ショート コール
ショート コールとは、すぐに放棄されたコールまたは応答後すぐに切断されたコールのことです。ショート コールを定義することによって、システムに留まっていた時間が短すぎるためイベントとは見なされないコールをレポート メトリックから除外できます。
周辺機器で設定される放棄呼待機タイマーは、放棄呼がカウントされない時間のしきい値を定義します。放棄しきい値がサービス レベルしきい値よりも小さい場合、コールによってサービス レベルは影響を受けません。コール待機時間がこのしきい値よりも大きい場合、コールは提供済みとしてカウントされます。
同様に周辺機器で設定される応答ショートコールしきい値は、コールが応答されたものとしてカウントされず、エージェントのパフォーマンスに影響しない時間を定義します。
ショート コールを使用して False の放棄をフィルタで除外する場合、またはコールの応答および終了が早すぎて処理済みと見なされないことを検出する場合は、次のことを考慮してください。
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すべてのコール タイプに対して放棄ショート コールをグローバルに設定できます。
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Peripheral に対して放棄ショート コールを設定できます。これらのコールは、その Peripheral に設定されたサービスに対して追跡されます。
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どれだけ早く放棄するかに関係なく、すべての放棄呼をショート コールとしてカウントしないことを選択できます。
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放棄呼がどのようにサービス レベルに影響を与えるか(マイナス、プラス、またはまったく影響なし)を選択できます。
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エージェントとスキル グループに対して応答ショート コールを設定できます。
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コール タイプに対して応答ショート コールを設定することはできません。
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どれだけ早く終了するかに関係なく、すべての応答コールをショート コールとしてカウントしないことを選択できます。
![]() (注) |
ショート コールのコンセプトは、音声メディア クラスにのみ適用されます。 |
これらのショート コール機能にアクセスするには、次の項を参照してください。
ショートコールをフィルタおよび検出デバイスとして使用する
次の一般的な手順を実行します。
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AW(DataServer)にアクセスします。
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Configuration Manager > [ツール(Tools)] > [Explorerツール(Explorer Tools)] > [PG Explorer]. に移動します。
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[取得(Retrieve)] をクリックします。
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[汎用PG(Generic PG)] を展開します。
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[CUCM_PG#] をクリックします。
画面の右側に、タグのグループがあります。
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Peripheral
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Advanced 版
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エージェントの配信(Agent Distribution)
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Peripheral モニタ(Peripheral Monitor)
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デフォルト ルート
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ルーティング クライアント(Routing client)
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スキル グループ マスク(Skill Group Mask)
放棄ショート コール
コールは、[放棄呼の待機時間(Abandon Call Wait time)] のしきい値に設定された値より後に放棄されると、放棄されたと見なされます。この値はグローバルに設定されます。
[放棄呼の待機時間(Abandon Call Wait Time)] のしきい値より前に放棄されたコールは、ショートコールとして報告されます。
放棄ショート コールによって、[CallsOffered] フィールドは変更されますが、[CallsAbandon] フィールドは変更されないため、レポートに影響を与えます。
応答ショート コール
応答済みショートコールは、エージェントが不在だったために発信者がすぐに電話を切ったことを示します。
応答ショート コールは、スキル グループおよびエージェント スキル グループに対してレポートされます。
ショート コール タイマーは、エージェントがコールに応答した時点で開始し、CallsAnswered メトリックはこれらのコールに対して更新されます。
周辺機器に構成された応答済みショートコールのしきい値に対して通話時間が短いか等しい場合、Skill_Group_Interval および Agent_Skill_Group_Interval テーブル内の ShortCalls フィールドの値が増加します。そのコールは、処理コールとショート コールの両方としてレポートされます。
エージェントの自動応答が有効になっていて、特定のインターバルの間に多数のショートコールが発生した場合は、ショートコールに関するレポートを使用すると、コールが自動的に応答されたときに在席していなかったエージェントを特定できます。これは、エージェントが不在の場合は、発信者がすぐに電話を切るものと想定しています。
ショート コール レポート
いくつかの全フィールドレポートには [ショートタスク(Short Tasks)] 列があり、オファーされても処理されなかったコールまたは放棄されたコールを追跡できます。
次のレポートは、ショート コールに関する動作情報を示します。
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Unified Intelligence Center:エージェント - 履歴全フィールド レポート
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Unified Intelligence Center コール タイプ - 履歴全フィールド レポート
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Unified Intelligence Center エージェント スキル グループ - 履歴全フィールド
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プレシジョンキューのインターバル全フィールド

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