC を TCC2P カード上でルーティングし、最大 84 のセクション DCC を TCC2P カードで終端させることができます(この数は使用可能な光デジタル通信チャネルによって異なります)。TCC2P カードは、リモート システム管理インターフェイスを円滑にするために 84 の DCC を選択および処理します。
また、TCC2P カードはモジュール上で伝送されるセル バスの発信と終了も行います。セル バスは、ピアツーピア通信に欠かせない、ノード内の 2 つのカード間のリンクをサポートします。ピアツーピア通信は、冗長カードの保護の切り替え速度を速くします。
ノード データベース、IP アドレス、およびシステム ソフトウェアは TCC2P カードの不揮発性メモリに保存されるため、電源やカードに障害が発生した場合でも速やかに復旧できます。
TCC2P カードは、各 ONS 15454 のすべてのシステム タイミング機能を実行します。TCC2P カードは、各トラフィック カードからの再生クロックと 2 つの BITS ポートについて、周波数の精度をモニタリングします。TCC2P カードは、システムのタイミング基準として、再生クロック、BITS、または内部 Stratum 3 基準を選択します。どのクロック入力でも、プライマリまたはセカンダリ タイミング ソースとしてプロビジョニングできます。低速のタイミング基準トラッキング ループにより、TCC2P カードは、再生クロックと同期することができます。これが、タイミング基準損失時のホールドオーバー機構となります。
TCC2P カードは、64/8K の複合クロックと 6.312 MHz のタイミング出力をサポートします。
TCC2P カードはシェルフ上の両方の供給電圧入力をモニタリングします。供給電圧入力のどちらかに指定した範囲外の電圧がある場合は、アラームが発生します。
冗長性を確保するためには、スロット 7 と 11 に TCC2P カードを装着します。アクティブな TCC2P カードに障害が発生した場合には、トラフィックは保護 TCC2P カードに切り替えられます。BER のカウントが 1 × 10 exp -3 未満で、完了時間が 50 ミリ秒未満の場合には、すべての TCC2P カード保護切り替えは保護切り替え規格に準拠します。
TCC2P カードには、システムにアクセスするための 2 つの内蔵イーサネット インターフェイス ポートがあります。オンサイト クラフト アクセス用の前面プレート上の内蔵 RJ-45 ポート、およびバックプレーン上のセカンド ポートです。背面のイーサネット インターフェイスは、永続的な LAN アクセス、TCP/IP 経由のすべてのリモート アクセス、および Operations Support System(OSS; オペレーション サポート システム)アクセス用です。前面と背面のイーサネット インターフェイスは、CTC を使用して、それぞれ異なる IP アドレスにプロビジョニングできます。
前面プレートとバックプレーンに 1 つずつある EIA/TIA-232 シリアル ポートでは、クラフト インターフェイスを TL1 モードで使用できます。
(注) バックプレーン上にある、シリアル ポート クラフト インターフェイスのワイヤラップ ピンを使用する場合、バックプレーン ポートのワイヤラップ ピンの DTR 信号を接続し、アクティブにする必要があります。
ONS 15454 を 1 枚の TCC2P カードだけで運用する方法はシスコではサポートしていません。機能を十分に利用し、システムの安全性を確保するためには、常に 2 枚の TCC2P カードで運用してください。
2 枚めの TCC2P カードをノードに装着すると、装着した TCC2P カードのソフトウェア、バックアップ ソフトウェア、およびデータベースをアクティブな TCC2P カードと同期します。装着した TCC2P カードのソフトウェア バージョンがアクティブな TCC2P カードのバージョンと一致しない場合には、装着した TCC2P カードはアクティブな TCC2P カードからソフトウェアをコピーします。このコピーが完了するまで 15~20 分ほどかかります。装着した TCC2P カードのバックアップ ソフトウェア バージョンがアクティブな TCC2P カードのバージョンと一致しない場合には、装着した TCC2P カードはアクティブな TCC2P カードからバックアップ ソフトウェアをコピーします。このコピーが完了するまで 15~20 分ほどかかります。アクティブな TCC2P カードからデータベースをコピーするのに 3 分ほどかかります。装着した TCC2P カードのソフトウェア バージョンとバックアップ バージョンに応じて、このコピー処理は全体で 3~40 分かかります。
TCC2P の前面プレートには 8 つの LED があります。 表2-3 では、TCC2P の前面プレートにある 2 つのカードレベルの LED について説明します。
表2-4 で、TCC2P の前面プレートにある 6 つのネットワークレベル LED について説明します。
(注) ハードウェア仕様については、「AIC-I カードの仕様」を参照してください。
オプションの Alarm Interface Controller-International(AIC-I)カードは、カスタマー定義できる(環境)アラームを提供し、ローカル オーダーワイヤとエクスプレス オーダーワイヤを制御およびサポートします。12 の入力接点と 4 つの入出力接点をカスタマー定義できます。物理的な接続は、バックプレーンのワイヤ ラップ ピン端子を使用して行われます。追加の Alarm Expansion Panel(AEP; アラーム拡張パネル)を使用している場合は、AEP コネクタに接続されている AIC-I カードは最大 32 の入力と 16 の出力をサポートできます。AEP は ANSI シェルフとだけ互換性があります。電源モニタリング機能では供給電圧(-48 VDC)をモニタリングします。図2-3 に、AIC-I カードの前面プレートとブロック図を示します。
表2-5 では、AIC-I カードの前面プレートにある 8 つのカードレベル LED について説明します。
AIC-I カードは、入出力アラーム接点クローズ機能を提供します。最大 12 の外部アラーム入力と 4 つの外部アラーム入出力(ユーザ設定可能)を定義できます。物理的な接続は、バックプレーンのワイヤ ラップ ピンまたは FMEC 接続を使用して行われます。入出力接点の数を増やす方法については、「ONS 15454 ANSI AEP」を参照してください。
AIC-I カードの前面パネルにある LED は、アラーム回線のステータスを示します。1 つの LED がすべての入力を表し、1 つの LED がすべての出力を表します。外部アラーム(入力接点)は、通常、開放ドア、温度センサー、浸水センサーなどの外部センサーと、その他の環境条件に対して使用されます。外部制御(出力接点)は、通常、ベルやライトなどのビジュアル装置や音声装置を操作するために使用しますが、ジェネレータ、ヒーター、およびファンなどのその他の装置も制御できます。
12 の入力アラーム接点を個別にプログラミングすることができます。16 の入力アラーム接点を個別にプログラミングすることができます。次のような選択肢があります。
• Alarm on Closure または Alarm on Open
• 任意のレベルのアラームの重大度(Critical、Major、Minor、Not Alarmed、Not Reported)
• アラームのサービス レベル(Service Affecting または Non-Service Affecting)
• CTC でアラーム ログに表示する 63 文字のアラーム説明
アラームにはファン トレイの省略形を割り当てることができません。省略形には、入力接点の汎用名が反映されます。外部入力が接点の操作を中止するか、アラーム入力をプロビジョニングするまでアラーム条件が発生したままになります。
出力接点は、トリガーによってクローズするか手動でクローズするようにプロビジョニングできます。トリガーは、ローカル アラームの重大度しきい値、リモート アラームの重大度、または仮想ワイヤのいずれかに設定できます。
• ローカル Network Element(NE; ネットワーク要素)アラームの重大度 ― Not Reported、Not Alarmed、Minor、Major、Critical の階層により、出力をクローズするアラーム重大度を設定します。たとえば、トリガーが Minor に設定された場合は、Minor アラーム以上がトリガーとなります。
• リモート NE アラームの重大度 ― ローカル NE アラームの重大度と同じですが、リモート アラームだけに適用されます。
• 仮想ワイヤ エンティティ ― アラーム入力がイベントである場合、外部出力 1~4 の任意の仮想ワイヤで信号を発信するように、任意の環境アラーム入力をプロビジョニングできます。仮想ワイヤ上の信号を、外部制御出力のトリガーとしてプロビジョニングすることができます。
また、出力アラーム接点(外部制御)を個別にプログラミングすることもできます。プロビジョニング可能なトリガーのほかに、各外部出力接点を手動で強制的にオープンまたはクローズすることもできます。プロビジョニングされたトリガーが存在しても、手動操作の方が優先されます。
(注) ANSI シェルフでは、入出力の数は、AEP を使用して増やすことができます。AEP はシェルフのバックプレーンに接続するため、外部ワイヤラップ パネルが必要です。
オーダーワイヤを使用すると、技術者は電話器を ONS 15454 に接続して、その他の ONS 15454 またはその他のファシリティ機器で作業中の技術者たちと通信することができます。オーダーワイヤは、Pulse Code Modulation(PCM; パルス符号変調)で符号化された音声チャネルで、セクション/ライン オーバーヘッドのバイト E1 または E2 を使用します。
AIC-I では、SONET/SDH リングまたは特定の光ファシリティで、ローカル(セクション オーバーヘッド信号)およびエクスプレス(ライン オーバーヘッド チャネル)オーダーワイヤ チャネルを両方同時に使用できます。また、エクスプレス オーダーワイヤを使用すると、再生器がシスコ製装置でなくても、再生サイト経由の通信ができます。
CTC では、DCC/GCC チャネルの現在のプロビジョニング モデルと同じようにオーダーワイヤ機能をプロビジョニングできます。CTC では、リング上のすべての NE が相互に到達できるように、リングの起動中にオーダーワイヤ通信ネットワークをプロビジョニングします。オーダーワイヤの終端(オーダーワイヤ チャネルを受信して処理する光 ファシリティ)を、プロビジョニングすることができます。エクスプレス オーダーワイヤもローカル オーダーワイヤも、特定の SONET/SDH ファシリティでオンまたはオフに構成できます。ONS 15454 は、シェルフごとに最大 4 つのオーダーワイヤ チャネルの終端をサポートします。これにより、線形、単一リング、二重リング、および小型のハブ アンド スポーク構成が可能になります。Bidirectional Line Switched Ring(BLSR; 双方向ライン スイッチ型リング)、Multiplex Section-shared Protection Ring(MS-SPRing; 多重化セクション共有保護リング)、パス保護、Subnetwork Connection Protection(SNCP; サブネットワーク接続保護)リングなどのリング トポロジではオーダーワイヤは保護されません。
ローカル オーダーワイヤおよびエクスプレス オーダーワイヤの ONS 15454 での実装は、本質的にブロードキャストです。ラインはパーティ ラインとして動作します。オーダーワイヤ チャネルを取得した人は誰でも、接続されているオーダーワイヤ サブネットワーク上の他のすべての参加者と通信を行うことができます。ローカル オーダーワイヤのパーティ ラインは、エクスプレス オーダーワイヤのパーティ ラインとは分かれています。ローカル オーダーワイヤおよびエクスプレス オーダーワイヤごとに最大 4 つの OC-N/STM-N ファシリティを、オーダーワイヤ パスとしてプロビジョニングできます。
AIC-I は、電話接続に選択式の Dual Tone Multifrequency(DTMF)ダイヤリングをサポートしています。DTMF では、オーダーワイヤ サブネットワーク上の 1 枚の AIC-I カードまたは ONS 15454 のすべての AIC-I カードを「鳴らす」ことができます。リンガ/ブザーは AIC-I カードに搭載されています。また、AIC-I リンガを真似た「リング」LED もあります。この LED は、オーダーワイヤ サブネットワーク上でコールを受信すると点滅します。パーティ ラインは、DTMF パッド上で *0000 を押すと発信します。個々の番号は、DTMF パッド上で * と個々の 4 桁の数字を押すと発信します。
表2-6 に、チップとリングのオーダーワイヤ割り当てに対応したオーダーワイヤ コネクタのピンを示します。
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オーダーワイヤ サブネットワークをプロビジョニングするときは、オーダーワイヤのループがないことを確認してください。ループがあると、発振するためオーダーワイヤ チャネルが使用できません。
図2-4 に、オーダーワイヤ ポートに使用される標準的な RJ-11 コネクタを示します。
AIC-I カードには、-48 VDC の供給電圧の有無、不足電圧、および過電圧をモニタリングする電力モニタリング回路があります。
User Data Channel(UDC; ユーザ データ チャネル)機能は、ONS 15454 ネットワーク内の 2 つのノード間における 64 Kbps(F1 バイト)の専用データ チャネルです。各 AIC-I カードには、UDC-A および UDC-B という 2 つの UDC があり、カードの前面に RJ-11 コネクタでそれぞれ接続されます。各 UDC は ONS 15454 内の個別の光インターフェイスにルーティングされます。詳細は、『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』を参照してください。
UDC ポートは、標準の RJ-11 レセプタクルです。 表2-7 に、UDC ピンの割り当てを示します。
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Data Communications Channel(DCC; データ通信チャネル)機能は、ONS 15454 ネットワーク内の 2 つのノード間における 576 Kbps(D4~D12 バイト)の専用データ チャネルです。各 AIC-I カードには、DCC-A および DCC-B という 2 つの DCC があり、カードの前面に RJ-45 コネクタでそれぞれ接続されます。各 DCC は ONS 15454 内の個別の光インターフェイスにルーティングされます。詳細は、『 Cisco ONS 15454 DWDM Procedure Guide 』を参照してください。
DCC ポートは、標準の RJ-45 レセプタクルです。 表2-8 に、DCC ピンの割り当てを示します。
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(注) ハードウェア仕様については、「MS-ISC-100T カードの仕様」を参照してください。
マルチシェルフ内部スイッチ カード(MS-ISC-100T)は、マルチシェルフ LAN を実装するのに使用するイーサネット スイッチです。ノード コントローラ シェルフをネットワークとサブテンド シェルフに接続します。MS-ISC-100T は、常にノード コントローラ シェルフに装備されていなければならず、サブテンド コントローラ シェルフ上ではプロビジョニングできません。
推奨する設定は、2 つの MS-ISC-100T カードを使用して LAN 冗長性を実装することです。具体的には、1 つのスイッチをスロット 7 にある TCC2/TCC2P カードの前面パネル イーサネット ポートに接続し、もう一方のスイッチをスロット 11 にある TCC2/TCC2P カードの前面パネル イーサネット ポートに接続します。MS-ISC-100T カードのイーサネット設定は、ソフトウェア パッケージの一部で、自動的にロードされます。MS-ISC-100T カードは、ノード コントローラ シェルフのスロット 1 ~ 6 とスロット 12 ~ 17 で動作します。推奨するスロットはスロット 6 およびスロット 12 です。
表2-9 に、MS-ISC-100T ポート割り当てを示します。
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図2-5 に、カードの前面プレートを示します。
MS-ISC-100T カードには、2 つのカードレベルの LED インジケータがあります。 表2-10 に、これらのカードレベルのインジケータを示します。
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カード プロセッサの準備ができていないか、カードに重大なソフトウェア障害が発生していることを示します。FAIL LED は、ブート シーケンスの一環として、ソフトウェアによりカードが動作可能とみなされるまで点灯します。 |
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ここでは、ONS 15454 ETSI シェルフに対して電源、外部アラーム、およびタイミング接続を提供する、MIC-A/P FMEC と MIC-C/T/P FMEC について説明します。
(注) ハードウェア仕様については、「MIC-A/P FMEC の仕様(ETSI のみ)」を参照してください。
MIC-A/P FMEC は、2 つの可能な冗長電源入力の 1 つである BATTERY B 入力への接続を行います。また、8 つの(TCC2/TCC2P カードからの)アラーム出力、16 のアラーム入力、および 4 つの設定可能なアラーム入出力への接続を行います。MIC-A/P FMEC は、サブラックの Electrical Facility Connection Assembly(EFCA)エリア中央にあるスロット 23 に取り付けられています。
• 8 つの(TCC2/TCC2P カードからの)アラーム出力への接続
適切なシステム運用のために、MIC-A/P FMEC と MIC-C/T/P FMEC の両方を ONS 15454 ETSI シェルフに装着する必要があります。 図2-6 に、MIC-A/P 前面プレートを示します。
図2-7 に、MIC-A/P のブロック図を示します。
表2-11 に、MIC-A/P DB-62 コネクタのアラーム インターフェイスのピン割り当てを示します。
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(注) ハードウェア仕様については、「MIC-C/T/P FMEC の仕様(ETSI のみ)」を参照してください。
MIC-C/T/P FMEC は、2 つの可能な冗長電源入力の 1 つである BATTERY A 入力への接続を行います。また、システム管理用シリアル ポート、システム管理用 LAN ポート、モデム ポート(将来的に使用)、システム タイミング入出力への接続を行います。MIC-C/T/P はスロット 24 に取り付けます。
• ローカルのクラフト/モデムの 2 つのシリアル ポートへの接続(将来的に使用)
適切なシステム運用のために、MIC-A/P FMEC と MIC-C/T/P FMEC の両方をシェルフに装着する必要があります。
図2-8に、MIC-C/T/P FMEC の前面プレートを示します。
図2-9 に、MIC-C/T/P のブロック図を示します。
MIC-C/T/P FMEC には、RJ-45 LAN コネクタ上に 1 対の LED があります。グリーンの LED はリンクが存在する場合に点灯し、オレンジの LED はデータ転送中に点灯します。