下の図に、3 つの iBGP スピーカー(ルータ A、B、C)で構成された単純な iBGP 設定を示します。ルート リフレクタがない場合、ルータ A は外部ネイバーからルートを受け取ると、そのルートをルータ B と C の両方にアドバタイズする必要があります。ルータ
B と C は iBGP が学習したルートを他の iBGP スピーカーに再アドバタイズしません。これは、これらのルータが内部ネイバーから他の内部ネイバーに学習したルートを渡さないことで、ルーティング情報のループを防ぐためです。
ルート リフレクタがある場合は、学習したルートをネイバーに渡す方法があるため、すべての iBGP スピーカーを完全にメッシュ化する必要はありません。このモデルでは、iBGP が学習したルートを一連の iBGP ネイバーに渡す役割を持つルート リフレクタとして、1
つの iBGP ピアを設定しています。下の図では、ルータ B がルート リフレクタとして設定されています。ルータ A からアドバタイズされたルートをルート リフレクタが受信すると、ルータ C にアドバタイズします。逆の場合も同じです。このスキームにより、ルータ
A とルータ C 間の iBGP セッションは不要になります。
送信元 ID は、任意で非推移的な BGP 属性です。これは 4 バイトの属性で、ルート リフレクタにより作成されます。この属性は、ローカル自律システムのルートの送信元のルータ ID を保持します。したがって、設定ミスによりルーティング情報が送信元に戻ってくる場合、その情報は無視されます。
クラスタ リストは任意で非推移的な BGP 属性です。これは、ルートが渡したクラスタ ID のシーケンスです。ルート リフレクタがクライアントから非クライアント ピアへのルート、およびその逆を反映するとき、ローカル クラスタ ID をクラスタ
リストにアペンドします。クラスタ リストが空の場合は、新規のクラスタ リストが作成されます。ルート リフレクタでは、この属性を使用して、設定ミスによりルーティング情報が同じクラスタにループ バックしているかどうかを識別できます。クラスタ リストにローカル
クラスタ ID が見つかった場合、そのアドバタイズメントは無視されます。
アウトバウンド ルート マップで set 句を使用すると、属性を変更できるだけでなく、場合によってはルーティング ループが発生することもあります。この動作を回避する目的で、アウトバウンド ルート マップのほとんどの set 句は、iBGP ピアに反映されるルートとしては無視されます。処理されたアウトバウンド ルート マップの唯一の set 句が set ip next-hop 句です。
iBGP ピアに対する IP ネクスト ホップを設定するルート リフレクタの BGP アウトバウンド ルート マップ
IP ネクスト ホップを設定するルート リフレクタの BGP アウトバウンド ルート マップ機能は、反映されたルートのネクスト ホップ属性をルート リフレクタが変更できるようにします。
アウトバウンド ルート マップで set 句を使用すると、属性を変更できるだけでなく、場合によってはルーティング ループが発生することもあります。この動作を回避する目的で、アウトバウンド ルート マップのほとんどの set 句は、iBGP ピアに反映されるルートとしては無視されます。ルート リフレクタ(RR)の処理されるアウトバウンド ルート マップの唯一の set 句が set ip next-hop 句です。set ip next-hop 句は反映されるルートに適用されます。
BGP コンフェデレーションを設定するには、コンフェデレーション ID を指定する必要があります。自律システムのグループは、外部からはコンフェデレーション ID を自律システム番号として持つ単一の自律システムのように見えます。BGP 連合 ID
を設定するには、ルータ コンフィギュレーション モードで次のコマンドを使用します。
『Application of the Border Gateway Protocol in the Internet』
RFC 1773
『Experience with the BGP Protocol』
RFC 1774
『BGP-4 Protocol Analysis』
RFC 1930
『Guidelines for Creation, Selection, and Registration of an Autonomous System (AS)』
RFC 2519
『A Framework for Inter-Domain Route Aggregation』
RFC 2858
『Multiprotocol Extensions for BGP-4』
RFC 2918
『Route Refresh Capability for BGP-4』
RFC 3392
『Capabilities Advertisement with BGP-4』
RFC 4271
『A Border Gateway Protocol 4 (BGP-4)』
RFC 4893
『BGP Support for Four-octet AS Number Space』
RFC 5396
『Textual Representation of Autonomous system (AS) Numbers』
RFC 5398
『Autonomous System (AS) Number Reservation for Documentation Use』
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